ほしおさなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
軽井沢のクラシックホテルにある手紙室。ホテルの人気アクティビティで自分と向き合うことができる。
文中から
なんでかわからないけれど、わたしたちは生まれてしまった。わたしたちに与えられたのは「生きている」ということだけ。生を受けてなにをなすのかは、わたしたちじしんが決めることなんだ。
結局人生なんて短いものだ。これまでに出会った人とも別れていかなければならない。それならこれからだって、別れを恐れず、生きているかぎりいろんなことと出会っていこう。
生きているというのは、たまたま命を与えられたということだ。世界全体からしあら命なんて小さなものだ。だがわたしたちにとってはそれがすべて。自分に与えられた -
購入済み
ほしおさんの作品は何作品か平行して読んではいるが、新しいシリーズの最初の上巻をやっと読み終えた。次は下巻をと思っていたら、次のシリーズの上下巻と刊行ペース割と早くて最近読むの遅くなってるので大変💦
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『植物の妖怪のようなウツログサ』に囚われた人々と、ウツログサを祓う祓い師・笹目を描く連作集第二作。
個人的には全体的に柔らかな雰囲気のこちらの方が良かった。
一晩で消えてしまう光る草 オカエリソウ
濡れないし触れない水 サザナミモ
手の甲に広がる山なみと町 シンキロウゴケ
大切な探し物をする夢を繰り返し見る マドロミソウ
生まれた時から寄り添うもう一つの影 フタツカゲ
今回も放っておくと危険なウツログサがあり、笹目に祓ってもらうものもあったが、全体的には前向きで温かい話だったのが良かった。
印象的だったマドロミソウ、こういうタイプのウツログサもあるのかと、作家さんのアイデアに感心。私も最近 -
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「言葉の園のお菓子番」の4冊目。
3冊目を読んでから1年以上が経っているので登場人物や連句の式目が覚束ないのではないかと思っていたが、程よい感じに説明が入っていてそれほど戸惑わずに読めたのはありがたかった。
今回は、睡月さんから誘われた連句の大会が物語の中心。他のグループと一緒に半歌仙を巻くというイベントに皆で参加することになるが、そこから航人さんの過去の話に展開する。
その人が今あるのは、歳を重ねていくつもの分岐点を経てその人の心持ちも変化成長してきたからだ、といったことがお話を通して描かれていたが、この歳になっても葛藤を抱えてなかなかそれなりの境地に到達しない我が身を思うといささか恥じ入 -
Posted by ブクログ
4冊目までの本編を読破してひと息ついていました。5冊目の番外編は、ちょっと後回しにしてましたが、これも早く読めば良かった(;^ω^)。お母さんの短歌の回に、ぐっときた民だったので、あの話で1人疎遠になってた友達の裕美さん視点は思いがけないストーリーでした。
過去編という事もあって、祖父・カラスの親父さんが活版印刷の作業に励んでいるところも胸熱。弓子さんのおぼろげな思い出から、だいぶ解像度も上がって、三日月堂がさらに素敵な場所に思えました。
『―どんなときでも勇気を持って、元気に進もう。―原稿はそう終わっている。読みながら、そうだな、とうなずいた。結局、私たちにできるのはそれだけなのかもしれな