ほしおさなえのレビュー一覧

  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    悪い人が出てこなくて良い。ファンタジー要素がほんの少しなのも良い。古い町と建物、コーヒー香る場所を感じながら穏やかに読める。

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    2022年12月22日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    物に魂が宿る「ものだま」。

    タイトルと表紙から見て感動系かとおもいきや、おもしろい系のお話。

    物がおもしろいことを言うところがおもしろかった。

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    2022年12月20日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナ禍の学生の卒論、就活、サークルの実態。
    活動を制限された中での人は、不安定になって…
    今回は何もできない中で作り出していく事について、どう気持ちを切り替えるか、百花の心理描写がたくさん出てきた。
    それでも、この学校、このサークル、このゼミは恵まれている。

    残念だったのは、百花の作った箱、アルバムの製本したものなどが、どこかイラストででも入っていてくれたらよく理解出来たのになぁというところ。

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    2022年12月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナで日常が大きく変わってしまった時代。この時期の学生さんや新入社員さん大変だったと思う。コミニュケーションのとり方に悩んだ時期ですね。
    百花さんも就職が内定し、記念館が川越になりそうで、この小説も川越の仲間入り?
    これからの展開が楽しみ。

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    2022年12月15日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」と読んできたが、ほしおさんの別のシリーズに行ってみる。
    ちょっと少年少女向きって感じだが、疲れている頭にはちょうど良いか。

    小学校5年生の七子が父親の仕事の都合で母親が昔住んでいた町に引っ越しをするところから始まるお話。
    引っ越した先の古い一戸建ての家では、夜中に誰かは話している声が聞こえたり不思議なことが起こったり。どうやらこの町ではものに宿った魂(ものだま)の声が、聞こえる人には聞こえるらしい…。

    七子は、ものだまの声を聞くことが出来る同級生の鳥羽と一緒に、周りで起こる不思議なことを解き明かしていくことになるが、最初の話は人物紹介や背景・設定の説明

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    2022年12月06日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    ネタバレ

    シリーズ最初の頃は、ずいぶん自分に自信のない主人公だなと思った百花も、大学四年生となり、悩みながらもしっかりと卒論と就活に取り組んでいる。自分の好きなことを見つめ、たくさん考えて未来を決めていく百花が素敵だった。ゼミのみんなから担当の笹山先生への贈り物は百花のアイデアで手書きのメッセージを製本したアルバム。オンラインで何でもできる時だからこそ、紙の良さを感じた。笹山先生の「世の中はいいことばかりではないですから、苦しむこともあるでしょう。でも、よく生きてください。」の言葉に、よく生きていこうと思った。

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    2022年12月04日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    この本を読んでいる最中に東京藝術大学美術館の特別展「日本美術をひも解く~皇室、美の玉手箱」に行きました。法華経や和漢朗詠集の料紙が美しくて、これまでの自分だったらこんな視点で見ていなかったと思うので奇跡的なタイミングでの出逢いでした。素晴らしかった。
    物語はますます深い造詣へと。奥の深い和紙の世界。しかし物語の中でもコロナ禍になり、記念館とお別れらしいお別れもできず、閉館後の行く末はどうなるのか不安でいっぱいです。

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    2022年09月26日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    シリーズ第3弾。

    亡き祖母のあと、連句会・ひとつばたごのお菓子番として、通い始めた一葉。
    そのまま連句会の仲間たちとさまざまな関わり合いを持ち、ポップの仕事やブックカフェにも勤めるようになる。

    繋がりや縁を感じる物語でもあり、2弾めあたりから気持ちもグッと入り込み、わからないながら連句会で披露する句にも感動を覚えるようになった。
    なにより背筋がピンとするようで静謐さも感じる。

    今回もまた新たなメンバーが参加する。
    久子さんの紹介で小説家の柚子さんで、少女マンガが好きなことがわかり「あずきブックス」で少女マンガイベントをすることになる。
    一葉の司会で大盛況に終わるが、こちらまでドキドキとワ

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    2022年09月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    シリーズ4冊目。
    紙から文具、印刷など様々に発展していく。主人公の将来のこと、和紙を始めとするこれからの日本文化のこと、記念館のこと。夢を馳せる。
    目指すものがあるのは幸せ。

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    2022年09月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    このシリーズも長くなってきたと思っていたら、百花が記念館に来てからまだ一年少しらしい。
    埼玉県に和紙に関する施設があるなんて知らなかった。紙漉き体験は楽しそう。実在する建物なので、検索しながら雰囲気を楽しむ。
    閉園までのワークショップの準備を進めて、後は次作かと思ってたら、まさかのコロナ!ここでコロナ⁉︎この後どうなるんだろうか。

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    2022年09月08日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    ビギナーズラック/たんぽぽの綿毛のように/森に行く夢/
    句の心/どこまでも飛ぶ/まぼろしの店

    時々に先の道を選んでいく。選択の繰り返しが今を届けてくれる。大当たりも失敗も今へ続くただ一つの道。選択が一つ違えば今とは違う世界にたどり着くだろう。でもやっぱり 今 がいいな

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    2022年09月02日
  • 銀塩写真探偵 一九八五年の光

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    おもしろい設定。
    続編期待です。というか本作が「きっかけ」が語られたスピンオフ的な印象を持ってしまいました。

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    2022年08月16日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。

    記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。

    この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
    そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
    そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
    ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。

    小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
    しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。

    今回

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    2022年08月04日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    シリーズ第2弾。

    亡き祖母が、通っていた連句会・ひとつばたごのお菓子番を引き継ぐようなかたちで参加している一葉。

    少しずつ、ゆるやかに連句会にも慣れ、そして連句メンバーからの繋がりでポップの仕事も楽しんでいる。

    今回も、新たにメンバーからの紹介で昔、祖母と行ったことのある書店が、ブックカフェ(あずきブックス)に変わりバイトを探しているとのこと。
    縁とは不思議なもので、とんとん拍子に話も進み週4日勤めることになる。

    ポップの仕事とブックカフェの仕事、そして連句会。
    仕事も私生活も少しずつ実ってきた感がある。

    連句会では、別れと出会いもあり、そして自分の知らない祖母を知る。
    孤独な月たち

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    2022年07月31日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    モノの声が聞こえるという設定なのでともするとただのファンタジーになってしまいますが、謎解きのロジックはなかなか面白いつくりになっています。
    まだエピソードはあるようなので、続巻の文庫化も楽しみにしています。

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    2022年07月31日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    4作目から読むという笑。。。三日月堂リンクに魅かれたのはあるんですが笑。

    この人のというか、活版や紙もの、万年筆とか自分にドンピシャな中身に魅かれてるんだろうなぁ。。。

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    2022年07月28日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    水引とガラスペンとインクが心に残る。
    水引は『結(ユイ)』のためのもの。結とは助け合いの心。誰かが助けを求めたら、自分のことを置いても助ける。
    ガラスペンが欲しくなった。そういえばあな?万年筆が好きだった。卒論も万年筆で書いたっけ。

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    2022年07月26日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    本編の番外編で、本編より少し短いお話が7編入ってました。全て本編に出てくる方々の『過去』のお話です。

    本編の裏側を見ることが出来て嬉しかったです。本編ではもう亡くなってたりする方々の目線でお話が進んだり。「あのエピソードの時こう感じてたんだ」とかがわかったり、より深く楽しむことが出来ました。

    弓子さんの弓子さんのご両親の馴れ初めや弓子さんに対する想いと願い…弓子さんの祖父母の想いや気持ち…。幼い頃から弓子さんはとても愛されていたんだなと思ったら胸の奥がポカポカして、嬉しくなりました❥

    切ない気持ちにもなるけれど、それが日常の一コマなんだなと思いました。

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    2022年07月26日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    生と死は隣同士。
    今、生きている人がずっとそこにいることはない。

    だからこそ、その人の生きた証を
    どう形作るのか。
    その人の思いもあるし、
    周りの人たちの思いもある。

    悲しい話なのに、美しい話。

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    2022年07月17日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    いつも数値の睨めっこしている仕事のせいか、
    漆を生き物とみなして働く人たちに
    ぼんやりとした憧れが。
    大変に決まってるけど、カッコいい。

    家族の話なんだけど、
    印象に残ったのはこっち。

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    2022年07月10日