ほしおさなえのレビュー一覧

  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

    Posted by ブクログ

    紙の魅力に満ち溢れた1冊。
    百花は、手作りの紙小物を作ったことをきっかけに、和紙を取り扱う記念館でアルバイトをすることに。ここには不愛想でそっけない若い館長しかおらず、そりが合わないところから始まる。

    現代はデジタルが主になる時代。それでも紙は廃れることなく私たちの日常にあふれている。それは、やはり紙の持つ魔力があるからだと思う。本作では、その魔力について多く描かれている。紙に書かれた文字には力があり、形を変えて小物になっても私たちを楽しませてくれる。私自身も電子書籍よりは、ページをめくる楽しみ、文字を目で追う楽しみ、厚みを見てどれくらい読んだか見る楽しみ。そんなところから紙の書籍を好んでい

    0
    2026年08月30日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

    Posted by ブクログ

    5巻。生と死絶望と希望、新しい生活への不安、破いた手紙の記憶から脚本を書く、どの話もなかなかに深い。1.銀河ホテルの息子の裕作さんは大学で文芸部に所属していた。その頃の友人杉田はテレビで銀河ホテルを見て泊まりに行くことを決める。2.三姉妹の末っ子三葉は高校でラグビー部に入っていた。春からの大学が決まり姉の転勤もあり、いつも頼りにしていた姉が家を出ること、高校では部活に熱中していた自分が大学でちゃんとやっていけるのか不安だった。3.謎解きイベント会社の桜井は銀河ホテルでのイベントを企画する。

    0
    2026年08月27日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    軽井沢にある銀河ホテルの手紙室で千種類もあるインクからそのときの自分の気持ちに合う色のインクを選び手紙を書く設定が素敵
    手紙を書くことで気持ちが整理されそれぞれ前進している姿から前向きな気持ちになれる

    0
    2026年08月22日
  • ある小説家の死からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    作中で描かれる登場人物たちの姿は、ほしお先生自身が「書くこと」に向き合う中で感じてきた楽しさや苦悩、現実の葛藤がそのまま映し出されているようだった。深い水の底へと静かに潜っていくような、静謐な空気が心地よい。文章を紡ぎ、それをひとつの「作品」としてかたちにできる人を改めて尊敬する。私も「書くこと」自体は好きだけど、ゼロから物語を生み出す”創作”はやっぱり特別な領域だなあと思う。

    0
    2026年08月21日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    すごく好きで、読んでいて心がすっと静まっていくような、私自身も軽井沢の自然のなかでゆったりと深呼吸しながらリラックスしているような気分になれる心地良さ。

    今回心に残ったのは、手紙室の室長である苅部さん。
    もちろん前作から存在感ありまくりなんだけど、苅部さんは本文にも何度も出てくるように特別な何かをするわけじゃない。でも優しく寄り添いながらそっと背中を押してくれる。相手がどんな人でも変わらず、相手を信じ、そして自分が今できることをやる。
    私もそういう人になりたいんだなと、読んでいて気づくことができた。

    0
    2026年08月21日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    仕事での体験が、自分の子供について、自分に置き換えて考えさせられる三枝さん
    未来のことは大切だけど、役に立たないことをするのもいいんじゃないか、苅部さんの言葉

    近いところを真剣に見ていると気付かないことって、多いんだよな、と思う

    改めて、ゆるりと、生きていきたいと感じた

    0
    2026年08月20日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    言葉の園のお菓子番。
    素敵な言葉と、人間関係と、実在するお菓子が出てくる。
    慌てない、焦らない、静かに繋がって育んでいくような物語の世界観がとても心地よかった。

    0
    2026年08月18日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    シリーズの続編。
    軽井沢にある老舗の銀河ホテルで働く人々とそこに宿泊する人達の話。
    前作で東京の仕事を辞めて軽井沢に戻り、ホテルを手伝い始めた旬平のここでの成長が感じられる。
    謎めいた手紙室の苅部さんの過去が少しだけ明らかになる。シリーズを重ねる毎に苅部さんのことがわかるのかもしれない。
    読みおわると気持ちが落ち着く。

    次も楽しみ。

    0
    2026年08月17日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    読みながら、私も手紙を書いてみたいなぁという気持ちになったし、書くことってやっぱり心のデトックスや整理にとても大切な時間なんだなと改めて感じた。

    私たちって知らず知らずのうちに、いろんな感情に蓋をして過ごすことが当たり前になりがち…
    でも、きっと本音を共有できる、ただただ気持ちを話せる、そんな存在って必要な気がする。
    それは人が相手じゃなくてもいいのかも。手紙に書くだけでも気持ちが楽になるってことがあるんじゃないかなぁと感じた!
    読んでいて本当に心地よくて、私も一緒によい旅ができたような満足感。

    0
    2026年08月17日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

    Posted by ブクログ

    冬のお話。

    選ぶことの難しさ。
    手紙を書くことへの苦手意識。
    私の中にもあるなぁ、と思いながら読みました。

    ずっと気になっていた「謎解き」について扱われているお話があり、おもしろく読みました。

    何かを苦手に思う、そんな自分の固くなっている心の一部が少しほぐれる、今回も素敵なお話でした。

    0
    2026年08月16日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

    Posted by ブクログ

    銀河ホテルの第3弾
    第三話の「十人十色」は定年を前にしての大学の教師と教え子の話。じ~んとしました。

    0
    2026年08月15日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    ナツイチフェアで書店に並ぶ表紙に惹かれて購入。

    軽井沢の老舗ホテルを舞台に、宿泊客の人生やホテル従業員とのやりとりが描かれる。

    このホテルの経営に関わらないと決めて東京で働いていた息子が軽井沢へ戻るところから始まる。
    続編があるようなので、この息子がこれからホテルマンとして、経営者として成長していく姿も読むことができるかもしれない。

    ホテルにある手紙室は惹かれる。
    自分を見つめ直し、文字を書くというのは良いことかもしれない。

    親子、女友達、色々な宿泊客のエピソードを読み終わると、あたたかい気持ちになる。

    続編も読んでみようと思う。


    0
    2026年08月05日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    新作が出ると知ってから、読める日までをどれだけ楽しみにしていたことか!♡
    前作の発売から1年以上経っての念願の新作!今回も読み始めから最後まで、作中の雰囲気がずっと優しくて温かくて、読み終えるのが本当に勿体ない、でもあっという間に読んじゃった(笑)
    一葉の新たな挑戦としての捌き。こんなに早く捌きに挑戦するとは思わなかった‎( ⊙⊙)!!捌きは連句のいろんな知識や決まりが頭に入っていないと務まらないと思っていたけど、連句初挑戦の参加者たちに一葉が説明している様子を読みながら、こんなに連句のことを誰かに話せるまでに成長したんだなあと感動した(T_T)
    読む度に、少しずつ穏やかに一葉が成長している様

    0
    2026年08月04日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

    Posted by ブクログ

    高山の春慶塗り。
    高山に行きたくなる

    親子孫三代で親のルーツをさぐる旅なんていい

    母の春慶塗りのかんざしを元に孫である真緒が高山の漆の森を訪ねていく

    最初に漆を見つけた人はどんな人なんだろう
    漆のような伝統工芸を守ってきた人たちに感謝である

    「苦しいとき、よくひとりであのかんざしを出してみてたんだ。漆の艶のうつくしさを見てると、いろんなことがどうでもよくなる。この世にはこんなにきれいなものがあるんだ、と思うと元気が出た」
    母が心を保っていられたのは、漆の力なのかもしれない。母の子供時代が母の壊れそうな心をつなぎとめていた。P303

    金継ぎも一度経験してみたい

    0
    2026年08月03日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    友人から勧められて読み始めました
    娘家族との会話に、あるある、と共感したり
    昔、好きだった得意だったことを思い出す主人公が、とても幸せそうで、うれしくなりました
    歳を重ねるのが楽しみになりました

    0
    2026年07月31日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作でこれは微・日常ファンタジーくらいかな…?の認識だったけど、確実にこれはファンタジーだなと確信した気がした。

    あと今回は少し重たいテーマというか、出会った人のエピソードと交錯するように主人公の過去と向き合うシーンが盛り込まれていて読んでいて少ししんどく感じることもあった。
    でも過去の悲しかったり辛かったり寂しい感情を、現在の主人公自身やその周りを取り囲むものが包んで少しずつ和らげてくれるような、救いと言ってしまうと簡素だけどそういった癒しのような浄化のような感覚を受け取れる一冊だった。


    今回ファンタジーだと確信した一つは、一方的に聞けるだけと思っていた家の声と会話が出来るという驚きの

    0
    2026年07月26日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    家の声を聞くことができる守人と、「声」を発する家たちが語る不思議な物語。

    タイトルにある「菓子屋横丁」とは、埼玉県川越市で駄菓子や土産物を売る店が軒を連ねている、人気観光スポットです。

    【家の声、家の記憶】
    守人が聞く家「声」は、家自身の声もあるのですが、月光荘はそこに住んでいた人々の「思い」を記憶していて、どうやらそれを伝えたたがっているようなんです。

    なぜ、守人には家の声が聞こえるのか。

    今の守人は両親を亡くし、住んでいた家からも離され、厳格で傲慢な祖父に育てられました。そんな祖父も亡くなり、よるべのない身の上です。

    そんな彼だから、家の「声」を聞き、寄り添うことができたのかもし

    0
    2026年07月22日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

    Posted by ブクログ

    ​シリーズも5作目。
    それなのに、まだまだ可能性があったのか!と思い知らされ楽しめました。

    このシリーズのキーパーソンは苅部さんだと思っていますが、苅部さん一強ではないところが強みなのかも、と思えました。
    創業者一族の話は、シリーズ1作目の1話目で息子さんのことを描き、中心的に触れることはもうないのかなと思ったら、5作目の1話目でお父さんの大学時代の友人が出てくるという。
    不思議な魅力を持った上原裕作さんの、友人とのやりとりを通して心持ちや人生観が変わる様が美しく、涙がこみ上げました。
    その張本人がすぐに思い出せない程の何気ない一言が、裕作さんの選択を後押しし、上原一族に未来も変えた。
    人の

    0
    2026年07月21日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    .思いがけない人生を今現実に生きている私、
    苦しさ、つらさに負けてしまいそうな時もある。それでも自分らしく生きればいいと思わせてくれた小説だった。

    0
    2026年07月18日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    三つ目の話で苅部が言った、

    「好きに生きろ。なんでも自分で決めるんだ。途中で違うと思ったら別の道に行ってもいい。何を選んでも人のせいにしないこと。」

    という言葉が、今の自分には特に胸に響いた。

    ちょうど最近、自分自身も同じようなことを考えていたからだ。

    自分で選び、その結果も受け止める。言葉にするのは簡単だけれど、実際に生きる上ではとても難しい。それでも、この姿勢こそが大切なんだと改めて感じた。

    いつか息子が人生の分岐点で悩む日が来たら、一緒にこの話を読み返したい。そう思える、大切な一編だった。

    0
    2026年07月15日