ほしおさなえのレビュー一覧

  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    軽井沢にあるイギリス式建築のホテル。
    イングリッシュガーデンも併設されている。
    蔵書室の隣には手紙室があり、1000種類ものインク瓶が並べられている。
    その部屋でワークショップを開催するのは、ホテルの従業員であり居候でもある、40代のイケメン。
    と、なんともファンタジーのような舞台立て。
    人生に疲れたり絶望した人がワークショップで手紙を書くために自分を見つめ直すことで、様々なことを思い出したり新しい視点を見つけて徐々に前を向けるようになる、というお話。
    読みながら、私は逆に、人生に殊更な意味を求めないほうがいいな、と思った。
    とても素敵なお話だと思うし、このようなお話で勇気づけられる人もたくさ

    0
    2026年08月12日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    シリーズ7作目

    祖母の遺したノートから見付けた連句の会「ひとつばたご」が、今では大切な場所になった「一葉」の物語も三年が経った。
    職を失い、何者でもないと悩みながらも人と出会い仕事を見付け、自分自身のことも見付けられたような
    「一葉」にほっとしつつ、少しずつ調っていく人生に共感した。
    終盤、いつも参加者の立場だった一葉が、捌きというまとめていく立場を経験して、連句のまた違った1面に出会う場面に、私まで世界が広がるような気持ちになった。
    連句を言葉で紡いでいくことで繋がった人たちと
    言葉よりも深い場所で繋がっている。
    私にはゼロから何か言葉を紡ぐことは、出来ないのでせめてとこのシリーズはやっぱ

    0
    2026年08月11日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

    Posted by ブクログ

    1作目は旬平の父親の大学時代の友人が登場。人の死に対しての心の整理速度はそれぞれ違う。そしてそのペースを尊重する周囲の人達が温かい。3作目はこれまでとは違う感じでホテルでの謎解き。そしてまた苅部さんの新たな才能が。

    0
    2026年08月11日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。
    亡くなった妻が残したメッセージから軽井沢を訪れた老紳士、SNSに疲れたOL、そしてフロントスタッフの三枝さんを主人公にした3篇。
    銀河ホテルにある手紙室を舞台にした3つの物語は、過去、現在、未来、全てに繋がっているような気がして、文章を読んでいても、手紙室の重厚な雰囲気が伝わってくる。
    正直、苅部の良さはまだ分からないし、インクと手紙だけで、どれだけ物語を広げていけるんだろうと、少し不安はあるが、ワークショップと言ってるところで今回の3作目のようなトリッキーな話もありなんだろう。
    どうしても、紙屋ふじさき記念館の印象と重なり、この後どんな風にシリーズが続いていくのか、期待して

    0
    2026年08月10日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    この本を読むと軽井沢に行きたくなります。
    そして本当にこんなホテルがあったなら…と思いを馳せるのです。

    今回一番好きだった話しは第1話の「長い黄昏」でした。
    老夫婦の妻が認知症を患い亡くなってしまう。
    その妻が夫に宛てた手紙を銀河ホテルに残しているのです。
    私の母も認知症だったのでなんだか他人事のように思えず読んでしまい、涙しました。

    感動できる人生を今からでも送りたい…などと思いました。

    0
    2026年08月09日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    行ったり来たり
    なんでもない日々
    あやとり
    俳諧事件貼
    扉を開けて
    言葉より深い場所

    静かな語り口に誠実さが滲む。
    連句は面白そうだが、決まりが頭に入ってこない。やってみないとわからないのかな。
    毎度のことながら、出てくるお菓子がおいしそう。

    0
    2026年08月02日
  • ある小説家の死からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    一話 暗い海に言葉を放す 通夜(2018)
     語り手 岡島麻里奈
    二話 真夜中に橋を渡る 葬儀(2018)
     語り手 広瀬恵
    三話 だだっ広い岸辺を歩く 一周忌(2019)
     語り手 三沢莉央
    四話 魚の目で空を見る 三回忌(2020)
     語り手 浅野美雨
    五話 目に見えない花を描く 七回忌(2024)
     語り手 立花あゆみ

    重く、密度のある文章で、読み進むのに少しばかり骨が折れる。テーマの重さ、一人一人の女性の半生がもつ重さか。

    0
    2026年08月01日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

    Posted by ブクログ

    百花が前の作では少し大人しく心配だったが だいぶしっかりしてきた

    お父さんの遺した小説のコラボなど 大きな会社ではなかなかできない面白い仕事になっている

    今後がみもの

    #伝統工芸

    0
    2026年07月29日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    シリーズ7作目。
    連句会「ひとつばたご」に一葉が通い始めて3年。
    「ひとつばたご」の若手のメンバーたちは、オンラインで連句会を開催したり、文芸誌のコミケへの出展と大忙し。
    これから連句の魅力を知って欲しいと言う趣旨で書いているので、7作読んで来ても、イマイチ連句のルールが分からない私にも今作はいろいろ分かりやすく、連句の面白さがシリーズ1で伝わってくる内容だった。
    連句を趣味にしている人たちが、定期的に集まって、美味しいお菓子を食べるだけで、十分楽しいと思うし、一般的なサークル活動はそんなものだと思うけど、「ひとつばたご」のメンバーは未知なる世界へ挑戦していくのが凄いと思う。
    話が広がっていく

    0
    2026年07月27日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

    Posted by ブクログ

    素敵なホテルと軽井沢の雰囲気を感じることができる。
    前作に比べるとマンネリ化したストーリーに感じてしまった。
    しかし、暖かい気持ちになれる物語。

    0
    2026年07月26日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

    Posted by ブクログ

    ライトノベルっぽい表紙は個人的にはあまり好みではないが
    「和紙」の魅力が伝わってきて興味深い

    「紙は昔から強い力を宿すものだった」

    昔は渋谷のハンズに 和紙のフロアがあって子供ながらに見るのも楽しく 意味もなく綺麗で買ってしまったこともある

    今も「紙博」というイベントがあるが 好きな人は多い

    続きも読んでみたい

    0
    2026年07月25日
  • 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本文から
    p.134
    古い紙の束に刻まれた文字。そこにはかつて生きていた人たちの言葉が宿っている。その人が死に、その身体がこの世から消えたあとも、言葉だけが文字になって残っている。
    p.135
    文字も着物の人の似姿だからだろうか。言葉は人の心をなぞろうとする。それを形にとどめたものが文字である。着物は人の身体を包み、身体の形をなぞる。そのとき心まで、なぞっているのかもしれない。

    p.141
    だれの目に触れることもなく、生き、死んでいくものなどこの世界には無数にある。
    記録が残るものの方が稀なのだろう。そのようにして残すというのは、生きものにできることの範囲を超えたおそろしいことのように感じら

    0
    2026年07月24日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

    Posted by ブクログ

    連句難しいけれど面白そう。
    主人公のポップ作りみたいな才能が自分にもあったらいいのにと思った。
    シリーズで続いていくみたいなので、他のも読んでみようかな。

    0
    2026年07月21日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

    Posted by ブクログ

    大きな展開があるわけではないけれど、その中で一葉が初めて捌きに挑戦したり、ひとつばたごもオンライン連句を実施したりと少しづつ変化、成長を感じられる。今作は連句についての解説がかなりあったので今まであやふやだったものが少し理解できた気がする。
    そして文芸フリマに行ってみたい。

    0
    2026年07月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

    Posted by ブクログ

    このシリーズ第6弾。今回は新型コロナ禍で、卒論や藤崎産業の採用試験に臨む百花の話が中心になっている。突然制限だらけの世の中になり、戸惑いや不安を感じながらも、ぶれずに自分の道を歩んでいる百花や小冊子同好会の仲間たち。オンラインばかりで、物語が膠着気味だが、次への助走だと期待して読み終わった。

    0
    2026年07月02日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    「こんなホテル、あったらいいな」が詰まった、南軽井沢の美しい洋館が舞台の物語。

    ブラック企業に疲れ果てて実家へ帰ってきた、このホテルの息子が、風変わりな居候・苅部さんの主宰する手紙室を通して、自分自身を見つめ直していく。

    作中に登場するフロントの女性が実践している「人の名前を覚えるアイデア」など、日常で真似したくなるようなエピソードもありつつ、全体的にじっくりと語りかけるような、丁寧で温かい言葉遣いが印象に残る。

    ただ、人間の生々しい感情の揺らぎや、ビターな展開のドラマを好む自分にとっては、とても新鮮でお行儀が良い世界観に感じられたし、これこそが軽井沢の澄んだ空気にふさわしい、この著者な

    0
    2026年06月30日
  • あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    祖母が暮らしていた家、仕事を無断欠席した男
    突如のキッチンカー、父の代わりに舞う。

    駅にまつわる短編でしたが、そろっと駅が出てきたり
    わりと出てきたり。
    そっとあるもの、という感じでした。

    話とまったく関係ない所で驚いたのが
    無断欠席男に出てきた曲。
    マイナーだった事に、まず気づいてなかったです。

    0
    2026年06月28日
  • ある小説家の死からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    「活版印刷三日月堂」や「銀河ホテルの居候」が好きなのでこの本を読むのも楽しみにしていたけど、ちょっと難しかった。
    小説を書く人には刺さるのかも。

    0
    2026年06月24日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    自分の気持ちがわからない。
    そんな人がこのホテルの手紙室で手紙を書くことで自分の気持ちと向き合うことができる。
    確かに書くことで気持ちが整理されることはあることですよね。
    書いてるうちに胸の底に眠っていた気持ちに気付かされたり…。
    そんなワークショップがあるホテル。
    手紙を書くにあたっての案内人は表題にある『居候』の人。
    不思議な魅力のある人です。

    (Word)
    結局人生なんて短いものだ。これまでに出会った人とも別れていかなければならない。それならこれからだって、別れを恐れず、生きているかぎりいろんなことと出会っていこう。それがあたりまえだし、それでいいんだと思った。

    0
    2026年06月24日
  • ある小説家の死からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    小説家でもあるゼミの先生が亡くなった。創作ゼミの面々は、読む人でもあり書く人でもある。自分にとって、書くとは何なのか。人それぞれ違う書くことへの向き合い方や苦しみ。それを包んでくれるのまた、あの物語の出会いに遡るのだった。

    0
    2026年06月23日