ほしおさなえのレビュー一覧

  • 琴子は着物の夢を見る

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    着物に宿る記憶を読み取ることができる琴子。強い想いのある着物にはつい惹かれてしまう。

    リユース着物の査定を行う中で出会った着物にはひときわ強い想いが隠されていた。着物を着てた人物の過去をたどっていく中で見ていくのは重く辛い記憶。琴子は着物の記憶と同化していくうちに詳しい過去が明らかになっていく。

    着物の記憶を受け継ぐ、儚くも力強い物語だった。

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    2024年09月07日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    連句って日本らしさが満載でいいですね。
    難しそうですが…
    言葉のキレイさや日本独特の表現なんかもあって。
    春一番や葉桜など、季節を細かく感じられる。

    そして、和菓子が毎回美味しそう。
    読みながらどんなお菓子か調べてしまう。
    今度買いに行ってみよう〜

    私にとって必要な情報がたくさん詰まっている物語。
    次は4作目。
    楽しみ。

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    2024年08月23日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    物にも魂が宿る、というのは日本人らしい考えなのかな?家が話すというのは面白い

    シリーズ二作目と知らず本作から読んでしまったので、一作目も読んでみようかな。そして三日月堂のスピンオフでもあるらしい!

    次の一節が印象に残った
    “冬の語源は「増ゆ」という説。
    目には見えないけど、土のなかで生きものが増える時期、春になってその命が芽を出す。”

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    2024年08月19日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    はじめましての作家さん。
    でも、「活版印刷三日月堂」や「紙屋ふじさき記念館」などなどは書店で見かけたことはよくありました。そして、とうとうお菓子番という書名に惹かれて、シリーズものと分かっていましたが手に取りました。

    主人公は豊田一葉。
    勤めていた書店が閉店になった元書店員。
    作品の主な舞台は一葉の祖母が通っていた連句の会「ひとつばたご」
    登場人物は連句の会の人たちとその人たちの知人。

    お菓子番というだけあってひと月に一回ある連句の会にお菓子を持っていきます。これらのお菓子は季節の和菓子が多くて、全く同じではないでしょうが知ってる物もあって嬉しく思いました。
    また、連句というものを初めて知

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    2024年08月19日
  • 祓い師 笹目とウツログサ

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    植物の妖怪、ウツログサを祓う笹目とウツログサを宿す人達の物語。ほしお先生のこれまでの作品とは違った雰囲気の物語で新鮮だった。ウツログサを祓う選択をする人もいれば祓わない人もいて、その選択の先にもどこか寂しさがある余韻の残るお話だった。これもシリーズ化して欲しい。

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    2024年08月12日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    言葉の園のお菓子番シリーズ5作目。

    今までにない、これから先へのひろがりを感じられました。
    ひとつばたごというひとつの世界にあったのが、きりん座という世代的にも近い世界につながったことから、上の世代がいる場所から横のつながりの目線に移動した感じがします。
    今後どうなっていくんだろう…。

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    2024年08月12日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    川越にある架空の活版印刷三日月堂
    そこに舞い戻ってきた女店主、弓子さん

    1話目は
    川越に精通してる女性とその息子の話
    2話目は
    川越でカフェを営んでいる男性の話
    3話目は
    文芸部の顧問をしている国語の女の先生の話
    4話目は
    結婚と海外へ行くことを控えている女性の話

    どの話も素敵だったから続きが気になる!
    2話目の弓子さんの「人は誰かの代わりにはなれない」っていう言葉が響いたな。

    ほんわか温まる物語の集まり。

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    2024年08月09日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    言葉の国のお菓子番シリーズ5作目
    ひとつばたごだけでなく、きりん座との関わりなどから、一葉の世界が広がってゆく。
    今回は言葉だけでなく、写真を通して、光や視覚にも注目させられた。
    今後の一葉やひとつばたごのメンバーの成長が楽しみ。

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    2024年08月06日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    小説というよりひとりごとのような流れで落ち着いて読める
    自分は大人だけど未来に希望があるような気にさせてくれる
    主人公と同化してる?

    就職活動 フィルム写真 坂道 文芸マーケットが背景
    ちょうどぴぴろが同人誌の話をしていて共有できてよかったです

    選ばれたいと応募するのは受け身
    自分で決めて世の中に送り出す

    才能は世界とのズレ 孤独と同じ
    世界がほかの人とはちがって見える
    人と共有できないものを抱えてる
    共有したいと思っているから言葉にする
    だれかと結びつきたいと願う
    才能のある人の言葉は切実で、ほかの人を惹きつける

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    2024年08月03日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    連句の会の繋がりでブックカフェで働くことになった一葉。ポップのお仕事も順調。航人さんがひとつばたこを始めたのは治子さんがきっかけ。祖母の治子さんの知らない一面を知って祖母への思いを新たにする一葉。ほたるさんの妹のくらげちゃん登場、高校生らしい感性で言葉選びが上手。
    連句のルールはちょっと難しいけどやってみたいなぁ。毎回でてくるお菓子もみんな美味しそう。

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    2024年08月01日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    言葉の園のシリーズ第五弾。

    定期的に連句会「ひとつばたご」に通う一葉は、自分と同世代が集う「きりん座」のメンバーとも交流を持つ。
    「きりん座」で連句を経験した一葉は、軽やかでシャープな印象だと感じ、短歌から来た創設メンバーのせいか表現者を志しているように思い、自分とは違うと。
    どちらかといえば、「ひとつばたご」は、年齢もバラバラで家庭を持っている人もいて、見てきたものが多いので言葉の幅も広がっているようで、その場でほかの人の句に触れることで、ことばが生まれてくる…というのが一葉なんだろう。

    「きりん座」でエッセイを書いた一葉は、文芸マーケットにも行ったことで、「あずきブックス」のカフェスペ

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    2024年07月31日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    勤めている書店が閉店した一葉は祖母の手紙に導かれて連句の会ひとつばたごに入会する。
    一葉はポップやリーフレットを作成をお仕事にするのかな。とんとん拍子に3件お仕事が繋がったけどこれで生活はなかなか大変だと思うからなにか強みがあるといいけど。出てくるお菓子がどれも美味しそうなんだけど、今回一番心惹かれたのは食器の応量器。食器てあれこれ買っちゃうけど結局使うのはいつも同もの。人生最後は応量器だけでいいのでは、と思った。

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    2024年07月30日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    「連句」の場とが人との繋がりをもたらし「言葉」を通してやり取りしながら自分の心を見つめ、人との縁に助けられながら前を向いていく過程が素敵だった。作中で披露される連句のひとつひとつからは“言葉”の凄さや温かみが感じられて良い。

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    2024年07月29日
  • 祓い師 笹目とウツログサ

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    植物やキノコやカビに近い、植物の妖怪のような、この世の理とは別のところで存在するもの、ウツログサ。
    意思も何もないはずなのに、欲望のようなものを察して、宿主が喜ぶことをする。
    これがまぁ、切ない。
    5話の編成なのだけれど、ひとつひとつのおはなしに、1人の人生のうちの多くの年月が記されていて、そこにウツログサがどう関わっていたのか、それが物語の軸になっているから、ウツログサの存在が良くないものだと思っていても、いざ払うとなると迷いが出てしまう。
    ずっと一緒に生きてきた、体の一部のようなものになってしまうんだなぁと、こちらまで切なくなる。
    例えるなら蟲師のような。と、語彙力の乏しさを誤魔化すために

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    2024年07月27日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    シリーズ完結巻。

    今までを振り返ることもできる納得の最終巻。

    ふじさき記念館でアルバイトを始めてから大学卒業後に、晴れて藤崎産業に入社した百花。
    これまでのワークショップや関わってきた人たちとの再び交流ができるであろうことは、川越で新記念館が開館されることでわかる。
    今回も新入社員とともに新記念館の準備に奔走する。
    第一話 記念館準備室は、紙屋ふじさきとして世の中に提示できることがなにかを考えるスタート。

    第二話 誕生の日は、百花の亡き父の『東京散歩』の復刊にという話から雑誌に掲載されたエッセイがあったことを母が思い出し…。

    第三話 あたらしい場所は、百花が入社して1年半が経ち、父のエ

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    2024年07月20日
  • まぼろしを織る

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    川越の染織工房を手伝いながら「なぜ生き続けなければならないのか」という問いと向き合っていく物語。答えは見つからないまでも、読後は少しだけ、前を向けたようなすっきりした気分に。主人公達が「自分の生きる意味がわからない。死ぬ気力もないから生きている」ともがく姿には、数年前の自分を見ているようで共感した。染織の世界にも興味が持てた。

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    2024年07月12日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    ネタバレ

    一作目より、面白く感じた。
    連句会、ひとつばたごに集う様々な人達。そのつながりの中で、主人公の一葉は亡き祖母に思いを馳せ、生や死について考える。仕事の面でも一葉にとってうってつけの話が舞い込み、そこにも祖母の縁がちらほら。もっと祖母と話をすれば良かったという後悔は、私にも身に覚えがある。

    連句会メンバーのダンナさんが亡くなるというエピソードは、当事者、周りのメンバー達の心の揺れが丁寧に描写されていて、しんみりしつつも静かな感動を覚えた。
    ひとつばたごができた経緯も明らかになって、登場人物達により感情移入できるようになったけど、けっこうな人数いるので、この人は何だっけ?と読み返す事も度々‥。ミ

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    2024年07月10日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    やはり、いい。

    私は、表現は苦手だ。でも、表現されたものには触れたい。触れた記憶を残しておきたい。

    自ら作り出したい熱を持つ人と、その熱を受け止めて返す人が編む連句がとても魅力的。
    もちろん、登場人物たちそれぞれの物語もいい。でも、主役は連句。編まれていくところを読んでいると、「あぁ、そう来るのか」とか「おお、そうなるのか!」など、片隅に座らせてもらっているかのような気持ちになれる。

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    2024年07月06日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    『言葉にしない気持ちはだんだんぼんやりとあいまいになっていく。写真に撮らなかった人の姿形の記憶がぼんやりしていくように。』
    12年間続けている別の趣味、それを通じて出会った人、出来事はなるべく書き残しているつもりだけど自分に向けた思い出や感想、出来事綴っているばかりになっている。。
    文章を構築する力が未熟な身として、
    人に趣味の魅力を他者に伝えること、言語化することは難しい。
    それでも写真を撮るように、自分の場合は文章で残していかないと即興の言葉では伝わらない雰囲気や気持ちが相手には伝わらない。

    ちゃんとnoteにでも残していかないとって感じた二文が印象的でした。

    これもある意味では『未来

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    2024年07月03日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    小説というより説明文みたいな文章に毎回うーむとなってしまうけど、アイディアが楽しくてわくわく読んでしまうシリーズでした。今回も楽しそうなイベント良いなぁと思いながら読んでた。紙って、良いですよね。

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    2024年07月02日