ほしおさなえのレビュー一覧

  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

    Posted by ブクログ

    シリーズ第三弾。

    連句会「ひとつばたご」に通う一葉を主人公に描かれる、ハートウォーミング連作六編が収録されています。

    今回も新たな出会いがあり、作家の柚子さんや詩人の優さんを始め、レギュラーメンバーで歌人の久子さんの教え子の方々が、連句会「ひとつばたご」に初参加メンバーとして登場します。
    そして、柚子さんとの出会いをきっかけに、一葉が働いているブックカフェ〈あずきブックス〉にて、少女マンガのイベントが開催される展開になったりと、毎回ながら“ご縁”が素敵な繋がりを見せてくれます(まさに連句のようですね)。
    そのイベントへの布石的な流れで、作中に少女マンガの作品名が数々出てくるのですが、『動物

    0
    2024年04月09日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    初めて読む作家さん。

    家の声が聞こえる男子大学院生が小江戸川越の古民家で暮らし始めるところから、物語が展開していきます。

    川越の実在する場所が出てくるので、気になる場所があったら実際に足を運べるの嬉しい。

    川越の街の描き方や
    家に魂が宿る考え方など
    全体的に優しい雰囲気で、私は好きでした。
    台風の日に家が頑張ってくれたエピソードが特に好き。

    シリーズもののようなので、続きも読んでみようと思います。

    0
    2024年04月07日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    槐は、川越で染織工房を営む叔母の家に住む。
    亡くなった母は家族と折り合いが悪く孤独に生き
    槐を残し亡くなった。
    生き辛さを抱えた者がもうひとり。
    従兄弟の綸も叔母の家に身を寄せる。

    唯一無二の作品を生み出すこと。
    その難しさも含め染色の世界に魅了される。

    ただ、槐や綸に共感できないことも多かった。
    不審な人物に跡を付けられ槐は切りつけられる。
    その恐怖は相当だと思う。
    付け回す理由が知りたいためだけに
    自分を切りつけたその男を問い詰めることができるだろうか。

    転落死をした画家・未都と綸の出会いも唐突すぎる気がした。
    息詰まる日々を過ごす二人が
    それぞれの何かに惹かれたということか。

    0
    2024年04月06日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】耳を動かす/母の形の影/ひとすじの道/おもいで糸巻き堂/抜けない棘/復活祭の卵

    一葉の勤めるブックカフェ「あずきブックス」で、久子を招いた短歌のイベントが行われる。
    一方、「ひとつばたご」のメンバーは、連句の大会に参加することになる。
    そんななか、航人の別れた妻が登場。

    彼女が書いたという「おもいで糸巻き堂」のシリーズを読んでみたくなった。

    0
    2024年04月05日
  • まぼろしを織る

    Posted by ブクログ

    生死に関わる問題を抱えているわけでは無いのに生きる理由を考えずにはいられない。
    そんな人に読んでほしい。

    染織や機織のシーンがなぜだかとても神聖な作業に感じられてもっと長く読んでいたかった。
    でも事件のパートはしっくりこなかったかも。

    0
    2024年03月15日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    長距離移動のお供に、肩が凝らなさそうな短編集を連れて行こうと、未読棚からセレクト。題名だけ見て勝手にお菓子屋さんの話かと早とちりしてしまったが、古い家と昔ながらの街にまつわる話だった。
    読み終わってから確認したら、新しいシリーズ第一作とのこと。うろうろと定まらない感じは、シリーズ全体のプロローグだからなのか。これからの展開に期待したい。

    0
    2024年02月27日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    シリーズ7作目で完結編。うまくまとめられたと思う。このシリーズ、コロナ禍の状況もうまく取り入れられており、好感を覚えた。さて、次はどんなシリーズを立ち上げてくれるのかな?

    0
    2024年02月14日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    いまを生きる私たちのために和紙を役立てる

    小説家ってすごい
    イマジナリーの中で経営なんかもできちゃう
    そして読んだ人を洗脳しちゃうんだよね
    まぁほしおさんの世界好きだから良いんだけど笑

    今までの物語がスクロールされて
    大団円に近づいている気がする

    とはいえ急いだ展開と聞いていたので
    後半が飛ばし気味になってくると
    とうとう来たかという感じ
    終わって行くのが惜しくなる

    和紙と人々のつながりの物語
    …のはずだったのでしょうけど
    思わず時代を感じさせる内容にもなりました
    感染症で疲弊していたあの頃の記録は
    後でどんな印象に変わるのでしょう…?

    ともあれシリーズ完結です
    おめでとうございます

    0
    2024年02月11日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

    Posted by ブクログ

    読みやすいし、あたたかいお話。
    伏線がいろいろあって、今後のシリーズも気になる。

    ものだまとは、日本らしいなぁと思う。
    あらゆるものに神が宿る神話や、妖怪、そしてことだま。
    ものだまも違和感なくすっと入ってくる。

    0
    2024年01月17日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    このシリーズ7冊目。でもって完結巻ということのようね。

    いよいよ藤崎産業の社員となった百花が同期の3人と一緒に記念館の移転開館に向けた道筋をつけていく様子が描かれる。
    その過程では、飯田や美濃など今まで訪れた場所、物語ペーパーや組子障子のカードをはじめとしたこれまで創ってきたグッズ、三日月堂やモリノインク、文字箱などの関係した先々のことが現われ、紙こもの市も再開されるなど、まるでシリーズ総集編の趣。
    物語としては、なんだかツール・ド・フランスの最終日のパレード走行を思わせる、全体的に緩い感じの話になってしまったが、折々にはこのシリーズらしい慎ましやかでもホッとする話も織り込まれていて、ずっと

    0
    2024年01月14日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかなか辛かったです…

    半分くらいは、前回までのおさらい、という様なストーリーで、とにかく話が進まない。
    そこから徐々に進むが足踏みで、残り30ページが一気にイベントへ。

    これまでがあって、新しいふじさき記念館がある。
    これまでの百花があって、藤崎産業の百花がある。
    というのはよく伝わった。

    もう読みたくないかなと思ってしまった…

    0
    2024年01月08日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    川越に行ったばかりなので、ワクワクしながら読んだが…あまり最後まで気持ちが盛り上がらないまま終了。シリーズが出てるから面白いと思ったのに残念。

    0
    2024年01月03日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書店員が無職になり本棚整理。ふと祖母の本を開くと手紙が。祖母の通っていた連歌の集まりに、月ごとに指定されたお菓子を持って参加していく。書店で書いていたポップが評価され、人づてに依頼が入ってくる。連歌を紡ぐ中で、今はなき祖母と対話する物語。

    うーん連歌ルール難しかった
    みんなで集まってワイワイするのいいなと思った。

    0
    2023年12月25日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

    Posted by ブクログ

    今までとは違い、一つの事を掘り下げるというよりは今まで行ってきた事の集大成?お浚い? そんな感じでした。
    駆け足感は否めないかな。。

    0
    2023年12月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の始まりは、こんな風だったなぁと思い出しながら読んだ。
    それまでの当たり前が当たり前でなくなった日々。
    不要不急の外出は禁止。それでも勉強や仕事はしなくてはならない。
    世の中が停滞と変化を同時に求められたもどかしい時期。
    学生さんは、特に気の毒だった。
    百花はまさに学生さんで、その中で卒論や就活をしなくてはならなかったのは大変だったろう。
    急速に変化した世の中で、「和紙」への意識が今後どんな風に変わっていくのか、変わらないのか、楽しみにしたい。

    0
    2023年12月02日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

    Posted by ブクログ

    年齢も立場も違う人たちがひとつの目的で集うのはいいな
    自分も若い頃に集まってたなー楽しかったな
    他からみたら不思議な感じがするんでしょうね

    身近に歌を詠む人がいないので
    こんな集まりがあるっていうのが興味深い

    印象を三十一文字に落とし込む
    自分の感動をコンパクトにとっておけるのはいいなぁ
    自分はよその人の心の動きをテキストで感じよう(^_^;)

    連歌が生まれる過程が見える小説
    地味なストーリーだが冒険が隠れています
    小説の中の小説があったりするのもひとつ
    表紙は若い女子向きだけどオトナの小説だなー

    0
    2023年11月27日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

    Posted by ブクログ

    建物の声が聞こえる主人公が、川越の古民家に引っ越すお話。

    昔ながらとかの家って何かいますよね。私も実家がそんな感じで、小さい頃は怖がってました…笑

    0
    2023年10月28日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

    Posted by ブクログ

    三日月堂を訪れる人の「活字を通しての想い」を綴った短編集。とても優しいお話しが詰まってるので、サスペンスや経済本など頭を使った本を読んた後に読むと安らげるかもしれない。活字の深々とした佇まいから生み出す言葉の重みを魅力的に表現してるのは素晴らしかった。だが、個人的には全体的にお話しの流れが平坦で、少々退屈なところが多かった気がします。

    0
    2023年10月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

    Posted by ブクログ

    ★いまあたらしく紙を作るとき、むかしの人たちの手にあたらしい人の手が重なる。その瞬間を思うと心がふるえる。(p.295)
    ・ターニングポイントになる巻なのかも。百花も一成も自分の道を自分で決めようとしはじめた。
    ・著者は書きながら伝統とは、伝統を継承するとは、今に活かすためにはなどを考察しているようにも思えます。そしてだんだん煮詰めてこられたような気も。

    【活版印刷】百花新三年生。新入生天野楓さんの紹介で新歓遠足で川越の活版印刷所見学に行くことになる。「三日月堂」ついに本格登場。これまでにもちらほら影は見えていたが。菓子屋横丁も見物するというので月光荘も出てきたりしないか? ・・・名前は出て

    0
    2023年10月07日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三日月堂の過去の話。暖かい話だけど、時折胸が苦しくなった。タイトルにもある「空色の冊子」は実体験とも重なり話の外に辛さを憶えた。それでもじんわりと暖かくなる不思議。このシリーズは結末までを書かないからそこが気に入っている。

    0
    2023年09月25日