ほしおさなえのレビュー一覧
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「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」と読んできたが、ほしおさんの別のシリーズに行ってみる。
ちょっと少年少女向きって感じだが、疲れている頭にはちょうど良いか。
小学校5年生の七子が父親の仕事の都合で母親が昔住んでいた町に引っ越しをするところから始まるお話。
引っ越した先の古い一戸建ての家では、夜中に誰かは話している声が聞こえたり不思議なことが起こったり。どうやらこの町ではものに宿った魂(ものだま)の声が、聞こえる人には聞こえるらしい…。
七子は、ものだまの声を聞くことが出来る同級生の鳥羽と一緒に、周りで起こる不思議なことを解き明かしていくことになるが、最初の話は人物紹介や背景・設定の説明 -
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シリーズ第3弾。
亡き祖母のあと、連句会・ひとつばたごのお菓子番として、通い始めた一葉。
そのまま連句会の仲間たちとさまざまな関わり合いを持ち、ポップの仕事やブックカフェにも勤めるようになる。
繋がりや縁を感じる物語でもあり、2弾めあたりから気持ちもグッと入り込み、わからないながら連句会で披露する句にも感動を覚えるようになった。
なにより背筋がピンとするようで静謐さも感じる。
今回もまた新たなメンバーが参加する。
久子さんの紹介で小説家の柚子さんで、少女マンガが好きなことがわかり「あずきブックス」で少女マンガイベントをすることになる。
一葉の司会で大盛況に終わるが、こちらまでドキドキとワ -
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シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。
記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。
この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。
小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。
今回 -
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シリーズ第2弾。
亡き祖母が、通っていた連句会・ひとつばたごのお菓子番を引き継ぐようなかたちで参加している一葉。
少しずつ、ゆるやかに連句会にも慣れ、そして連句メンバーからの繋がりでポップの仕事も楽しんでいる。
今回も、新たにメンバーからの紹介で昔、祖母と行ったことのある書店が、ブックカフェ(あずきブックス)に変わりバイトを探しているとのこと。
縁とは不思議なもので、とんとん拍子に話も進み週4日勤めることになる。
ポップの仕事とブックカフェの仕事、そして連句会。
仕事も私生活も少しずつ実ってきた感がある。
連句会では、別れと出会いもあり、そして自分の知らない祖母を知る。
孤独な月たち