ほしおさなえのレビュー一覧

  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    いまを生きる私たちのために和紙を役立てる

    小説家ってすごい
    イマジナリーの中で経営なんかもできちゃう
    そして読んだ人を洗脳しちゃうんだよね
    まぁほしおさんの世界好きだから良いんだけど笑

    今までの物語がスクロールされて
    大団円に近づいている気がする

    とはいえ急いだ展開と聞いていたので
    後半が飛ばし気味になってくると
    とうとう来たかという感じ
    終わって行くのが惜しくなる

    和紙と人々のつながりの物語
    …のはずだったのでしょうけど
    思わず時代を感じさせる内容にもなりました
    感染症で疲弊していたあの頃の記録は
    後でどんな印象に変わるのでしょう…?

    ともあれシリーズ完結です
    おめでとうございます

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    2024年02月11日
  • ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で

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    読みやすいし、あたたかいお話。
    伏線がいろいろあって、今後のシリーズも気になる。

    ものだまとは、日本らしいなぁと思う。
    あらゆるものに神が宿る神話や、妖怪、そしてことだま。
    ものだまも違和感なくすっと入ってくる。

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    2024年01月17日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    このシリーズ7冊目。でもって完結巻ということのようね。

    いよいよ藤崎産業の社員となった百花が同期の3人と一緒に記念館の移転開館に向けた道筋をつけていく様子が描かれる。
    その過程では、飯田や美濃など今まで訪れた場所、物語ペーパーや組子障子のカードをはじめとしたこれまで創ってきたグッズ、三日月堂やモリノインク、文字箱などの関係した先々のことが現われ、紙こもの市も再開されるなど、まるでシリーズ総集編の趣。
    物語としては、なんだかツール・ド・フランスの最終日のパレード走行を思わせる、全体的に緩い感じの話になってしまったが、折々にはこのシリーズらしい慎ましやかでもホッとする話も織り込まれていて、ずっと

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    2024年01月14日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    ネタバレ

    なかなか辛かったです…

    半分くらいは、前回までのおさらい、という様なストーリーで、とにかく話が進まない。
    そこから徐々に進むが足踏みで、残り30ページが一気にイベントへ。

    これまでがあって、新しいふじさき記念館がある。
    これまでの百花があって、藤崎産業の百花がある。
    というのはよく伝わった。

    もう読みたくないかなと思ってしまった…

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    2024年01月08日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    川越に行ったばかりなので、ワクワクしながら読んだが…あまり最後まで気持ちが盛り上がらないまま終了。シリーズが出てるから面白いと思ったのに残念。

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    2024年01月03日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    ネタバレ

    書店員が無職になり本棚整理。ふと祖母の本を開くと手紙が。祖母の通っていた連歌の集まりに、月ごとに指定されたお菓子を持って参加していく。書店で書いていたポップが評価され、人づてに依頼が入ってくる。連歌を紡ぐ中で、今はなき祖母と対話する物語。

    うーん連歌ルール難しかった
    みんなで集まってワイワイするのいいなと思った。

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    2023年12月25日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    今までとは違い、一つの事を掘り下げるというよりは今まで行ってきた事の集大成?お浚い? そんな感じでした。
    駆け足感は否めないかな。。

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    2023年12月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    コロナ禍の始まりは、こんな風だったなぁと思い出しながら読んだ。
    それまでの当たり前が当たり前でなくなった日々。
    不要不急の外出は禁止。それでも勉強や仕事はしなくてはならない。
    世の中が停滞と変化を同時に求められたもどかしい時期。
    学生さんは、特に気の毒だった。
    百花はまさに学生さんで、その中で卒論や就活をしなくてはならなかったのは大変だったろう。
    急速に変化した世の中で、「和紙」への意識が今後どんな風に変わっていくのか、変わらないのか、楽しみにしたい。

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    2023年12月02日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    年齢も立場も違う人たちがひとつの目的で集うのはいいな
    自分も若い頃に集まってたなー楽しかったな
    他からみたら不思議な感じがするんでしょうね

    身近に歌を詠む人がいないので
    こんな集まりがあるっていうのが興味深い

    印象を三十一文字に落とし込む
    自分の感動をコンパクトにとっておけるのはいいなぁ
    自分はよその人の心の動きをテキストで感じよう(^_^;)

    連歌が生まれる過程が見える小説
    地味なストーリーだが冒険が隠れています
    小説の中の小説があったりするのもひとつ
    表紙は若い女子向きだけどオトナの小説だなー

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    2023年11月27日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    建物の声が聞こえる主人公が、川越の古民家に引っ越すお話。

    昔ながらとかの家って何かいますよね。私も実家がそんな感じで、小さい頃は怖がってました…笑

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    2023年10月28日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    三日月堂を訪れる人の「活字を通しての想い」を綴った短編集。とても優しいお話しが詰まってるので、サスペンスや経済本など頭を使った本を読んた後に読むと安らげるかもしれない。活字の深々とした佇まいから生み出す言葉の重みを魅力的に表現してるのは素晴らしかった。だが、個人的には全体的にお話しの流れが平坦で、少々退屈なところが多かった気がします。

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    2023年10月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    ★いまあたらしく紙を作るとき、むかしの人たちの手にあたらしい人の手が重なる。その瞬間を思うと心がふるえる。(p.295)
    ・ターニングポイントになる巻なのかも。百花も一成も自分の道を自分で決めようとしはじめた。
    ・著者は書きながら伝統とは、伝統を継承するとは、今に活かすためにはなどを考察しているようにも思えます。そしてだんだん煮詰めてこられたような気も。

    【活版印刷】百花新三年生。新入生天野楓さんの紹介で新歓遠足で川越の活版印刷所見学に行くことになる。「三日月堂」ついに本格登場。これまでにもちらほら影は見えていたが。菓子屋横丁も見物するというので月光荘も出てきたりしないか? ・・・名前は出て

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    2023年10月07日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    ネタバレ

    三日月堂の過去の話。暖かい話だけど、時折胸が苦しくなった。タイトルにもある「空色の冊子」は実体験とも重なり話の外に辛さを憶えた。それでもじんわりと暖かくなる不思議。このシリーズは結末までを書かないからそこが気に入っている。

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    2023年09月25日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    この作者さん、「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」「ものだま探偵団」と読んできて、また別のシリーズに行ってみる。

    今回の題材は「連句」。
    勤めていた書店の閉店で職を失い実家に戻った一葉が、亡き祖母の遺品から連句のノートを見つける。亡き祖母のことを知らせに連句の席を訪れた一葉は、メンバーに迎え入れられ連句に参加することになる、という出だし。

    なつかしき春の香の菓子並びけり
     のどかに集う言の葉の園

    連句とは全く知らなかった世界だが、最初の句からしてほんのり良かった。
    次々と出て来る連句のルールがさっぱり頭に入らないのは困ったものだが、それでもなかなか興味深くはある。
    『連句を続けていると

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    2023年09月10日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    ネタバレ

    菓子屋横丁 月光荘シリーズ2作目
    川越の古民家で地図資料館を任された 大学院生の遠野守人
    彼は(家の声が聞こえる)不思議な力を持っていた。
    2作目となる今作品 
    登場する家は・古書を扱う浮草・和紙を扱う紙屋・昔は2軒並んでいた古民家
    それぞれの家にはそれぞれの家族の歴史があり、そこで生業をする人々の記憶が刻まれている。そして 家にもそれぞれの想いがあった。

    明治から昭和にかけての家や店 街の繁栄や衰退 川越らしい情緒があいまって 
    読者も登場人物たちと一緒に 街を歩き、歴史を学び、それぞれの家の想いに触れていく。
    また
    主人公 遠野の周囲の人々がとても優しいので、心がざらつくことなく 読み進

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    2023年09月03日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    完結編だったのね。いつもの柔らかな雰囲気で無事終了でした。川越はまた別シリーズで出てきそうだが、月光荘の声はもう聞けないのね

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    2023年08月28日
  • 紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆

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    ★ユイっていうのは、助け合いの心だったんだそうだよ。(p.71)
    「結の里」飯田の祖母の家に行き水引を教わる百花。
    「水引の雛飾り」祖母の家で皆で作った水引からワークショップを開こうという話に。
    「カラーインクと万年筆」カラーインクとガラスペンをコラボした商品の名称とパッケージの依頼。父の万年筆と百花の名前の由来。

    ■紙屋ふじさき記念館についての簡単なメモ(★は主要語)

    【一行目】
     そもそものはじまりは叔母からの誘いだった。(第一巻 麻の葉のカード)
     やっぱり、そんな簡単に覚えられるものじゃないよなあ。(第二巻 物語ペーパー)
     十二月、師走。(第三巻 カラーインクと万年筆)

    【空き

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    2023年08月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    6作目で現時点(2023年8月)での最新作。第1作のころに比べて、前向きになったね、百花。コロナ禍での就活、大変だね。様子がうまく描けてると思う。ただ、やはりコロナ禍では行動に制約が多く、その分は今までより物足りない。ただ、それが現実だったよね

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    2023年08月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    ネタバレ

    【収録作品】手漉き和紙見本帳/わたしたちの日常/結のアルバム

    現実と地続きの世界なので、リアルさも感じられる。等身大の女子大生が模索しながら前に進む様子は好もしい。が、現実を前に立ちすくむ身からすると、羨ましくもある。

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    2023年08月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    最初に4作目を読んだので、ようやくその続きの5作目。今回は和紙の世界にどっぷりと。小川町は通ったことあるけど、見どころもあるんだ。そして最後に現実とリンクの2020年3月・・・

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    2023年07月29日