【感想・ネタバレ】言葉の園のお菓子番 森に行く夢のレビュー

あらすじ

『活版印刷三日月堂』著者が心を込めて描く大人気シリーズ第三弾!
書店イベント、作家や歌人との出会いをきっかけに自分を見つめ直す一葉。
今を受け入れつつ歩を進めるその先には…静かな決意に涙し前を向ける物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

連句と出合ったことで、新たな人たちとの繋がりだけでなく、新しい仕事を通じて新しいチャレンジをしたり。一葉が少しずつ前向きに変わってきている様子が感じ取れたシリーズ第3弾。
言葉の園のお菓子番シリーズを読んでいると、言葉ひとつひとつが温かくて、心にじんわり響く余韻があるのが本当に素敵だなと思う。今作も名言だらけで、はっと気付かされることが多々ありました。
次回はあっという間に第4弾。一葉に芽生えてきた前向きな気持ちを、一読者として、引き続き楽しみに見守りたい。

0
2025年09月23日

Posted by ブクログ

「言葉の園のお菓子番」第三弾!
すっかり連句の世界に浸ってしまった。
シリーズを読み進めるたびに連句の魅力に惹かれます。
短歌、詩、俳句、全く未知のそして無知の世界だけれど、連句はなんとなくそそられてしまう。
皆の想いで出来上がる一巻がとても良い!

連句の、俳句の奥深さを教えてもらった第三弾だった
一つの句の奥に広がる想いや世界。
俳句を通して世の中や人生を見るのもまた素敵!
教えられる事もたくさんある。
今までにはなかった広い視野で物事が見れるような気がする。

連句会が勿論本書のメインであり、楽しみなんだけど「あずきブックス」での新たな企画や一葉さんのポップのお仕事の展開もとても楽しみ(^^)
そこ多め!の内容も読みたいなぁ

0
2025年05月19日

Posted by ブクログ

いろんな出来事があり、いろんな出会いがあり、いろんな季節がめぐっての連句。私もいつか巻いてみたいなぁ、うずうず。

0
2024年12月08日

Posted by ブクログ

前の2作品と比べて、連句が中心の話となっていた。その表現の機微が素晴らしかった。年齢、性別、立場の違いを、よくここまで表現できるなぁと、感心した。日本語は奥深い。

0
2024年09月17日

Posted by ブクログ

不思議だ。この話を読むと、自分も連句を巻いてみたくなる。短歌とか俳句とか、そんなに興味がある方ではないのに。
いつものメンバーに加わる新メンバーもいい感じ。時代の先端を行く東京で動き回るのもよし、近くの植物園でお散歩するもよし。
おばあちゃんオススメのわらびもち、食べてみたいな。(きな粉食べられないけど。)

0
2023年06月02日

Posted by ブクログ

連句が益々面白くなってきた。幅広い年代のメンバーが居るから感性もそれぞれなところがいい。
俳句と短歌ばかりではなく、日常のことや人生観のようなことも句会の後の食事会で交流できるのが羨ましい。ハイセンスな上流階級な人達の集いではあるけど、だからこそ余裕があって広い心で受け入れてくれるのかなとも感じる。
何句か素敵だなと思うものもあった。
越後屋若狭の羊羹はかなり気になるけど一生食べられないだろうな。

0
2025年08月30日

Posted by ブクログ

言葉の園のお菓子番シリーズ(三)
亡き祖母の縁で連句会「ひとつばたご」に通い始めた一葉。ポップを書きながらブックカフェに勤めて4ヶ月が経つ。

一葉の勤めるあずきブックスで少女マンガイベントが提案される。連句会でも陽一さんの句「夏のおわりのト短調聴く」がとられ、マンガ談義に花が咲く。
「大島弓子の描いた『夏のおわりのト短調』は叔母でなく、本当は母が壊れる話なのかも!」と語る小説家・上坂柚子さんは歌人の川島久子さんに連れられやって来た。
「親も弱さを持つ小さな人間に過ぎず、世界も信用ならないものだと、見え方ががらりと変わる。それが思春期でしょう」航人さんの重みのある言葉に、このマンガを読んでみたくなった。

一葉の司会で始まったトークイベント。
ゲストはもちろん久子さんと柚子さん。
二人のトークで盛り上がる会場。
緊張感とワクワク感が伝わって来た。
イベントを通じて自分にはまだまだ知らない事が多く勉強が必要だと思う一葉。
イベントで知り合った詩人の広田優氏が連句会に現れて…

四話「句の心」の終わりは全員で巻いた歌仙
「人のむづかし」 捌 草野航人
発句から挙句まで36句全てが載せられていて感動する。
ほしおさなえさんが主催する連句会「連なる楽しみ」で実際に巻かれた歌仙を一部変更したものだと読後に知った。
連衆には歌人の東直子さんや千葉聡さん、翻訳家の三辺律子さん、編集者の矢内裕子さんなど知っている方の名前もあり、どの句だろうと想像するのも楽しかった。

連句は正解のない分岐の連続。人生そのもの!

調布の神代植物公園にヒトツバタゴ
(なんじゃもんじゃの木)があるそう!
白い花が咲く5月に会いにいきたい。

両国にある「越後屋若狭」の水ようかんが美味しそう。江戸時代を思わせる店をいつか訪れてみたい。

回を重ねるごとに登場人物が増えていく。「人物紹介」を載せてあり迷わず読むことができた。
(四)「復活祭の卵」もとても楽しみ!

0
2025年03月04日

Posted by ブクログ

ブックカフェでの作家トークイベント。羨ましい、楽しそうだし興味あるテーマだから実際にあったらぜひ参加したい。くらげちゃんの進学問題。家族だから心配な気持ちもわかるけどどんなことでも経験だからね。深大寺も植物園も前に行ったことあります。また行きたくなった。連句会に次々新しい方が入ってくるので覚えるのが大変。連句会みたいな仕事や日常の属性関係なく趣味での繋がりっていいな。

0
2024年09月10日

Posted by ブクログ

連句って日本らしさが満載でいいですね。
難しそうですが…
言葉のキレイさや日本独特の表現なんかもあって。
春一番や葉桜など、季節を細かく感じられる。

そして、和菓子が毎回美味しそう。
読みながらどんなお菓子か調べてしまう。
今度買いに行ってみよう〜

私にとって必要な情報がたくさん詰まっている物語
次は4作目。
楽しみ。

0
2024年08月23日

Posted by ブクログ

「言葉の園のお菓子番」の3冊目。
今回はいつものメンバーだけでなく歌人の久子さんが連れてきた作家先生の柚子さんや詩人の広田さんなどが彩りを添えて話が進む。
お菓子も色々な事情でいつもとは異なるお菓子が用意されるなど、3冊目になって目先も変えられて、お陰で今回もまた楽しく読めた。

シリーズを通して一葉の成長物語になっているのだが、連歌を巻いたりトークイベントで司会を任されたりの中で、他のメンバーの生き方にも後押しされて、徐々に心持ちが変わっていく様が好ましい。
同じ連衆が集まって同じ発句からはじめたとしても捌きによってはまったくちがう一巻になる、『正解のない分岐の連続』という連歌のあり様に、人生というものについても考えさせられる。『長く生きればやりなおし利く』なんて句もいいね。


詩人の広田さんの句がなかなか素敵。

 緑陰やまだらになりて歩きをり

 水滴となりあの人の胸に棲む


長編小説の公募の一次選考にも通らず落ち込む蛍さんの吹っ切れ方も良いな。一度つまずいて知る世界もあるよね。

 花が舞うやぶれかぶれで生きている


久子さんの教え子という若い人もたくさん参加してきて今までとは違った感じの句が新鮮に感じられる一方、ベテランの酸いも甘いも噛み分けた句がまた身に沁みた。

 山笑えども人のむずかし

0
2024年02月08日

Posted by ブクログ

ひとつばたごのメンバーは、年代、性別、職業が多様で、みんな自立していて、穏やかに交流しつつ、句を作る中で踏み込むこともある。
人と人との距離感が気持ちいいシリーズ。
前に進みたい気持ちも、進まなければならないという焦りも、過去を懐かしむ気持ちも、丸く包んでいく。
今回は一葉さんのポップの話はほとんど登場せず、書店のイベント運営の話が出てきた。一葉さんの仕事の話も、緩いのにきちんとしていて、心地よい。

0
2023年10月15日

Posted by ブクログ

亡き祖母の代わりにお菓子を届けたことから連句会に通うようになった一葉。誰かが詠んだ句に別の誰かの句がついて、世界がどんどん広がっていく連句が楽しい。「連句は正解のない分岐の連続」って本当に人生みたいだ。人生も、次々にやってくる選択肢を選んで進んでいく。そして、あの時ああしていれば…と後悔することがあったとしても正解は最後まで分からないのだ。
なんとなく流れで参加するようになった一葉が、もっと連句について知りたい、次に進みたいと積極的になってきたのが良い。これからが楽しみだ。

0
2023年10月10日

Posted by ブクログ

こんかいもひとつばたごの連句の会が2回分、がっちりと描写される。
一句一句、どこで響いているのか、あるいは跳躍しているのか、考えながら追っかけていくのも楽しい。

一葉さんがひとつばたごに通い始め、一年。
会には新人さんもつぎつぎと現れてくる中、一首もとられなくて一葉さんが焦ったりもしているのがほほえましい。

この巻のテーマは創作、特に小説を書くことのようだ。

新たに登場した人の中には、詩人として活動する広田優という人物もいる。
大学でドイツ文学を研究する中で、詩人としても活動する、絶滅寸前の文学青年がそのままミドルエイジになったようなおじさまだ。

それから、人気小説家の柚子さんという元気なお姉さんも登場する。

こうしたガチの創作家に触れて、小説家志望の蛍さんが揺れ動いてしまうことになる。

まだこのお話、最終的にどこに着地するのか見えてこないが(シリーズはまだ続くようだが)、この調子で登場人物が増えていくのかなあ。

お盆休みでゆっくり読めたので、出てくる和菓子も検索することができた。
御菓子司塩野の桜の干菓子、越後屋若狭の水羊羹。
どれも名店のようで、なかなかお高い。
しかも、日持ちがしなくて、当日買いに行くとか、どうやって運ぶかとか、いろいろ苦労もあるらしく、なかなかお菓子番も大変だ。

飲食物は持ち寄り方式なのかなあ、と思っていたのだが、このお菓子でよいかとメールしあったりしている場面があったので、もしかすると割り勘なのか、と今回初めて合点がいった。
そうでなければ、この間まで無職だった一葉さんにとって大変な負担のはず。
くだらないことが気になっていたのだが、まあ一つ解決してよかった。

0
2023年08月14日

購入済み

今回も連句の世界に惹き込まれてしまいました。句を作る時の心の動きが今回は描かれ、一葉の前向きな姿にそっと背中を押される気がする。

0
2023年04月28日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。
連句という形式にも慣れてきて、なるほど、こんなふうに繋げていくのか、と読者も連句会、ひとつばたご(物語の終わりで出てくるなんじゃもんじゃの木だなんて)のメンバーとしてだいぶ上手に詠めるようになってきたはず。
登場する水羊羹は本当に美味しそう!
いつかは食べてみたいなぁ、プルプルで、まるで水そのもの!
しんとした世界から手渡されるそれは私の想像を刺激して、お腹も刺激する。

マンガの話も出てきて、本作はシリーズの中でお気に入り。
『たんぽぽの綿毛のように』で出てくる、
「大きな木は動けないけど、たんぽぽの綿毛は遠くまで飛べるでしょう?」(103頁)は、軽やかに生きる強さを感じさせる。
個人的には毒っけのあるこの句、
「念のため消せるインクで書く呪い 長く生きればやり直し利く」
が大好き。
一葉の未来もそろそろ動き出しそう。

0
2023年04月16日

Posted by ブクログ

初めは、連句には一編の詩のようなまとまりを感じられず、戸惑いもあったのだが、ここにきて漸く良さが分かってきたように思う。
前の句には付ける、でも二つ前の句からは遠ざける。
連衆それぞれが持つ世界の表し方を繋げ、広げていくことで、この世界を詠む。
その時にどの句を取るかでその一巻の方向性も変わる。
の役を担うのが捌き。
面白い。
作中に出てくる和菓子も魅力的。

ひとつ気になったのが、
P.292「そぞろ歩きに響くひぐらし」が付いた。
とあったのに、
P.294「そぞろ歩きに響くかなかな」
に変わっていたこと。
確かに「かなかな」の方が情景が広がる感じがして良いと思うが、変更した理由についての言及がなかったので、校正か修正時のミス?と想像してみたり。

この先もどんな世界が巻かれるのか楽しみだ。

0
2023年04月07日

Posted by ブクログ

どんどん人が増えてきた。
しかも、出てくる人が何かすごい。
小説家とか詩人とか、
そんな簡単に会えないよ、普通。
連歌っていうのもあるかもしれんが、
東京のすごさも感じた。

柚子さんが好きだなあ。
これからも出てほしい。

0
2023年03月20日

Posted by ブクログ

毎度のこと、和菓子が魅力的。
連句の作り方について、今回でようやく見えてきたと思いました。条件がたくさんあるんですね。
同じ世界観、広い視点、前とは違う世界、恋、月、酒、宗教、季語のあるなし。など、興味深く並んだ句を眺めました。

最後を読む直前にテレビで深大寺そばの通りや蕎麦打ちを観たので、情景が浮かびラッキーでした。

0
2023年01月17日

Posted by ブクログ

シリーズ第3弾。

亡き祖母のあと、連句会・ひとつばたごのお菓子番として、通い始めた一葉。
そのまま連句会の仲間たちとさまざまな関わり合いを持ち、ポップの仕事やブックカフェにも勤めるようになる。

繋がりや縁を感じる物語でもあり、2弾めあたりから気持ちもグッと入り込み、わからないながら連句会で披露する句にも感動を覚えるようになった。
なにより背筋がピンとするようで静謐さも感じる。

今回もまた新たなメンバーが参加する。
久子さんの紹介で小説家の柚子さんで、少女マンガが好きなことがわかり「あずきブックス」で少女マンガイベントをすることになる。
一葉の司会で大盛況に終わるが、こちらまでドキドキとワクワクとでいっしょに楽しめた。
こういうイベントって良いなぁ、参加したいなぁという思いがいちばんだけど、それまでの準備する一葉の緊張感とか高揚感などもわかるなぁ…って。

そのマンガイベントに参加した詩人の広田優さんもひとつばたごにお菓子持参で来る。
その創作和菓子も芸術のような綺麗さで、お菓子ひとつずつに名前が付いている。
それがとても素晴らしい
『夜の鳥』『半年で』『雨の町』『淡い記憶』
なんて素敵なことばなんだろうか…
想像するしかないのだが、この場に居たいと思った。

いつも連句会の場所は、いろいろな会場を借りるのだが、最終章では広田優さんの自宅でこの界隈は、深大寺や植物公園もあり連句会には良き所だったようだ。

0
2022年09月19日

Posted by ブクログ

ビギナーズラック/たんぽぽの綿毛のように/森に行く夢/
句の心/どこまでも飛ぶ/まぼろしの店

時々に先の道を選んでいく。選択の繰り返しが今を届けてくれる。大当たりも失敗も今へ続くただ一つの道。選択が一つ違えば今とは違う世界にたどり着くだろう。でもやっぱり 今 がいいな

0
2022年09月02日

Posted by ブクログ

3作目。特にどうと云うことはないし、連句はさっぱりだが、なんとなく読んでて気持ちのいい小説。昔の少女漫画の話はちょっと懐かしかった

0
2025年11月17日

Posted by ブクログ

祖母のメモから始まった連句の会。
毎月持っていくお菓子は、この会のお菓子番だった祖母が残したメモ通り。
でも、今回の会に参加する新しい人はあんこが苦手だと言う。
祖母が残したメモの今月のお菓子は「桜餅」。
どうしたものかと悩んでいたら
祖母が「定番は大事だけどルールじゃない。ただのルールになってしまったら、心がないじゃない」と話していたことを聞く。
臨機応変に、新しいものも取り入れることで定番の良さを知ることもあるだろう。
定番に固執することで、通り過ぎてしまう新しい風もあるだろう。


今回はシリーズ3作目。
少しずつ連句の会や仕事に慣れ始めた主人公「一葉」が、苦手意識があったことや、新しい世界と出会い、連句を読むものとしても、1人の社会人としても成長し自分を知っていく物語となっていた。

いっぽうで、変わっていくものに一抹の寂しさを感じどこか取り残されたような気持ちになる大人たちサイドも描かれていた
「生きるとはそういうものなんでしょうね」
一葉には分からないかもしれないけど、年を重ねると「そういうもの」の意味が少しずつ分かっていくようになるのよと、話しかけたくなった。

連句の会の航人さんの言葉
「みんなある程度、生きたらこの世を去っていく」
軽やかながら重みがあった。それくらいの鼻歌位の気持ちで日々を楽しみ、慈しみ、生きていけたら素敵だなと少しだけ前を向いてみる気持ちで読み終えた。

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。新しい分野の仕事に挑戦する一葉に綻び、一葉を見習って私も頑張ろうと思う。そして連句会にも新しい風が吹いており、変わらないようで変わっていくひとつばたごを見守っていきたい。連句とかできる気せんけど、読んでるの見るの好き。

0
2025年02月11日

Posted by ブクログ

読み終わった。なんだか周りの人たちのキャラのこさがすごいけど…主人公はなんだか淡いピンクのような穏やかな人。

漫画の世界についてもでていて、私も有名な漫画を一気読みしたいなぁと思う気持ちがあるんだけど、なかなか漫画読み放題なところってないなー。
満喫みたいだけどおしゃれカフェみたいな所があればいいのに〜。

0
2024年09月29日

Posted by ブクログ

シリーズ第三弾。

連句会「ひとつばたご」に通う一葉を主人公に描かれる、ハートウォーミング連作六編が収録されています。

今回も新たな出会いがあり、作家の柚子さんや詩人の優さんを始め、レギュラーメンバーで歌人の久子さんの教え子の方々が、連句会「ひとつばたご」に初参加メンバーとして登場します。
そして、柚子さんとの出会いをきっかけに、一葉が働いているブックカフェ〈あずきブックス〉にて、少女マンガのイベントが開催される展開になったりと、毎回ながら“ご縁”が素敵な繋がりを見せてくれます(まさに連句のようですね)。
そのイベントへの布石的な流れで、作中に少女マンガの作品名が数々出てくるのですが、『動物のお医者さん』は私もコミックスを全巻持っていたので懐かしかったです。
相変わらず、連句のルールはムズいのですが、言葉を選んで季節や感情を表現し、それを皆で繋げて創り上げて(巻いて)いく連句の世界って感性が磨かれていきそうで、そこに魅力を感じますね。
主人公の一葉は〈あずきブックス〉でのイベントの司会も上手くいき、副業のポップ制作も順調のようで何よりですし、連句に関しても向上心が見受けられてその成長が好ましいです。
「ひとつばたご」のメンバーが皆いい人ばかりなので、その和やかな雰囲気が伝わってきて、読んでいてほっこりします。
できれば“お菓子”もご相伴にあずかりたいところなのですけどねw・・・因みに、前巻で治子お祖母ちゃんの“定番”お菓子が一周したこともあってか、この巻では、新たなお菓子も登場して、特に完全予約制の「越後屋若狭」の水ようかんには“めっちゃ美味しそう!一体どんな味なんかな~?”と、大いにそそられました。

今後、一葉がどのように進んでいくのか(“捌き”にチャレンジする時が・・?)、またどんなご縁や広がりが待っているのか・・そして、どんなお菓子が登場するのか楽しみにしております~。

0
2024年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】 ビギナーズラック/たんぽぽの綿毛のように/森に行く夢/句の心/どこまでも飛ぶ/まぼろしの店

このシリーズを読んでいると、連句に興味が湧く。一つの世界を複数人で作りあげる楽しさ、深さに触れる。お菓子もいつもおいしそうで、心惹かれる。
自分の世界も、他人の世界も大切にしていけたら、いいのにね。

0
2023年05月25日

Posted by ブクログ

連句のお話、3冊目。
出てくる人たちの言葉の発想力に感嘆。
文章を書くのも難しいのに、限られた文字数に世界を込める、うまくできたら楽しいだろうなと思います。
まだまだ続きがありそうなので、主人公の成長と周りの人々の変化がこれからも楽しみです。

0
2023年04月12日

Posted by ブクログ

シリーズ第三弾。

登場人物が増えてきて、私はこの3冊目が一番好きかも。

踏み出さなければなにも起こらず、それで終わり。傷つくことはないかもしれないけど、人生の幅はどんどん狭くなってしまう。

自分の居場所のない世界で生き続けるのはさびしいことなんですよね。だから、みんなある程度生きたらこの世を去っていく。

0
2023年02月07日

Posted by ブクログ

今回は連句会に新規メンバーが加入
新しい景色が見えてくる

連句自体には理解が及ばないが
それが出来上がる過程に物語がある

ほしおさんのキャラは少し陰のある人物が多いが
生きる力があると思う
スーパースターではない身近にいそうな人たちから私も力をもらう
少しずつ前に歩いていこう

0
2022年12月21日

Posted by ブクログ

今回も気になるお菓子がたくさん出てきます。新しいメンバーが増えて、次回どんなひとだったっけ、と思い出すところからスタートしそうです。連句にどんどんハマっていきますね。捌く主人公がいつか見られるのでしょうか。

0
2022年11月14日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。
前作でブックカフェで働くことになった一葉。
今作ではブックカフェの話がメインになるかと思ったが、新たな登場人物が増え、また新たな扉が開いていく。
少女漫画をテーマにした講演会や、これまでと違う場所での連歌など、扱っている内容は同じなのに、また違う景色に見え、一葉と一緒にふわふわと漂う感じがした。
新たな登場人物が増えたことで、新しいお菓子も登場し、思わずネットで調べたりしてしまったが、一葉の心の中の描写が少なかったように感じて、個人的には今作では何を伝えたかったのだろう??という読後。
しかし、他のシリーズもそうだけど、次から次へといろいろなアイデアが出る作者の頭の中を覗いてみたい。
謝辞のページを見ると、作者が実際連歌を巻いているようだし、すごいなぁ・・・の一言に尽きる。
連歌の説明も毎回丁寧で、一葉と一緒に連歌を学んでいる気がするのが、今作の何よりもいいところだと思う。
今後、一葉が何を一番大切にしていこうとするのか、続編に期待。

0
2022年09月29日

「小説」ランキング