ほしおさなえのレビュー一覧

  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    このシリーズのいずれの章でも、主人公と家との会話は書かれていたが、この本の第一話の古民家蕎麦懐石料理屋「とんからり」との会話はとても印象的だった。とんからりに住んでいた「マスミ」の生い立ち、結婚後の生活が明らかになるにつれて、喜んでいるような家の声は、読んでいても嬉しくなった。
    主人公のその後を書いた番外編を、今後読みたいなあと思わせる終わり方だった。

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    2025年07月15日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    「言葉の園のお菓子番」の4冊目。
    3冊目を読んでから1年以上が経っているので登場人物や連句の式目が覚束ないのではないかと思っていたが、程よい感じに説明が入っていてそれほど戸惑わずに読めたのはありがたかった。

    今回は、睡月さんから誘われた連句の大会が物語の中心。他のグループと一緒に半歌仙を巻くというイベントに皆で参加することになるが、そこから航人さんの過去の話に展開する。
    その人が今あるのは、歳を重ねていくつもの分岐点を経てその人の心持ちも変化成長してきたからだ、といったことがお話を通して描かれていたが、この歳になっても葛藤を抱えてなかなかそれなりの境地に到達しない我が身を思うといささか恥じ入

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    2025年07月12日
  • おかえり草 祓い師笹目とウツログサ2

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    ネタバレ

    1作目のウツログサシリーズよりも、おどろおどろしい感じがなく、どちらかというと優しい素敵な話が多かった。どれも、宿主を守るような存在なのが良かった。特に表題のオカエリソウが一番お気に入り。おじいちゃんも孫も見えるって!トトロみたいなもんだよ、きっと。悠真のお父さんはクソだけどな。続きも気になる。早く読みたい。

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    2025年07月09日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    4冊目までの本編を読破してひと息ついていました。5冊目の番外編は、ちょっと後回しにしてましたが、これも早く読めば良かった(;^ω^)。お母さんの短歌の回に、ぐっときた民だったので、あの話で1人疎遠になってた友達の裕美さん視点は思いがけないストーリーでした。
    過去編という事もあって、祖父・カラスの親父さんが活版印刷の作業に励んでいるところも胸熱。弓子さんのおぼろげな思い出から、だいぶ解像度も上がって、三日月堂がさらに素敵な場所に思えました。

    『―どんなときでも勇気を持って、元気に進もう。―原稿はそう終わっている。読みながら、そうだな、とうなずいた。結局、私たちにできるのはそれだけなのかもしれな

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    2025年07月07日
  • おかえり草 祓い師笹目とウツログサ2

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    〝植物の妖怪〟のようなウツログサに囚われた人々と、彼らの前に現れる祓い師・笹目をめぐる5つの物語集。1作目より今作のが好きかも。
    今回の作品の主人公達は、家族など身近な人からウツロ草を受け継いでいる。だからこそ、そこに人との繋がりを感じ、怪異と生きていくことを選択する。笹目はあくまでアドバイザー的な役割に徹していて、ウツロ草と共生しようとする人達を見守る。その温かな眼差しが素敵だなと思う。表題の「オカエリソウ」と「フタツカゲ」のお話が好き。

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    2025年07月05日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

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    娘の残した振り袖に残る記憶は
    彼女しか知らない想いを
    琴子は読み取れるのだろうか

    周りの人が思い出すこともあって
    記憶って不思議なからくりみたい

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    2025年07月02日
  • 琴子は着物の夢を見る

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    リユース着物の店で働く琴子
    着物に残る記憶がほんのり視える彼女は、
    気になる記憶があるとついつい深入りしてしまう
    椿の柄の銘仙に残る記憶は……

    家の箪笥にしまったままの着物には
    何の記憶も無いんだろうなぁ きっと
    ほとんど着てなくて ごめんね

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    2025年07月01日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナ禍を思い出しながら読みました。いろいろな立場の人たちの大変さを改めて認識できました。今人に会えるようになったこと、本当に良かったことです。ペーパーレスの時代なんだけど、やはり紙ベースがすきなんですよね。書類も必要なものはプリントアウトして持っていたい人間。本も電子書籍では無くて紙で読みたい。このシリーズ読むと、手紙とか書きたくなります。

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    2025年06月28日
  • おかえり草 祓い師笹目とウツログサ2

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    植物の妖怪”のようなウツログサに囚われた人々と、
    彼らの前に現れる祓い師・笹目をめぐる5つの物語。幸せそうだと感じるウツログサが登場したり祓い師界のことも少し語られたりと色々謎だけれどでしゃばらない笹目がまだまだ謎。これからも続くのかな。祖父と孫、夫婦や親子、姉妹等今作は人間関係にも重きを置いていたようにも感じられた。

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    2025年06月15日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    勤めていた書店が、閉店することになり実家に戻った「一葉」。本と本棚を入れるスペースが自室にはなかったため、生前祖母が使っていた部屋に置くことになった。
    祖母の部屋で本を片付けているとき、祖母のことを思い出す。
    「おばあちゃんはやさしかった。」
    祖母が使っていた本棚を見ると、俳句の本が目に留まる「そういえば、祖母は俳句をよく作っていた。いや、俳句じゃない。連句だ。」
    祖母は昔から毎月連句の集まりに通っていた。

    「いつか、一葉も一緒に行かない?」

    残念ながら日々の仕事に追われ行くことは叶わなかった。
    体調を崩し、入院した祖母が「ここから戻れなかったら、本棚にあるノートを見てほしいの。」
    そう言

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    2025年06月08日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

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    言葉の園のシリーズ第6弾。

    亡き祖母が通っていた連句会「ひとつばたご」と出合い連句を始めた一葉は、ブックカフェで働きながらもたくさんの人と交流もでき、さまざまな場に参加するようになった。

    若手歌人が結成した「きりん座」の大輔とも父の写真好きを通じて親しくなる。
    今回は、父の大学時代の頃の思いを知ることになった驚きや写真撮影を大輔と父が一緒にすることにより、以前よりも気になる存在になった感じがする。

    同人誌サークルで「坂道ノート」を販売したり、あずきブックスで朗読会を開催したり…と新たなことにも挑戦する。
    これもいろんな人と繋がりができたからだろう。

    毎月の連句会もいろいろな人と場を共有

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    2025年06月07日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

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    シリーズ第2弾。着物の記憶が見える琴子が今回見るのは総絞りの振袖が記憶していた恋の物語。切ないけれど素敵なお話。夢が叶って続けられている人ってほんのひと握り。だからこそ皆現実と折り合いをつけている。このシリーズは着物についても色々知れて興味深い。

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    2025年06月04日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    シリーズ最後。番外編ですかね。
    出来たら主人公の新しい生活の始まりのお話を読みたかったのですが、これで全ての登場人物の繋がりが分かったのかな。
    活版印刷だけではなく今度は和紙の世界にも触れていてまた楽しく読めました。
    川越は何度か訪れた事がありますがまた改めて行きたくなりました。

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    2025年05月31日
  • うせものがかり なくしたもの、見つけます。

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    さがしものが得意で「うせものがかり」と呼ばれているつむぎと、転校してきたまゆの物語。
    縁結びは、いろんな人との縁かぁ…確かに恋愛だけじゃないよね。みんなたくさんの糸で繋がってるのかな。続きもありそう?な終わり方だった。

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    2025年05月28日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

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    このシリーズを読むといつも思う
    年代が違っても分かり合えるものがあるっていいよね
    お父さんがいいよね
    著者もこんな交流をしたかったんだろうな
    さみしい気持ちが少し見える

    詩を朗読する事 しずかな迫力

    才能っていうのは世界とのズレだから孤独と同じ

    むかしは「自分の果たすべき役割」のことばかり気にしていた
    みんなが「自分」を求めはじめたから「自分と世界」のことを考えなければならなくなった?
    連句の「自他場」という考え方
    どれかひとつだけが続くのを嫌う

    今回は集まりの中の個々の生き方や人間模様がいろいろ…
    登場人物が多くなって誰だったっけ?ってなる笑

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    2025年05月28日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

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    人が集まって何かをする
    優しい集まりもあれば尖った集まりもある
    一葉さんはいろいろな集まりに少しずつ関わりながら、自分をじっくり考えてる感じ
    ゆっくりと少しずつ

    娘がコミケのブースに出た時に、見に行けば良かったなぁと思った

    一度何かに加入するとなかなか辞めないというか、辞められない自分がいた
    一人で楽しむ物はいろいろ移って行くのに、何だか不思議な感じ

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    2025年05月17日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

    購入済み

    シリーズ第六作。雑誌作りや文学フリマでの出店、あずきブックスでのトークショー。SNS連句と世界が広がりつつ。次回はどのような展開に繋がって行くのだろう。

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    2025年05月06日
  • ヘビイチゴ・サナトリウム

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    中高一貫の女子校で起きる墜落死
    聞こえて来るのは少女たちの
    噂と推測または想像
    調査らしきことはあっても
    生徒か教員によるもの
    もやもやと膨らんだものだけが
    そこにあるかんじ
    世の中で「こうです」と言われているものも
    本当はビシッと決まってなくて
    もやもやとしている気がして
    何だかモヤモヤしてきた


    P326 ??
    「それどころじゃなかったんじゃ
    ないですんですか」 は
    「それどころじゃなかったんじゃ
    ないんですか」
    かな……

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    2025年04月29日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    今までの登場人物や主人公に関わってきた人達が今度は主役となり話は進んでいく。
    ようやく登場人物が整理された感じ。
    そして当たり前だけどもそれぞれに人生があって、自分のこれからを考えるのは子供や若い人だけではなく大人になっても歳をとっても環境や仕事、人との別れが関わってくる。
    自分を見つめ直す時、どうするのかを決める時は周りに支えてくれる人がいてもやっぱり1人なんだなと。
    シリーズも後1冊。
    どんな結末になるのかな。

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    2025年04月22日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    活版印刷三日月堂
    海からの手紙編

    今回も、どれもすごく心に響く
    素敵なお話ばかりで、何度も
    涙が出てしまいました。
    悲しい涙というより温かい涙
    なんかそんな感じです。

    三日月堂の弓子さんのかける言葉が訪れる人の不安な気持ちを
    ふんわり包み込み出来上がった
    印刷がみんなを癒やし温かい気持ちがいっぱい膨らむ。
    読んでいる私も癒されて温かい気持ちで満たされました。
    時代とともに活版印刷の魅力も
    変わっていき、関わった人達の思いが積み重なってまた新たな作品が生み出されていく。素敵な仕事です。
    次の
    第三作目も楽しみです。

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    2025年04月21日