ほしおさなえのレビュー一覧
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シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。
記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。
この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。
小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。
今回 -
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シリーズ第2弾。
亡き祖母が、通っていた連句会・ひとつばたごのお菓子番を引き継ぐようなかたちで参加している一葉。
少しずつ、ゆるやかに連句会にも慣れ、そして連句メンバーからの繋がりでポップの仕事も楽しんでいる。
今回も、新たにメンバーからの紹介で昔、祖母と行ったことのある書店が、ブックカフェ(あずきブックス)に変わりバイトを探しているとのこと。
縁とは不思議なもので、とんとん拍子に話も進み週4日勤めることになる。
ポップの仕事とブックカフェの仕事、そして連句会。
仕事も私生活も少しずつ実ってきた感がある。
連句会では、別れと出会いもあり、そして自分の知らない祖母を知る。
孤独な月たち -
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本編の番外編で、本編より少し短いお話が7編入ってました。全て本編に出てくる方々の『過去』のお話です。
本編の裏側を見ることが出来て嬉しかったです。本編ではもう亡くなってたりする方々の目線でお話が進んだり。「あのエピソードの時こう感じてたんだ」とかがわかったり、より深く楽しむことが出来ました。
弓子さんの弓子さんのご両親の馴れ初めや弓子さんに対する想いと願い…弓子さんの祖父母の想いや気持ち…。幼い頃から弓子さんはとても愛されていたんだなと思ったら胸の奥がポカポカして、嬉しくなりました❥
切ない気持ちにもなるけれど、それが日常の一コマなんだなと思いました。
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清瀬駅、鎌倉高校前駅、下灘駅、京都駅。
それぞれの駅にまつわる心優しいアンソロジー。
清瀬駅以外は、美しい風景も目に浮かぶようで、疲れた心にはとても染みる。
手に取った理由はほしおさなえの作品が収録されているからで、それ以外の作家さんは初読み。
そして、意外にもほしお作品以外がとても良かった。
特にお気に入りは下灘駅を舞台にした「どこまでもブルー」。
作品にも描かれているが、鉄道ファンならば知らない人がいないと言ってもいいくらい絶景の下灘駅。
その下灘駅を日常的に利用する地元の人に移る観光客の描写が絶妙だったが、後半描かれる主人公の亡くなった母の想いがとても切なかった。
「クジラ・トレイン」以 -
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このシリーズ4冊目。またまた配偶者のほうが先に読み終えた。
第一話が「活版印刷」って。三日月堂、きた~!
毎回ここまで必要かと思うのだけど、今回もじっくりと川越の観光のことが描かれて、どさくさに紛れて月光荘まで出てたね。
活版印刷やそれが好きな人たちのことか書いてあるだけでじんわりくる。弓子さん、出掛けていて出てこないかと思っていたら帰ってきたのでニンマリ。
そこも含めて今回は、百花も大学3年生になりそろそろ卒業後のことを考え始めなければならず、一方で記念館が入っている建物の売却も本決まりになりその行く末も気にかかる、そんな心持ちが色々な出来事や人との会話を経て深められていく様が描かれて、 -
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シリーズの5作目。
第一話 ぴっかり千両
第二話 墨流しと民藝
第三話 春霞の小箱
ふじさき記念館も残すところ半年ほどで閉館する。
そんな中、百花は夏休みにサークル遠足として東秩父へ和紙の紙漉き体験へと出かける。
古い町並みや趣きある鄙びた雰囲気を存分に楽しみながらも滲み出る歴史の厚み、時の流れの儚さを思い貴重な体験をする。
体験して得るものは、価値があり何ものにも代え難い貴重なものとして残るだろう。
この中で、「西本願寺本三十六人家集」を知る。
三十六歌仙の和歌を集めた装飾写本であり国宝だと。
歌を読み学ぶためのものであり、美しい筆跡を味わう。
初めて知り得ることが多くて勉強にな