ほしおさなえのレビュー一覧

  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    水引は読んでいて断然興味が湧いてしまって、近いうちに作ってみたいなと思ってしまった。
    おばあちゃんの周りに人が増えていく様子もとても良い。
    カラーインクは数十年前にお絵かきの色塗りで使っていたので、それと文字を書くインクは違うにしても懐かしい。
    子供の頃、ガラスペン持ってたなぁと思いながらいい気分で読み進めて行くと、あの人のせいで心がすっと冷たくなる。
    でも、全編通して暖かくて優しい、好きなシリーズです。

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    2021年03月12日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    ネタバレ

    弓子さんの仕事に対するひた向きさ、その人柄で、どんどん街に馴染んで人と人が繋がり、集まってくる。
    弓子さんに恋愛が絡んでくるのはどうなんだろう…と思っていたが、それもアリか。
    新しい家族の物語に繋がっていくといいな、と思う。
    「でも、思うんですよ。夢だけがその人の持ち物なんじゃないか、って」
    その夢を形にし、世界に返して、抱き、旅立った水上さん。
    最期は幸せでしたね。

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    2021年03月11日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    優しくて綺麗なお話 優しくなれて好きなお話。
    続編があるなら1巻からこんなにもりだくさんじゃなくてもいいかなぁと思いました。
    大学院の様子も知りたい。
    和三盆に興味を持ちました!

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    2026年01月12日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    シリーズ6作目。これまでから時間軸が進んだ三日月堂の話。
    6つの短編のなかで「二巡目のワンダーランド」での、世界の裏側を知ってからが人生二巡目という話がよかったのと、「小さな折り紙」で保育園時代の弓子の描写はすごく泣けた。

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    2021年03月04日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    今作もほっこり。今回のキーワードは「結」。人も物も、様々な結びつきがあって初めて生かされる。文字から作品を想像するのも楽しい。このシリーズは中学生くらいで娘たちに読んで欲しいので子ども本棚に並べる。

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    2021年03月01日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    家の声が聞こえる、不思議な能力を持つ守人を主人公にしたシリーズ第3弾。
    2作目で登場した「二軒家」を街づくりの為、改修するところから始まる。
    改修しようと、「二軒家」の中を片付けるボランティアに参加した守人は、天袋に隠されていたひな人形を発見する。
    以前、住んでいた家族には女の子の子供はおらず、しかも三人官女の一人が欠けていた。
    そんな謎だらけのひな人形を、せっかくだからと月光荘に飾ることに。その飾りを観つつ、昔ながらの遊び「貝合わせ」を作るワークショップを開催することにした守人たち。
    「貝合わせ」自体は記憶にないが、自分が子供の頃は、毎年近所の家でお雛様の飾りつけをしたことを思い出す。お雛様

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    2021年02月12日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズ5作目。4作目までより過去の出来事の短編で番外編という感じ。突然、自宅周辺が出てきてとても驚いた。

    なにが「ほんとうのさいわい」か正解を考えるんじゃない。「ほんとうのさいわい」をみなで探すこと。そう決意し、そのために生きること。それが「ほんとうのさいわい」なんだ。ーーーーーという言葉がとても響いた。あと、届かない手紙でも書いていいんだということ。

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    2021年01月30日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    老舗紙メーカー、藤崎産業の資料館でバイトをする大学生、百花。
    ものづくりが好きな百花の物語の続編。
    小冊子研究会の文化祭、館長の先輩が開業した書店などのエピソードも楽しい。
    蝋引きは、自分でもやってみたくなる。

    今回も、百花が商品開発をする。
    モデルで彫金のアクセサリー作家、淵山雫の新作のパッケージ、そして館長の先輩綿貫の書店で商う「物語ペーパー」など。

    おとなしめな百花だが、今回の彼女は少し挑戦的。
    というのも、彼女のボスに当たる館長・一成の従兄弟が雫に関わって登場したから。
    何かと一成に敵愾心を持ち、資料館の廃止論者。
    何かお家騒動の雰囲気が漂い、物語にも緊張感を生み出す。
    今後も尾を

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    2021年01月29日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    ネタバレ

    スピンオフ完結。それぞれ今まで出てきたひとたちの話はもちろんよかったのですが、やはり最後の主人公の未来のお話が幸せそうで一番良かったです。

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    2020年12月22日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ・家の声を聞くことができる青年、守人の周辺で起こる優しいできごとのシリーズ二巻目。ようやく川越にも馴染んできた。
    ・三日月堂でも出てきた古書店「浮草」の顛末。あちらではさらっと描かれていた部分。浮草のつぶやく声は? そしてなんと月光荘と会話ができるようになる。
    ・廃業した和紙専門店。切り紙、窓紙づくりのワークショップを行う。
    ・オイテカナイデ、と語る家と少年。

    ▼月光荘についての簡単なメモ

    【旭爵位文庫】実際にある施設らしい。安藤さんが佐久間さんと藤村さんに紹介したかった建物。写真を見ると昔よく行ってたタイプの店舗建築だった。
    【旭湯】銭湯。遠野が月光荘に入った日に行った。リアルにある銭湯

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    2020年12月16日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    活版印刷のほしおさんが、今度は和紙をとりあげる。
    とはいえ、三日月堂のシリーズでも、細川紙のことがでていたから、和紙に光が当たるのも、自然な流れか?

    主人公は吉野百花という大学生。
    日本文学専攻で、小冊子研究会というサークルに入っている。
    ちょっと内気なところがあるが、手先が器用で、紙を使った小物を作るアイディアも豊か。

    その百花が、器ものを商う叔母、紫乃の導きで、製紙業を営む藤崎産業の記念館で働くことになる。
    創業一族の館長一成は、若く、紙への情熱も人一倍だが、和紙で商売が成り立つ時代ではないとあきらめ、無気力になっている。

    少し偏屈な一成が、百花の懸命さにふれて変わっていく、という筋

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    2020年12月15日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    「菓子屋横丁月光荘」の3冊目。

    大したことは起きないが、登場人物が善い人ばかりでイヤな人が出て来ないのはこの本の値打ち。
    最初のお雛様の話も、どうということもないが、なかなか泣かせる。

    2話目では舞台が川越を離れて隣の川島町まで行ってしまったが、川越だけではネタが尽きてきたのかしらん。
    土地勘がないのだけど、川越の北のほうということで、地図を写真にしてみると確かに田んぼばかりみたいね。
    だけども、この町も遠山記念館をはじめとして見どころはたっぷり。ネットで見る遠山記念館はいや本当に素晴らしい。
    見学できる醤油屋さんは「金笛しょうゆパーク」というんだな。前に川越に行った時に松本醤油商店を見学

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    2020年12月08日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    ほしおさんって手仕事そのものを創る人じゃなくて
    それを文字にする人なんだな
    既刊の本を見てそう感じた
    取材するだけじゃ無くてどう表現するかっていうのも重要ですね

    さて今回のテーマは和紙です!
    今立と名塩を訪ねたことがあるので興味のあるジャンルです(^^)


    続けて続刊の「物語ペーパー」
    大学生のサークルの様子とか新商品開発とか
    現実的では無いけどワクワクするストーリーです
    それでも美濃和紙の章では現実に旅に出られそうな(^^)
    この本を貸してくれたMZTさんも行きたいって!
    ちょうどNHKのせかほしで特集していたらしいです
    伝統工芸を現代につなぐのは素晴らしいです!

    後半は三日月堂の流れ

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    2020年12月14日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    短編集版。シリーズのときもそれぞれ独立したお話で読みやすかったけど。三日月堂に関わったことのある人たちのお話。うっすらと涙が出る物語も。
    届かない手紙。きっと届いてる。
    空色の冊子の背景にはあの地震の影響があったか。

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    2020年11月30日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    4作で完結したシリーズのスピンオフ。三日月堂が復活する以前の弓子の両親や祖父母の時代が語られる。活版印刷って懐かしい言葉のように感じるが、ついこないだまでそれが普通だったんだよなあ。

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    2020年11月29日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    完結したシリーズの、スピンオフ後日譚。
    シリーズを通して、こんなに登場人物がいたんだなあ、と再確認できる。
    結婚した弓子さんのその後が描かれたのが、表題作の「小さな折り紙」。

    埼玉の細川紙(和紙)の話も面白かった。
    それにしても、技術の継承の問題は興味深い。
    簀桁を作る職人さんがいなくなりつつあること、楮を自ら育てて収穫しないと材料が手に入らないことなどを知った。
    このシリーズで活字鋳造がもうできなくなっているということが何度も語られていたが、まさに同じ話。
    一つの技術は、生態系のようにネットワークの中にある。
    その一つの要素が損なわれると、存続が難しくなるんだなあ、と気づく。
    新しい技術が

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    2020年11月29日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    金継ぎがどういうものかも知らないで読んだけど、漆のこととか、知らない事をたくさん知れて勉強になったし、面白かった。
    金継ぎをした器を見てみたい!!

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    2020年11月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    シリーズ2作目。
    シリーズものは続けて読まないと決めているけど、どうしても気になって、2冊続けて一気読み。
    前作では、和紙を使った小物の制作の話が多かったが、今作では美濃を訪れて、和紙漉きの体験を描いたり、百花の亡くなった父の話など、人間模様も描かれる。
    百花の大学の学園祭の様子などもあり、前作とは少し趣向が変わるが、ここでも百花のアイデアで普通の紙に蝋を流して、栞を作成してみたりと、また試してみたくなるようなところも。
    百花が入るまで機能していなかった記念館も、段々記念館らしくなり、日本橋に行ったら、本当にありそうで、ちょっと探してみたくなる。
    そして、続きを早く読みたいと思わせる作品。

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    2020年11月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    「活版印刷」シリーズの作者が描く「和紙」をテーマにした新シリーズ。
    大学2年生の百花は、陶器のお店を営む叔母の紫乃に連れられて、「紙こもの市」を訪れる。
    紙製品の展示会にテンションの上がる百花。しかし、紫乃の仕事の取引相手である紙屋ふじさきのブースを最後に訪れ、やる気のない藤崎一成に出会い、一気にテンションが下がってしまう。
    ブースは出しているものの、全く売る気のない一成。しかし、そこには百花の心を揺さぶる和紙の数々が…
    和紙を通じて、心も通いだす百花と一成の様子が丁寧に描かれる。
    今回の物語の舞台は「日本橋」。「活版印刷」の川越もいいけど、日本橋の街の描写もいい。
    出版社が違うから、直接「活

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    2020年11月07日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    真緒は高校二年生。母の結子は金沢のホテルに単身赴任中で、今は祖母の千恵と二人暮らしだ。
    祖母は、漆を使って壊れた器を繕うこと(金継ぎ)を仕事にしているのだが、夏休みに千恵の仕事を間近に見た真緒は、少しずつ金継ぎの作業を手伝い、深い満足感を知るようになっていった。
    ある日、千恵が大切にしてきた紅春慶の簪をきっかけに、ふたりは千恵の生まれ育った故郷・飛騨高山への旅に出ることに。


    千恵、結子、真緒の三代の女性たちが交代で語り手となって、それぞれの時代の制約の中で、自らの思いを胸に、喜びをもって打ち込める仕事を見いだしてゆく過程が清々しい。

    何もかもが壊れてしまった戦後の混乱期や、夫の裏切りに傷

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    2020年11月03日