ほしおさなえのレビュー一覧
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4巻。千ものインクが並ぶ手紙室を訪れる人の話。1.学生の頃一緒にバンドを組んでたボーカルが復帰ライブを軽井沢でやるというので元ギターとピアノの二人で聞きに行く。2.ホテルの料理長は毎年息子の誕生日が近づくと手紙室の予約をいれる。8歳から始めて今年は20歳になるのだが1度も手紙を渡したことはない。3.結婚式の相談をする予定だったのに彼からキャンセルと言われその後白紙にしたいと告げられる。彼のお母さんが交通事故に遭い意識が戻らないので結婚の話どころでは無いという。彼のお母さんは銀河ホテルにまた行きたいと言っていた。3話共1人の人の流れる時間が長く気持ちの変化に注目した話になっている。特に1.のお互い相手の気持ちを誤解していたのが解けていくシーンは良かった。
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Posted by ブクログ
三日月堂のシリーズ完結編。
川越に戻り、たった一人で祖父の活版印刷所
「三日月堂」を再開した月野弓子。
訪れるお客さんや周りの人に支えられながら
手探りで活版の仕事を続けてきた。
「この先どう生きて行きたいか」
彼女が自分の"夢"をやっと言葉にできたラスト、涙が溢れ止まらなくなった。
星をつなぐ線
街の木の地図
雲の日記帳
三日月堂の夢
「街の木の地図」から「雲の日記帳」への流れがとても良かった。
立花ゼミの三人は春休みに「川越の街をテーマに雑誌を作る」課題に取り組む。
川越を巡り、木の思い出を街の人から聞き、一枚の紙の雑誌を作る。イラストマップが深緑色に活版印刷された「街の木の地図」はとてもきれいで…。
「目に見える葉や幹の下に広がる木の根っこのように、言葉にも根っこがあるのかもしれない。
残しておきたい思いがたくさん隠れている。」
雑誌『街の木の地図』は古書店「浮草」で販売され、店主の水上は同人誌作りに夢中だった大学時代を思い出す。
新人賞を取った後、書くことをやめた水上。
久しぶりにやってきた友人の岩倉から「雲日記」の出版を持ちかけられて…「雲の日記帳」
「水は雨や雪になって、地上を流れて、海になって、雲になる。わたしたち生きものの身体も水でできている。人が生きるのは、雲になる練習のようなものかもしれない。」
シリーズに今まで登場した人たちが三日月堂に集まって水上さんの本作りを手伝う場面はまるで星の輝く銀河のよう!
水上が弓子にかけた最後の魔法にニヤリとさせられた。
この春に新生活を始めた人たちに、是非シリーズを通して読んで頂きたい。
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Posted by ブクログ
はぁ……胸がいっぱい。幸せな感情に満たされながら読み終えました。
ほしおさん、作品を読むたびに「好きだなぁ」ってしみじみ思います。文章から人の温もりが感じられて、読んでいて心地いい。波立った気持ちが癒されていくのを感じられる。
シリーズ第4弾は、文具店員男性、息子が成人を迎えるシェフ、ようやく挙式当日を迎える女性について描かれていました。
謎に包まれた手紙室室長・苅部さんの過去に触れそうな予感にドキドキ……
誰もが手紙室で自分の感情や過去に向き合い、新しい気持ちで次の日を迎える。主人公の心情の変化を追いながら、清々しい気持ちになりました。
ほしおさんの描く人生の悲喜こもごもの物語には温もりがあり、希望がある。そして、読者を幸せな気持ちにさせるパワーを感じます。
本作もとても良かった。
ずっとずっとずーーーっと続いてほしいシリーズです。