ほしおさなえのレビュー一覧
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蔵造りの街、川越が舞台。
活版印刷「三日月堂」に戻って店を再開した弓子さんと、訪れる客との触れ合いを連作4編に纏めたもの。壁一面の活字の棚や、古めかしい印刷機の写真を見て、活版印刷所に足を運びたくなった。
「世界は森」
来週末、息子が北大の寮に入る。
「母さん、心配しすぎだよ。大丈夫だよ、家事なんてどうとでもなるって!」と言われたハルさん。これまで一人で育ててきた自分は何だったのかと腹立たしくて情けなくなる。母親の寂しい気持ちが手に取るように伝わってきた。
桜色のハルの名が入った便箋で息子に宛てた手紙を書く。三日月堂に頼んだ卒業祝いのレターセットには、森の緑の色で息子の名が刻まれている。亡夫 -
購入済み
シリーズ二作目。着物も伝統的な手仕事で作られたものということが良く分かる。だからこそ、想いも宿ることも不思議ではないけど、琴子さんが心配。柿彦さんの存在が大きいかつ良き理解者。
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軽井沢の銀河ホテルにある手紙室の担当者は、敷地内に住んでいて、自分のことを「銀河ホテルの居候」だと言っているが、実は「銀河ホテルの守り神」らしい。ホテルは、人々の記憶がたくさん宿る場所。そこが同じ姿であり続けるなら、記憶の中の灯台になり、位置を変えずに光り続ける灯台のようにみなの記憶を照らしてくれる。
文中から
まわりと同じようにふるまっていた方が安心という考え方もありますけどね。そうすればだれにも叩かれませんし。でも、叩かれないというのは、相手にされないということでもあるんです。人より秀でようと思ったら、自分の強みを磨いた方がいいですよ。自分にしかできないことを磨けば、それが宝になります。
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Posted by ブクログ
あずきブックスで働くようになり、新しいイベントの企画や連句大会と、シリーズが進むごとに一葉がどんどん新しい挑戦をしている姿に凄く成長を感じる!連句を作る姿勢にも慣れてきたような印象を受けた。
そして、今作では捌きの航人さんの過去が明かされました。シリーズ第1弾だったかな?航人さんの言葉で非常に心に響いた言葉があって、それはいろんな経験をしたからこそ生まれたものだったのかと、より航人さんの言葉が心に深く沁みた。
わからない人といっしょにいることについて考えるのが生きることだと思うから。
人の心は何度でも生まれ変わる。
毎回1冊読み終わる度に、温かくじんわり前向きな気持ちにさせてくれるシリーズ