あらすじ
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。物静かな店主・弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い……。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる感動作。
静岡書店大賞を受賞し、話題沸騰の人気シリーズ、待望の第二弾!
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活版印刷所「三日月堂」を舞台にした連作小説第2弾。文字を印刷するということが、これほど人の思いを映し、意味を持つことだとは、あまり考えたことはなかった。物語を通して、活版印刷で文字を刻むということを、目だけではなく手触りでも感じ、さらにインキの匂いまで感じられる物語だった。
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主人公が活版印刷を通じて、
さまざまな人と関わっていく。
その人の人生のとても深いところに、
さりげなく、優しく、丁寧に。
一つ一つのストーリーに心あらわれる想いがする。
自分がやりたいことが、誰かのために
心に灯りをともすことになる仕事…。
そして、川越の町のことを知り、
どんどん好きになっていく。
あぁ、いい小説に出会えて良かったと
嬉しさをかみしめる。
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活版印刷三日月堂2巻目!
弓子さんもパワーアップして、寄って行った人々が笑顔になる印刷所になってきた!!
一番好きな話は「あわゆきのあと」
初めて子供目線で描かれる「活版印刷三日月堂」
その子が起こした行動で周りが癒やされていくのがとても伝わった。
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川越の小さな活版印刷所「三日月堂」をめぐる、温かい出会いと交流の物語、第二弾。
第一弾の、店主とつながっていく印刷依頼者の人々のやりとり、言葉、気持ちがとても優しくて温かくて、すごく癒されたので、楽しみにしていた第二弾。
やっぱり素敵なほっこりストーリーばかりで、本当に心癒されました。
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やっぱり好きだぁ。このお話。
本当に素敵。
静かに、でも凛と、少しずつだけど前に前に足を踏み出している。
穏やかで静かなのにものすごく力強さを感じる。
生きる力を感じる!
1番好きなのは「あわゆきのあと」
泣いたぁ〜泣いたわぁ。
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静謐という言葉が似合う作品。硬質な活字から生み出される、温かくて深みのある活版印刷の文字そのもののような。
辛いこと哀しいことを、忘れてしまわなくても、少しずつ前へ進んでいけるのかもしれないと、そう思うことができた。
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シリーズ2作目。
どの話もとても良い。みんな優しくて素敵な人たち。
読後も温かい気持ちになる。
「書いた人も、組んだ人ももうここにいないのに、版が残っている。これを刷れば、言葉が浮かび上がってくる」
それが活版印刷の素敵なところなのだろう。
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シリーズ2作目。順番通りに読まなくてもこれだけ読んでも楽しめそう。
今回もあたたかく素敵な言葉が散りばめられていて、幸せな気持ちになった。
本や印刷のことが好きな人ならば、このシリーズはとても気に入ると思う。
4篇入っているけど「あわゆきのあと」と「海からの手紙」が特によかった。
「あわゆきのあと」では、死に漠然とした恐怖を感じている広太くんに対して、弓子さんがやさしく語りかけている場面が印象的。「心って、きっとひとつじゃないんだよ。身体に宿ってる広太くんと、ほかの人の中にいる広太くん。ほかの人の中の広太くんは、広太くん本人が死んじゃっても生きてる。」「わたしは、お母さんやお父さんやお祖父ちゃんやお祖母ちゃんのことを覚えてる。広太くんのことも覚えた。わたしは、その人たちみんなでできてる。わたしもきっと少しずつでもいろんな人に覚えてもらって、その人の一部になってる。わたしが支えてもらったように、わたしも誰かを支えられるかも」
「海からの手紙」では、「表現は翼」という言葉が鮮烈だった。「飛ぶことに意味はない。飛びたいから飛ぶ。飛べるから飛ぶ。それだけ。だけど、飛ぶためには技術が必要。飛びたくても、それを身につけていない人は飛べないでしょう?飛べる人は飛ぶべきだ。僕はそう思うんですよ。」「壜はそう簡単に岸にはたどり着かない。だからたくさん投げないといけないんですよ。そうしたら、そのうち誰かが拾ってくれるかもしれない。」自分も昌代さんのように「表現すること」が何なのか分からなくなってしまうことがある。そういう時はこの言葉を思い返したい。
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シリーズの2作目。3作目を最初に読んだので、これで12作が繋がった。個々の話は前の話に関連してスタートするが、独立した話なのでどう読んでも問題ないんだけど、弓子さんの謎がだんだん明らかになっていくので、順番通りに読んだ方が面白い。今回の話もどの話も好きだけど、朗読の話、好きだな。竹野内豊のドラマを思い出した。さて、全6巻だが、とりあえず第4巻で完結とのことで、楽しみ
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「活版印刷三日月堂」第2弾。
4編の連作短編集。
活版印刷と銅版画を融合させて豆本を製作する「海からの手紙」
亡き父の想いを受け継ぎ、それを息子へ引き継いでいく「我らの西部劇」が心に残った。
悩んだり、迷ったり、揉めたり、いろいろな壁はあっても、最後には気持ちがほどけるような結末に癒された。
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活版印刷三日月堂
海からの手紙編
今回も、どれもすごく心に響く
素敵なお話ばかりで、何度も
涙が出てしまいました。
悲しい涙というより温かい涙
なんかそんな感じです。
三日月堂の弓子さんのかける言葉が訪れる人の不安な気持ちを
ふんわり包み込み出来上がった
印刷がみんなを癒やし温かい気持ちがいっぱい膨らむ。
読んでいる私も癒されて温かい気持ちで満たされました。
時代とともに活版印刷の魅力も
変わっていき、関わった人達の思いが積み重なってまた新たな作品が生み出されていく。素敵な仕事です。
次の
第三作目も楽しみです。
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お話の内容は良かったのだけど、少し登場人物が増えて覚えるのが私には大変になってきました。
まだまだシリーズは続くので楽しみですがこの後はどうなるのか、登場人物を忘れずに読み進めれるのかちょっと心配になりました。
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シリーズ第二弾。 今回も人の繋がりで物語は進んでいきます。 それぞれの想いが、三日月堂で形になっていく。 活字の温かみを大切にしたい。 4話目は、今までと展開が少し違ったのも良かった。
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この度も、どれも手にとってみたくなるような印刷物のお話。落ち着いていて、がんばりすぎなくていい。パワーみなぎってる感じじゃないときに穏やかに読める。
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活版印刷所、三日月堂のお話。どれも心に染み渡り、涙無しには読めない、温かい話。
①朗読を習ってる3人が朗読会を開く。読み方に正解はない。伝え方に正解はない。だからこそ染み渡るものがある。
②生後3日で亡くなった姉のファースト名刺を11才の弟が作る話。自分が死を迎える時どうなるのか、人の死を乗り越えるとは…?死にまつわる温かな話。
③亡くなった奥さんが伝えたかったものは?離れて行った元カレが伝えたかったものは?人と一緒にいるからこそ、傷つくもの、見つかるもの、両方がある。豆本が欲しくなった(笑)
④自分もそんな少年時代もあったなぁ、自分の息子を見ながら思う父に、30年前に死んだ父から手紙が届く。活版印刷だから、一度組んだままなら残せる印刷そだから、30年たって繋がれる。そんな父と息子の話。
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各話の主人公(語り手?)が三日月堂を訪ね、何か背中を押されて動き出すのと同じく、弓子さんにも少しずつ新しい挑戦がある。豆本はある程度話の分かる者同士、濃密な時間だっただろう。
そして同人誌の依頼のところではついに、大型印刷機を動かさなきゃ、と心動く。これからまだ続く印刷所の変化や人々との出会いが楽しみ。
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今回は生と死がテーマなのか。
死を意識するから生があり、生きていればいずれ必ず死が訪れる。
いなくなってしまった人に対し、あの人が生きていれば、と思うことは多い。
でも今現在も其処此処にその軌跡は残っているし、自分の心にも生きている。
そんなことを強く感じた。
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あわゆきのあとが特に良かった。自分も小さい頃感じてた死への恐怖をすごく的確に表現されてて、子どもの気持ちも親の気持ちも丁寧に書かれていた。泣けた。
心理描写が上手いなぁ。
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どれもステキな物語だった。
「あわゆき」の名刺はいいな。
版画と活版印刷の豆本、買ってみたい!お気に入りのフレーズで自分でも制作に加わってみたいな。
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シリーズ二作目。活版印刷を通して人と人が繋がっていく物語。「ちょうちょうの朗読会」「あわゆきのあと」「海からの手紙」「我らの西部劇」の5編。どのお話も良かった。最後のお話の中の「書いた人も、組んだ人ももうここにいないのに、版が残ってる。これを刷れば、言葉が浮かび上がってくる」この一文は本当に感慨深い。データとは違い、手で触れて感じることが出来るからこそ、胸に迫るものがある。余談だが、お父様の残した資料をヒントに「我らの西部劇」の物語が出来たのだろうか。ここにも「繋がり」を感じる。
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時間は流れる。人は変わる。
ーーそれが生きているということだから。
私も飛ぼう。低くても、遠くまで行けなくても。行き先があるかわからなくても。飛べるかぎり飛んでみよう。
それが生きるということだから。
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今、私は結構しんどくて、しんどくて、この本を読むのにも休み休みで読んだ。(;^ω^)
とっても面白いし、背中を押してもらえるし、読んでいて苦しくなるような「救いのない本」ではない。
むしろその逆なのに、登場人物の強さがしんどくて、休み休みで読んでしまった。
「生きているのが楽しいのはほんのちょっとで、人生の大部分が戦い」
だなんて、ニコニコ笑顔で話されても、ああそうですよね、って、ちょっと今は言えない。
何せ戦いの真っ最中なもんで。
でもって、その戦いに気持ちが折れそうになってるもんで。
ああ、こういうもんなのね、って思ってしまう。みんなそう。苦しくて、もういいやって投げ出して楽になりたいって思うのにそれもできない。わかってる。わかってるけど、物語くらい、甘い甘い夢を見てもいいじゃないか、と、思ってしまって。
こういう本を読んで、よし、私もがんばろうって思えるぐらい強くなりたいな。
みんなも、同じように苦しいなら、もっともっと未来を見て、輝く遠い場所が幸せなんだと信じて毎日毎日旅立てるような、そんなふうに私も思いたい。
同じことを繰り返していても輝く遠い場所には届かないし、自分ひとりでは立ち止まってしまいそうなときでも、だれかとつながっていられれば少しずつでも前に進めるかもしれない。
だれかと一緒に何かをするのは、やっぱり、とても楽しいことなんやろう。
あと少し。
あと少しで、一歩踏み出す勇気が出そう。
大丈夫、たしょう立ち止まっていてもまだまだ先は長いんだから焦らず、私にとっての「輝く遠い場所」を目指そう。
この本では、活字がその「輝く遠い場所」を繋げている。
「思い出の時修理します」も、同じようにどこか「遠い場所」を探しているお話やけど、あちらはタイトル通り、「思い出」から未来を探している。
こちらも、やっぱりタイトル通り「活版印刷」から、「遠い場所」を探している。
どちらも素敵。どちらもロマンがあって、「同じことを繰り返していてもどこにも着かない」と、思っている私にとって何かのきっかけになるんじゃないかと期待して、活版印刷をやってみたいと思っている。
今回は、朗読会のお話もあって、こちらもやってみたいと思った。
素敵なんじゃないかなと思った。でも、たぶん、ちがう。それは他人の真似であって、どれほどその世界が素敵でも、私の「遠い場所」は、たぶんそこにはないんやろう。
でもでも、そう思っていても進めないもんね。
幸い、私は読書というツールがあるので、その読書で触れた何かは、手にできるものならやってみようと思っている。
活版印刷も朗読も私にとっての「遠い場所」ではなくても、一歩踏み出すことで何かが変わるかもしれないから、やってみようと思う。ちょっとお試しするぐらいの軽い気持ちです。
40年ちょっと生きてきているけれど、私の経験値はかなり少ない。もっともっと若いころに、
「ちょっと気になるな」
ってことに手を出してみればよかった。あのころは、そんなふうに興味本位で何かをやろうと思うことは浮ついていると思っていたし、そもそも「ちょっと気になるな」と、いうことを探すのもへたくそやった。
若いころのほうが時間も体力もあったのになあ、と、思うけど、いやいや、この年齢になったからこそ、「ちょっと気になるな」と、いうことを、自分以外のものに見付けられるようになったのかもしれへんしな。
感情の元になるものは、十歳のときにそろうのだそうだ。
それって遅いのか早いのか、そこからはあれこれ複雑になっていくばかりだそうやけど、感情がすべてそろうのすら十歳なんやったら、二十代であれこれ小器用にやりこなそうとか、無理な話やな。
そう思うと、四十代、いい年代なのかもしれへんな。
(と、自分に言い聞かせるよ。笑)
あれこれあれこれ並べてるな(笑)。屁理屈の武装でも、今はほしいねん。自分を奮い立たせるための何かが。(;^ω^)
確かに、傷のない人生は人生と言えないのかもしれへんよ。
傷があるからこそ、その人なりにそれをどう癒すか、ほんで、他人にどう接していくかが変わってくるんやもの。
自分がつらいぶん、もしかしたら他人に優しくなれるのかもしれない。
(なれないのかもしれない…)
自分で自分を癒すのはやっぱり大変で、そのときに他人の力を借りるから、今度は自分がだれかの力になろうと思えるんやろう。
そっか傷から何かが生まれるって、版画のことか。
傷をつけて、絵を文字を刻むんやもんね。絵や文字は魂の跡だわ。魂を形作るのに、無傷じゃあ、そりゃあ無理やろうな。
それは、分かるんやけどね…。
やっぱり今は、ありえないってぐらい、夢見がちなオチの話のほうがいいのかもな。笑
…うん…。
でも、足りなくても、それが私やねん。
足りなくても、あかんことばっかりでも、それが私。
そして生きるということに、正解はないねんね。
正解があって、その通りにすれば万事オッケーというものがあっても、それを単になぞらえるだけなら確かに機械でいいのかもしれない。
足りなくていいのかもなあ。足りないからこそ、誰かに補ってもらって、支えあえるのかもしれない。
ああやっぱり、夢見がちなオチにしてるんかな、自分で。笑
本には確かに文字しかないよ。
でも、読んでいる私にとっては、色も形もある。色や形や重さを感じる瞬間が、とても好きだ。
今回は、活版印刷と版画のコラボレーションもあった。
豆本といい、まったく見たことがないので想像でもできひんけど、版画の専門用語がバシバシ出てきたのには
「おおー」
と、思った。
普段からやってはる方には、こういう専門用語も、うんうん、そうよね、って思えるんかな。
寒冷紗
ラシャ
人絹
ドライポイント
メゾチント
エッチング
アクアチント
エングレーヴィング
ニードル
ビュラン
などなど…。
作中でもさらりと説明してくれてはるし、このあたりの手法や技法をくどくど言われると読んでて面倒くさくなりそうなので、このシリーズは(活版印刷も含め)このあたりの匙加減がとても面白い。
興味を持ったら、その後は自分で調べればいいんやもんね。
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■消波ブロック
海岸や河川などの護岸や水制を目的に設置するコンクリートブロック。消波根固ブロック(しょうはねがためブロック)、波消しブロック(なみけしブロック)と呼ばれることもある。
英語では「tetrapod」と呼ばれ、日本語でも消波ブロック全般を「テトラポッド」と呼ぶこともあるが、日本では「テトラポッド」は不動テトラの四脚ブロック製品の登録商標である
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★ちょうちょうの朗読会
出来上がった朗読会のプログラム、私も見たいなあ。
想像しながら一生懸命読むんだけど、想像がおいつかない。(^^;
★我らの西部劇
父と子の心の確執や成長の物語
前作同様に、活版印刷や店主の弓子さんと会話する事により、気づきを得たり成長したり。
何が違うのかはわからないけど、前作の方がスっと理解できて感動もしたような。
登場人物たちの状況が私の身近であるかどうかの違いなのかな。
とはいえ、続きも気になるので次回作も読みます!
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三日月堂シリーズ第二弾。
「海からの手紙」では銅版画の描写が素敵で、どんな豆本だったんだろうと想像が膨らむ。
活版印刷といい銅版画といい、あと朗読もだけど、ほしおさんの作品はそれぞれの魅力の表現が豊かで、興味を持たせられてしまう。
朗読会っていうものに行ったことないけど、すごく行ってみたくなりました。
「我らの西部劇」で描かれる、三日月堂の前店主の印刷への愛やこだわりも良かったなぁー。
人の手を介して作られるものには、ちゃんと人の思いが込められていて、機械とは違う何かがあるなぁとしみじみ。
そういうのを大事にしていける世界でありたい。
弓子視点のお話もそろそろ読んでみたいな。
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シリーズ2作目。
各々のお話を読み終えたあとに、改めて扉絵の写真を見るとその意味が分かる。伝わってくる。「あわゆき」なんかは特に。最後の「西部劇」のお話が好きだったな。好きな世界に没頭し追いかける姿とか、仲間内で盛り上がってる様子が目に浮かぶ。