ほしおさなえのレビュー一覧
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今回のほしおさんは、器を繕う金継ぎ(というのだな。初めて知った)から始まるお話。
夫亡き後に金継ぎをしながら暮らす祖母と、両親が離婚した後に母とともに祖母の家に越してきた高2の孫・真緒を中心にした物語は、おばあちゃんの人生の振返り+真緒の未来を模索する、それぞれの“深い旅”を中心にして、金継ぎ、とりわけ漆に関する蘊蓄を加えて、飛騨高山観光の見所を添えた作り。
大きな起伏はなくても要所要所ではうまいこと締められる。君枝さん夫婦のカフェオレボウルを巡るエピソード、修次さんから渡されたかんざしに秘められたおばあちゃんの気持ち、修次さんの森を見てもう一度漆を掻こうと決めた谷口さんの思い、それぞれに老い -
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ネタバレシリーズ第四弾。
連句会「ひとつばたご」での交流を通して、主人公・一葉の気付き、成長を描く連作六編が収録されております。
一葉が働くブックカフェ〈あずきブックス〉で、イベント第二弾として、連句会メンバーでもある歌人の久子さんを招いて短歌のトークイベントを開催することに。
その準備を進める一葉に、連句会で知り合った小説家・柚子さんから、「ひとつばたご」主宰の航人さんの過去に関わる人物についての相談が持ち掛けられて・・・。
前巻の少女マンガのイベントに続いて、今回の短歌イベント企画も大好評!ということで、これってほしおさんの著作あるあるだと思うのですが、こういったイベント系の集客が上手くいき -
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あなたは、『家の声』を聞いたことがありますか?
(*˙ᵕ˙*)え?
私たち人間は会話によってコミュニケーションをとる生き物です。会話は、文明を育み、今の世に続く人間社会の発展に欠かせないものでもあります。しかし、会話によってコミュニケーションを取るのは必ずしも人間だけではありません。近年の研究では、例えばイルカやクジラなどもいくつかの言葉を持っているとする説もあるようです。
しかし、幾ら研究が進んでも会話をするのは生物だけであることは変わらないでしょう。机や椅子が会話をする、そんな話はホラーの世界でしかありません。では、私たちが暮らす『家』はどうでしょう。『家』に心があって会話する