ほしおさなえのレビュー一覧
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1巻目より更に面白かったです。主人公と一緒に和紙の事も知りたくなりました。父の小説を好きだと言ってくれる人たちとの出会いも、心がぎゅっとなりました。
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シリーズ第二弾。 今回も人の繋がりで物語は進んでいきます。 それぞれの想いが、三日月堂で形になっていく。 活字の温かみを大切にしたい。 4話目は、今までと展開が少し違ったのも良かった。Posted by ブクログ
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シリーズ6作目で百花もいよいよ大学卒業か。
でも、その卒業も例のコロナウィルスの影響で、例年の様にはいかない。それは就活も同じ。
物語の設定はちょうどコロナが流行り始めた2020年頃だと思われ、つい3年程前なのに「あーあんな感じだったな」と感慨深く思ってしまう。
現役の学生が直面するオンライン授業や...続きを読むPosted by ブクログ -
三日月堂シリーズで、ほしお作品にはまる。
以来、現在刊行中の『言葉の国のお菓子番』も、『紙屋ふじさき記念館』も読んでいる。
古民家、和紙、織物、活版印刷、和菓子など、レトロな手仕事をテーマにしているので、ついつい、手が伸びる。
さて、本書は川越を舞台にした『菓子屋横丁月光荘』。
いよいよこれが最終...続きを読むPosted by ブクログ -
活版印刷所「三日月堂」から繋がる人との出会い。
どれも温かく、微笑ましい。
希薄になりがちな人付き合いや、無機質に感じる印刷物からは見出せない大切なことを思い出させてくれた。Posted by ブクログ -
かつては孤独だった守人だか、様々な人との繋がりを得て、充実した日々を送っている。仲間のシアターカフェ計画、自身の小説執筆、途絶えていた親族との関わりなど、明るい未来に満ちている。家の声を聞くことができる守人に、家は、「カラダガアルウチシカ、デキナイコト、タクサンアル。ダカラ、イキロ。ジュウブン、イキ...続きを読むPosted by ブクログ
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ほしおさなえの活版印刷三日月堂星たちの栞を読みました。
舞台はやはり川越です。
五年前に止めてしまった印刷所に灯りが点いているところから始まります。
活版印刷の良さや思い入れが温かい物語として描かれています。
35年くらい前、マックでDTPが出来るようになり、今ではすっかりパソコンで何でも出来るよう...続きを読むPosted by ブクログ -
ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘文鳥の宿を読みました。
今回は雛の家、オカイコサマ、文鳥の宿の三部作です。
雛の家は前回片方が家事で焼け落ちた二軒家続きで、残った片方の天袋からお雛様がでてきた。
そして三人官女の一人が足りない。
その謎がわかってきます。
オカイコサマは主人公遠野の友人のお祖母さんが昔...続きを読むPosted by ブクログ -
ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘浮草の灯を読みました。
今回は浮き草の灯、切り紙、二軒家の三部作です。
家の声が聞こえる主人公遠野は、川越の月光荘に住み、慣れてきました。
古書店浮草の主人が、病気で先がなくアルバイトの女の子に浮草を継いで欲しいと願います。
切り紙は、古い紙店を閉めてしまった父親と上手...続きを読むPosted by ブクログ -
こんかいもひとつばたごの連句の会が2回分、がっちりと描写される。
一句一句、どこで響いているのか、あるいは跳躍しているのか、考えながら追っかけていくのも楽しい。
一葉さんがひとつばたごに通い始め、一年。
会には新人さんもつぎつぎと現れてくる中、一首もとられなくて一葉さんが焦ったりもしているのがほほ...続きを読むPosted by ブクログ -
東浩紀さんの奥様ってどんな方だろうと思って読んでみた。予想通り、感情豊かで味わい深い物語であり素敵な方なんだろうなと思った。
「舟を編む」のときも思ったけど、言葉を扱う道具って、人の思考や表現やコミュニケーションに直接関わるものなので奥が深いし、それを生み出したり届けたりする人の責任感は予想以上に...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ完結。「活版印刷三日月堂」からのおつき合い。
これからもジュウブン、イキロ…優しいことばです…
守人くんの本を読んでみたいなぁ…
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「あれ?活版印刷のお話だったっけ?」と一瞬忘れるほど、各々の話がとってもよい。
シリーズが進んでも、自然な形で前シリーズの人達と繋がりつつ、未来に展開していく。
ほろ苦くて、でも温かく人間味の溢れるお話。
涙がじんわり浮かぶ。
そして併走するように活版印刷が時々出てきて、最後綺麗にお話をまとめる。...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ2作目
連句を通じて人との結び付き、関わりが主のお話し。
連句会での出会いが更に広がりを見せていく今作。
言葉を紡いでいく連句になぞらえて、縁を繋げていくのが凄く好き。
今作は特に「命」が散りばめられていたけれど、亡き人を想い産まれてくる命を想う。
例えいま1人だとしても「独り」ではないん...続きを読むPosted by ブクログ -
【活版印刷三日月堂シリーズ01】
活版印刷というものを知らなかったが、ほっこり系のシリーズものと知り読み始めた。
・世界は森
お節介で面倒見のいいハルさん。ハルさんは夫を亡くしており、運送屋で働く。一人息子の森太郎が北海道の大学に進学するので、お祝いのプレゼントを悩んでいた。
その時に、活版印刷の...続きを読むPosted by ブクログ -
連休最終日、あまりの暑さに、せめてお気に入りのシリーズを読もうと思い立つ。
久しぶりの一葉さん。
連句結社ひとつばたごの人たちとのつながりで、めでたく身の振り方も決まる。
この巻では、三回の句会が行われる。
歌仙(一つだけ半歌仙)ができあがるまで、それぞれの人の近況や過去が語られ、まさに「座」談...続きを読むPosted by ブクログ -
物語りを生み出した人が居なくなっても、その影として活字が残る……残った活字が物語りとして実体になり、あとに続く誰かの中にあり続ける。
今はいない誰かの世界が読んだ誰かの中で花開いていく。素敵で不思議な魅力です。Posted by ブクログ -
3作目でようやく登場人物に慣れたのか、百花のキャラが気にならなくなってきた。ただ、館長をライバル視はないやろ。水引、いい感じだね。あと、最近ガラスペンの話はTVで見たし、カラーインクと組み合わせると確かに良さそう。まあ、私には今さらだけどね。これで最初に読んだ4作目に続くのねPosted by ブクログ
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この度も、どれも手にとってみたくなるような印刷物のお話。落ち着いていて、がんばりすぎなくていい。パワーみなぎってる感じじゃないときに穏やかに読める。Posted by ブクログ
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活版印刷・・活字を拾い、一つ一つ並べて版を組み、インキを塗り紙に転写し印刷‥。今の情報化が進んだ時代には超アナログですが、刷られた紙の凹み具合、かすれ、にじみや揺らぎに、文字の存在と表情さえ感じさせられます。
こういうの好きです。ほっとすると言うか、人の血が通っている印象を受けます。そんな活版印...続きを読むPosted by ブクログ