ほしおさなえのレビュー一覧

  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

    Posted by ブクログ

    シリーズ三作目。

    「自分がどういうところに住んでるのかちゃんと確かめたい(中略)生きるってそういうことですよね。それに、いまできることだけやってるんじゃダメなんだ(中略)あたらしいことに取り組まないと先細りになる」

    個人事業主として非常にハッとさせられる言葉。

    「続いてきたものを受け継ぐことと、更新していくこと。両方ないと続けていくことはできない。店を大事にする気持ちはもちろん、商人としての才覚、っていうのかな、時代を見る目みたいなものが必要なんですね」

    守人の将来の方向性も見えてきたもよう。

    0
    2024年05月22日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めてかと思ったけど、ところどころ覚えがあった。読んでたみたい。
    つながり、人と人がつながっていく。それがいいなと思った。
    あ、連句もつながりだ、と、あらためて思った。
    全体がふんわりとやわらかい雰囲気に包まれてる。

    私の想像力の問題だろうけど、連句仲間の数人がどうも覚えられない…。この人がどの人だっけと。うむ。

    0
    2024年05月18日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

    Posted by ブクログ

    三日月堂シリーズ第三弾。
    今回は特に良いお話が揃っていたかんじ。

    「カナコの歌」と「庭のアルバム」が好き!

    カナコさんの短歌がどれもすごく良かった。
    短歌素敵だな。「万葉集」は好きだけど、現代の歌人の歌集も読んでみたくなった。

    0
    2024年05月07日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

    Posted by ブクログ

    遂に月光荘シリーズ完結です。
    なんとなくこの先どうなるのか気になる事柄が多いまま完結となりましたが、その先は読者が自由に夢想してかまわないということなのでしょう。

    0
    2024年05月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    紙に関係する事がふんだんに盛り込まれた物語でした。著者の紙に対する想いが感じられ、自分も少し愛着が出てきたかなと思ってます。シリーズ完結は残念だけど、また別の物語で登場人物に会えたらいいなと思う読後でした。

    0
    2024年04月29日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

    Posted by ブクログ

    古書店浮草、雲日記、笠原紙店。
    なんか聞き覚えが…くらい記憶が薄れてしまった。
    『活版印刷三日月堂』を読み返さなきゃ。
    守人と月光荘の会話から『家守綺譚』も読み返してみたくなった。

    0
    2024年04月22日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    共感する部分もあって、あっという間に読み終えた。
    染めと織りの世界も興味深かった。

    「まぼろしを織る」いいタイトル。

    0
    2024年04月20日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

    Posted by ブクログ

    シリーズ一作目。日本橋にある「紙屋ふじさき記念館」が舞台。和紙のコーディネーターや記念館の館長でもある藤崎さんと、大学生の百花が主な登場人物。
    「菓子屋横丁 月光荘」シリーズの木谷先生もちょこっと登場する。

    記念館といいながら全く宣伝や案内・手入れ等をしていなかったものを、百花が拙いながらアイデアを出してイベントで売る商品を開発したり、友達の知恵も借りながらSNSで発信したり頑張る。紙に詳しく情熱がありながらも記念館に関してはやる気がなさそうだった藤崎さんも、百花の一生懸命さに乗せられだんだん変わっていく…という感じ。
    文具好きがワクワク出来るストーリーでもある。竹尾のショールームとか、ゾクゾクするほど楽しかったなと思い出したり。

    ・紙は理論上の平面とは違う。乾燥して水分は抜けているな、もとは繊維が溶けた水(重なりあった森)でそれが圧縮されている。厚みがあり立体。
    ・紙は昔から強い力を宿すもの。文字は言葉を形にしたもので目に見えない重さがある、文字をのせる紙にはそれだけの力が宿っている
    …というような言葉が印象に残った。

    百貨店くらいしか行ったことがない日本橋を巡ってみたくなった。
    就職したて時、そんなこと普段はしない父に、平日夜待ち合わせてその辺りの百貨店の特別そうなレストランに連れていってもらった。あれはどこだったんだろう?とずっと思っていたけれど、日本橋髙島屋の特別食堂だったかもしれない、とこの本を読んで思った。

    0
    2024年04月17日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    シリーズ一作目。
    「活版印刷三日月堂」シリーズと同じ、川越が舞台。
    古い建物の声が聞こえるという大学院生の遠野が主人公。
    川越のそのような建物を改修して、住んだりお店にしたりといった中でストーリーが展開する。ほっこりなごみ系。

    0
    2024年04月10日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    ちょっと重めな雰囲気でしたが、伝統工芸、手仕事への深い愛情が感じられる作者"らしい"作品でした。タイトルも佳い。

    0
    2024年04月08日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    最初、槐の無気力な感じに違和感がありなかなか作品世界に入り込めなかった。倫がやって来て、色々事件に巻き込まれ変わていく。
    紬についても、染め物についても全然知らない世界だった。ほしおさんの本は伝統工芸など新しい世界を知ることができて楽しい。
    そしてこの作品も川越。行ってみたいが膨らむ。

    夢まぼろしを追いかけて今日も生きていこうと思った。

    0
    2024年04月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きなシリーズの最終巻。
    主人公だけでなく、他の登場人物の成長も感じられたお話でした。浩介さんの場面では改めて、コロナ禍が人と人の関係だけでなく、個人の考え方にまで与えた影響を考えさせられました。

    物語は新記念館の開館を迎え、前へ進む形で終わりを迎えるのがすごく好きだなと思いました。あと著者の他のシリーズの登場人物や建物・店の名前が出てくるので、ふふふっと口角が上がってしまいました。

    このシリーズは個人的に、自分と共通点や近い点が多い(紙雑貨好き、川越と日本橋の立地、百花の大学の場所、1つ違いの学年……)ので、終わってしまうのが、少し寂しいです

    0
    2024年04月03日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    紬について無知だったが、なるほど~と納得。
    草木染のことも初めて知ることばかり。
    藍のすごさにも驚いた。
    ほしおさんの小説から、和紙、そして水引のことに関心を持ち、今は梅結び三昧の毎日。
    新しい世界が広がって、楽しい。

    0
    2024年03月23日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    この主人公はひねくれてるねーと思いながら読んでいたが、それは本心を隠すためだったと最後に分かる。死を恐れ、生きたいと願う自分を否定するのに必死だったのだと。存在意義などどうでもいい、ただ生きているだけでいい、と私も思う。

    0
    2024年03月23日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    染色(草木染)と織物の世界に満たされながら、何者かになれという母の言葉に縛られた主人公の気付きと再生の物語。また、彼女のいとこの落下事故の巻き込まれによるその後の展開も、少しミステリータッチでハラハラさせられた。
    祖母の作品「御神渡り」など登場する色々な作品は創造するだけで美しい。

    0
    2024年03月20日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    存在の意味について
    今までのほほんと生きてきて考えることもありませんでした。
    これから自分の人生、少し気持ちを変えてみようと思いました。
    草木染めや手織りの素晴らしさも印象に残りました。興味津々です。

    0
    2024年03月13日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    ずっと、村山早紀さんの小説だと思って読んでいました。

    ・・・村山さん、やたら死ぬことばかり云って、人生に否定的じゃん、
    (同世代なのに止めてよ)
    どうしたの作風を変えたの?と、変だ変だと思いながら、
    ラストまで。
    巻末の著者プロフィールで、
    「あ、ほしおさんかぁ・・・」と納得した次第。

    お粗末!

    肝心の小説は・・・
    村山さんなら(違うって!)★3、
    ほしおさんなら★4かな~
    限りなく3に近いけれどw

    というのは・・・

    二十代のアルバイト女性が
    染織家の親戚の家で、人生に迷いながら
    生きることを問い続ける・・・というお話。

    わたしの年齢だと、どう読んでも、
    「志村ふくみ」さんのエッセイで読んだような内容が多くて・・・

    何より、人生に迷っている時期はとっくに過ぎたし、
    生きることに疑問なんて抱いていられないんだよね、もはや。
    必死なのw

    若い人が<志村さんのような>世界にハッとして、
    生きることに、ほんのちょっとだけでも前向きになる分には
    良い作品なんじゃないかな。

    昭和生まれのわたしには、もはやもうね~~ww

    0
    2024年03月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    シリーズ遂に完結。
    リニューアルした記念館が、漸く川越でオープン。
    百花も新入社員となり、プロジェクトの一員として奮闘する。
    藤崎さんは百花と関わることで世界が開けたようで、とても前向きになった。
    藤崎さんを敵視していた浩一もコロナ禍を経て自分を見つめ直し、会社を盛り立てようと共に歩んでくれそうな気配。
    この先を感じさせてくれる、とても心地よい終わり方だった。

    0
    2024年03月02日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

    Posted by ブクログ

    シリーズのスピンオフ。
    本編に登場した人達の過去のお話。
    それぞれの想いが本編のお話と重なり、深いものになった。

    0
    2024年02月26日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    紙屋ふじさき記念館シリーズ7作品目で、この巻で完結です。
    藤崎産業に入社した百花が、記念館準備室に配属になり、一緒に配属された同期入社メンバーと協力し、模索しながら新しい記念館の開設に向けて取り組んでいく過程が、ちょっと駆け足気味に描かれます。
    新しい記念館は川越。元は呉服店だった店蔵を改装することになり、記念館のコンセプト、展示構成、内装などを、イチから組み立てていきます。
    一成がトップにいるとはいえ、新卒新入社員達で、会社にとってそれなりの規模であろう新規プロジェクトに、これだけガッツリと、しかも割と自由にやらせてもらえれば楽しいだろうなぁ。その分プレッシャーもあるとは思うけど。
    途中、物語ペーパーの題材となっていたお父さんの著書の復刊が決定したり、過去のシリーズ作品で登場した人たちや、旧記念館でプロデュースしてきたブランドが次々と登場(回想)してきたり、ちょっと総集編っぽく「まとめに入った」印象を受けました。
    ラストも、新記念館のオープン記念式典が始まるところで終わっているので、個人的には、物語としての「余韻」や、「未来への展望」を感じさせるというよりは、少し物足りなさを感じる幕切れに感じました。もう少し続きが読みたかったなぁ。
    ただ、シリーズ全体としては、とても好きな作品です。

    0
    2024年02月11日