ほしおさなえのレビュー一覧

  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    ほしおさんのシリーズの中でも、これは一番私にいいかも。正直、自分には無縁の話と思うが、ストーリーが素敵。ほしおさんのシリーズは扱うものについての描写がちょっとしつこすぎる傾向があるが、この話のインクに付いての話は適度でいいわ。今後、便箋にもこだわって欲しいな

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    2026年09月06日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    連句会に参加する様になって3年、なぜこの場所が好きなのか分かってきた。初心者にも参加してもらいたいとオンライン連句会を企画する。初心者にもわかりやすいようにとマニュアルを作ったら、読み返す事ができるようになって理解が深まったと感じる。オンライン連句会をSNSで告知したり、文芸マーケットに参加したり、若い人たちにも広めたいと若い人が捌きをしたらどうかと言われて初めて捌きに挑戦する。捌きは全てわかっている人がやるものと思っていたが挑戦してみたらとても楽しかった。
    年齢も仕事もまちまちで街ですれ違うだけの人だったはずなのに連句会という場で自分の日常を読みその句に他の人の句が付くとわかってもらえたようで楽しいと感じる。新しい発見があった。

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    2026年09月06日
  • 天蚕の糸 琴子は着物の夢を見る

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    私も祖母、母から受け継いだ
    着物が数枚ある。
    そして年に数回、多くて月に一度、
    着物を着る身としては、
    着物の記憶を見てみたい気もする。
    それと同時に怖い気もする。
    今回もドキドキしながら
    先が気になって、
    どんどん読み進んでしまった。
    次作も早く読みたいな。

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    2026年08月31日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    古い町並みが残る街・川越の小さな活版印刷所、三日月堂。

    『活版印刷 三日月堂』は、店主の弓子さんが活版印刷を通じて、お客さんたち思いを汲んで、文字を組む物語です。

    初版には実際に活版印刷で刷られた1ページが追加されています。

    自分の名前入りのレターセットが、活版印刷で刻まれるなんて、すてきですね。私も欲しくなりました。

    作中でも語られていますが、活版印刷のレトロで不便なところが、デジタル世代の若い人たちに受けているそうです。

    けれど、不器用さをほめられるのは、職人たちとっては複雑な気持ちなのだとか。

    かといって、古いものがすべて良いわけではなくて、弓子さんはそんな現代の活版印刷の活かし方を探しているように思えます。

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    2026年08月31日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    紙の魅力に満ち溢れた1冊。
    百花は、手作りの紙小物を作ったことをきっかけに、和紙を取り扱う記念館でアルバイトをすることに。ここには不愛想でそっけない若い館長しかおらず、そりが合わないところから始まる。

    現代はデジタルが主になる時代。それでも紙は廃れることなく私たちの日常にあふれている。それは、やはり紙の持つ魔力があるからだと思う。本作では、その魔力について多く描かれている。紙に書かれた文字には力があり、形を変えて小物になっても私たちを楽しませてくれる。私自身も電子書籍よりは、ページをめくる楽しみ、文字を目で追う楽しみ、厚みを見てどれくらい読んだか見る楽しみ。そんなところから紙の書籍を好んでいる。
    紙にはたくさんの魅力が満ち溢れている。形を変えても私たちのそばにそのぬくもりをまとって寄り添ってくれる。それを感じさせる1冊だった。

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    2026年08月30日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    5巻。生と死絶望と希望、新しい生活への不安、破いた手紙の記憶から脚本を書く、どの話もなかなかに深い。1.銀河ホテルの息子の裕作さんは大学で文芸部に所属していた。その頃の友人杉田はテレビで銀河ホテルを見て泊まりに行くことを決める。2.三姉妹の末っ子三葉は高校でラグビー部に入っていた。春からの大学が決まり姉の転勤もあり、いつも頼りにしていた姉が家を出ること、高校では部活に熱中していた自分が大学でちゃんとやっていけるのか不安だった。3.謎解きイベント会社の桜井は銀河ホテルでのイベントを企画する。

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    2026年08月27日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    軽井沢にある銀河ホテルの手紙室で千種類もあるインクからそのときの自分の気持ちに合う色のインクを選び手紙を書く設定が素敵
    手紙を書くことで気持ちが整理されそれぞれ前進している姿から前向きな気持ちになれる

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    2026年08月22日
  • ある小説家の死からはじまる物語

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    作中で描かれる登場人物たちの姿は、ほしお先生自身が「書くこと」に向き合う中で感じてきた楽しさや苦悩、現実の葛藤がそのまま映し出されているようだった。深い水の底へと静かに潜っていくような、静謐な空気が心地よい。文章を紡ぎ、それをひとつの「作品」としてかたちにできる人を改めて尊敬する。私も「書くこと」自体は好きだけど、ゼロから物語を生み出す”創作”はやっぱり特別な領域だなあと思う。

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    2026年08月21日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    すごく好きで、読んでいて心がすっと静まっていくような、私自身も軽井沢の自然のなかでゆったりと深呼吸しながらリラックスしているような気分になれる心地良さ。

    今回心に残ったのは、手紙室の室長である苅部さん。
    もちろん前作から存在感ありまくりなんだけど、苅部さんは本文にも何度も出てくるように特別な何かをするわけじゃない。でも優しく寄り添いながらそっと背中を押してくれる。相手がどんな人でも変わらず、相手を信じ、そして自分が今できることをやる。
    私もそういう人になりたいんだなと、読んでいて気づくことができた。

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    2026年08月21日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    仕事での体験が、自分の子供について、自分に置き換えて考えさせられる三枝さん
    未来のことは大切だけど、役に立たないことをするのもいいんじゃないか、苅部さんの言葉

    近いところを真剣に見ていると気付かないことって、多いんだよな、と思う

    改めて、ゆるりと、生きていきたいと感じた

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    2026年08月20日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    言葉の園のお菓子番。
    素敵な言葉と、人間関係と、実在するお菓子が出てくる。
    慌てない、焦らない、静かに繋がって育んでいくような物語の世界観がとても心地よかった。

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    2026年08月18日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    シリーズの続編。
    軽井沢にある老舗の銀河ホテルで働く人々とそこに宿泊する人達の話。
    前作で東京の仕事を辞めて軽井沢に戻り、ホテルを手伝い始めた旬平のここでの成長が感じられる。
    謎めいた手紙室の苅部さんの過去が少しだけ明らかになる。シリーズを重ねる毎に苅部さんのことがわかるのかもしれない。
    読みおわると気持ちが落ち着く。

    次も楽しみ。

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    2026年08月17日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    読みながら、私も手紙を書いてみたいなぁという気持ちになったし、書くことってやっぱり心のデトックスや整理にとても大切な時間なんだなと改めて感じた。

    私たちって知らず知らずのうちに、いろんな感情に蓋をして過ごすことが当たり前になりがち…
    でも、きっと本音を共有できる、ただただ気持ちを話せる、そんな存在って必要な気がする。
    それは人が相手じゃなくてもいいのかも。手紙に書くだけでも気持ちが楽になるってことがあるんじゃないかなぁと感じた!
    読んでいて本当に心地よくて、私も一緒によい旅ができたような満足感。

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    2026年08月17日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    冬のお話。

    選ぶことの難しさ。
    手紙を書くことへの苦手意識。
    私の中にもあるなぁ、と思いながら読みました。

    ずっと気になっていた「謎解き」について扱われているお話があり、おもしろく読みました。

    何かを苦手に思う、そんな自分の固くなっている心の一部が少しほぐれる、今回も素敵なお話でした。

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    2026年08月16日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    銀河ホテルの第3弾
    第三話の「十人十色」は定年を前にしての大学の教師と教え子の話。じ~んとしました。

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    2026年08月15日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    ナツイチフェアで書店に並ぶ表紙に惹かれて購入。

    軽井沢の老舗ホテルを舞台に、宿泊客の人生やホテル従業員とのやりとりが描かれる。

    このホテルの経営に関わらないと決めて東京で働いていた息子が軽井沢へ戻るところから始まる。
    続編があるようなので、この息子がこれからホテルマンとして、経営者として成長していく姿も読むことができるかもしれない。

    ホテルにある手紙室は惹かれる。
    自分を見つめ直し、文字を書くというのは良いことかもしれない。

    親子、女友達、色々な宿泊客のエピソードを読み終わると、あたたかい気持ちになる。

    続編も読んでみようと思う。


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    2026年08月05日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    新作が出ると知ってから、読める日までをどれだけ楽しみにしていたことか!♡
    前作の発売から1年以上経っての念願の新作!今回も読み始めから最後まで、作中の雰囲気がずっと優しくて温かくて、読み終えるのが本当に勿体ない、でもあっという間に読んじゃった(笑)
    一葉の新たな挑戦としての捌き。こんなに早く捌きに挑戦するとは思わなかった‎( ⊙⊙)!!捌きは連句のいろんな知識や決まりが頭に入っていないと務まらないと思っていたけど、連句初挑戦の参加者たちに一葉が説明している様子を読みながら、こんなに連句のことを誰かに話せるまでに成長したんだなあと感動した(T_T)
    読む度に、少しずつ穏やかに一葉が成長している様子が分かるから、それがこの作品の楽しみであり醍醐味のひとつだなあと思う︎✿
    初めての挑戦であんなに捌きができたんだから、本番もきっと大丈夫!次回は拝めるのかな?まだ続くよね??楽しみ!

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    2026年08月04日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    高山の春慶塗り。
    高山に行きたくなる

    親子孫三代で親のルーツをさぐる旅なんていい

    母の春慶塗りのかんざしを元に孫である真緒が高山の漆の森を訪ねていく

    最初に漆を見つけた人はどんな人なんだろう
    漆のような伝統工芸を守ってきた人たちに感謝である

    「苦しいとき、よくひとりであのかんざしを出してみてたんだ。漆の艶のうつくしさを見てると、いろんなことがどうでもよくなる。この世にはこんなにきれいなものがあるんだ、と思うと元気が出た」
    母が心を保っていられたのは、漆の力なのかもしれない。母の子供時代が母の壊れそうな心をつなぎとめていた。P303

    金継ぎも一度経験してみたい

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    2026年08月03日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    友人から勧められて読み始めました
    娘家族との会話に、あるある、と共感したり
    昔、好きだった得意だったことを思い出す主人公が、とても幸せそうで、うれしくなりました
    歳を重ねるのが楽しみになりました

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    2026年07月31日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    前作でこれは微・日常ファンタジーくらいかな…?の認識だったけど、確実にこれはファンタジーだなと確信した気がした。

    あと今回は少し重たいテーマというか、出会った人のエピソードと交錯するように主人公の過去と向き合うシーンが盛り込まれていて読んでいて少ししんどく感じることもあった。
    でも過去の悲しかったり辛かったり寂しい感情を、現在の主人公自身やその周りを取り囲むものが包んで少しずつ和らげてくれるような、救いと言ってしまうと簡素だけどそういった癒しのような浄化のような感覚を受け取れる一冊だった。


    今回ファンタジーだと確信した一つは、一方的に聞けるだけと思っていた家の声と会話が出来るという驚きの展開があったから。
    えっ!話出来るんだ!!という主人公と同調した驚きを私も見せてしまった(笑)
    更に驚きなのが限定的ではあるけど話が出来るそのモノは移動出来るっていう……
    それは…その声は本当に家なのか…?
    家は家として一つの物で、その中に入っている何かが会話出来るモノなのか……

    もしかしてこの作品はミステリーでもあるの?(笑)

    日本では昔から謂われている、物には全て八百万の神が宿っているていう話も考えられるのかな。
    日本ならではのそういった考えだとか伝承とか大好きだし本当にそうなんだろうなって思うところが個人的にはあるから、よりこの作品が好きだなと感じた。

    人も家も、別の物にもきっと命があって、長さは違えど終わりがあって、その中で出会いと別れがあって。
    家の声が聞ける主人公はその橋渡し的な何かなのかな。
    今回少しヒヤッとした場面があったから、今までは大丈夫だったけどとてつもなく悪いモノに出くわして飲み込まれたりしないんだろうか…っていうホラーな展開を想像してしまった。個人的にはこの作品はそういうのじゃないと良いなぁと思う。
    今回ちょっとホラー要素もあって怖い場面あったからうっかり妄想してしまった(笑)


    人には話せない家の声が聞けるという力を、話せるようになった月光荘と友だちになって共有できるって主人公には本当に嬉しいことだったんだろうな。
    私もグッと込み上げてしまった。
    主人公にもいつかこの声が聞こえなくなる日が来たり、所謂お別れのようなことがあったりするんだろうか…まだ寂しくてその辺は考えたくないな。

    痛みや空いた穴は忘れなくても塞がらなくて辛くてしょうがなくても時間が過ぎて行けば少しずつきっと変わってくるから、今を少しでも大切に過ごさないとなぁ。
    持っている物とか家とか大事に、大切に使って少しでも後悔のないようにしないと。
    そんなことを感じて少し背筋の伸びるような一冊だった。

    次回作も読めるのがとても楽しみです。

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    2026年07月26日