ほしおさなえのレビュー一覧
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読者の私が知っている、ほしおさなえさんの作品(活版印刷シリーズなど)とはイメージが違った作品でした。
ファンタジー小説で有名な作家であり、大学の創作のゼミの先生でもある時任晶子の死から物語は始まります。
通夜、葬儀、一周忌、三回忌、七回忌と順に、ゼミ生が語り手となった文章が綴られていきます。
2018年からの6年間、コロナ禍や世界で戦争が始まり、ネットも当たり前になり、大きく世界が動いたように思います。それ以前に生きた時任先生と、その渦中も今も生きているゼミ生達が、書くことで繋がっていると感じました。
ものすごいスピードで日々が流されていく今、「表現することの意味」と「創作することにど -
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勤めていた書店が閉店になり、仕事を失って実家に戻った一葉は、祖母の部屋にあった連句のノートに挟まった祖母からの手紙とメモを見つける。それは、祖母が通っていた連句の会「ひとつばたご」に毎月持っていく和菓子の名前と会の方々への伝言の依頼だった。それをきっかけに「ひとつばたご」に通い連句を始める一葉は、そこに集う年齢も職業も様々な人々や連句に魅力を感じ始める。そこでの縁から、書店勤務の頃POPを書いていたこともあり、POPライターのような仕事を次々に依頼されるようになる。最初、連句の決まりごとがややこしくて理解が難しかったが、言葉を選んで楽しむ連句は、優雅な趣味だと思う。やはり言葉を駆使して作るPO
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複雑な家庭環境
なぜか着物に宿る記憶を見ることができる
同じ作者の「菓子屋横丁月光荘」シリーズも似たような主人公の設定が同じようなかんじだったけど(こちらは家の声が聴こえる)、そういうのがお好きなのかな?
でもこちらのシリーズの方が重苦しい感触でした。
着物の記憶を辿る夢を見ると、体がぐったりして白髪が増えるといった身体的影響や夢から戻ってこれなくなるのではないかという恐れなど、なかなか怖いものがある。
それでも着物に触れずにいられない琴子の危うさがまたヒヤヒヤします。
古い着物は好きなので、銘仙のアレコレや雑誌「少女の友」などのお話はとても興味深くて面白かった!
最後はハッピーエンド -
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今回も銀河ホテルの手紙室で繰り広げられるお話。
姉妹の話は両親の死をきっかけにライフステージの違う2人の溝がうまって、手を取り合い前向きに進み出すお話。
ワークショップのハイキング部門の人の目線の話は一作目のメインだった旬平さんの話や苅部の秘密に迫る。
結局苅部さんは謎のままだったが、詩を書写という誰かに宛てない初めてのパターンで字を書く楽しさって手紙だけでないこに気付かされた。
最後のお話は定年する先生と生徒のお話。
くせ者揃いの生徒で手を焼いていたが、先生がみんなからとても愛されていた事実にほっこりした。タイトル通りお手紙もインクの色も十人十色だった。 -
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「銀河ホテル」「満天の星を見上げて」というタイトルのワードに惹かれて、お手紙の話とは知らずに購手に取りました。
読み終えて4巻目だという事を知る。
短編なので全然問題ありませんでした。
銀河ホテルには、千色のインクが並び手紙を書けるワークショップが「手紙室」で行われてるらしい。
それぞれの章に主人公がおり、手紙を書いた際に選んだインクの色が題名に書かれている。
その色を想像しながら読みました。
わたしが書くとしたら、相手は誰だろう…誰かいるかなぁ…
その時々で書きたい相手は変わりそう。
知らされない「思い」、思わぬ形で人づてに伝えらる「思い」…
世の中はいろんな「思い」に溢れている。 -
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淡々と静かに物語が進んでいくのは変わらず、それは実際に銀河ホテルが軽井沢にいつもあり変わらぬ営業を続けていると錯覚させられる感覚です。本当にこんなホテルがあったらなぁと読むたびに思います。
手紙室長の苅部さんの過去も少しずつ明かされますがまだまだ謎の人のまま。このもどかしさも塩梅がちょうど良いのです。
手紙を書く相手もわからず、何を書けば良いのかわからない人も、インクを選んで自分の指からペンを通して紙の上にただ線を書いていくうちに何かしら伝えたいことが見えてきます。私も手紙を書くとき、相手のことを想いながら紙を選んだり万年筆にインクを入れ替えたりするけれど”相手を想って”する何かが自分と向 -
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祖父母がやっていた活版印刷所「三日月堂」に数年振りに戻ってきた孫の弓子さん。
その後色々なご縁から、また三日月堂を再開する事に。
そこに来る依頼のエピソードがどれもよい。
きっと活版印刷というものを見たくなるし、作りたくなるはず。
だがしかし、時代の流れでもう文字の型を作る作り手がいなかったりして、これから先見ることができなくなる文化なんだろうなと思うと悲しい。
実際に今やっている活版印刷所って、いくつあるんだろうか。
『文字を拾う』って言葉がとても素敵。
そして、銀河鉄道の夜が無性に読みたくなる(笑)
評価としてはものすごく☆4寄りの☆3
次の話が楽しみ。 -
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銀河ホテルの、心が自然と落ち着く時間の流れが素敵。
私もこういうホテルに宿泊してみたい。
千種類のインクが並ぶ手紙室の様子を幾度となく想像してみる。
色とりどりのインクとちょっと薄暗くてカーペットが敷き詰められている荘厳と言ってもいいような静かな部屋。
手紙室に訪れた人は、戸惑いながらも苅部さんのリードで少しずつ自分に人生に向き合っていく。
第3話 軽井沢黄金伝説。
子供だって辛いんだね。
私が子供の頃よりもずっとずっと厳しい世の中になっていて、小学生や中学生の頃からすでに将来の岐路を踏まえて猛勉強。
精神的に不安定になってしまうのも仕方がないのかもしれない。
私も、自分の子供の -
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銀河ホテルの第二弾。
手紙室に参加する人たちは、それぞれ色々な想いを抱えてやってくる。
妻との思い出を探しに来た人。
趣味のアカウントが炎上して、どうしたらいいのか立ち止まってしまったOL。
母の仕事のために連れてこられた少年。
手紙室の苅部の正体が少しわかってきた今回。
次くらいにはわかるのかなぁ。
私の予想は当たってるかなぁ。
銀河ホテルの居候改め、守り神の正体がわかるのが楽しみのような残念のような。
旬平の存在感はあまりなくて、苅部さんの物語になりつつあるけど、旬平くんの今後も出てくるのかな?
これを読むと、使われたインクのカラーが題に入っててわかるから、買って書いてみたくなる。