【感想・ネタバレ】活版印刷三日月堂 空色の冊子のレビュー

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活版印刷三日月堂の「過去」が詰まった番外編。
活版印刷で刷られた扉ページがとても良い。味わいがあります。ずっと見ていられるし、指でなぞってみた。やっぱり、いいねー、活版印刷。

本編とはまた違ったそれぞれの視点で描かれていて、7章すべてが、ほっこりしたり、しんみりしたり。どの話も温かくて、とても良かった。
本編をもう一度読み返してみたくなった。

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2022年10月01日

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活版印刷三日月堂番外編。
本編では描かれなかった、そこに登場していた人達の過去の物語。
全てが本編へとつながるので、本編を読み直したくなった。
弓子の祖父が活版印刷に込めた思いが知れて、このシリーズに深みが増したように思う。
活版印刷で刷られた扉ページが素敵。
あぁ、昔の本はこうだったなぁと、しみじみ。
次巻はいよいよ最終巻。

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2022年01月14日

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4冊で完結していたんじゃなかったのって思って読んだら番外編だった。時間を遡っての話。本編ではすでに亡くなっていた弓子の家族の話などの短編集。全部ではないけれど、親子がテーマの話が多い印象がある。ちょっと物悲しいけど、どれも暖かい話だった。

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2021年02月09日

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ネタバレ

大好きな『三日月堂』の「過去」が詰まった番外編

久しぶりに読んだ『活版印刷三日月堂』
あのお話しの人っと
前巻のお話しを懐かしく思い返しながら読めた

生きていく
生きている
みんなひとりで、自分を背負って生きている(生きていくしかない)

幼い時に母を亡くし、祖母、一年前に祖父、そして父親も亡くしひとりになった弓子
「生きる目標とか、目的とか、いまのわたしには全然ないの。でも、生きていくだけならできる気がする。人のためになにかするとか、そんなむずかしいこともできそうにない。でもいまは、生きてくだけでいいよね。許してくれるよね。きっと」

家族とのつながり、問題、それぞれの気持ち


が、いっぱい詰まっているシリーズ


弓子 名前の意味『思いを遠くまで届けられる人』

「ヒーローたちの記念写真」
活版印刷三日月堂シリーズ第二弾
『海からの手紙』
「我らの西部劇」片山さんのお父さんの回想
「星と暗闇」弓子のお父さんの回想
「届かない手紙」弓子が祖父母の家、活版印刷三日月堂から父親の元へ引っ越す時のお話し、レターセット
「ひこうき雲」弓子のお母さんカナコの大学時代のバンド仲間裕美(ひろみ)の回想
「最後のカレンダー」川越で紙店 笠原紙店 を営んでいる、弓子のお父さん修平の同級生、方介さんの回想
毎年、三日月堂で和紙のカレンダーと年賀状を印刷してもらっていた
「空色の冊子」弓子のお祖父ちゃんの、妻静子(弓子のお祖母ちゃん)が亡くなった翌年の3.11(東日本大震災)からの回想
弓子が通っていたあけぼの保育園の卒園記念冊子のお話し(紙がその時に数が揃っていた空色の紙)
「引っ越しの日」弓子が三日月堂へ引っ越す日のお話し
大学時代の同級生唯が大学時代に所属していた劇団の後輩の琴音の出ているお芝居を観に、北海道から東京へ出てきたついでに昔住んでいた横浜日ノ出町で弓子と再会する

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2020年10月04日

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3作目で完結したシリーズの番外編。
3冊の中で登場した人物の背景と弓子が三日月堂を継ぐ決心をするまでが描かれる。
弓子の母が亡くなった時にお葬式にも来られなかった友人の事情や、復活した三日月堂で初めて作った本「ウェスタン」の制作に込められた男たちの想いなど、どれも胸を打つ作品ばかり。
その中でも「引っ越しの日」で描かれる劇団員を目指していたが、挫折して北海道に戻った唯と、あてもなく三日月堂の再建に臨もうとしている弓子との会話が印象的。

生きる目標とか、目的とか、いまのわたしには全然ないの。でも、生きていくだけならできる気がする。人のためになにかするとか、そんなむずかしいこともできそうにない。でもいまは生きていくだけでいいよね。許してくれるよね、きっと。

この唯の言葉に思わず涙。
先の見えない世の中で、やはり希望も目標も見出せなくて、明日さえも分からなくて…でも、「生きていくだけでいい」と言う言葉に救われた。生きていたら、その後の弓子のように人に愛されなくても、何か生きる目的が私にも見つけられるだろうか?

最後に。
初版限定で活版印刷の扉がついているのも、とても粋な計らい。文章で読んでいただけの活版印刷を実際に目にすると不思議と優しい気持ちになれる。この本そのもの。

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2020年07月16日

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ここでは、これまで明かされなかった、弓子さんの家族の話、三日月堂の歴史が語られています。先代の祖父、卵焼きの作り方を教えてくれ、初めて手キンの印刷機に触らせてくれた祖母。教師だった父と母。それぞれの人生が星のように輝いては、消えていく。厳しい現実と、流れていく時間。訪れる安らぎの時。人生は星の輝き。物語の水底に流れるのは、「銀河鉄道の夜」。
これまでのエピソードが、伏線として全て回収されていて、すっきり、気持ちよく読めました。
ここまで細かく物語が練られていたのだと・・・。
弓子さんの名前の由来が、活版印刷で印刷された扉に記されています。

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2020年06月17日

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このシリーズは前巻で終わりと思っていたので、続きが出たのには少し驚いたが、中身を見れば『三日月堂の「過去」が詰まった番外編』とのことね。

全編通してしみじみと良かった。

最初は「我らの西部劇」片山さんの話
前も同じようなことを思ったのだけど、作者は女の人なのに、どうしてここまで息子が持つ父親に対する複雑な感情が分かるのだろう。
読みながら我が身を振り返り、親になって分かる感情や今頃湧き上がる悔恨を持て余す。

次に弓子さんの両親の話。
このシリーズの最初の巻でも出てきた「銀河鉄道の夜」を思い出しながら、“ほんとうのさいわい”の意味をじんわりと知る。

3つ目は弓子さんのおばあさんの話。
弓子っていうのは“思いを遠くまで届けられる人”という意味なんだな。
親にならないと分からない親の気持ちを、子どもの時に誰かからこうして教えてもらうのも要るよね。

読んでる途中で、ふと、もっと前からたくさん本を、とりわけこういう心に響く本を読んでいたらばなあと、心に湧いてきた。
新幹線で東京・大阪を頻繁に往復していた頃もあったけど、車中で読むのは漫画週刊誌ばかりで、その当時にこうした本に巡り合えていたら、私の人生もこんなに悔いるばかりになってなかったのではなかろうかと。

4つ目は母カナコさんのバンド仲間だった女性の話。
家族や結婚に対する古い価値観との諍いを読みながら、しばし自分の子育てを振り返り、どうしてこうなっちゃたんだろうと、これもまた悔いるばかり。

5つ目は笠原紙店の先代の話。
ここもまた過ぎ行く古い時代と変化を強いる新しい時代の狭間でもがく人が描かれる。
人生を終わる時に『まあ、そこそこね、いい人生だったと思うよ』と言えると良いな。
そこまでは『気づけばわたしもいつも険しい顔をしている。父と同じように』だったとしても。

6つ目は弓子さんのおじいさんの話。
思いがけずも3.11のことが描かれるが、何も残らない、ただ生きるだけの人生であっても、生きるために何かをしていくことの大事さが知れる。
『どんなときでも、勇気を持って、元気に進もう』

最後は弓子さんの横浜から川越・三日月堂への引越しの話。
弓子さんと、学生時代の友人の唯さんの、それぞれ再生のお話にしっとりと心が癒された。

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2020年03月28日

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めちゃくちゃ良かったです。

本編より前の時間の、それぞれの最後とそこに灯る小さな未来への思いが綴られる短編集。

1つの文字が文章になり、物語となり、印刷され、製本され・・・作るもの、送りだすもの、受け取るものが繋がっていく。
その一つ一つに向けられる作者の愛情がたっぷり伝わってきました。

めちゃくちゃ良かったです。

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2020年03月24日

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三日月堂の過去を描いた短編集。番外編。
弓子さんの祖父母、両親、友達、川越の人たち。
様々な人たちが登場する。
三日月堂を閉めるときのことや、祖父母、両親とのエピソードはとても暖かく感じる。
一方で家族との別れは苦しい。


今日は3月11日。
あの日から9年。

昨日までこの作品ではなく別の小説を読むつもりだった。
昨日読んだ作品が、職人の話で街の景色も素晴らしく、連鎖して、川越の町並みや職人というキーワードから、この作品を手に取った。

表題作『空色の冊子』には、3月11日を彷彿させる場面が出てくる。テレビや新聞の報道を目にして、何かしたくても何もできない気持ち。
たまに起きる余震…。
必死にできることを探していく…。


作品中に出てくる一文
『どんなときでも、勇気をもって、元気に進もう』という一言に励まされた。

9年目の3月11日。
この本を読むことができて良かった。

そしてこの一文は今、先の見えない現在にも励まされる。

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2020年03月11日

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シリーズのスピンオフ。
本編に登場した人達の過去のお話。
それぞれの想いが本編のお話と重なり、深いものになった。

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2024年02月26日

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 三日月堂に関わる人たちの過去が描かれ、弓子の子どもの頃から大人になり川越にやってくるまでちゃんと時系列になっている。「最後のカレンダー」は、菓子屋横丁シリーズに登場する紙屋さんの番外編でもあるのかな。
 死や別れが必ず出てくるし東日本大震災も起こり、心傷むお話も多いのだけれど、生きて欲しいという作者さんの願いが聞こえるような作品。

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2023年01月09日

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本編の番外編で、本編より少し短いお話が7編入ってました。全て本編に出てくる方々の『過去』のお話です。

本編の裏側を見ることが出来て嬉しかったです。本編ではもう亡くなってたりする方々の目線でお話が進んだり。「あのエピソードの時こう感じてたんだ」とかがわかったり、より深く楽しむことが出来ました。

子さんの弓子さんのご両親の馴れ初めや弓子さんに対する想いと願い…弓子さんの祖父母の想いや気持ち…。幼い頃から弓子さんはとても愛されていたんだなと思ったら胸の奥がポカポカして、嬉しくなりました❥

切ない気持ちにもなるけれど、それが日常の一コマなんだなと思いました。

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2022年07月26日

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番外編と知らずに読む。
何とも悲しく切ない話。
本編には、希望はあるのだろうか。

悲しく切ないけど、
無性に本編を読みたくなった。

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2022年06月26日

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シリーズ5作目、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。

本編では描かれていなかった弓子の家族が登場して、温かい家族のもとで育ってきて良かったと思えました。

このシリーズの主人公も、少し前に読んだ「ツバキ文具店」や「農ガール、農ライフ」の主人公もたまたまだけど天涯孤独の独身女性。

ぬくぬく生きている私には、読んでいて心苦しくもなるけれどど、優しい文章や主人公の前向きな生き方には惹かれます。

シリーズ最後の6冊目は、本編の未来の話のようなので、弓子が幸せになってほしい。

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2022年01月12日

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シリーズ5作目。4作目までより過去の出来事の短編で番外編という感じ。突然、自宅周辺が出てきてとても驚いた。

なにが「ほんとうのさいわい」か正解を考えるんじゃない。「ほんとうのさいわい」をみなで探すこと。そう決意し、そのために生きること。それが「ほんとうのさいわい」なんだ。ーーーーーという言葉がとても響いた。あと、届かない手紙でも書いていいんだということ。

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2021年01月30日

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短編集版。シリーズのときもそれぞれ独立したお話で読みやすかったけど。三日月堂に関わったことのある人たちのお話。うっすらと涙が出る物語も。
届かない手紙。きっと届いてる。
空色の冊子の背景にはあの地震の影響があったか。

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2020年11月30日

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4作で完結したシリーズのスピンオフ。三日月堂が復活する以前の弓子の両親や祖父母の時代が語られる。活版印刷って懐かしい言葉のように感じるが、ついこないだまでそれが普通だったんだよなあ。

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2020年11月29日

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人生のページをめくるように人生を綴り書き留めていく。
記録するのはインキが染み込む活版印刷。どんな人生を印刷するのだろうか。

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2020年10月26日

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弓子の母親・カナコさんと父親のエピソードが語られる「星と暗闇」がよかった。
カナコが銀河鉄道の夜のほんとうのさいわいを「いっしょに探しにいくこと」と思っているのがすごくしっくり来た。さいわいっていうのは相対的なものであって個々人によって変わるものだと個人的に思っていて、「ずっと考え続けていくもの」かなと思っていたので、カナコの考え方に近しいものを感じた。

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2020年07月08日

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まさかあると思っていなかった番外編の第一弾。なので本編を思い出しながらしみじみと読めました。
弓子さんが生まれる前、そして生まれてから母・祖父母、そして父を亡くして三日月堂に戻ってくるまでの出来事が7編。

1章は、弓子さん1歳の時の三日月堂で働く祖父の話。
2章は、弓子さんが生まれる前の母カナコさんと父修平の話。

3章は、1章の続き。母カナコさんが亡くなって三日月堂の祖父母の家に預けられていた弓子さん小学1年生最後の春休みの話。
2年生になるのを機に父のいる横浜に引っ越しすることになった最後の日、弓子さんは祖母と一緒にレターセットと卵焼きを作る。
レターセットは母カナコさんにお手紙を書くために使おうと思っている。
届かないかも知れないと不安を持っているようだがきっと届くよ。弓子さんの名前が"弓"であるのはそういう想いが込められているから。

4章は、弓子さんの母カナコの大学時代の友人裕美の話。
裕美が自殺しようとしたとき「生きていれば、きっといいこともあるよ」と言ってなぜかカナコが歌ってくれたのがひこうき雲。
20代で死んでしまったカナコの墓で裕美が思わず歌ってしまったのもひこうき雲。
辛い立場に追い詰められてしまっていた裕美だが、(生きていれば)いいこと、(これから)きっとある。

5章は、弓子さんが社会人で祖父が三日月堂を閉じる直前の話。かつてはそれなりに盛況で忙しかった和紙屋と活版印刷屋が時代に取り残されていくのが物悲しい。

6章は、本のサブタイトルがつけられた章。祖父が三日月堂を閉じた後の話。3.11地震が起き、かつて弓子さんが通っていた保育園の卒園記念の冊子を作ることに。
これからどうなるのかわからない、そんな時代を生きていかなければならない。地震の影響を乗り越えるべく「勇気を持って、元気に進もう」と冊子に印刷する。
これは地震が起きたからではなく、いつだって、そんな時代の繰り返しのような気がする。

7章は、弓子さん父までも亡くし、とうとう独りぼっちになってしまった頃の話。
横浜から川越に引っ越しをする前日、大学時代の友達と偶然会う。
希望に満ちた引っ越しではない、身近な親族が皆いなくなってしまったが、何とかして生きていくんだという気持ちでいっぱいの引っ越しだ。
弓子さんが川越で新しい生活を始める日、友人も自分の人生だからと新しい生きかたを決意し札幌に戻る。

さて、残すは本編で順調に仕事が回り始めた三日月堂の「未来」が描かれる番外編第二弾だ!
どんな未来が待っているのか楽しみ。

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2020年06月20日

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ネタバレ

三日月堂の来し方が分かる番外編。

祖父母とのエピソードを読むと、祖父母がいかに弓子に多大なる影響を与えてきたかよく分かる。
活版印刷ひとすじに黙々と印刷業を営んできた「カラスの親父さん」こと弓子の祖父。
幼い頃に母を病気で亡くした弓子にずっと寄り添ってくれた優しい祖母。
この二人のDNAをそのまま受け継いで今の弓子がいる。

『星と暗闇』に出てきた「ほんとうのさいわい」。
何が「ほんとうのさいわい」か正解を考えることより、「ほんとうのさいわい」を皆で一緒に探すことこそが「ほんとうのさいわい」に繋がる、という『銀河鉄道の夜』の解釈が良かった。
寄り添うことの温かさが身に染みる。
弓子の行く末を、幸せを祈る両親の気持ちが切ない。

『届かない手紙』では母を亡くした直後のエピソードが泣ける。
弓子の名前の由来となった「思いを遠くまで届けられる人」。
弓子は家族を亡くした後も、家族の思いをしっかり受け継いで生きていることがとても嬉しい。
弓子の書いた手紙は亡き母にちゃんと届いているはずだ。

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2020年06月11日

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優しい思い出が、いいなぁ。辛い出来事も、時間が濃度を薄くして、新しく楽しい出来事を重ねていくんだろうなと思えます。希望が見えていいですねぇ。

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2020年03月14日

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本編の主人公・弓子が三日月堂を再開するまでの、人々の思いを描いた短編集。

シリーズ冒頭の弓子からは考えられないほど、幼い頃の弓子は活発で負けず嫌い。
母を、祖父母を、そして父を亡くして三日月堂に戻ってくるまでに、胸の奥でどれだけ涙を流してきたのだろう。
それでも彼女が優しさを失わず、少しずつ明るさを取り戻せたのは、弓子を育んだ亡き人たちが、それぞれに限りある生命のなかで精一杯の愛情を弓子に注いできたから、そして弓子がそのひとつひとつを大切にしてきたから。
こうしてみると、弓子の家族は、事故で突然にではなく、皆ゆっくりと死に向かい、旅立っていった。残された時間を思いながら伝えようとする愛情は、それはもう深く深く刻まれ、弓子の心を形づくってきたのだろう。

さらりと読みやすいけれど、何度も涙。
本当に弓子には、もっともっと幸せになって欲しい。
誰かを愛して、たとえ死によって失われても、何度でもまた別の出会いから新しい愛を手にすることはできる。
幸せにならなきゃいけないよ、と声をかけてあげたい。

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2020年07月15日

Posted by ブクログ

三日月堂シリーズスピンオフ。本編より過去のお話。

三日月堂の先代で弓子の祖父視点の「空色の冊子」
弓子の祖母視点の「届かない手紙」
が良かった。

本編では弓子が話す時はずっと敬語だったから(お客さんとのやりとりがほとんどだから当然だけど)、タメ口で話している弓子が新鮮に感じました。

最後の章は、川越への引越し前日の話。
ここから本編の一作目に繋がっていくんだなぁと思うと、「これから思ってもみない方に人生が拓けていくよ!」と声をかけたくなるような。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三日月堂の過去の話。暖かい話だけど、時折胸が苦しくなった。タイトルにもある「空色の冊子」は実体験とも重なり話の外に辛さを憶えた。それでもじんわりと暖かくなる不思議。このシリーズは結末までを書かないからそこが気に入っている。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

5巻目で本筋から外れて短編集。
ウエスタンの話はくどい感じがしたんだけど、他の人の話はまあ。
スピンオフってことか。

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2021年10月05日

Posted by ブクログ

連作短編7編
弓子が三日月堂を再開するまでの,祖父の時代からのいろんな人の断片.語り手が変わっても全体を通して温かい想いが溢れている.

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2021年03月26日

Posted by ブクログ

弓子が生まれる前の話や、周りのひとたちのスピンオフ。どの話もよかった。これからどうなるのかちょっと心配する終わり方もありますが、きっとそれでも進んでいくのでしょうか。

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2020年11月25日

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扉の活版印刷……昔の文庫本ってみんなこんなだったよなあ…と懐かしかった。
 
 スピンオフっていうのかな。
 今までの登場人物のお話し。
 優しい物語、健在。
 

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2020年10月22日

Posted by ブクログ

自分の道を生きること、全編を通してそれが描かれていたように思う。消極的選択、と言うけれど、なにがおきてもそれにどう意味付けるかは自分自身。

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2020年07月23日

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