琴子は着物の夢を見る

琴子は着物の夢を見る

726円 (税込)

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東京・八王子にある大正十年創業の「本庄呉服店」。その二代目店主の養女・琴子と三代目店主の次男・柿彦は姉弟のように育ち、現在はリユース着物の「本庄の蔵」でともに働いている。柿彦は店長、琴子は古着の査定役だ。幼少時から着物に宿る記憶が視える彼女は、いわくのある着物を見抜くことにも一役買っていた。ある日、ふたりは出張買取に行った先で、戦前のものと思われる椿の柄の銘仙と出会う。気になって仕方がない琴子は……。織物の町で繰り広げられる、優しい記憶の物語。

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琴子は着物の夢を見る のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • 琴子は着物の夢を見る
    726円 (税込)
    東京・八王子にある大正十年創業の「本庄呉服店」。その二代目店主の養女・琴子と三代目店主の次男・柿彦は姉弟のように育ち、現在はリユース着物の「本庄の蔵」でともに働いている。柿彦は店長、琴子は古着の査定役だ。幼少時から着物に宿る記憶が視える彼女は、いわくのある着物を見抜くことにも一役買っていた。ある日、ふたりは出張買取に行った先で、戦前のものと思われる椿の柄の銘仙と出会う。気になって仕方がない琴子は……。織物の町で繰り広げられる、優しい記憶の物語。
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る
    726円 (税込)
    八王子のリユース着物店「本庄の蔵」で着物査定を担当する本庄琴子は、出張買取のため店主・柿彦の運転する車で、横浜に住む日向菊子の家に向かった。「本庄の蔵では着物についた念を祓ってくれる」という噂が流れており、菊子はそれを聞いて依頼してきたらしい。着物の記憶が見えることを、柿彦以外には誰にも話したことのない琴子だったが、菊子の家で触れた振袖の強い「意志」に、つい……。繊細な手仕事で作られた総絞りの振袖が記憶していた恋の物語。シリーズ第二巻!
  • 星降る海 琴子は着物の夢を見る
    726円 (税込)
    ある日琴子に、リュース着物店「本庄の蔵」の店長で、年は一歳違いだが戸籍上の甥にあたる柿彦から電話があった。琴子も昔住んでいた本庄の家の物置部屋から、誰も見覚えのない手描き友禅が出てきたという。柿彦の母・慶子によれば、まぼろしの作家といわれた杉木聡子の作品らしい。その後、柿彦が持ってきた着物を見て、琴子の体は震えた。その水浅葱色の友禅は、記憶のなかにある風景とそっくりだったのだ。養父母の愛情、友禅の謎……。織物の町・八王子が舞台、切なくも優しい記憶の物語。シリーズ第三巻!

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琴子は着物の夢を見る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    着物に宿る記憶を見ることが出来る主人公と1着の銘仙を巡るお話です。
    人はいずれ居なくなるが、物は残る事もある。けれど残った物には、かつてそれを使っていた人がいるのだ。
    当たり前の事かもしれませんが、それを改めて認識する事が出来た作品です。
    付喪神的な発想ではないですけど、物に記憶や想いが宿っていると

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    八王子の老舗呉服店養女として育てられた琴子。弟の様に一緒に育った柿彦が始めた着物のリユース店を手伝っている。
    琴子には夢の中で着物の記憶を再現してしまう特殊な能力がある。

    持ち主たつ子の戦時中の悲しい気持ちが、浄化される様に薄れてゆく。

    着物の知識がなくても、丁寧な描写で手触りや柄が浮かぶ。伝統

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    着物の記憶を見ることが出来る琴子。着物が語るのは、時代に翻弄された少女達の儚い青春。静謐で美しい作品でした。銘仙の着物や「少女の友」など当時の文化に触れられるのも素敵。
    着物に向き合う時の琴子の危うさが気になるので、続編も読んでみます。

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    リユース着物の店で働く琴子
    着物に残る記憶がほんのり視える彼女は、
    気になる記憶があるとついつい深入りしてしまう
    椿の柄の銘仙に残る記憶は……

    家の箪笥にしまったままの着物には
    何の記憶も無いんだろうなぁ きっと
    ほとんど着てなくて ごめんね

    0
    2025年07月01日

    Posted by ブクログ

    着物の記憶が読める主人公の話。
    琴子の存在が儚すぎて、読んでるこっちも柿彦の気持ちと同化してしまいます。
    シリーズ化するようですが、話が進んでいったら白髪もどんどん増えちゃうし、毎回柿彦がハラハラしちゃうのでほんとほどほどに。
    戦争は何もかも奪い、雲の上だけがいい思いをするだけ。どんな理由があっても

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    今後シリーズ化しますから、よろしくねという
    名刺がわりの一冊かな。

    タイトルは比喩かと思いきや、
    本当にがっつり夢見てたのでちょっと驚き。

    0
    2025年01月30日

    Posted by ブクログ

    着物に宿る記憶を読み取ることができる琴子。強い想いのある着物にはつい惹かれてしまう。

    リユース着物の査定を行う中で出会った着物にはひときわ強い想いが隠されていた。着物を着てた人物の過去をたどっていく中で見ていくのは重く辛い記憶。琴子は着物の記憶と同化していくうちに詳しい過去が明らかになっていく。

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    かつて織物で栄えた東京・八王子が舞台の作品
    着物屋の養女、息子として幼い頃から着物に触れてきた琴子と柿彦がリユース着物を取り扱う店を出すことになる。
    琴子には着物に触れるとその着物が宿す記憶を見ることができる体質を持つ。
    日々たくさんの着物を査定する中で出会ったのは戦時中に着られていたであろう〝銘仙

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    着物の記憶が視える琴子の話。その着物の持ち主の謎を追う!とかじゃなくて着物の記憶に寄り添ってくれるのが温かく感じる。着物の抱える記憶に戦争は誰も彼もを傷付けたのを感じ辛くなる。着物に心を砕く琴子が儚く感じ、柿彦や店の人や周りと関わってほしい。

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    八王子で着物のリユース鑑定をして暮らす琴子は着物の思いを見ることができる。雪代の祖母の銘仙の着物を預かる。雪代の祖母の過去に触れて「椿となでしこ」の交流と戦争によって引き裂かれた二人の思い。作中で語られる柿彦の先の大戦の日本に対して、戦争というものに対しての考えにハッとさせられた。琴子の両親は何者で

    0
    2024年12月19日

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