ほしおさなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一作目より、面白く感じた。
連句会、ひとつばたごに集う様々な人達。そのつながりの中で、主人公の一葉は亡き祖母に思いを馳せ、生や死について考える。仕事の面でも一葉にとってうってつけの話が舞い込み、そこにも祖母の縁がちらほら。もっと祖母と話をすれば良かったという後悔は、私にも身に覚えがある。
連句会メンバーのダンナさんが亡くなるというエピソードは、当事者、周りのメンバー達の心の揺れが丁寧に描写されていて、しんみりしつつも静かな感動を覚えた。
ひとつばたごができた経緯も明らかになって、登場人物達により感情移入できるようになったけど、けっこうな人数いるので、この人は何だっけ?と読み返す事も度々‥。ミ -
Posted by ブクログ
『言葉にしない気持ちはだんだんぼんやりとあいまいになっていく。写真に撮らなかった人の姿形の記憶がぼんやりしていくように。』
12年間続けている別の趣味、それを通じて出会った人、出来事はなるべく書き残しているつもりだけど自分に向けた思い出や感想、出来事綴っているばかりになっている。。
文章を構築する力が未熟な身として、
人に趣味の魅力を他者に伝えること、言語化することは難しい。
それでも写真を撮るように、自分の場合は文章で残していかないと即興の言葉では伝わらない雰囲気や気持ちが相手には伝わらない。
ちゃんとnoteにでも残していかないとって感じた二文が印象的でした。
これもある意味では『未来 -
Posted by ブクログ
ネタバレ勤めていた書店が閉店してしまい、職を失った一葉。実家に帰り、亡くなった祖母の連句のノートを見たことがきっかけで、連句の会に参加するようになる。
タイトルから連想するよりもお菓子要素が少なくて、ちょっと肩透かしではあった。話の柱は、連句。私は文章を書くのは好きだけど、短歌や俳句は無理かな〜と思っているので、初心者の一葉といっしょにいろいろ覚えていく。いや、覚えていないけど、こんな世界なんだな〜と朧げに感じながら読み進んでいく。なんとなく、連句の世界を堪能できた気がした。
もう一つの柱は、一葉のゆるやかな成長。話の中で就職はできなかったけど、書店員時代に手がけていたポップが縁で人脈が広がってい