ほしおさなえのレビュー一覧

  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    毎度のこと、和菓子が魅力的。
    連句の作り方について、今回でようやく見えてきたと思いました。条件がたくさんあるんですね。
    同じ世界観、広い視点、前とは違う世界、恋、月、酒、宗教、季語のあるなし。など、興味深く並んだ句を眺めました。

    最後を読む直前にテレビで深大寺そばの通りや蕎麦打ちを観たので、情景が浮かびラッキーでした。

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    2023年01月17日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    ネタバレ

    シリーズ読破。最後の巻は三日月堂にゆかりのある方々の後日談と未来を見据えたお話。これにて全登場人物を網羅したといった感じ。時代は進めど、三日月堂はずっとそこに存在し、川越の人々に「文字」で想いを届け、「あと」を残してきた。ときにそれが生きる力となるかもしれない。もちろんそれは活字だろうが印刷された文字だろうが手書き文字だろうがその本質は変わらない。その想いだけは廃れることはない。活版印刷がそれを再認識させてくれた。
    ありがとう、三日月堂。

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    2023年01月16日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    ネタバレ

    今回は身に沁みる話が多かった。
    特に「チケットと昆布巻き」や「庭のアルバム」など、他者と比較し自分の現状に悩む主人公たちにちょっと共感。弓子さんという人物の掘り下げも行われて、本の町「神保町」で出会った登場人物が弓子さんの想いを引き出す。弓子自身の物語が動き出した模様。

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    2023年01月16日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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     これまでに登場した皆さんの、その後。三日月堂のその後。大人も子供も成長していく。泣き所多いなか、1話「マドンナの憂鬱」柚原さんのジョギング仲間たちの小旅行のお話は軽快で楽しかった。
     印刷だけでなく、ガラス工芸、紙漉きなどにも丁寧にフォーカスしていて良い。

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    2023年01月12日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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     三日月堂に関わる人たちの過去が描かれ、弓子の子どもの頃から大人になり川越にやってくるまでちゃんと時系列になっている。「最後のカレンダー」は、菓子屋横丁シリーズに登場する紙屋さんの番外編でもあるのかな。
     死や別れが必ず出てくるし東日本大震災も起こり、心傷むお話も多いのだけれど、生きて欲しいという作者さんの願いが聞こえるような作品。

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    2023年01月09日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    活版印刷所、三日月堂のお話。どれも心に染み渡り、涙無しには読めない、温かい話。
    ①朗読を習ってる3人が朗読会を開く。読み方に正解はない。伝え方に正解はない。だからこそ染み渡るものがある。
    ②生後3日で亡くなった姉のファースト名刺を11才の弟が作る話。自分が死を迎える時どうなるのか、人の死を乗り越えるとは…?死にまつわる温かな話。
    ③亡くなった奥さんが伝えたかったものは?離れて行った元カレが伝えたかったものは?人と一緒にいるからこそ、傷つくもの、見つかるもの、両方がある。豆本が欲しくなった(笑)
    ④自分もそんな少年時代もあったなぁ、自分の息子を見ながら思う父に、30年前に死んだ父から手紙が届く。

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    2023年01月09日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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     第二話オカイコサマで、ついに守人が自分以外の「家と話せる」人、田辺君のおばあちゃんに出会えた。そしてその家は自分の曽祖父(彼も家と話せたようだ)に建てられたものだった、と色々なものに導かれ、守人が抱えてきたものが軽くなるような優しいお話だった。田辺君も懐深い感じで良い人だ。

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    2023年01月05日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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     ひとりぼっちで始めた三日月堂も、気付けば良いお客様、良いパートナー、たくさんの人に支えてもらっている。
     並行して「菓子屋横丁月光荘」シリーズを読んでいるのだが、そこに出てくる古書店関連の登場人物たちが出てきて、お話もオーバーラップしてきたのがおもしろい。

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    2023年01月02日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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     各登場人物たちのどこかに必ず共感できる部分があり、各話に泣ける部分がある。関わる人たちの心を動かし、弓子の世界も広がっていく、前2作よりもっと大きな波を感じる。
     お母さんに繋がる依頼や盛岡散策、大型印刷機のこと、どんどん惹き込まれていく。「死」が常に語られているようで、静けさがあるけれどどこか力強い。続きに期待。

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    2022年12月31日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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     各話の主人公(語り手?)が三日月堂を訪ね、何か背中を押されて動き出すのと同じく、弓子さんにも少しずつ新しい挑戦がある。豆本はある程度話の分かる者同士、濃密な時間だっただろう。
     そして同人誌の依頼のところではついに、大型印刷機を動かさなきゃ、と心動く。これからまだ続く印刷所の変化や人々との出会いが楽しみ。

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    2022年12月27日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    悪い人が出てこなくて良い。ファンタジー要素がほんの少しなのも良い。古い町と建物、コーヒー香る場所を感じながら穏やかに読める。

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    2022年12月22日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    物に魂が宿る「ものだま」。

    タイトルと表紙から見て感動系かとおもいきや、おもしろい系のお話。

    物がおもしろいことを言うところがおもしろかった。

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    2022年12月20日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナ禍の学生の卒論、就活、サークルの実態。
    活動を制限された中での人は、不安定になって…
    今回は何もできない中で作り出していく事について、どう気持ちを切り替えるか、百花の心理描写がたくさん出てきた。
    それでも、この学校、このサークル、このゼミは恵まれている。

    残念だったのは、百花の作った箱、アルバムの製本したものなどが、どこかイラストででも入っていてくれたらよく理解出来たのになぁというところ。

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    2022年12月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナで日常が大きく変わってしまった時代。この時期の学生さんや新入社員さん大変だったと思う。コミニュケーションのとり方に悩んだ時期ですね。
    百花さんも就職が内定し、記念館が川越になりそうで、この小説も川越の仲間入り?
    これからの展開が楽しみ。

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    2022年12月15日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」と読んできたが、ほしおさんの別のシリーズに行ってみる。
    ちょっと少年少女向きって感じだが、疲れている頭にはちょうど良いか。

    小学校5年生の七子が父親の仕事の都合で母親が昔住んでいた町に引っ越しをするところから始まるお話。
    引っ越した先の古い一戸建ての家では、夜中に誰かは話している声が聞こえたり不思議なことが起こったり。どうやらこの町ではものに宿った魂(ものだま)の声が、聞こえる人には聞こえるらしい…。

    七子は、ものだまの声を聞くことが出来る同級生の鳥羽と一緒に、周りで起こる不思議なことを解き明かしていくことになるが、最初の話は人物紹介や背景・設定の説明

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    2022年12月06日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    ネタバレ

    シリーズ最初の頃は、ずいぶん自分に自信のない主人公だなと思った百花も、大学四年生となり、悩みながらもしっかりと卒論と就活に取り組んでいる。自分の好きなことを見つめ、たくさん考えて未来を決めていく百花が素敵だった。ゼミのみんなから担当の笹山先生への贈り物は百花のアイデアで手書きのメッセージを製本したアルバム。オンラインで何でもできる時だからこそ、紙の良さを感じた。笹山先生の「世の中はいいことばかりではないですから、苦しむこともあるでしょう。でも、よく生きてください。」の言葉に、よく生きていこうと思った。

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    2022年12月04日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    この本を読んでいる最中に東京藝術大学美術館の特別展「日本美術をひも解く~皇室、美の玉手箱」に行きました。法華経や和漢朗詠集の料紙が美しくて、これまでの自分だったらこんな視点で見ていなかったと思うので奇跡的なタイミングでの出逢いでした。素晴らしかった。
    物語はますます深い造詣へと。奥の深い和紙の世界。しかし物語の中でもコロナ禍になり、記念館とお別れらしいお別れもできず、閉館後の行く末はどうなるのか不安でいっぱいです。

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    2022年09月26日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    シリーズ第3弾。

    亡き祖母のあと、連句会・ひとつばたごのお菓子番として、通い始めた一葉。
    そのまま連句会の仲間たちとさまざまな関わり合いを持ち、ポップの仕事やブックカフェにも勤めるようになる。

    繋がりや縁を感じる物語でもあり、2弾めあたりから気持ちもグッと入り込み、わからないながら連句会で披露する句にも感動を覚えるようになった。
    なにより背筋がピンとするようで静謐さも感じる。

    今回もまた新たなメンバーが参加する。
    久子さんの紹介で小説家の柚子さんで、少女マンガが好きなことがわかり「あずきブックス」で少女マンガイベントをすることになる。
    一葉の司会で大盛況に終わるが、こちらまでドキドキとワ

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    2022年09月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    シリーズ4冊目。
    紙から文具、印刷など様々に発展していく。主人公の将来のこと、和紙を始めとするこれからの日本文化のこと、記念館のこと。夢を馳せる。
    目指すものがあるのは幸せ。

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    2022年09月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    このシリーズも長くなってきたと思っていたら、百花が記念館に来てからまだ一年少しらしい。
    埼玉県に和紙に関する施設があるなんて知らなかった。紙漉き体験は楽しそう。実在する建物なので、検索しながら雰囲気を楽しむ。
    閉園までのワークショップの準備を進めて、後は次作かと思ってたら、まさかのコロナ!ここでコロナ⁉︎この後どうなるんだろうか。

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    2022年09月08日