ほしおさなえのレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    5巻目で本筋から外れて短編集。
    ウエスタンの話はくどい感じがしたんだけど、他の人の話はまあ。
    スピンオフってことか。

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    2021年10月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    シリーズ4作目。
    今回はがっつり「三日月堂」とのコラボ。他の作品では名前は出て来ても、弓子さんが出て来ることがなかったが、今回はちゃんと登場。百花の所属する「小冊子研究会」の遠足として、川越に行き、三日月堂で活版印刷の体験をするのだが、川越の観光の中にはちゃんと「月光荘」も登場するので、ファンには堪らない。
    しかし、今作では「ふじさき記念館」の入っているビルの取り壊しが決まり、今後を模索する百花と一成の様子が描かれ、これまでの百花発案による紙を使った作品が登場しないのが少し残念。その代わり、百花は記念館のホームページ作成を頑張るのだが、これまでの紙を使った百花のアイデアは本当に素晴らしかったの

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    2021年09月30日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    三日月堂さんが思っていたよりガッツリ登場。ここの話はまだ続きもありそうで楽しみ。それだけではなく、川越なので月光荘も出てきたりして、みんなこの世界の中で確実に存在しているんだなと思うと、世界が広がった気がして楽しい。フィルムカメラの話も出てきて、あのシリーズも続きが気になるなと思ったり…。登場人物それぞれが自分の考えをしっかり持っていて、きちんと地に足をつけて生きている感じがとてもいい。カラーインク、すごく気になるけど、最近は手紙を書くこともなくなったし、使い道が無いよなぁと思うと二の足を踏む自分がいる…

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    2021年09月30日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    ほしおさんの新シリーズを、といってももう4冊出てるので今更だけど、買ってみる。
    三日月堂の中でもどんな紙に印刷するかということがよく出て来ていたが、この本はその紙、主に和紙を扱ったお話。

    いきなり紙で作られた小物の話になるのだが、それらに対して「かわいい」という気持ちをあまり持てないので、今ひとつ興が乗らないところは否めず。
    色々な紙が紹介されるが、目で見て手で触らないとどんな紙か分からないところが、作中、記念館の説明が文字だけで分かりにくいと言っているのと重なる。
    3つ目の話で偏屈で引きこもりの一成がようやく打ち解けてきたけど、彼の人物像にあまり魅力を感じずで、百花ちゃんもちゃんと出来る子

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    2021年09月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    ネタバレ

    『紙屋ふじさき記念館』その2。

    アルバイトとして記念館で働くことになった百花。一成の祖母・薫子から話を聞いたり、美濃和紙の里で紙漉きの工程を体験したりと、ますます和紙の奥深さに惹かれていく。
    ある日、一成の従兄で現社長の息子、藤崎産業の後継者と目される浩介が顧客の彫金デザイナーを伴って記念館を訪れる。
    一成への対抗心から、「和紙は過去のもの、記念館は不要」と公言してはばからない浩介の態度に、これまで面倒を避けるだけだった一成も、記念館を存続し、和紙の文化を継承しなくてはならないと宣言。
    百花とともに、新しいパッケージデザインや書店とのコラボレーションに積極的に関わるようになり…


    前作は、

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    2021年08月26日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    ネタバレ

    携わっていくイベントなどから自分に何ができるかを考えだし、ひとつの道筋を見つけたかも、というところまできました。
    読めば読むほど川越に行きたくなります。カフェ巡りもしたいですし、お店も見に行きたいです。夜の川越も惹かれますね。落ち着いたら本当に宿泊してのんびり回りたいなと思います。

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    2021年08月21日
  • あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

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    【収録作品】「カントリー・ロード」 ほしおさなえ/「クジラ・トレイン」 崎谷はるひ/「どこまでもブルー」 岡本千紘/「夜桜の舞」 奈波はるか

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    2021年08月20日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    ネタバレ

    百花は、日本文学を学ぶ大学二年生。
    ある日、叔母の誘いで出かけた「東京紙こもの市」というイベントで、和紙の専門店「紙屋ふじさき」のブースにいた無愛想な青年・藤崎一成に紹介される。
    そこで魅了された美しい和紙を使って、組子細工の障子をイメージした麻の葉文様のカードを手作りした事から、百花は一成と共に次の「こもの市」に出品する商品を企画することに…

    人見知りだった百花が、家族や友人の後押しで、ものづくりの喜びを通して成長してゆく。


    『活版印刷三日月堂』で出会ったほしおさなえさんの新しいシリーズということで手に取った。
    百花と一成の成長物語であり、和紙をはじめとする手仕事礼讃の物語。

    つまら

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    2021年07月29日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    三日月堂シリーズ、「未来」が描かれる番外編(シリーズ六冊目)。

    今までのシリーズに登場した人達の、サイドストーリーや後日談・6篇が収録されています。
    今回も、活版印刷で刷られた扉ページが“お出迎え”してくれるのが嬉しいですね。
    どの話も優しい視点から“それぞれの生きる道”が描かれていて、温かな気持ちになります。
    第六話「小さな折り紙」では、弓子さんと悠生さんの息子・佑くんも登場し、時の流れを感じます。
    そう、誰もが昔は子どもでしたし、子ども達も時を経て大人になっていく・・この、あまりに当たり前な人の営みがとても尊いものなのだと本書は思わせてくれます。
    因みに第一話「マドンナの憂鬱」の柚原さん

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    2021年07月09日
  • 銀塩写真探偵 一九八五年の光

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    ネタバレ

    フィルムカメラ、懐かしい。写真屋バイトしてたから、たまに逆巻きになってるフィルムを暗箱で開けて巻き直したりしたなー。と、自分の思い出も蘇る。写真の世界に入れるっていうのもいいなぁ。折角なら続編出してもらって、陽太郎の家族の先行きも知りたいな。

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    2021年04月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    ネタバレ

    水引って、熨斗のイメージしかなかったけれど、画像検索してみると、素敵な小物が沢山!
    中には結構な大作もあって、水引に対するイメージが変わった。
    水引は元々『結』のためのもので、それが吉野家の結びつきを強くしていく過程も沁みた。
    中学生の時にカートリッジ式の簡易万年筆にはまり、そればかり使っていたこと、社会人になってガラスペンに出会い(実用的ではなかったので飾ってた)、眺めていたことを思い出した。
    あのガラスペン、引っ越しの際に片づけたまま出してないが、どこにしまったんだろう…。
    カラーインクの和紙の箱、想像が膨らんでわくわくした。素敵!

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    2021年03月29日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    連作短編7編
    弓子が三日月堂を再開するまでの,祖父の時代からのいろんな人の断片.語り手が変わっても全体を通して温かい想いが溢れている.

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    2021年03月26日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    ネタバレ

    七段飾りの雛人形。以前の実家にもあったなぁ。
    大きくて、飾るのにも片づけるのにも手間が掛かり、その上、小学生だった私はそんなものに興味は無くて。
    凄いとは思ったけど、嬉しいとは思わなかった。
    買ってきた親に悪いから、それなりの反応はして見せたけど。
    結局、2、3回しか飾らなかったように思う。
    「雛の家」の二軒家の雛人形、役目を終えた人形が戻ってきて、揃って飾ってもらえて良かった。いい話だった。
    家の声が聞こえる人が他にもいることを知り、しかもその方の家を建てた人と自分は血縁関係で、家を建てたその人も、家の声を聞くことが出来たという。
    守人がこのことを知っていく下りがとても響いた。
    特に、喜代さ

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    2021年06月26日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』を読んでそれほど日が経っていなかったので、「浮草の灯」が沁みた。
    昔、両親がどこかに旅行した際に購入した和ろうそくが実家で飾られていて、とても綺麗な柄だったのを思い出した。これを読んで、私も欲しくなった。
    「オイテカナイデ」という家の声が心痛い。だが、その後の展開に安堵。
    「家」がお正月に人になって集まるという不思議。
    ファンタジー色が強くなるも、違和感がなくなり、面白くなってきた。

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    2021年03月21日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    ネタバレ

    碌にあらすじ知らないまま読んだので、思っていたのと違って少々戸惑った。
    少しばかり、ファンタジック。でも嫌いじゃない。
    川越には行ったことはないけれど、『活版印刷三日月堂』よりも踏み込んで、川越の魅力が伝わってくる。
    登場人物が割と多めなので、忘れないうちに次巻へ。

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    2021年03月16日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    シリーズ3作目。
    今作は百花たちがお正月を母の生家のある長野県飯田市で過ごす様子から描かれる。
    母の実家に帰った百花は、祖母がかつて水引の職人であったことを知る。
    おせち料理をせっせと作る母たちの輪に入れずにいた百花は、祖母が作っていた水引の箸置きを作る手伝いをすることにしたが、いざ水引を結っていくと、その奥深さにはまっていく百花。お正月休みが明ける頃にはみんなで吊るし雛ではなく「吊るし水引」を作成してしまうほど。
    一方、年が明けた記念館では、新たに「物語ペーパー」を作成する準備に追われていた。
    その準備に集まった関係者から、記念館の使っていないスペースを利用し、ワークショップを開くことを提案

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    2021年03月12日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    家の声が聞こえる主人公と川越の街を描いたシリーズ2作目。
    今作では古書店の「浮草」のご主人が余命わずかな話から始まり、紙を作る家業を継がなかった守人の先輩の後悔の話から守人が管理人を勤める「月光荘」での切り絵の体験会をやってみようと言う企画を通して、家族の絆を改めて考えさせる内容。
    「浮草」も、「浮草」に出て来る「雲日記」も三日月堂から繋がるお話。はっきり「三日月堂」とは出してないけど、ファンには堪らない内容だろう。
    主人公の守人はいまいちテンションが低めで、いつも自分の中の何かと格闘している、そんなイメージであまり本文に貢献している感じがしないのだけれど、後輩の「べんてんちゃん」がナビゲーシ

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    2021年01月26日
  • 飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語

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    投稿サイトのカクヨム「美味しい話&恋の話短編小説」受賞者主体(そうじゃないものもある)

    仕事帰りの車中で読んだが、煽り文句程飯テロ感は。。。

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    2021年01月24日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    中盤、終盤あたりから、百花の和紙に対する想いや熱量が急に増えた気がした。
    書店との絡みは楽しみかも。

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    2021年01月23日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    和紙の魅力に溢れていて、読んでいると、手に取りたくなる。ものづくりに対するリスペクトが感じられて好もしい。何かを始めようとする人の背中を押してくれるようにも思う。

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    2021年01月22日