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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。順番通りに読まなくてもこれだけ読んでも楽しめそう。
今回もあたたかく素敵な言葉が散りばめられていて、幸せな気持ちになった。
本や印刷のことが好きな人ならば、このシリーズはとても気に入ると思う。
4篇入っているけど「あわゆきのあと」と「海からの手紙」が特によかった。
「あわゆきのあと」では、死に漠然とした恐怖を感じている広太くんに対して、弓子さんがやさしく語りかけている場面が印象的。「心って、きっとひとつじゃないんだよ。身体に宿ってる広太くんと、ほかの人の中にいる広太くん。ほかの人の中の広太くんは、広太くん本人が死んじゃっても生きてる。」「わたしは、お母さんやお父さんやお祖父ちゃんやお祖母ちゃんのことを覚えてる。広太くんのことも覚えた。わたしは、その人たちみんなでできてる。わたしもきっと少しずつでもいろんな人に覚えてもらって、その人の一部になってる。わたしが支えてもらったように、わたしも誰かを支えられるかも」
「海からの手紙」では、「表現は翼」という言葉が鮮烈だった。「飛ぶことに意味はない。飛びたいから飛ぶ。飛べるから飛ぶ。それだけ。だけど、飛ぶためには技術が必要。飛びたくても、それを身につけていない人は飛べないでしょう?飛べる人は飛ぶべきだ。僕はそう思うんですよ。」「壜はそう簡単に岸にはたどり着かない。だからたくさん投げないといけないんですよ。そうしたら、そのうち誰かが拾ってくれるかもしれない。」自分も昌代さんのように「表現すること」が何なのか分からなくなってしまうことがある。そういう時はこの言葉を思い返したい。
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