ほしおさなえのレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    心から出てくるものを、活字にし本に残す。本になることで人に伝わり繋ぐことができる。
    時間を超え想いを伝える活字。人の文化を伝える活字。形は変わっても伝えたい想い。

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    2020年08月15日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    ほしおさなえさんの作品は題材がまず惹かれるものがありますね。これまで大事にされてきたまちの文化や技術や人の気持ちなどなど。
    今回の作品も一度はやってみたいと思っていた金継ぎの話。まずは金継ぎしたいと思うほどに使い込んだお気に入りの器が必要かなぁ。
    三世代の女性たちの生き方や思いとともに、金継ぎについても非常に詳しく解説されていて、読みやすい物語でした。
    結子と真緒の中間にいる自分は、これから仕事と生き方とどうしようか…そんなことも考えさせられました。

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    2020年08月14日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    人と人を繋ぎ、時間を超越する活字。人が拾い、組み上げ、印刷する。印刷されて初めて伝わる言葉になる。
    人に繋げるから人の手が必要なのだ。

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    2020年07月24日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    ネタバレ

    シリーズ二作目。活版印刷を通して人と人が繋がっていく物語。「ちょうちょうの朗読会」「あわゆきのあと」「海からの手紙」「我らの西部劇」の5編。どのお話も良かった。最後のお話の中の「書いた人も、組んだ人ももうここにいないのに、版が残ってる。これを刷れば、言葉が浮かび上がってくる」この一文は本当に感慨深い。データとは違い、手で触れて感じることが出来るからこそ、胸に迫るものがある。余談だが、お父様の残した資料をヒントに「我らの西部劇」の物語が出来たのだろうか。ここにも「繋がり」を感じる。

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    2020年07月14日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    時間は流れる。人は変わる。
    ーーそれが生きているということだから。

    私も飛ぼう。低くても、遠くまで行けなくても。行き先があるかわからなくても。飛べるかぎり飛んでみよう。
    それが生きるということだから。

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    2020年07月11日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    ネタバレ

    祖母が孫娘と共に祖母の故郷を訪れる。
    それは祖母の古い記憶を辿る旅でもあった。
    いいな、こういうの。
    私も年老いた時にそんな旅をしてみたい。

    祖母が生業としている金継ぎ。
    器等の欠けた部分を繕うその仕事は、欠けた部分を直して元通りにするだけでなく、敢えて色等も変えて継ぎ目や繕った跡を残し、新たな景色を楽しむものだという。

    人生も同じだ。
    思い通りにいかないからといって無理に繕う必要はない。
    継ぎ足して変えていってもよいではないか。
    目の前に伸びる道を真っ直ぐ進めばよいと思っていたのに、思いがけず予想外の方向へ曲がることもある。
    そんな時は元通りの方向へわざわざ戻らなくてもよいではないか。

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    2020年07月07日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    今、私は結構しんどくて、しんどくて、この本を読むのにも休み休みで読んだ。(;^ω^)
    とっても面白いし、背中を押してもらえるし、読んでいて苦しくなるような「救いのない本」ではない。
    むしろその逆なのに、登場人物の強さがしんどくて、休み休みで読んでしまった。

    「生きているのが楽しいのはほんのちょっとで、人生の大部分が戦い」
    だなんて、ニコニコ笑顔で話されても、ああそうですよね、って、ちょっと今は言えない。
    何せ戦いの真っ最中なもんで。
    でもって、その戦いに気持ちが折れそうになってるもんで。
    ああ、こういうもんなのね、って思ってしまう。みんなそう。苦しくて、もういいやって投げ出して楽になりたいっ

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    2020年07月04日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    お母さんの話は切ないですが、たしかにいたんだということを関わった人たちによって弓子さんにわかってもらえてよかったです。

    活版印刷のイベント行ってみたくなりました。落ち着いたら調べて行こうかな。
    果たして大きい印刷機は動くのか気になるところです。

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    2020年06月10日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    ネタバレ

    最後の話が一番グッときた。理解しあえない不器用な親子が少し歩み寄り、魂が版に、そして本によみがえる。本ってやっぱり宝物やなぁ

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    2020年04月29日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    家の声が聞こえ主人公の話第2弾。
    歌を覚えて歌っていた家が、言葉を覚えて会話が成立しだしていてびっくり。
    正月にほかの家たちと人間の姿で会って話すということは、付喪神みたいなものなのかな。
    家が喋ってくれたら一人暮らしでもさみしくないなぁ。
    主人公は馴染んできていて孤独じゃなくなってほんとによかった。
    あと、切り紙したくなりますね。

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    2020年03月12日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    物作りって素晴らしい。
    伝統を復活させたり、それを引き継いでいくことは大切。壊れたから捨てるではなく直してそこが新たな景色になるというところが一番印象的だった。

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    2020年03月08日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    金継をする祖母、ホテルに勤める娘、高校生の孫の、それぞれの生き方を丁寧に描いた物語。
    飛騨高山から大子へと、祖母の思い出の人を追う祖母と孫の旅。そこへ娘が合流し、今まで胸にしまっておいた思いを互いに語る。
    派手さはないが、胸に染み入って引き込まれた。
    漆に関わる人達の仕事ぶりを読みながら、以前思い切って購入した拭漆のお椀の美しさを思い浮かべた。これからも大切に使おうと思う。

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    2020年02月12日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    この作者ならではの、あたたかで芯の通った女性の生き方が清々しい。
    金継ぎという地味な仕事の中に自分なりの意義を見つけて技術を継承していく孫娘の真緒。
    女三代の人生には、それぞれ葛藤も諦めもあったが、またそれぞれに希望もある。

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    2020年02月01日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    活版印刷の登場人物がたくさん出てきた。
    ちょっと混乱したけど物語がより深くなった。
    切り絵は楽しそう。
    建物の声から会話に進化(?)したけど、
    ファンタジーと思えばそんな感じもありかもとは思うが、ん~~~ビミョー。

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    2020年01月12日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    「菓子屋横丁月光荘」の2冊目。
    どこかで読んだような話と思えば、三日月堂の最終巻に出てきた古書店・浮草の話じゃないか。
    店番の安西さんは、同じ巻の第2話の就活に悩む女子大生だよね。
    ネットで見ると、作者は同じ時期にこれらの話を書いたようで、あちらの話をこちらから見ればという趣向。

    何という話でもなかった最初の巻だったが、この巻になって、三日月堂に近しいテイストを感じて、なかなか良くなってきた。

    昔と違って、歳を取って、最近、仕事で気持ちの通わない人とやり取りするのが億劫になっているのだけど、『人とかかわるのに痛みはつきもの。心を閉じてしまえばどんどん鈍感になれる。まわりになにも働きかけない

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    2019年09月29日
  • 銀塩写真探偵 一九八五年の光

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    なんとなくプロローグのような物語。フィルム撮影と現像が重要な物語なので、主人公がフィルム撮影に興味を持って、撮影、現像を始めるまでにかなりのページを割いてる。物語のメインである銀塩写真探偵に関しては、主人公がその入り口に立ったくらいのところで終わってしまっている。これは続いてくれないと、なんだか中途半端な感じになっちゃうなぁ。

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    2018年07月20日
  • みずうみの歌

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    水に沈んだ街の物語。
    思い出の品をサルベージする仕事をしつつ、やがて自分のルーツを探る旅に出る。
    ノスタルジックな雰囲気が素敵でした。

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    2014年02月11日
  • みずうみの歌

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    ネタバレ

    静かに語りかけてくるような素敵な作品でした。
    とても良かったです。

    水の底に沈んでしまった街という物語の舞台が魅力的。
    登場人物達の抱える喪失感や苦悩といったものを映す鏡のようで。
    一方で水の底からサルベージされるかつての住人達の思い出の数々が温かな光を感じさせる。
    その対比の描かれ方が好きです。
    美しく透明感のある描写が物語に彩りを加え、不思議な世界へと導いてくれる。

    そしてバックアップワールドを描いた作中作がこれまた非常に魅力的でした。
    こういった概念の作品も好きなので、それ単体で読んでみたいな、と。

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    2013年12月21日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    大きな展開があるわけではないけれど、その中で一葉が初めて捌きに挑戦したり、ひとつばたごもオンライン連句を実施したりと少しづつ変化、成長を感じられる。今作は連句についての解説がかなりあったので今まであやふやだったものが少し理解できた気がする。
    そして文芸フリマに行ってみたい。

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    2026年07月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    このシリーズ第6弾。今回は新型コロナ禍で、卒論や藤崎産業の採用試験に臨む百花の話が中心になっている。突然制限だらけの世の中になり、戸惑いや不安を感じながらも、ぶれずに自分の道を歩んでいる百花や小冊子同好会の仲間たち。オンラインばかりで、物語が膠着気味だが、次への助走だと期待して読み終わった。

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    2026年07月02日