【感想・ネタバレ】活版印刷三日月堂 小さな折り紙のレビュー

あらすじ

小さな活版印刷所「三日月堂」。 店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉――。 三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み……。そして弓子達のその後とは? 三日月堂の「未来」が描かれる番外編。

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ネタバレ

話がずーっと進んで弓子さんの息子佑くんの卒園シーンで終わります。いい話だったなあーとしみじみ思います。

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2025年02月24日

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ネタバレ

カナコさんの歌集を作るところでは涙を禁じ得なかった。楓の将来観に尊敬した。万葉集の庭は無くならないで欲しい。それはそうと深沢ゼミ受けてみたい人生だった。三日月堂に幸あれ。

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2023年09月27日

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ネタバレ

シリーズ第四弾完結編『雲の日記帳』から時を経た未来が描かれた番外編
本シリーズを、別の人視点での回想を交えつつ…


生きていく中での葛藤

人とのつながり
相手の気持ちを知り、気付く
子どもの成長

生きていく上で大切なことを
心に刺さることがたくさん描かれているシリーズ

大好きなシリーズ完結…


初版限定巻頭活版印刷扉
「南十字星の下で」より
(抜粋)・・・むかしの作家たちの心も、言葉があるから残ってる。人々に読まれ続けてきたから残ってる。星(活字、言葉)になって、人の心の空で光ってる。・・・

活版印刷、良き…

言葉は最初は音(話す)
それが字になり活字になり残され、引き継がれてきた

「マドンナの憂鬱」
一番街の川越観光案内所で働く柚原さんと
一番街のジョギング仲間
ガラス工芸店のガラス作家葛城さん(葛はヒが人)、川越運送店のハルさん、観光案内所でバイトをしていた大西くん
と葛城さんの作品を観がてらの富山旅行のお話し
ガラス美術館「TOYAMAキラリ」
現代ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリ

ひとり自由

家族 人のための人生を送る

「南十字星の下で」
シリーズ第一弾「星たちの栞」私立高校の鈴懸学園文芸部、小枝と侑加たちの卒業譚

『銀河鉄道の夜』

「二巡目のワンダーランド」
シリーズ第二弾「あわゆきのあと」
公太くんのお父さんのお話し
子どものころ、成長するなかで出会うのはすべてはじめてのもの
やがて身のまわりのことがわかるようになり
さらに、そのすべてに裏があることを知る
子どもには裏は見えない。準備された世界で疑いもなく遊ぶだけ(生活するだけ)

二巡目 生まれてから大人になりいろいろな経験をし見えてきたもの
家庭を持ち子どもができ、自分の子どもの時に経験してきたことと子どもの成長を見る 子どもも裏側があることを知っていく 二巡目

世界には、知らないこと(裏側)の世界が大きく広がっている
子どももやがて二巡目に入っていく

二巡目もワンダーランド

庭の昼食

水のなかの雲

小さな折り紙

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2020年10月11日

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ネタバレ

大好きなこのシリーズもとうとう最後まで読み終えてしまった。
最後の最後までほろりと泣ける。

「あたたかい。やさしい。それでいて力強い」
活字の本を示したこの言葉は、活版印刷だけでなく活版印刷に携わる三日月堂にも当てはまる。
そして活字に込められた人々の想いや願いも、生きた証として「あと」を残していく。
その先の未来では、きっと星となって人々の心の空でいつまでも光り続けるだろう。

弓子の活版印刷にかける情熱もいずれ子供が受け継ぐことに期待して、三日月堂の未来を託して、最後の頁を閉じた。
心地好い余韻にひたりながら。

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2020年07月16日

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ネタバレ

シリーズ読破。最後の巻は三日月堂にゆかりのある方々の後日談と未来を見据えたお話。これにて全登場人物を網羅したといった感じ。時代は進めど、三日月堂はずっとそこに存在し、川越の人々に「文字」で想いを届け、「あと」を残してきた。ときにそれが生きる力となるかもしれない。もちろんそれは活字だろうが印刷された文字だろうが手書き文字だろうがその本質は変わらない。その想いだけは廃れることはない。活版印刷がそれを再認識させてくれた。
ありがとう、三日月堂。

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2023年01月16日

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ネタバレ

スピンオフ完結。それぞれ今まで出てきたひとたちの話はもちろんよかったのですが、やはり最後の主人公の未来のお話が幸せそうで一番良かったです。

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2020年12月22日

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第一作の「星たちの栞」から、「海-」「庭-」「雲-」の4冊でシリーズの中心となる時間を描き、「空-」で弓子の幼かった頃へと遡り、そして本作では「雲」で悠生と共に生きてゆくことを決めた弓子のさらにその先へと時間を経た後日譚となる六編。


いやもう、またいちいち泣かされます。

最後におかれた「 小さな折り紙 」では、弓子と悠生の息子の佑くんが登場!
弓子もかつて通っていた、あけぼの保育園が舞台。
佑くんの優しさ健やかさが、両親の愛情をたっぷり受けている幸福を感じさせる一方で、その頃既に母を亡くしていた弓子を思うと…
そして「小さな折り紙」のエピソード。もう、言葉にならない。

でも、もう大丈夫。
弓子も三日月堂も、沢山の理解者に支えられて、もうしっかり根を張って、ぐんぐん幸福な枝葉を伸ばしてるから。
あぁ、良かったよかった。

シリーズを通して、誰も彼もが良き理解者、新しい試みはどれも大成功、ひとつも悪い汚い障害に遭わないことが、夢物語すぎる、甘すぎると感じる人もいるかもしれないけれど…
素直に心が洗われるに任せて、読んだあと、世界が綺麗に見えるような物語も、やっぱりいいのです。

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2020年07月16日

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