ほしおさなえのレビュー一覧

  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

    Posted by ブクログ

    シリーズ5作目
    登場人物たちの日常がよく描かれていて
    連句そのものよりも、連句を巻くために己に向き合い心の中から紡ぎ出す言葉たちに焦点が当てられていたと思う。

    前作の最後に登場した「大輔」さんと主人公「一葉」の父親との交流も始まり、ますます物語も言葉も広がりを持っていくのだろうと予想できる。

    最後に掲載された連句の「ぽこるぽこると話すはまぐり」という言葉の響きが、可愛く心に残った。はまぐりが何を話しているのか、妄想してしまう。

    1つの言葉から連想し、想いを馳せてみる
    そんな優しい時間をいくつもくれる作品です。

    0
    2025年12月17日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    軽井沢にあるイギリス風の洋館、銀河ホテルが舞台。

    千本のインク達がお出迎えしてくれる手紙室が見てみたいなと思いながら、昔インクに憧れて瓶でちょこちょこ集めたあのインクたちの存在を思い出した。

    どこにしまいこんだのだろう。

    その時の私は何色を買い込んでいたのか気になって仕方ない(笑)

    0
    2025年12月15日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

    Posted by ブクログ

    一巻から読んでるけど、一巻は楽しかった。
    2巻、3巻はちょっとくどい。もういいかな。旬平くんの話がもっと知りたかったな

    0
    2025年12月15日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

    Posted by ブクログ



    第一話チケットと昆布巻

    主人公の竹野がなかなかとして捻くれている。
    自分の仕事に満足出来ていなくて、試行錯誤中なのだと思うけど…。
    でも、弓子さんの活版印刷への姿勢を見て、自分自身の仕事への向き合い方を学んでいく。

    古い物の良さって何なんだろう。
    私自身もわかってないなあ。


    第二話カナコの歌

    弓子さんのお母さんのカナコさんの物語。
    カナコさんは透明感、清潔感があるとても素敵な人だ。
    突然の病気で戸惑いや恐怖、残される弓子さんのこと、たくさんの思いがあったことであろう。
    そして、周りの友人にも、もちろん生活があるんだけど…
    友人の裕美にはもう少しカナコに寄り添って欲しかったな

    0
    2025年11月27日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

    Posted by ブクログ

    3作目。特にどうと云うことはないし、連句はさっぱりだが、なんとなく読んでて気持ちのいい小説。昔の少女漫画の話はちょっと懐かしかった

    0
    2025年11月17日
  • 星降る海 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    誰も見覚えのない手描き友禅の謎を追いながら、”願い"の持つ力と”欲望"が生んだ切ない記憶を辿る。それが主人公の母親に繋がってくる展開が面白かった。「願いと妬みはセット」という言葉には説得力があって頷くしかない。このシリーズもそろそろ完結なのかなあ。

    0
    2025年11月17日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    "付喪神”と言う通り、大事に使われたものには想いが宿るのだと思う。私は振袖を着なかったけど、代々受け継げるものがあるのは素敵。今回の振袖にも、また新しい世代の想いが刻まれていくんだろうな。丁寧に仕立てられた着物を想像しながら読むのも楽しかった。

    0
    2025年11月16日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

    Posted by ブクログ



    ★ちょうちょうの朗読会

    出来上がった朗読会のプログラム、私も見たいなあ。
    想像しながら一生懸命読むんだけど、想像がおいつかない。(^^;

    ★我らの西部劇

    父と子の心の確執や成長の物語


    前作同様に、活版印刷や店主の弓子さんと会話する事により、気づきを得たり成長したり。
    何が違うのかはわからないけど、前作の方がスっと理解できて感動もしたような。
    登場人物たちの状況が私の身近であるかどうかの違いなのかな。
    とはいえ、続きも気になるので次回作も読みます!

    0
    2025年11月13日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「第3和 十人十色 Blue Lagoon」

    定年を迎える教授の最後のゼミ旅行のお話。学生が卒論制作をすることで、学びが深まるだけでなく、教授である主人公もゼミ生の数だけ思うところがあったのではないか、もしかすると学生よりも多くのことを得られたのではないかと思いました。

    「元気で楽しく」
    色々と心に響く言葉がありましたが、極めて簡潔なこの言葉が特に印象に残りました。

    0
    2025年11月08日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明大 「君や結菜は、原因を自分の外に出して、外から見ることができるタイプなんだよね。自分の感情が原因だった場合も、とにかく外に出して対象を見ようとする」

    茜 「それが言語化するってこと?」

    明大 「そうそう。そうなれば対象をなんとかするとか、対象の捉え方や距離の取り方を変えるとかいろいろやりようが出てくるよ」

    私は言語化するタイプです。言語化できないで混沌としてしまう人がいると考えたことがありませんでした。

    明大は元々、問題を言語化できるタイプではなく、後天的に言語化することを習得。自分の弱点を自覚して修正していく力は、見習いたいと思いました。

    0
    2025年11月08日
  • 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「このままいくとすぐに八十や九十になってしまいそうだ。そして死ぬ。だけどまだまだ読んでいないものがたくさんありますからね。死ぬまでにどれだけ読めるか」

    たくさん読むものがあると思うと私もワクワクします。積読の言い訳にもなると思いました。

    戦争がもたらした少女時代の悲劇。戦時中にはこのような話が数えきれないほどあったのでしょうが、小説中に描かれると非常に生々しく、改めて戦争の残酷さを感じました。

    0
    2025年11月06日
  • 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    かつて織物で栄えた東京・八王子が舞台の作品
    着物屋の養女、息子として幼い頃から着物に触れてきた琴子と柿彦がリユース着物を取り扱う店を出すことになる。
    琴子には着物に触れるとその着物が宿す記憶を見ることができる体質を持つ。
    日々たくさんの着物を査定する中で出会ったのは戦時中に着られていたであろう〝銘仙〟。
    昔は普段着として着られていた着物。特に戦時中に着られていたその着物にはどんな記憶が、想いが宿っているのかを探る物語。
    今は着物が身近な存在ではないけど、だからこそ特別なものとして、日本の古き良き伝統として丁寧に繊細に物語が描かれていた

    〝衣は人を包む。包んで守る。そのために作られている。だか

    0
    2025年10月28日
  • おかえり草 祓い師笹目とウツログサ2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】オカエリソウ/サザナミモ/シンキロウゴケ/マドロミソウ/フタツカゲ

    静謐な物語集。
    前作よりもいっそう静かな気がする。

    0
    2025年10月25日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

    Posted by ブクログ

    連句のところは面白いのだけど、きりん座のゴタゴタのところは読むのが面倒でした。あんまりよく知らない人たちのいざござを噂話の形式で語られるので、こっちは興味ない人達なんだけど、、、と思いながら読んでました。主人公の成長には必要な展開なのかもしれないけど、噂話じゃなくストーリーを入れ込んで欲しかったです。ひとつばたごの人達のエピソードの方がいいな。

    0
    2025年10月22日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    彼氏と別れたことを言わなかった美紅。
    就職をやめて実家の本屋を継ぐことにしたのを言わなかった穂乃果。
    中国勤務になったことを言わなかった萌音。

    「水臭い、言ってくれればよかったのに。友達でしょ」と言いたい気分でしたが、皆、自分の気持ちの整理がつくまで言えなかったのだと思うに到りました。

    私は日頃から手紙を書く方ではありますが、1000色あるインクを前にして改まって想いを伝えたいのは誰だろうと考えてみました。答えは出ませんでしたが、このような手紙室が実際にあるのなら、行ってみたいと思いました。

    0
    2025年10月18日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

    Posted by ブクログ

    「言葉の園のお菓子番」の5冊目。

    前巻で知り合った「きりん座」のメンバーを「ひとつばたご」に招いたり逆に「きりん座」の定例会に参加したりで、一葉を取り巻く世界はまた広がりを見せる。新たな人とのつながり、そこから思い起こされる過去の記憶、触発される歌心…。
    様々な年代が集まる「ひとつばたご」と若い世代が中心の「きりん座」の対比が面白く、「きりん座」で出している同人誌からつながった文芸マーケット(文学フリマみたいなイベント)にも惹かれる。
    学生の頃に写真をやっていたという一葉の父の応募した写真が入選した時のエピソードにもほのぼのとする。


    すぐ前の句とは異なる情景を詠みながら、前の句に込められ

    0
    2025年10月13日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

    Posted by ブクログ

    2025/09/29予約
    壊れても修繕して使う。大切なものの思い出も一緒に残せる。手間がかかっても金継ぎで補修して今までより素敵になってまた一緒に時を過ごせるって豊かだなぁ。コスパタイパと対極の価値観の中で、ゆっくりとした読書時間を過ごせました。

    0
    2025年10月07日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

    Posted by ブクログ

    苅部さんの秘密が少しづつ明らかになっていくのかと前の巻を読んで思いましたが、そうではなかったですね。レギュラーのメンバーはほぼ出番がなく、主人公が各回で完全に独立してる感じですが、最近はこのスタイルはよく見かけますね。シチュエーションとコンセンプトのみ違う・・。食べ物屋さんのシチュエーションが多いですが、この作品と四宝文房具店は落ち着いた雰囲気で好みです

    0
    2025年10月03日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

    Posted by ブクログ

    インクとガラスペンを使って文字を書きたくなる本。老いることは、出来なくなることも増えるかもしれないけれど、思い出を抱きしめて好きなことをして残りの人生を生きていくこともできる。
    大人になることは、自由が減って単調な日々になることもあるけれど、自分の大切なものを自分の手で守ることも、大人だからこそできること。

    今の自分の姿をもう一度捉え直して、丁寧に生きてみたいなと思える物語だった。

    0
    2025年10月01日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    振袖の「意志」を感じた琴子は、依頼主に自分の力について語り、振袖を預かって夢を見る。

    柿彦の懸念はもっともなことで、この先どう進むのか興味深い。着物にはとんと縁が無いけれど、こういう物語を読むと着られたらよかったなとは思う。

    0
    2025年09月30日