ほしおさなえのレビュー一覧
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ネタバレあっという間にシリーズ第6弾も読んじゃった!毎回読後はじんわりと胸が温かくなる大好きなシリーズ。複雑な言葉やまどろっこしい言葉を使わず、優しい表現で話を紡いでいる『言葉の園のお菓子番』のお話に本当に毎回癒される。。
一葉のお父さんが書いたエッセイの場面。一葉が読み終わった旨、お父さんに返信した後の、お父さんからの届いた返信メールに凄く泣きそうになった(T_T)一葉と同じで私も胸がいっぱいになりました(T_T)
今後はきりん座の人たちとの関係性により焦点が当てられそうな雰囲気がする。SNS連句や坂道ノートの雑誌といった新しい挑戦が始まったし、まだまだシリーズは続くよね!?どうか『言葉の園のお菓子番』も、末永く執筆をお願いいたしますほしお先生…!!! -
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2026年最初の1冊。
本当は別の本を読み始めたのだが、どうしても入って行けなくて新年早々挫折。でも最初がこの本でよかった。特に2話目の落葉松の森を歩いて、良かったです。
「自分に与えられた命を精一杯感じること。それがどんなにしあわせなことか。」
本の中の文章をこうして感想に書くこともあるけれど、銀河ホテルの手紙室で、好きな色のインクで書写するっていう行為にとても共感した。とても素敵。「わたしはなにかを得るために生きているんじゃない」
思い悩むことの多い日々だけどこの言葉を時々思い出しながら生きていこうと思う。このシリーズいつも感動するけれど今回のこの話、ドラマチックではないけれど一番私には刺さった。一年の最初に本当に良い本を読めて嬉しいです。
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第一章 おとぎ話の庭
姉妹が亡くなった両親からの手紙を受け取りに訪れた銀河ホテルで、家族のつながりを知るお話
第二章 落葉松の森を歩いて
銀河ホテルで働き始めた由麻が手紙室のワークショップで自分自身を取り戻すお話
第三章 十人十色
斎藤教授は毎年ゼミの合宿で銀河ホテルに訪れ、手紙室で学生一人一人に向けて手紙を書き渡すお話
銀河ホテルの居候シリーズは読んでいて心嬉しい気持ちになり好きです。
それから、登場人物皆は温かくて人と人の繋がりの大切さを感じます。
人間は自分の考えていることが正しいと思いがちだ。それは人と人の繋がりがあっての上に成り立っていることを忘れているからだと思う。
自分自身を見つめ直すきっかけになった。 -
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あっという間にシリーズ5作目。1冊読み終わるのが勿体ないと思えるほど、本当に毎作心に染み渡る名言が多い!
一葉が連句を始めて2年。ひとつばたごからきりん座メンバーとの新たな交流、迷走していた蛍が遂に就職と、連句を巻きながら季節が巡り、少しずついろんなことが変化している。毎日が過ぎ季節は移ろいでも、くりかえしではない。同じような日々に思えても、人は少しずつ進んでいることを伝えてくれたのが何だか凄く響いた。
本編に出てきた「自由丁」のお店が凄く気になる!お菓子だけじゃなく実在するお店も色々描かれていて、興味があちこちに湧いちゃう¨̮♡
言葉の園のお菓子番シリーズは心がざわざわするような不穏な空気がなくて、穏やかな気持ちで読めるからとっても癒されます❁︎
次はもう最終巻!(T_T)読みたいけど読むのが勿体ない…読むの終わりたくない…笑 -
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川越を舞台にした三日月堂シリーズの3作目。
読み始めてすぐに、シリーズ2の4章「我らの西部劇」の続きだと気づいた。
1章「チケットと昆布巻き」
扉写真:校正機
「月刊めぐりん」編集部のメンバーは、イベント上映会の取材で川越シアターを訪れる。刊行された本『我らの西部劇』が活版で印刷されているのを見た3人は「三日月堂」を訪れて…。
大学のゼミの同期は皆、大手に就職。
「小さな出版社で旅行情報誌の取材、編集に追われる毎日を過ごす自分は、何のために生きているんだろう?」もがく竹野は、三日月堂で一人黙々と働く弓子の姿を見て、仕事への向き合い方を考えるようになる。今、戦っている全ての人に薦めたい一編。
2章「カナコの歌」
扉写真:弓子の亡母カナコが詠んだ歌
月刊めぐりんの「川越特集」に写っていたのはカナコの娘の弓子ちゃんだった。
カナコと裕美、そして私(聡子)の3人は大学時代にバンドを組んでいた仲間。カナコが入院中に、私と裕美は仲違いしてそれから会っていない。
弓子さんから裕美に連絡をとりたいと言われた私は…。
あの夏は愛するものもまだなくてひこうき雲に憧れていた
月野カナコ 二十七回忌
カナコの遺した歌を、娘の弓子が刷る。
カナコの遺した歌が聡子と裕美の心を、懐かしい仲間たちを結びつけるラストに胸がじんわりとした。
3章「庭のアルバム」が良かった。
扉写真:植物が描かれた樹脂凸版
三日月堂の「活版体験」で、高校生の楓はスケッチした萩の絵が綺麗な三色刷りになり驚く。
弓子から活版印刷のイベントに出す植物の絵を頼まれて…。
楓は祖母から万葉集の植物の歌を教わる。
おじいちゃんが祖母の好きな万葉集の草木を選んで庭に植えていたとわかり、祖母が泣く場面は切なくて!
「あんた、世界のすべてを知ってるわけじゃないんだから、楓のやりたいことをたまにはちゃんとみてやりなさい」と息子を叱る祖母もいいなぁ。
楓がすべての植物の絵をカードにして、庭のアルバムにする日が待ち遠しい。
4章「川の合流する場所で」
扉写真:平台
盛岡で活版の職人だった大叔父が活版印刷のイベントを見にやってきた。三日月堂のブースに置かれた『我らの西部劇』が活字を組んで刷られた本であることに気づいた大叔父と僕は…。
活版印刷が贅沢品として若者に受け入れられる時代だが「活字を組んで印刷することはもうない」だろうと思っていた。
盛岡にきた弓子さんに機械の動かし方を教えながら、刷り上がった紙を手にする大叔父の嬉しそうな顔。
祖父が組んでいた八木重吉の第二詩集『貧しき信徒』の中から選んだ詩を弓子さんと二人で刷って冊子を作る。
祖父の思いが残る重吉の版を刷ることでまた歩き出せる!
「思いを文字にして世に出す、その手助けがしたい」と思う二人がこれからどう歩んでいくのか?シリーズ完結編も是非読みたい。
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蔵造りの街、川越が舞台。
活版印刷「三日月堂」に戻って店を再開した弓子さんと、訪れる客との触れ合いを連作4編に纏めたもの。壁一面の活字の棚や、古めかしい印刷機の写真を見て、活版印刷所に足を運びたくなった。
「世界は森」
来週末、息子が北大の寮に入る。
「母さん、心配しすぎだよ。大丈夫だよ、家事なんてどうとでもなるって!」と言われたハルさん。これまで一人で育ててきた自分は何だったのかと腹立たしくて情けなくなる。母親の寂しい気持ちが手に取るように伝わってきた。
桜色のハルの名が入った便箋で息子に宛てた手紙を書く。三日月堂に頼んだ卒業祝いのレターセットには、森の緑の色で息子の名が刻まれている。亡夫と二人で、「ほかのすべての文字を捨てて、森太郎って名前を選んだ。生まれてきた子を見たとき、ああ、これでよかった」と思えた。
親から子へと手渡される思いに、何度も涙が込み上げ止まらなくなった。
「八月のコースター」
叔父の珈琲店〈桐一葉〉を継いだ僕は、ハルさんの紹介で三日月堂を訪れた。
「前に踏み出すのは怖い」けれど、活版で刷られた高浜虚子の句が僕に…。
『桐一葉日当たりながら落ちにけり』
活字を一つ一つ拾うように時を刻む。
「叔父さんが残したこの店をお客さんといっしょに作って行きたい!」と心が定まるラストに温かみを感じた。
「星たちの栞」
『われの星燃えてをるなり星月夜』
〈桐一葉〉のコースターに刷られた俳句を見て、国語教師の遠田真帆は、すずかけ祭に活版印刷のワークショップを依頼して…。
「どんな言葉も文字の組み合わせでできている。この文字の天の川のなかにある星たちでできている」
『銀河鉄道の夜』をイメージした教室の壁面に、活版で印刷された栞がつけられていく。文芸部員がそれぞれ選んだ一節の中には「『ほんとうのさいわい』ってなんなんでしょうね」の一文も! 教室に広がる宇宙…美しいその光景が見えるように思えた。
「ひとつだけの活字」
すずかけ祭で活版印刷を体験した雪乃は、結婚の招待状に祖母の遺品の活字を使えないかと、弓子さんに相談する。
戦前の銀座には活字店が多かったことを初めて知った。雪乃の曽祖父が営んでいた『平田活字店』の話が明かされていくストーリーにワクワクした。大切な活字でどんな招待状が出来上がるのだろう!
結婚前の雪乃の不安な気持ちや、弓子さんの辛い過去もわかり、またしても涙が止まらなくなった。
シリーズ2も続けて読みたい。