ほしおさなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作も大満足の一冊でした。
自分を励ましてくれる要素があったり、新たな発見があったり、目頭が熱くなるほど胸を打たれたシーンがあったからです。
この本を読む前、自分のメンタルがあまり芳しくなく、自分の人生って一体なんだったのだろう……
と悲観的になっていました。
そんなとき、第1話の主人公、宮下佳菜がまったく同じ言葉を呟いていてびっくり!
「自分にできるかぎりのことをして、人生を味わう」という結論に、そうだよなと妙に納得して、このままいこう!と思わせてくれました。
第2話での、発見はうれしかったです。
書き写すことは、作者の気持ちに迫れる。
目からはいった言葉が身体のなかを通り、指先から出ていく。身体のなかに流れが生まれる。身体全体に言葉が染みこんでいく。身体のなかにある小さな記憶ひとつひとつを揺らす。
僕は、好きな文章を書き写すのが好きなのですが、その理由がわかった気がしました。
作品のなかにある流れが、自分のなかにも浸透し、電流が繋がる。その感覚が心地よいからだと思いました。
これは大きな発見です。
最後の話は、先生と学生の交流が描かれています。
単純にこの設定に、僕は感動しやすいようです(笑
)
斎藤先生の素晴らしさは、少しクセのある永瀬さんの言葉に収斂されている気がしました。
「先生のゼミで良かったです。若輩者の話を真剣に聞いてくれて、そういう人もいるんだな、と思いました。大袈裟だけど、この世界で生きていてもいいんだと感じました」
ものすごく素晴らしい先生だったのだと思いました。
第3巻も、心温まる素敵な作品でした。
次の第4巻で最後です。
すごく楽しみです!