あらすじ
「なんでもない透明なものになるの」「なんでもない透明なもの?」「世界に身をまかせればいいのよ。自分が自分でいられるにはどうしたらいいか考え続けていく方が、ずっとたいへんじゃない?」夏休みが明けてすぐ、次いで年が明けた二月に、少女が校舎の屋上から墜落死する。ふたりは中高一貫の女子校で同じ美術部に所属する高校三年生だった。時を置かずして、学園では三度目の墜死が。遺された未発表の小説、アルファベット・ビスケット、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」――少女期の心理のゆらぎを鮮烈に描出する長編ミステリ。/解説=笠井潔・久美沙織
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Posted by ブクログ
中高一貫の女子校で起きる墜落死
聞こえて来るのは少女たちの
噂と推測または想像
調査らしきことはあっても
生徒か教員によるもの
もやもやと膨らんだものだけが
そこにあるかんじ
世の中で「こうです」と言われているものも
本当はビシッと決まってなくて
もやもやとしている気がして
何だかモヤモヤしてきた
P326 ??
「それどころじゃなかったんじゃ
ないですんですか」 は
「それどころじゃなかったんじゃ
ないんですか」
かな……
Posted by ブクログ
女子校で起こる不可解な連続飛び降り自殺の真相に近づいては離れる迷宮ミステリー。情報のオーバードーズと驚きの展開が五転六転しもう訳分からん!と頭を掻いたがそのおかげで一瞬の飽きも与えない闇にのめり込んでいた。難解ですがとても面白かったです!
Posted by ブクログ
登場人物が多い上に、名字で読んだり名前で呼んだりで、初めは人物を把握するのに手間取った。
読み進めると、今度はそれぞれの視点で推理が語られるので、混乱した。
それでも集中して読み進めたい気持ちは最後まで消えなかった。
結局は誰が何をしたのかは本人たちにしか分からないことで、事実は闇の中。
最後の推理に寒気がした。
Posted by ブクログ
遠い昔は自分も10代の女の子だった。その頃を思い浮かべながら読んでも、彼女たちのことが理解できなかった。
話が二転三転し、混乱した。
この学校、人が死にすぎ。