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三日月堂本編から月日が過ぎた未来のお話。弓子さんをはじめ、三日月堂を介して出会った人たちが、思い出を大切に暮らしている。
ちょっぴり悩みを感じている人も、出口が見える素敵なお話でした。
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カナコさんの歌集を作るところでは涙を禁じ得なかった。楓の将来観に尊敬した。万葉集の庭は無くならないで欲しい。それはそうと深沢ゼミ受けてみたい人生だった。三日月堂に幸あれ。
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シリーズ6作目。ほんっと登場人物全員好き。活版印刷を通じて繋がった人々のその後が描かれててとてもとても良い。全話の中で1番「庭のアルバム」が好きやったから今作の「庭の昼食」が嬉しかった。私も三日月堂がある川越に住みたい。
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三日月堂の「未来」が描かれた番外編第二弾
「小さな折り紙」に、切なくて涙してしまった。
シリーズ通して、本当に優しく温かい物語。現実は、こんなに優しい人ばかりじゃなく、活版印刷で生計を立てるなんて、大変なことだろうけど、やっぱり物語の中では、ほっこり温かい気持ちになりたい。
川越の街にも行ってみたくなった。行けば、そこに弓子さんたちがいるような気がしてしまう。
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番外編の一作目が過去の話で、この巻は、未来の話。
三日月堂に関わった人達と弓子さんが、川越の街で日々を紡ぐ様子が過去から未来を通して描かれ、まさに「生きているものはみなあとを残す。」
形にはならなくても、思いは誰かの中に残る。
よく耳にする言葉だが、それを丁寧に表現してくれたシリーズだと思う。
シリーズは完結してしまったけれど、他のシリーズに時々名前が出てくるので、寂しくない。
三日月堂は生きている。
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弓子さんの物語から少し先。三日月堂の周りの人たちの物語。どれも温かくてほっこりする。弓子さんがお母さんになって、幼稚園でワークショップをするシーンは楽しそうだった。
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大好きなシリーズの番外編。
このシリーズのどこかに出ていた人たちに再び会えて、懐かしいし、嬉しいし、物語の中なのに、実際にいる人のようで、それだけこのシリーズに思い入れがあるんだなと感じました。
相変わらず温かいお話ばかりで、ホロッとしながら読みました。
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シリーズ第四弾完結編『雲の日記帳』から時を経た未来が描かれた番外編
本シリーズを、別の人視点での回想を交えつつ…
生きていく中での葛藤
人とのつながり
相手の気持ちを知り、気付く
子どもの成長
生きていく上で大切なことを
心に刺さることがたくさん描かれているシリーズ
大好きなシリーズ完結…
初版限定巻頭活版印刷扉
「南十字星の下で」より
(抜粋)・・・むかしの作家たちの心も、言葉があるから残ってる。人々に読まれ続けてきたから残ってる。星(活字、言葉)になって、人の心の空で光ってる。・・・
活版印刷、良き…
言葉は最初は音(話す)
それが字になり活字になり残され、引き継がれてきた
「マドンナの憂鬱」
一番街の川越観光案内所で働く柚原さんと
一番街のジョギング仲間
ガラス工芸店のガラス作家葛城さん(葛はヒが人)、川越運送店のハルさん、観光案内所でバイトをしていた大西くん
と葛城さんの作品を観がてらの富山旅行のお話し
ガラス美術館「TOYAMAキラリ」
現代ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリ
ひとり自由
と
家族 人のための人生を送る
「南十字星の下で」
シリーズ第一弾「星たちの栞」私立高校の鈴懸学園文芸部、小枝と侑加たちの卒業譚
『銀河鉄道の夜』
「二巡目のワンダーランド」
シリーズ第二弾「あわゆきのあと」
公太くんのお父さんのお話し
子どものころ、成長するなかで出会うのはすべてはじめてのもの
やがて身のまわりのことがわかるようになり
さらに、そのすべてに裏があることを知る
子どもには裏は見えない。準備された世界で疑いもなく遊ぶだけ(生活するだけ)
二巡目 生まれてから大人になりいろいろな経験をし見えてきたもの
家庭を持ち子どもができ、自分の子どもの時に経験してきたことと子どもの成長を見る 子どもも裏側があることを知っていく 二巡目
世界には、知らないこと(裏側)の世界が大きく広がっている
子どももやがて二巡目に入っていく
二巡目もワンダーランド
庭の昼食
水のなかの雲
小さな折り紙
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大好きなこのシリーズもとうとう最後まで読み終えてしまった。
最後の最後までほろりと泣ける。
「あたたかい。やさしい。それでいて力強い」
活字の本を示したこの言葉は、活版印刷だけでなく活版印刷に携わる三日月堂にも当てはまる。
そして活字に込められた人々の想いや願いも、生きた証として「あと」を残していく。
その先の未来では、きっと星となって人々の心の空でいつまでも光り続けるだろう。
弓子の活版印刷にかける情熱もいずれ子供が受け継ぐことに期待して、三日月堂の未来を託して、最後の頁を閉じた。
心地好い余韻にひたりながら。
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三日月堂のお話が、弓子さんの結婚で終わってしまうと思っていたら、待望のスピンオフが出ました。
これまで活版印刷に関わってきた人たちが、主役になり、脇役になり次々登場するのでファンにはたまりません。
それぞれの人生、人物たちがどこかで決心し、前へ向かっていこうとする姿が、作者に選ばれた言葉で表現されています。人生の機微というのかな。その辺りの表現が独特です。もう続編はないのかもしれないけれど(いえ、書いて欲しいですけど!)それぞれの今後をいろいろ想像してしまいました。
初版には限定で、活版印刷による1ページが付いています。この字体、見たことがある。ずっと昔、家にあった教科書で。活版印刷で作られていたのか・・・。触れると活字のくぼみが感じられます。
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終わってしまうことが残念という気持ちは勿論あるのだけれど、始まりを感じられる素敵な終わり方は本作品らしいのかもしれないですね。
改めて、このシリーズに出会えて感謝。
自分にとって宝物となる本です。
ありがとうございました。
近々、全巻間をあけずに読み通してみようと思います。
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シリーズ読破。最後の巻は三日月堂にゆかりのある方々の後日談と未来を見据えたお話。これにて全登場人物を網羅したといった感じ。時代は進めど、三日月堂はずっとそこに存在し、川越の人々に「文字」で想いを届け、「あと」を残してきた。ときにそれが生きる力となるかもしれない。もちろんそれは活字だろうが印刷された文字だろうが手書き文字だろうがその本質は変わらない。その想いだけは廃れることはない。活版印刷がそれを再認識させてくれた。
ありがとう、三日月堂。
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これまでに登場した皆さんの、その後。三日月堂のその後。大人も子供も成長していく。泣き所多いなか、1話「マドンナの憂鬱」柚原さんのジョギング仲間たちの小旅行のお話は軽快で楽しかった。
印刷だけでなく、ガラス工芸、紙漉きなどにも丁寧にフォーカスしていて良い。
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シリーズ6作目。本編は4巻までで、5巻は過去のお話、6巻は未来のお話。
この巻を読みながら、私は昔から、ハッピーエンドで終わった少女漫画の、その後を描いた番外編がすごく好きだったことを思い出しました。
番外編自体は期待外れなこともあるけれど、幸せにやってるんだなぁと思えることに満足しちゃいます。
番外編の5、6巻は、時間の幅が広く、弓子の人生を定点観測しているような感じで、番外編好きには嬉しい構成でした。
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シリーズ6作目。これまでから時間軸が進んだ三日月堂の話。
6つの短編のなかで「二巡目のワンダーランド」での、世界の裏側を知ってからが人生二巡目という話がよかったのと、「小さな折り紙」で保育園時代の弓子の描写はすごく泣けた。
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スピンオフ完結。それぞれ今まで出てきたひとたちの話はもちろんよかったのですが、やはり最後の主人公の未来のお話が幸せそうで一番良かったです。
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完結したシリーズの、スピンオフ後日譚。
シリーズを通して、こんなに登場人物がいたんだなあ、と再確認できる。
結婚した弓子さんのその後が描かれたのが、表題作の「小さな折り紙」。
埼玉の細川紙(和紙)の話も面白かった。
それにしても、技術の継承の問題は興味深い。
簀桁を作る職人さんがいなくなりつつあること、楮を自ら育てて収穫しないと材料が手に入らないことなどを知った。
このシリーズで活字鋳造がもうできなくなっているということが何度も語られていたが、まさに同じ話。
一つの技術は、生態系のようにネットワークの中にある。
その一つの要素が損なわれると、存続が難しくなるんだなあ、と気づく。
新しい技術が便利で優れていれば、そちらに移行していくのは当然のこと。
ノスタルジーだけで古い技術を守れというのは、無責任だけど。
ただ、何らかの事情で新しい技術が行き詰った時、古いものが残っていることの意味が出てくるのでは?とも思う。
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あわゆきちゃんのファースト名刺の話がすごく好きだったんだけど、その広太の父親の小学校時代からつづられる「二巡目のワンダーランド」が良かった。
いろんな人たちがどんどんつながっていくのが、東京バンドワゴンのようで見守りたくなる。
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三日月堂の「未来」を描いた番外編であり、最終作。
「これを読んだら終わり」と思ったら、なかなか読めなかったけど心が疲れていたので、味わいながら読ませていただきました。
三日月堂の「未来」と言うより、川越の人々やこれまで関わって来た後日談が描かれる。
最初は川越の商店街のメンバーで訪れた北陸旅行の話。久しぶりに川越運送のハルさんが出て来るのは、嬉しいところ。
その他にも三日月堂の手伝いを始めた楓や、デザインを担当していた金子君など、お馴染みのメンバーの裏の顔が読めるのもお得な感じ。
でも、これで終わると思うと、やはり寂しい…
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第一作の「星たちの栞」から、「海-」「庭-」「雲-」の4冊でシリーズの中心となる時間を描き、「空-」で弓子の幼かった頃へと遡り、そして本作では「雲」で悠生と共に生きてゆくことを決めた弓子のさらにその先へと時間を経た後日譚となる六編。
いやもう、またいちいち泣かされます。
最後におかれた「 小さな折り紙 」では、弓子と悠生の息子の佑くんが登場!
弓子もかつて通っていた、あけぼの保育園が舞台。
佑くんの優しさ健やかさが、両親の愛情をたっぷり受けている幸福を感じさせる一方で、その頃既に母を亡くしていた弓子を思うと…
そして「小さな折り紙」のエピソード。もう、言葉にならない。
でも、もう大丈夫。
弓子も三日月堂も、沢山の理解者に支えられて、もうしっかり根を張って、ぐんぐん幸福な枝葉を伸ばしてるから。
あぁ、良かったよかった。
シリーズを通して、誰も彼もが良き理解者、新しい試みはどれも大成功、ひとつも悪い汚い障害に遭わないことが、夢物語すぎる、甘すぎると感じる人もいるかもしれないけれど…
素直に心が洗われるに任せて、読んだあと、世界が綺麗に見えるような物語も、やっぱりいいのです。
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前作に続く番外編。今度は『三日月堂の「未来」が描かれる』とのことだったが、今度もまた良かった。
楓さんはじめ、これまでの話に登場した色々な人たちのその後が描かれる。
どのお話しも佳い話なのだが、このシリーズ、何故いつもいつもこうも心が動くのかと思うと、全体に亘って、人生の、特に親子の間の機微がよく描けていて、それが自分の人生、特に父と私の関係だったり、私と息子たちとの関係であったりについて、楽しくあるいは悔いを持って思い出したりするからなのだろうなと思う。
そこに、活版印刷や和紙など古いものへの郷愁や憧れが混じって、自分では到底出来ない生活であるが故に、本の中の生活や人間関係を好ましく感じてしまうことが加わる。
今回は、人生を経ても”知らないことがたくさんある”ということにフォーカスされていたが、そうした思いも毎日同じように暮らしているこちらに響いてくる。
『たいへんじゃない人生ってないでしょう?』とあったが、私らも含めて皆そうして、それぞれ“たいへんな”人生を送ってきたことが尊いことだと知らされる。
弓子さんが結婚していて、子どもも出来て、保育園に通う歳になって、には結構驚く。幸せそうで良かったな。
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シリーズ6作目で文庫書き下ろしの6話。
「活版印刷」の文字にひかれて読んだ。昔、印刷所で校正したとき活字の棚を見たことを思い出した。
電子写植ばかりになったけれど、活字の名刺を作りたくなった。
5作目までを読んでいないけれど十分面白い。
日常の中で、気づいていくこと,気遣うこと、大切にしていくことが、共感をもって画かれている。人の心の温かさに触れられる。
川越の観光案内所の責任者の柚原が、友人たちとメンバーが出品したガラス工芸展を見に富山へ行った話。
高校の卒業を控えている小枝が、オーストラリアへ行ってしまう友人と一緒に文芸部の卒業文集を印刷する話。
広太は5年生のときに、生まれて三日で死んだ兄がいるた事を知って、三日月堂で兄の名刺を作った。
三日月堂を再開させた弓子は、若くして亡くなった母の歌集を、母の友人たちや恩師の協力を得て、活版で出版する。
ユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉の細川和紙の生産者の、伝統を残そうとする苦労。
母を亡くした弓子が祖父母の元から通った保育園に、今は息子の佑が通うが、園長から卒業記念品を作る相談を受けて弓子は子供たちの絵を縮小して表紙にする卒業アルバムを作る提案をする。
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三日月堂シリーズスピンオフ。本編の未来編。
最初の頃の巻にしか出てきていない人だと、
「この人は誰だったっけ?」
となりつつ、話が進むと思い出せました。
楓のおばあちゃん
おばあちゃんのおうちと万葉の庭
カナコさんの短歌
と、本編での好きなものが多く出てきた「庭の昼食」が一番良かった。
カナコさんの恩師・深沢先生も素敵。
弓子と悠生の息子・佑が出てくる最終章も、こんなに時が経ったのかと驚くと共に、これからの明るい未来を感じさせてくれて、最終章にふさわしい内容でした。
これが月光荘に繋がっていくのかー。
今更だけど、三日月堂→月光荘と、月繋がりなんですね。
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本編は4巻で終わっていて番外編らしい。
また少しくどいかも、感動を押し付けるみたいなところが気になったけれど、最後は爽やかに終わってました。
4巻以降の弓子さんの様子が描かれているけど、ふーんという感じ。
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三日月堂シリーズ、「未来」が描かれる番外編(シリーズ六冊目)。
今までのシリーズに登場した人達の、サイドストーリーや後日談・6篇が収録されています。
今回も、活版印刷で刷られた扉ページが“お出迎え”してくれるのが嬉しいですね。
どの話も優しい視点から“それぞれの生きる道”が描かれていて、温かな気持ちになります。
第六話「小さな折り紙」では、弓子さんと悠生さんの息子・佑くんも登場し、時の流れを感じます。
そう、誰もが昔は子どもでしたし、子ども達も時を経て大人になっていく・・この、あまりに当たり前な人の営みがとても尊いものなのだと本書は思わせてくれます。
因みに第一話「マドンナの憂鬱」の柚原さんの価値観は、個人的に大いに共感する部分がありました。(ただ、これって少数派なのかなぁ・・汗)
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本編をフォローする6短編。観光案内のプロ、ガラス店の作家さん、高校の文芸部員、亡くなった同級生の俳句、大学の恩師、万葉集の庭、花のカード、保育園…
街に根付いた人たちのささやかな暮らし、仕事、それぞれの想い、子ども、大人、変わっていく世代。
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慎重派、っていうか、自分のペースを乱されるのが嫌なタイプでしょ?自分の思い描いた通りにいかないと落ち着かない、っていうのかな。
できる人とできない人がいるわけじゃなくて。人間やらなきゃならなくなればけっこうできるものみたい。
だから、仕方がないんだよ。仕方がないことってあると思うんだ。生きていればね。
思い出は心のなかにあるから大丈夫だって。強いからね、あの人は。
うまくいくかわからないけど、はじめなければはじまらない