ほしおさなえのレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    遠い過去を遡り、その時のそれぞれの人の心をみる

    それは深くて暗い箱の底にある煌めきをすくいとるようでもあり、
    夜空の星に手を伸ばすような心地もする。

    やさしくて、確かな、記憶を辿る時間。

    これまで会ってきたような登場人物たち、
    みんなの過去、想いが
    ゆっくりと熟成して、未来へとつながって
    良い時になっている。

    その嬉しさと安心感が、
    この物語を一層好きにさせる。

    さて、次の展開は?

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    2025年10月21日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

    購入済み

    シリーズ二作目。着物も伝統的な手仕事で作られたものということが良く分かる。だからこそ、想いも宿ることも不思議ではないけど、琴子さんが心配。柿彦さんの存在が大きいかつ良き理解者。

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    2025年10月20日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    泣いてしまった。

    これまでに関わった人たちが、
    ゆっくりと三日月堂の歯車になり、
    前に、前に進んでいく。

    弓子さんの決意に、水上さんの優しさに
    これまで現れた人たちの心の豊かさ、
    そして、何より素敵な魔法に。

    「本は宛先のない魂のかけら」。
    その言葉にも、ぐっときた。
    大切に紡いだ言葉を、いつか誰かに届くようにと
    流れに委ねること。

    その勇気が自分の人生を楽しく、豊かにしていく。
    のかな?

    そんなことを信じたくなるような本作に
    心から感謝したい。

    さて、次はどうなるのか。また楽しみである。

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    2025年10月18日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    明日から軽井沢旅行!
    ますますテンション上がってきた!
    銀河ホテルを探してしまうかもなぁ。
    3巻目にもなるとほんとに実在してるような気になってきた。
    今回は1話目で泣きそうになった。

    全体的に今自分のしていることに意味があるのか?と悩んでいる人たちが手紙室を訪れる。
    意味なんてなくていい、どこかに行かなくてもいい、今ここに全てがある。
    手紙室では、なぜかそう肯定してくれる。

    「自分に与えられた命を精一杯感じること。
    それがどんなにしあわせなことか。
    森を歩くたびにそう思う。」

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    2025年10月16日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    軽井沢の銀河ホテルにある手紙室の担当者は、敷地内に住んでいて、自分のことを「銀河ホテルの居候」だと言っているが、実は「銀河ホテルの守り神」らしい。ホテルは、人々の記憶がたくさん宿る場所。そこが同じ姿であり続けるなら、記憶の中の灯台になり、位置を変えずに光り続ける灯台のようにみなの記憶を照らしてくれる。
    文中から
    まわりと同じようにふるまっていた方が安心という考え方もありますけどね。そうすればだれにも叩かれませんし。でも、叩かれないというのは、相手にされないということでもあるんです。人より秀でようと思ったら、自分の強みを磨いた方がいいですよ。自分にしかできないことを磨けば、それが宝になります。

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    2025年10月14日
  • まぼろしを織る

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    草木染め、染織への興味が深まりました。

    藍染めの「藍」が生きていること、寿命があることを初めて知りました。

    植物の生と、人間の生。
    命について想いを馳せる物語でした。

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    2025年10月14日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    あずきブックスで働くようになり、新しいイベントの企画や連句大会と、シリーズが進むごとに一葉がどんどん新しい挑戦をしている姿に凄く成長を感じる!連句を作る姿勢にも慣れてきたような印象を受けた。
    そして、今作では捌きの航人さんの過去が明かされました。シリーズ第1弾だったかな?航人さんの言葉で非常に心に響いた言葉があって、それはいろんな経験をしたからこそ生まれたものだったのかと、より航人さんの言葉が心に深く沁みた。

    わからない人といっしょにいることについて考えるのが生きることだと思うから。
    人の心は何度でも生まれ変わる。

    毎回1冊読み終わる度に、温かくじんわり前向きな気持ちにさせてくれるシリーズ

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    2025年10月13日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    とくに良かったのが旬平が手紙室に入り父との思い出の緑沼の色のインクを選び手紙を書く場面。ふいに亡くなった父の声が耳奥によみがえる。強く生きるんだという父の言葉に生きるとはどういうことかを考える旬平。生きるとは自分で働いて、生きる道を探す- 自分自身も働いている意味を最近よく考える。生きるため。では何をして生きるのか。私も書いてみようかな、手紙を。涙をふきながらそう思った。

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    2025年10月13日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    好きな仕事を大切にし、
    人のことを想い、丁寧に力尽くして進めていく。

    そうしているうちに、さまざまな良き出会いが
    生まれていく。

    いつか必ずあの大きな印刷機は動くことになる
    と信じて読み進めていたけれど、
    その光が見え始めた。

    それでも、本人は、焦ったり、よりかかったりしない。
    ひたすらに自分の仕事を追求し、自分の在り方を見つめている。

    言葉のちから。
    それも、強く考えさせられた。
    次の展開も楽しみでたまらない。

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    2025年10月12日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    主人公が活版印刷を通じて、
    さまざまな人と関わっていく。
    その人の人生のとても深いところに、
    さりげなく、優しく、丁寧に。

    一つ一つのストーリーに心あらわれる想いがする。
    自分がやりたいことが、誰かのために
    心に灯りをともすことになる仕事…。

    そして、川越の町のことを知り、
    どんどん好きになっていく。

    あぁ、いい小説に出会えて良かったと
    嬉しさをかみしめる。

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    2025年10月12日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    あの銀河ホテルの居候、守り神、救世主、苅部さんの生い立ちが少し明らかになった!
    ますます興味深い!
    手紙室を訪れる人はなんらかの悩みを抱えてて、すごくネガティヴな状態だけど、あの部屋を出て行く人はみんな前向きに一歩踏み出せる。
    どんな魔法があの部屋と苅部さんにあるのか、不思議。
    軽井沢のこともちらほら出てくるので、軽井沢に行くのがますます楽しみになった!

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    2025年10月09日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    「家の声がきこえる」ことの展開と、街の人たちとのつながりの展開と。

    思いがけない場所で主人公が曽祖父と「再会」する場面で息を飲みました。自分にも似たような経験があったので。

    このお話は「物語」なのだけれど、「生きていくとこういうこと、あるよねぇ」というエピソードがいくつも出てくるのでとても身近な感じで読み進められます。
    続きもまた、楽しみです。

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    2025年10月03日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    「家」との関係性が少しずつ深まっていき、「家」の秘密が少しずつ見えてくる2巻目。

    今回のお話を通して和紙への興味が湧き上がり、小川未明さんのお話を読みたくなりました。

    やさぐれていた私の気持ちが優しく包まれるお話でした。続巻も楽しみです。

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    2025年10月03日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    家の声が聞こえる大学院生の物語。

    それぞれの家のストーリーがあたたかく、切なく響きます。
    叶った想い、叶わなかった想い、いろんな想いがあり、人生だなぁ、と思います。

    どんなふうに登場人物たちの関係性が広がっていくのか、続きも楽しみです。

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    2025年10月03日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    ますます面白い!
    妻を亡くした大学の先生、SNSの炎上に落ち込むOLさん、そしていよいよ苅部さんの素性が少しだけわかって来る「軽井沢黄金伝説」
    ところどころに「深~い」と思える記述がちりばめられていて、面白い!だけでは無い感慨をじっくり味わっている。
    すでにこの世にはいない妻との対話をこんな形で出来ることの素晴らしさ。
    写真を撮ってSNSにアップしてフォロワー増やすこと、でも本当に自分がやりたいこと、好きなことって?それらに気づかせてくれる苅部さん、すごすぎ。
    そしでフロントの三枝さんのいろいろな思い。自分のこと子供たちのこと、夫のこと。
    とりわけ夫が語る、物事のとらえ方考え方対処法の違いには

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    2025年09月29日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    すごくいい話。
    『長い黄昏』が一番好きです。
    苅部さん、会ってみたいです。私も手紙室で手紙を書きたくなりました。

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    2025年09月24日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    連句と出合ったことで、新たな人たちとの繋がりだけでなく、新しい仕事を通じて新しいチャレンジをしたり。一葉が少しずつ前向きに変わってきている様子が感じ取れたシリーズ第3弾。
    言葉の園のお菓子番シリーズを読んでいると、言葉ひとつひとつが温かくて、心にじんわり響く余韻があるのが本当に素敵だなと思う。今作も名言だらけで、はっと気付かされることが多々ありました。
    次回はあっという間に第4弾。一葉に芽生えてきた前向きな気持ちを、一読者として、引き続き楽しみに見守りたい。

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    2025年09月23日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    ネタバレ

    少ししずかな雰囲気をまとった素敵なお話。
    活版印刷を通して登場人物たちが少しずつ繋がって、進んでいくのがすごく良い。
    義母から譲り受けた本なのですが、続巻も買って読みたい。

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    2025年09月22日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    ネタバレ

    銀河ホテルシリーズは心が温かくなる物語。
    今回は3つ目の大学教授の話がとても良かった。
    時代が変わって今の学生にはもう合わないのではないかと思いながらも続けてきたゼミ合宿も今回が最後。
    寂しさを感じならがも毎年恒例になっている手紙を手紙室で学生のことを想いながら書く教授。
    学生に手紙を渡した後、実は学生たちも教授宛に手紙を書いていたことがわかったところ、ここは胸がとっても熱くなった。
    学生たちも教授のイメージのインクを選んでいたが、それがそれぞれ全く違っていたところがとても良かった。
    定年を迎える、そのような年齢になると自分がやってきたことは良かったのだろうかなど過去を振り返ることがあると思う

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    2025年09月20日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    第1弾を読んでどっぷり嵌ってしまったお菓子番の世界。第2弾となる今作は、大切な誰かが亡くなった時の喪失感ややるせなさ、無気力状態。そういった心の状態により焦点が当てられていたように思う。
    生きていればどこかで人の生死に触れる瞬間は訪れる。自分のこれからの人生において、人の死に向き合う機会が増えることを考えた時に、果たして自分が向き合うことができるか、現実問題のひとつとして、恐ろしく感じていた。
    けれども、喪失感は自分や周りがどうこうできるものではない。真っ暗闇と悲しみに覆われた感情それぞれがとても繊細に描かれていて、ひとつばたごの人たちが発する言葉が本当に優しい。言葉に掬われ、救われる。そんな

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    2025年09月14日