ほしおさなえのレビュー一覧
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シリーズ第二弾。
連句会「ひとつばたご」で治子さんの代わりにお菓子番になった一葉。
毎月のお菓子は美味しそうだし、連句は難しそうだけれど面白そう。
治子さんが亡くなってから一年。
亡くなった人も生きている人も、月の光のように見守ってくれている。
「接する、切れる、でも、一点ずつつながっているからほどけてしまうことはない。鎖のように」
「切れるから覚えている」
人との関係と、連句を重ね合わせた表現。
なるほどなぁ。
海月ちゃんは随分個性的だけれど、そんな若い人も温かく受け入れてくれる「ひとつばたご」のメンバーが、とても良い。
読み続けたいシリーズ。 -
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『活版印刷三日月堂』シリーズが良かったので、同著者の本書を手に取りました。
こちらも“三日月堂シリーズ”と同じく、川越が舞台となっております。
“家の声”が聞こえる、大学院生・遠野守人が主人公。
縁あって、川越・菓子屋横丁の一角に建つ古民家で、住みこみの管理人をすることになった守人ですが・・・。
長い時を経た家に、住んでいた人の記憶や思いが“声”となって聞こえてくる・・というと、何だかホラーな感じですが、全然怖くなくてむしろハートウォーミングなお話です。
幼い頃に両親と死に別れ、厳格な祖父に育てられた守人は、祖父に対するネガティブな気持ちを抱き続けていましたが、古き良き街とそこに暮らす又は -
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シリーズ二作目。
初めに出てくるお菓子は、ショートブレッドやドライフルーツビスケット。
「ひとつばたご」で出会った連句仲間から、手作りマーケットで販売するお菓子に商品タグをつけて欲しいとのこと。
会に持って行くのはどら焼き。ああ美味しそう!
ところで本筋、なんだったっけ?
そうそう、大人になって子供を持ち、読み聞かせた絵本に感動する、と言う話。
わからない人もきっといるだろうけれど、私はよくわかる。
読み聞かせるうちに声が詰まってしまったこともある。
絵本には絵本ならではの心をうごかすものが詰まっている。
この話は次の話に持ち越される。
海月さんと言う新しい人物も登場。
本作で主人公、一葉 -
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さて、このシリーズ3冊目。今度もまた配偶者のほうが先に読み終えた。
タイトルは「カラーインクと万年筆」だけど、今回は百花の母の実家がある飯田での、中でも水引の話が印象に残る。
飯田と言えば、ずっと昔に職場のレクリエーションで行ったことがあるな。
その時に水引工芸館みたいなところも行ったけど、実演してた人が作ったものをその場で部下の女性にプレゼントしてくれたことを思い出す。
ネットで動画を見たら、あわじ結びなどあっという間に出来上がるけど、私にはそれすらきれいに出来そうもないぞ。
お話はと言えば、多少の茶々が入ってもうまくことまとまっていく他愛もないお話だが、本作においては水引や旧い家など古