ほしおさなえのレビュー一覧

  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。
    前作でブックカフェで働くことになった一葉。
    今作ではブックカフェの話がメインになるかと思ったが、新たな登場人物が増え、また新たな扉が開いていく。
    少女漫画をテーマにした講演会や、これまでと違う場所での連歌など、扱っている内容は同じなのに、また違う景色に見え、一葉と一緒にふわふわと漂う感じがした。
    新たな登場人物が増えたことで、新しいお菓子も登場し、思わずネットで調べたりしてしまったが、一葉の心の中の描写が少なかったように感じて、個人的には今作では何を伝えたかったのだろう??という読後。
    しかし、他のシリーズもそうだけど、次から次へといろいろなアイデアが出る作者の頭の中を覗いて

    0
    2022年09月29日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

    Posted by ブクログ

    連句のお話、2冊目。
    だんだん連句のことがわかるようになりました。面白そうだけど、言葉を生み出すのはすごく難しそう。アイデア、感性、気づき、色んなものが必要になりそうです。第3弾が出るのが楽しみです。

    0
    2022年09月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

    Posted by ブクログ

    和紙の里、小川町に行ってみたくなりました。
    時代に合わせて描かれているため、ここにきて感染症のお話が。。百花の「理不尽」という言葉に強く共感しました。次のお話で明るい未来が見えるといいなと思います。

    0
    2022年09月09日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

    Posted by ブクログ

    シリーズ第三弾。

    守人の“家とのコミュニケーション”が、巻を追うごとに進化していますね。
    最初は家の声が聞こえるだけだったのが、前巻では〈月光荘〉と“会話”をするようになり、この巻では〈月光荘〉以外の家とも会話ができるようになっていました。
    そして第二話「オカイコサマ」で、守人の大学時代の友人・田辺さんの祖母・喜代さんも“家の声が聞こえる”お仲間ということが判明。
    しかも、田辺さんの祖父母の家を建てた人が守人の血縁だったという素敵なサプライズ展開でした。
    このような“人の縁”の連鎖が心地よく、出てくる人達が良い人ばかりなので安心して読めますね。
    表題作の第三話「文鳥の宿」では、ついに〈三日月

    0
    2022年09月04日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾。

    家の声が聞こえる大学院生・遠野守人が、川越の古民家・〈月光荘〉の住み込み管理人となって数か月。
    グイグイ距離を詰めてくる川越っ子・べんてんちゃんのお陰もあり、知り合いも増えて街にも馴染んできている様子です。
    表題作の第一話「浮草の灯」は“活版印刷三日月堂シリーズ”に出てきた古書店〈浮草〉が舞台で、水上さんの「雲日記」も取り上げられていましたし、第二話「切り紙」では、“三日月堂シリーズ”の番外編に登場した和紙店〈笠原紙店〉の話だったりと、結構しっかりリンクしている感じです。
    〈月光荘〉で行われた、切り紙のワークショップも楽しそうで、こうして古き良きものを通して地域の繋がりが広

    0
    2022年08月27日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾。
    連句会「ひとつばたご」で治子さんの代わりにお菓子番になった一葉。
    毎月のお菓子は美味しそうだし、連句は難しそうだけれど面白そう。
    治子さんが亡くなってから一年。
    亡くなった人も生きている人も、月の光のように見守ってくれている。

    「接する、切れる、でも、一点ずつつながっているからほどけてしまうことはない。鎖のように」
    「切れるから覚えている」
    人との関係と、連句を重ね合わせた表現。
    なるほどなぁ。

    海月ちゃんは随分個性的だけれど、そんな若い人も温かく受け入れてくれる「ひとつばたご」のメンバーが、とても良い。

    読み続けたいシリーズ。

    0
    2022年08月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

    Posted by ブクログ

    文章が、読みやすい。知らなかった世界の詳しい描写も、丁寧で、想像力をかき立てられる。主人公の気持ちになって、わくわくしながら、読める本。

    0
    2022年08月17日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    『活版印刷三日月堂』シリーズが良かったので、同著者の本書を手に取りました。
    こちらも“三日月堂シリーズ”と同じく、川越が舞台となっております。

    “家の声”が聞こえる、大学院生・遠野守人が主人公。
    縁あって、川越・菓子屋横丁の一角に建つ古民家で、住みこみの管理人をすることになった守人ですが・・・。

    長い時を経た家に、住んでいた人の記憶や思いが“声”となって聞こえてくる・・というと、何だかホラーな感じですが、全然怖くなくてむしろハートウォーミングなお話です。
    幼い頃に両親と死に別れ、厳格な祖父に育てられた守人は、祖父に対するネガティブな気持ちを抱き続けていましたが、古き良き街とそこに暮らす又は

    0
    2022年08月14日
  • あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あんまり読み進められなくてちまちま読んでいたけれど、積読多すぎて解消しようと手をつけました。
    おにぎりのお話がとても良かった!最後の能のお話も、こういう機会がじゃないと読まないものだなぁと。
    クジラのお話で、相対する、個々で流れの違う時間というフレーズがなんとなあくだけど心に残っています。
    4人の作家さんが入っているので得手不得手はとてもあったけれど、読み切れて良かったと思います!

    0
    2022年07月29日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

    Posted by ブクログ

    シリーズ二作目。
    初めに出てくるお菓子は、ショートブレッドやドライフルーツビスケット。
    「ひとつばたご」で出会った連句仲間から、手作りマーケットで販売するお菓子に商品タグをつけて欲しいとのこと。

    会に持って行くのはどら焼き。ああ美味しそう!
    ところで本筋、なんだったっけ?
    そうそう、大人になって子供を持ち、読み聞かせた絵本に感動する、と言う話。
    わからない人もきっといるだろうけれど、私はよくわかる。
    読み聞かせるうちに声が詰まってしまったこともある。
    絵本には絵本ならではの心をうごかすものが詰まっている。
    この話は次の話に持ち越される。
    海月さんと言う新しい人物も登場。

    本作で主人公、一葉

    0
    2022年07月24日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

    Posted by ブクログ

    このシリーズは大好きで読み進んできたけど、今回の巻はウルっとくるシーンがなかった。少し飽きてきたのかも。番外編は、続けてすぐに読もうとは思わないなぁ。

    0
    2022年07月14日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

    Posted by ブクログ

    「三日月堂」を読んだことのある人は、より楽しめると思います。
    百花は、基本的な性格はいつも控えめで変わらないけど、仕事に対しての姿勢が成長しているのがわかり、次作が楽しみです。

    0
    2022年06月22日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

    Posted by ブクログ

    シリーズも5作目。
    ますます和紙や手仕事の世界にどっぷりつかって
    シリーズとしてはだんだん好き嫌いが分かれてくるかも……

    私はもちろん好きなシリーズ。

    最後はいよいよコロナ禍と記念館閉館というダブルのパンチに。

    果たしてこの先どう展開するのか目が離せません。

    0
    2022年06月17日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

    Posted by ブクログ

    タイトルの文鳥はあんまり登場しない…。
    皆さん、色々と抱えていらっしゃるが、割と裕福?
    (リノベーションってお金かかりますよね?素材も手に入らないし)

    0
    2022年06月15日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    仕事で川越に行く前に予習!と思って購入したけれど、当日は蔵の町にも到達出来ず…。
    建築物好きとしては嬉しいテーマ(家と町のリノベーション+ヒト)。

    0
    2022年06月15日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    川越の街並みをじっくり見てみたくなるお話。ここに出てくるお家のモデルとかあるのかな。

    お話的にはもう一歩欲しいかなと。あまり話に入り込めなかったかも。

    0
    2022年06月06日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

    Posted by ブクログ

    私も本は紙ベースで読みたい派です。
    和紙の見本帳見てみたいです。「紙こもの市」なんてあったら私もひと財産使ってしまいそう…。続きも楽しみです。

    0
    2022年06月03日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

    Posted by ブクログ

    菓子屋横丁月光荘シリーズの3作目。今までの作品より家の声とより周りの人との触れ合いと云うか関係がメインになってきたようで、それぞれの話に多少感動はするのだが、物足りなさも感じている。もう少し家の声をフィーチャーして欲しいなあ・・・

    0
    2022年05月08日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

    Posted by ブクログ

    藤崎会館もワークショップなども行い、順調だと思ってきたが、ここで大きな転機が。
    会館もそうだが、百花の就活もそろそろ始まるので、それと合わせて今後が楽しみ。
    今回は一成のご両親も登場し、一成が自分に自信をなくした理由も明らかになる。そりゃ仕方ない。

    私もやっぱり、万年筆欲しいな…

    0
    2022年04月24日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

    Posted by ブクログ

    さて、このシリーズ3冊目。今度もまた配偶者のほうが先に読み終えた。
    タイトルは「カラーインクと万年筆」だけど、今回は百花の母の実家がある飯田での、中でも水引の話が印象に残る。

    飯田と言えば、ずっと昔に職場のレクリエーションで行ったことがあるな。
    その時に水引工芸館みたいなところも行ったけど、実演してた人が作ったものをその場で部下の女性にプレゼントしてくれたことを思い出す。
    ネットで動画を見たら、あわじ結びなどあっという間に出来上がるけど、私にはそれすらきれいに出来そうもないぞ。

    お話はと言えば、多少の茶々が入ってもうまくことまとまっていく他愛もないお話だが、本作においては水引や旧い家など古

    0
    2022年04月19日