ほしおさなえのレビュー一覧

  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    川越かなと思って読み始めたけど、東京だった。 紙、特に和紙に重きを置いたテーマで、これは好きなやつ! 主人公は自信がないながらも、一生懸命だししっかりしてる子で好印象。今後も気になるので続きも読みたい。

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    2020年12月17日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    ネタバレ

    馴染みのない専門用語や地名、建築物名が多数出てきて、イメージしにくかったため、気になったものを検索しながら読んだので時間がかかった。
    冒頭に出てくる組子の障子がもう、何度読み返してもイメージ出来ず、画像を見てイメージしつつ、それをカードに?とまたイメージ出来ず…。読み進めていって何とか分かった。
    ストーリー自体は面白く、和紙にも魅力を感じたので、百花と同様、知識があればもっと楽しめるんだろうな、と思った。
    象の話も切なくなった。
    続きが楽しみ。

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    2020年12月12日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    菓子屋横丁の3冊目。
    自分と同じ能力?を持った親友の祖母と出会って、自分がオカシイわけじゃなく同じ人がいることに安堵する。
    学生から社会人になる自分が想像できずに悩むけど、料亭を旅館に再生する女性に出会って一緒にリーフレットを作ることでこれから自分がどうしたいのか掴みかける。
    田辺家を建てたのが守人の曽祖父だった!世間は広いようで狭い。こういうことって生きてるとアルアルだったりする。
    三日月堂が終わったけどこっちで復活?!次の展開も楽しみ。

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    2020年12月12日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    弓子が生まれる前の話や、周りのひとたちのスピンオフ。どの話もよかった。これからどうなるのかちょっと心配する終わり方もありますが、きっとそれでも進んでいくのでしょうか。

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    2020年11月25日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    七段飾りの雛人形、実家の二階の屋根裏に眠っている。もう何十年も飾ってないからどうなっているやら。かつて親父と組み立てたけど、あれは結構な手間だった。我が家のは男雛が向かって右、女雛が左。当時の説明書にそう載ってたけど、今では関東、関西によらずその逆が主流らしい。理由を調べると「ふ~ん」てなもんで、これは公家の伝統であるからして我が家の採用する京雛流がいいだろう、と個人的には思う。「カイアワセ」って遊びは知らなかったが、ワークショップをとおしてイベントに採用するのは素敵なアイディアだ。地元の歴史館の行事として、ヒオウギ貝でやってみるのもよさそうだ。

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    2020年11月12日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    ・家の声を聞くことができる体質の青年が歌う家で暮らすことになる。
    ・「もういいかい」「まあだだよ」という声がする建物。
    ・川越が舞台。活版印刷三日月堂と同じ世界のようなので知った顔や店が出てくるかも?
    ・川越のCMでもあるかな?

    ▼月光荘についての簡単なメモ

    【旭爵位文庫】実際にある施設らしい。安藤さんが佐久間さんと藤村さんに紹介したかった建物。写真を見ると昔よく行ってたタイプの店舗建築だった。
    【旭湯】銭湯。遠野が月光荘に入った日に行った。リアルにある銭湯だったが最近なくなったらしい。
    【安藤万年/あんどう・かずとし】べんてんちゃんの友人のトモちゃんのおじいさん。喫茶店「羅針盤」の経営者

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    2020年11月08日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    つながっていく縁。どうやら川越は素晴らしい街のようだ。今度行ってみたい。家の声か聞こえる人との出会いも良かった。

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    2020年11月07日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    真緒は高校二年生。母の結子は金沢のホテルに単身赴任中で、今は祖母の千恵と二人暮らしだ。
    祖母は、漆を使って壊れた器を繕うこと(金継ぎ)を仕事にしているのだが、夏休みに千恵の仕事を間近に見た真緒は、少しずつ金継ぎの作業を手伝い、深い満足感を知るようになっていった。
    ある日、千恵が大切にしてきた紅春慶の簪をきっかけに、ふたりは千恵の生まれ育った故郷・飛騨高山への旅に出ることに。


    千恵、結子、真緒の三代の女性たちが交代で語り手となって、それぞれの時代の制約の中で、自らの思いを胸に、喜びをもって打ち込める仕事を見いだしてゆく過程が清々しい。

    何もかもが壊れてしまった戦後の混乱期や、夫の裏切りに傷

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    2020年11月03日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    日本橋にある和紙の記念館を舞台にした中編集。登場人物はみんな紙が好き、というそれだけで愛おしくなる。紙の小物市や紙アイテム、紙を使った建物の内装など、文章を読んでいるのにそれらの造形が思い浮かびニマニマする。

    ワシは印刷が好きで、フォントと色と紙が好きなんだけど、やはり和紙は別格。たまーに紙の専門店に行って和紙や洋紙を見てはニマニマしているが、小説でその追体験をした気持ちになれた。

    絶妙に日本橋の観光案内にもなっていて、様々な要素を楽しめる一冊。

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    2020年10月26日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    扉の活版印刷……昔の文庫本ってみんなこんなだったよなあ…と懐かしかった。
     
     スピンオフっていうのかな。
     今までの登場人物のお話し。
     優しい物語、健在。
     

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    2020年10月22日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    ネタバレ

    漆をめぐって親娘3代の目線でそれぞれの葛藤が描かれている。
    特に将来のことで迷いがあった孫の真緒が、物作りに目覚めていく過程がよかった。
    祖母の金継ぎの手伝いをきっかけに「繕い」の奥深さを知り金継ぎに興味を持ち、高山〜大子の旅で伝統工芸に携わる人々に出会うことで自分のやりたいことがはっきりしていく。その成長の姿がとてもキラキラしていて素敵だった。

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    2020年09月28日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    三日月堂ファンとしちゃあ話がつながったのは嬉しい。でも、これはもはやファンタジーだわ。家の声が聴こえるって、まあそういうのも許すかなって思ってたけど、家と会話までしちゃうとなるとちょっとなぁ。川越の古民家が若者たちの関与で魅力的に再生されるていくのは夢がある。行政頼みではなくて、地元の人たちとともにそういう街づくりがかなうのなら理想的だ。でもって話の本筋は、三日月堂が活版印刷の魅力を伝えてくれたように、月光荘は古い地図の魅力を伝えてちょーだい。

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    2020年09月21日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    ちょっと想像していた話とは違っていたかな。

    紙や紙小物が好きな女子大生と和紙を愛する仏頂面のイケメン御曹司の話。
    これから記念館はどうなっていくのか。
    まだ物語は始まったばかり。
    薫子さんや紫乃さんがすてき。

    三日月堂を思い浮かべるような一節も。
    活版印刷三日月堂を思って読むと全く違うかも。

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    2020年09月12日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    幼い頃から『家の声が聞こえる』不思議な力を持つ大学院生の遠野守人。家族との縁が薄い彼に、大学の先生からの紹介で川越の菓子屋横丁にある古民家で住み込みの管理人をすることに。早速家主や先生と古民家に入った守人は、そこで家が歌っているのを聞き…。

    予想していた内容とは違って守人はその不思議な力を人前で披露することはないし、家の歴史や過去の物語について謎解きすることもない。この辺りが私の好みとは少し外れていて物足りなかった。
    ただ二話どちらの物語も温かなものだった。

    家は大事にされればそれこそ何百年と生き続けるのだから、その中で幾世代も、幾人もの人や家族の人生を見守っている。
    その人生では楽しいこ

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    2020年09月11日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    【収録作品】第一話 麻の葉のカード/第二話 貝殻の小箱/第三話 いろいろ紙ノート
     活版印刷や古地図ともつながる世界観。古くからある物作りに対する敬意と愛情を感じる。物欲も刺激されるが。

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    2020年08月12日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    祖母のやっている金継ぎを手伝ううちに漆に興味を持った高校生の真緒.祖母の実家が塗師だったことや祖母の大切にしている飛騨春慶の紅春慶のかんざしに纏わる思いなどを知って祖母とその過去を探す旅に出る.二人の大事にし合う心や物に読みながら癒されていく.伝統工芸の持つ力強さをそこに感じた.

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    2020年08月10日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    歴史を重ねて趣のある古民家に手を加えて再生し、商売を始める人たちが我がまちにも増えている。こうした店がもっと軒を連ねてくれれば、城下町として魅力を増すのだけれど。と、読むほどに川越市をうらやましく思う。実際に昨年訪ねて、菓子屋横丁ほか散策して楽しめた。この小説そのものは、主人公ほか登場人物の人生の背景を縷々紹介されて…ま、これからいろんな広がりがあるのでしょう。

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    2020年07月29日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    自分の道を生きること、全編を通してそれが描かれていたように思う。消極的選択、と言うけれど、なにがおきてもそれにどう意味付けるかは自分自身。

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    2020年07月23日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    行動したことが次に繋がっていくのが分かって、なんだか安心する。日々の出来事の中からいくつかをピックアップしてるから、日々が繋がっているというのがありありと分かる。物語なんだから当たり前と言えば当たり前何だけど、自分の毎日が無駄じゃないと言われている気がして救われる。そういう意味での安心。

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    2020年06月18日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    金継ぎ自体は知っていたけれど、漆が湿気を吸って固まるから梅雨時期のほうが適しているというのは驚き。
    何事もそうだけど、今の当たり前を支えているのはトライ&エラーを繰り返してきた先人の知恵の結晶なんだなぁと改めて感じる。

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    2020年05月28日