ほしおさなえのレビュー一覧
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三日月堂本編から月日が過ぎた未来のお話。弓子さんをはじめ、三日月堂を介して出会った人たちが、思い出を大切に暮らしている。
ちょっぴり悩みを感じている人も、出口が見える素敵なお話でした。Posted by ブクログ -
川越の小さな活版印刷屋さんの店主と街の人や依頼主たちとの交流の物語。
活字好きや本好きにはたまらなくわくわくする文字と印刷のお話です。
私は活字と印刷が大好きで、「市谷の杜 本と活字館」で印刷ワークショップに参加し、活版印刷でしおりも作りました。
ちょっとしたかすれ具合も味わい深かったり、活版印刷っ...続きを読むPosted by ブクログ -
終わってしまった…世捨てハイスペック紙オタクだった藤崎さんが、冗談を言ったりにっこり笑ったりする姿におばちゃんホロリ。百花ちゃんはずっとずっとそばに居て、廃材の和紙の如く都度都度蘇らせて上げてほしい。ほしお作品の人々が川越に集結してきたのでシリーズまたいだビックイベントが開催されると良いなぁ。
この...続きを読むPosted by ブクログ -
「菓子屋横丁月光荘」の6冊目。こちらもシリーズ完結のようね。
2つのお話の最初は、守人が木谷先生らとともに訪れた蕎麦懐石の店にまつわる、昔その地に栄えていた織物・広瀬斜子と、その店が改装して入る前の古民家が中心の話。
これまでもそういうところがあったシリーズだが、今回はとりわけ、そうしたかつてあっ...続きを読むPosted by ブクログ -
思わず百花の気持ちに入り込む感じ。
いよいよ卒業、そして藤崎産業入社。
コロナのことが日に日に遠くなる中で、そうだった!とあの頃の日常が思い出されてきた。
和紙への興味は尽きないが、私個人は水引に心惹かれて、梅結びに挑戦するようになった。飯田から水引も取り寄せた。
私の楽しみが一つ増えたことに感謝し...続きを読むPosted by ブクログ -
とても良かった。
心の奥から温かい何かが溢れてくるような、包まれるようなじんわりとしたもので涙が溢れた。
誰かを大切に想う気持ちと文字や言葉を通じての温かさ。
古くからあるものを通して感じる、時の流れと活版印刷によって吹き込まれる文字に生命が生まれる感じ。
とても心地よい読後感で大満足の読書になった...続きを読むPosted by ブクログ -
こちまで和紙への思いが強まっていく。
墨流しいいなあ。
ラストではついにコロナ禍に突入。
多分いい方に話は展開するとは思うが、ますます目が離せなくなってくる。Posted by ブクログ -
川越シリーズもこれで全て終了と無事完結。川越に舞台が移り「活版印刷三日月堂」「菓子屋横丁月光荘」も随所に登場するシリーズを締めくくる今作は感慨深かった。
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初 ほしおさなえさん。素晴らしい。
和紙のこと、日本橋のこと、へえ!!なことばかり。
読んでいるとこちらまで優しい気持ちになれる。
このあと速攻で2冊購入しました。Posted by ブクログ -
書店員をやめて、祖母が通っていた連句の会に通い始め、連句の会とPOP作りを通じて世界を広げていく話。俳句とは違い皆と作り上げる連句の世界。美しい言葉を読みたい人に。Posted by ブクログ
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これからの未来と終わりゆく人生。温かいけれど、切なかった。
人と人の繋がり、これからの指標となるきっかけが、短編で紡いでいく。Posted by ブクログ -
/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
久々にこのシリーズを読み直そうと思い手にしました。私の大好きな作品です。全シリーズ購入して持っているので、好きなタイミングで読めるのがいいですね。ゆっくり、全巻読んでいきます。
祖父が経営していた印刷所を、孫娘の弓子が継いで再開するお...続きを読むPosted by ブクログ -
ほしおさんの文章は、細かい技術的な説明も、登場人物の言葉としてすっと入ってくる。主人公の成長ものがたり、少し駆け足と感じる部分もあったけれど、コロナ禍だからこその内容でとても良かった。Posted by ブクログ
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今回の4篇も人と人との繋がりや温かみを感じる内容だった。
読後がすっきりし、優しい気持ちになれるのが、このシリーズの好きなところ。
悠生さんと弓子さんの今後にも期待しつつ次回も楽しみPosted by ブクログ -
「ジュウブン、イキロ」
ひとも、家も、いつの日にかその身体を失う日が来る。
「失う(喪う)」ことへの葛藤。
失うまでには嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、辛いことがいくつも起きる。
それは身体あってのこと。
だから、生きる。
体があるうちはじゅうぶんに生きる。
守人はこれから未来へと踏み出して...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ完結編。
…と知らずに読んだ。
そうか、終わってしまったのか。淋しい。
それでも、彼らの未来は続いていく。
「ジュウブン、イキロ」
「ドコニイテモ、イツモイッショ」
いつかどこかの作品で、彼らとまた会えることを楽しみに。Posted by ブクログ