ほしおさなえのレビュー一覧

  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    第4弾。
    百花も大学3年になり、新入生を迎える時期になる。
    そこへ百花を訪ねてやってきた天野さんという新一年生。
    彼女は、高校生の頃から三日月堂でアルバイトをしていた。
    それが縁で、新入生歓迎遠足を川越市にする。
    そして活版印刷の体験をすることとなる。

    とにかく、百花も行動的になり、もはや1年前とは比べ物にならないほど。

    いろいろなことに挑戦していく姿に応援したくなる。

    それに付随して、むっつりと愛想のなかった記念館の館長もワークショップの講師もするようになる。

    京都の染め工場の見学にも百花は付いて行き、今までにはない行動力なのである。

    和紙の魅力に引き寄せられて、今まで眠っていたパ

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    2022年02月18日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    第3弾。

    百花は、年末年始に母の実家である飯田市へ…。
    そこで祖母に水引きを教わる。

    水引きとは、熨斗で使っているもの、としか印象になく一般的な紅白、黒白、黄白くらいだと思っていたが、最近では、カラーも豊富に使っている熨斗もある。
    ただ小物を作るのは、かなり技術が必要だろう…と。
    もちろん誰かの手解きがいるわけで。

    1話から2話にかけては、水引きのワークショップを文字箱主催でやる〜そして、代理の講師で祖母が参加する。
    この話も心が温かくなるのは、若い人や祖母まで年齢など関係なく、和気藹々とする雰囲気だろう。

    水引きとは、「結ぶ」こと結び納めることから結納。
    そして、助け合いの心。

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    2022年02月17日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    第2弾。

    ① ふじさき記念館、館長一成の美濃市行きに同行して百花と友人の莉子は、紙漉きを体験する。

    美濃和紙の歴史、千三百年というのに驚き、紙の良さを伝えるだけでなく、和紙を使う文化や習慣自体も復活させなければならないと思う。

    和紙の中に秘められた可能性を探り、和紙を今の世の中にふさわしい形で生かすことが、必要だと感じた。

    かなり詳しく美濃和紙について書いてあるので、とても勉強になった。
    一度、美濃市へ足を運んでみたいと感じた。

    ② 彫金デザイナーの雫のパッケージのアイデアやディスプレーなど百花の意気込みが、ジンジンと伝わってくるので、応援したくなる場面が盛りだくさん。

    ここでは、

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    2022年02月16日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    シリーズ6作目。本編は4巻までで、5巻は過去のお話、6巻は未来のお話。

    この巻を読みながら、私は昔から、ハッピーエンドで終わった少女漫画の、その後を描いた番外編がすごく好きだったことを思い出しました。

    番外編自体は期待外れなこともあるけれど、幸せにやってるんだなぁと思えることに満足しちゃいます。

    番外編の5、6巻は、時間の幅が広く、弓子の人生を定点観測しているような感じで、番外編好きには嬉しい構成でした。

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    2022年02月02日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    ネタバレ

    2022.1.23
    人との繋がりで動き出すものがある。
    心も日常も。
    自分の仕事柄、新たな人と出会うチャンスは少ないので羨ましく感じるが、その分今の人間関係を大切にしようと思わせてくれる本です。
    最後の叫んじゃう所は意外すぎて驚きました。
    が、弓子さんも一巻の頃とは違って自分を語れるようになったり成長してるんだな。

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    2022年01月23日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    百香は、叔母に誘われ「紙こもの市」へ行ってから紙の世界に魅了される。
    そこから自分で紙を使ってカードを作る。
    それがきっかけで、紙屋ふじさき記念館でバイトすることになる話。

    紙好き、文具好きにはたまらない。
    本屋にしろ文具店にしろ半日は潰せるのでわくわく感も半端ない。

    物語は、人見知りする女子大生の百香と無愛想で頑固で偏屈な紙屋ふじさき記念館の館長との距離感も気になるところ。
    いったい2人は上手く仕事していけるのだろうか…と気を揉みながらも楽しめる内容でもあり、和紙にも詳しくなれる。

    紙はむかしから強い力を宿すもの。
    文字は言葉を形にしたもの、目に見えない重さがある、文字をのせる紙にはそ

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    2022年01月22日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズ5作目、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。

    本編では描かれていなかった弓子の家族が登場して、温かい家族のもとで育ってきて良かったと思えました。

    このシリーズの主人公も、少し前に読んだ「ツバキ文具店」や「農ガール、農ライフ」の主人公もたまたまだけど天涯孤独の独身女性。

    ぬくぬく生きている私には、読んでいて心苦しくもなるけれどど、優しい文章や主人公の前向きな生き方には惹かれます。

    シリーズ最後の6冊目は、本編の未来の話のようなので、弓子が幸せになってほしい。

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    2022年01月12日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    基本はオムニバスだが、人物が複雑に絡み合っているので、復習が必要。
    3、4巻未購入(本屋に在庫なく)で飛ばしたせいもあるけど。

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    2021年11月22日
  • あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

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    どの作品も、心が温まる作品でした。一緒に電車に乗ったり、バスに乗ったり。そして少しづつ変わっていく主人公達の心に寄り添って、自分も変わっていくようなそんな一冊でした。
    私のお勧めは「どこまでもブルー」かな?

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    2021年11月17日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    久しぶりに読んだけど自然な形であらすじが物語に組み込まれていて
    三日月堂の空気も自然に自分に戻ってくる
    今回はPC関連も手作り感覚で描写されてる(^。^)

    才能のある人 周りに与える影響はいろいろ
    人目のことばかり考えていると、どうしたって人間は小さくなる
    ありのままにふるまっている人間に魅力を感じる

    身の丈のあった豊かさーかわいらしさや好み
    高級じゃない
    なにかを感じるためには、時間をかけなくちゃいけない
    時間が節約されれば思いも減ってしまう
    手のかかったものを持つことで、豊かな気持ちになる
    そしてそこにある物語を知ることで、理解が深まったり惹かれたりする

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    2021年11月16日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    シリーズ完結編となっている第4巻。

    全編を通して、活版印刷、人の縁、そして死がテーマだったのかなと思います。

    あらすじに「涙が止まらない」と書いてあるので外出先に持って行かないようにしましたが、この巻では涙は出ませんでした。

    最後に今までの登場人物がたくさん出てきて、みんなが少しずつ繋がって何かをするというのが、読んでいて嬉しかったです。

    現実世界ではこんなにみんながいい人ではないし、簡単に繋がれないけれど、同じことに興味がある人とは通じ合えるものがあるのだと思います。

    番外編の2冊も楽しみ。

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    2021年11月12日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    活版印刷三日月堂とリンク。
    知らずに読んで、両方読んだものとして嬉しくなった。
    紙、インク、文具、こういうものは見ているだけで楽しくなるし、色々揃えたくなる。
    川越にも行ってみたくなる

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    2021年11月08日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    シリーズ第3弾。

    連作短編集で、主人公が毎回変わり、身近な人の死にまつわる話が多く、ついつい感情移入して泣いてしまう話がある。涙もろくなったなぁ。

    泣けたのは2作目の「カナコの歌」、1番良かったのは「庭のアルバム」。

    今回は続きが気になる終わり方。

    3巻目にして、ようやく活版印刷についてネットで検索してみました。

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    2021年10月27日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    今回は「紋切り型」というものを知った。
    いつも何かしら教えてもらえる。

    それにしても、最近の大学生は立派だな。
    正社員のような働きだよ。

    あと、登場人物の紹介を最初に載っけてほしい。卷が進むにつれて、登場人物が増えて、誰がだれやら分からんようになってきた。

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    2021年10月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    やっぱりいいなぁ、和紙って。というか紙自体が好きなんだけど。美濃の街も行ってみたいし、紙漉きの体験もしてみたい。
    前回も思ったけど、とりあえず日本橋にある「はいばら」や「小津和紙」「川島紙店」には行ってみたい。
    こんな場所でアルバイト出来る百花が羨ましい。和紙をいつでも見ていられるなんて…今回は薫子さんの出番がなかったのが寂しい。その代わり淵山さんという素敵な女性が登場したので、いいか。

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    2021年10月02日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    表紙の女性は、弓子さん?
    縁と時系列が繋がっている。
    ほっこり系のお話。
    悪い人も出てこないし、読み後も良いです。

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    2021年09月07日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    失われようとしつつあるものへの視点がいい。
    優しい、温かい、理解したい、時間がかかる、向き合うのが怖い、目を反らしたい。
    どれも否定しない。

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    2021年08月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    思い出のある物を手元に置いておくかどうか?
    五木寛之氏は記憶を留めておくために必要だから処分しないそう
    記憶の依り代としての価値があるから→断捨離反対派

    でも
    新しい物を取り入れるために
    過去のものを代償にしなければいけないーそんな時もある
    主人公の祖母の場合は今まで住んでいた家
    簡単には手放す気持ちにはなれなくて寂しい気持ちになっていた
    過去に亡くなった人も含め本当のところ前のものは取り戻せないから
    自分もそう考えて前に進んでいくことを選択したい

    “はじまったものはいつか終わる。けどそれは、はじまらなかったのとはちがうんだよね。終わったものも胸のなかでは生きてる。”

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    2021年08月06日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    家の声が聞こえる守人。今回はどんな声が聞こえるのだろうか。
    二軒家を資料館にするため、川越の人たちがボランティアで作業にあたる。三日月堂の柚原さんが仕切ってる!
    田辺さんのおばあさまとの対面で、ようやく守人にも理解者が!文鳥に導かれてたどり着いた先には・・

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    2021年07月31日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    いつもほっこりする作品で毎回読むのが楽しみ。
    しかし、商品が売れたり主人公の案が通ったりと成功話しかないのが気になる点。
    そういつもうまくいかないよ、といいたくなる。

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    2021年06月11日