ほしおさなえのレビュー一覧
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購入済み
つながっている
過去から今とつなげていただいたように今から未来へとつなげなくてはならないものがある。
つなげるためには覚悟が必要。
その覚悟が未来への希望となったら
とても幸せなことだと思いました。
閑話休題
学生時代にはお世話なった先輩がいた。
この小説を読んで急に思い出しました。
もう一度会ってあらためてお礼を言いたいと思ってネットを調べたら10年も前に亡くなっていました。
世の中は便利になり、どんなところにも簡単に行けるようになりましたが、
会おうと思わなければ、さらに、会うために行動しなければ、会えないままになってしまうことを強く感じました。
先輩によく淹れていただいた酸っぱさのあるキリマンジャロのコーヒーを飲みたい。
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Posted by ブクログ
シリーズ4作目。「シリーズ完結編」と書いてあるけれど、調べるとその後も6巻まで出ている模様。5は番外編で過去の話、6は少し未来の話だとか。
4では三日月堂が少し成長して大きくなっていく経過が書かれている。最初は弓子さん一人でやっていたのが、いつの間にか悠生や楓がいなくてはならない存在になっていて、更に協力者も増えて賑やかになっていく。
今回も日頃抱えている生きることや仕事に対する迷いや躊躇いを言葉にしてくれて、さらに思い切って踏み出してと後押ししてくれるような言葉がたくさんあった。あたたかくて安心できるシリーズ。
ほしおさなえさんの著作はこのシリーズしか読んだことが無いので、他のものも是非読んでみたい。
●印象的な言葉
「落ちた時に自分のせいだと思ってたらキリがないよ。自分じゃなくて相手が悪いって思った方がいいよ。そうしないと負けるよ。」
「言葉にも根っこがあるのかもしれない。目に見える葉や幹の下に根っこが伸びて土の中に広がって。地面の中で他の根っこと出会ったり、絡まり合ったりしてるのかも。」
「言葉はいつも人と人の間にあって所有することはできない。自分が発するどの言葉も元々は外からやってきたものだ。」
「人ははっきり説明できるような役割なんてなくても生きていていいんだよ。その人がいることで助かっている人は必ずいるんだ。」
「自分の身体も財産も借り物。大切な人も物も最後は全て世界に返さないといけない。仕事・業績・人のためにしたこと、生きるためにしたことは何もかも世界のものでその人の死後もこの世に残る。本人は持っていけない。でも、その人の思い・記憶・夢だけはその人と共に消える。その人だけのもの。形のない夢だけがその人の持ち物。」
「夢っていうのはそもそも自分勝手なもの。世のためになるかもわからないし、人に迷惑もかける。それでも引かずに求め続けた人だけが叶えることができる。」 -
Posted by ブクログ
昔、ウチの会社が印刷会社だった頃に、新人研修で現場の見学をしたことを思い出した。
刷版、輪転機、枚葉機、断裁機、機械が動く大きな音、それに負けないような大きな声、インクの匂い…。
全ては無くなってしまったけれど、あの頃のわくわくした想いが蘇った。
デジタル化される少し前のことだ。
とはいえ、その頃既に活字ではなく印字になっていたのだが、今よりは手作り感が強く、出来上がったカタログには今とは違う重みがあったように思う。
活字で本を作る。
なんて素敵で、なんて無謀なんだろう。
人と人のつながりの輪がどんどん大きくなっていく三日月堂の仕事。
続きがとても楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第四弾完結編『雲の日記帳』から時を経た未来が描かれた番外編
本シリーズを、別の人視点での回想を交えつつ…
生きていく中での葛藤
人とのつながり
相手の気持ちを知り、気付く
子どもの成長
生きていく上で大切なことを
心に刺さることがたくさん描かれているシリーズ
大好きなシリーズ完結…
初版限定巻頭活版印刷扉
「南十字星の下で」より
(抜粋)・・・むかしの作家たちの心も、言葉があるから残ってる。人々に読まれ続けてきたから残ってる。星(活字、言葉)になって、人の心の空で光ってる。・・・
活版印刷、良き…
言葉は最初は音(話す)
それが字になり活字になり残され、引き継がれてきた
「マドンナの憂鬱」
一番街の川越観光案内所で働く柚原さんと
一番街のジョギング仲間
ガラス工芸店のガラス作家葛城さん(葛はヒが人)、川越運送店のハルさん、観光案内所でバイトをしていた大西くん
と葛城さんの作品を観がてらの富山旅行のお話し
ガラス美術館「TOYAMAキラリ」
現代ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリ
ひとり自由
と
家族 人のための人生を送る
「南十字星の下で」
シリーズ第一弾「星たちの栞」私立高校の鈴懸学園文芸部、小枝と侑加たちの卒業譚
『銀河鉄道の夜』
「二巡目のワンダーランド」
シリーズ第二弾「あわゆきのあと」
公太くんのお父さんのお話し
子どものころ、成長するなかで出会うのはすべてはじめてのもの
やがて身のまわりのことがわかるようになり
さらに、そのすべてに裏があることを知る
子どもには裏は見えない。準備された世界で疑いもなく遊ぶだけ(生活するだけ)
二巡目 生まれてから大人になりいろいろな経験をし見えてきたもの
家庭を持ち子どもができ、自分の子どもの時に経験してきたことと子どもの成長を見る 子どもも裏側があることを知っていく 二巡目
世界には、知らないこと(裏側)の世界が大きく広がっている
子どももやがて二巡目に入っていく
二巡目もワンダーランド
庭の昼食
水のなかの雲
小さな折り紙 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。順番通りに読まなくてもこれだけ読んでも楽しめそう。
今回もあたたかく素敵な言葉が散りばめられていて、幸せな気持ちになった。
本や印刷のことが好きな人ならば、このシリーズはとても気に入ると思う。
4篇入っているけど「あわゆきのあと」と「海からの手紙」が特によかった。
「あわゆきのあと」では、死に漠然とした恐怖を感じている広太くんに対して、弓子さんがやさしく語りかけている場面が印象的。「心って、きっとひとつじゃないんだよ。身体に宿ってる広太くんと、ほかの人の中にいる広太くん。ほかの人の中の広太くんは、広太くん本人が死んじゃっても生きてる。」「わたしは、お母さんやお父さんやお祖父ちゃんやお祖母ちゃんのことを覚えてる。広太くんのことも覚えた。わたしは、その人たちみんなでできてる。わたしもきっと少しずつでもいろんな人に覚えてもらって、その人の一部になってる。わたしが支えてもらったように、わたしも誰かを支えられるかも」
「海からの手紙」では、「表現は翼」という言葉が鮮烈だった。「飛ぶことに意味はない。飛びたいから飛ぶ。飛べるから飛ぶ。それだけ。だけど、飛ぶためには技術が必要。飛びたくても、それを身につけていない人は飛べないでしょう?飛べる人は飛ぶべきだ。僕はそう思うんですよ。」「壜はそう簡単に岸にはたどり着かない。だからたくさん投げないといけないんですよ。そうしたら、そのうち誰かが拾ってくれるかもしれない。」自分も昌代さんのように「表現すること」が何なのか分からなくなってしまうことがある。そういう時はこの言葉を思い返したい。