ほしおさなえのレビュー一覧
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紙の魅力に満ち溢れた1冊。
百花は、手作りの紙小物を作ったことをきっかけに、和紙を取り扱う記念館でアルバイトをすることに。ここには不愛想でそっけない若い館長しかおらず、そりが合わないところから始まる。
現代はデジタルが主になる時代。それでも紙は廃れることなく私たちの日常にあふれている。それは、やはり紙の持つ魔力があるからだと思う。本作では、その魔力について多く描かれている。紙に書かれた文字には力があり、形を変えて小物になっても私たちを楽しませてくれる。私自身も電子書籍よりは、ページをめくる楽しみ、文字を目で追う楽しみ、厚みを見てどれくらい読んだか見る楽しみ。そんなところから紙の書籍を好んでい -
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新作が出ると知ってから、読める日までをどれだけ楽しみにしていたことか!♡
前作の発売から1年以上経っての念願の新作!今回も読み始めから最後まで、作中の雰囲気がずっと優しくて温かくて、読み終えるのが本当に勿体ない、でもあっという間に読んじゃった(笑)
一葉の新たな挑戦としての捌き。こんなに早く捌きに挑戦するとは思わなかった( ⊙⊙)!!捌きは連句のいろんな知識や決まりが頭に入っていないと務まらないと思っていたけど、連句初挑戦の参加者たちに一葉が説明している様子を読みながら、こんなに連句のことを誰かに話せるまでに成長したんだなあと感動した(T_T)
読む度に、少しずつ穏やかに一葉が成長している様 -
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高山の春慶塗り。
高山に行きたくなる
親子孫三代で親のルーツをさぐる旅なんていい
母の春慶塗りのかんざしを元に孫である真緒が高山の漆の森を訪ねていく
最初に漆を見つけた人はどんな人なんだろう
漆のような伝統工芸を守ってきた人たちに感謝である
「苦しいとき、よくひとりであのかんざしを出してみてたんだ。漆の艶のうつくしさを見てると、いろんなことがどうでもよくなる。この世にはこんなにきれいなものがあるんだ、と思うと元気が出た」
母が心を保っていられたのは、漆の力なのかもしれない。母の子供時代が母の壊れそうな心をつなぎとめていた。P303
金継ぎも一度経験してみたい -
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ネタバレ前作でこれは微・日常ファンタジーくらいかな…?の認識だったけど、確実にこれはファンタジーだなと確信した気がした。
あと今回は少し重たいテーマというか、出会った人のエピソードと交錯するように主人公の過去と向き合うシーンが盛り込まれていて読んでいて少ししんどく感じることもあった。
でも過去の悲しかったり辛かったり寂しい感情を、現在の主人公自身やその周りを取り囲むものが包んで少しずつ和らげてくれるような、救いと言ってしまうと簡素だけどそういった癒しのような浄化のような感覚を受け取れる一冊だった。
今回ファンタジーだと確信した一つは、一方的に聞けるだけと思っていた家の声と会話が出来るという驚きの -
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家の声を聞くことができる守人と、「声」を発する家たちが語る不思議な物語。
タイトルにある「菓子屋横丁」とは、埼玉県川越市で駄菓子や土産物を売る店が軒を連ねている、人気観光スポットです。
【家の声、家の記憶】
守人が聞く家「声」は、家自身の声もあるのですが、月光荘はそこに住んでいた人々の「思い」を記憶していて、どうやらそれを伝えたたがっているようなんです。
なぜ、守人には家の声が聞こえるのか。
今の守人は両親を亡くし、住んでいた家からも離され、厳格で傲慢な祖父に育てられました。そんな祖父も亡くなり、よるべのない身の上です。
そんな彼だから、家の「声」を聞き、寄り添うことができたのかもし -
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シリーズも5作目。
それなのに、まだまだ可能性があったのか!と思い知らされ楽しめました。
このシリーズのキーパーソンは苅部さんだと思っていますが、苅部さん一強ではないところが強みなのかも、と思えました。
創業者一族の話は、シリーズ1作目の1話目で息子さんのことを描き、中心的に触れることはもうないのかなと思ったら、5作目の1話目でお父さんの大学時代の友人が出てくるという。
不思議な魅力を持った上原裕作さんの、友人とのやりとりを通して心持ちや人生観が変わる様が美しく、涙がこみ上げました。
その張本人がすぐに思い出せない程の何気ない一言が、裕作さんの選択を後押しし、上原一族に未来も変えた。
人の