ほしおさなえのレビュー一覧

  • まぼろしを織る

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    織物の世界を知りながら、主人公・槐と従兄弟・棆が生死と向き合う物語。
    生きること、死ぬことが、製糸、染物、機織とリンクさせているのが感慨深い...

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    2024年07月02日
  • 祓い師 笹目とウツログサ

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    漆原友紀さんの蟲師を思い起こしました。そちらを知っているので、小説だと色々の部分がくどいなぁと感じました。ただそれはマンガと小説という創作方法の違いなのかもしれません。さりげない小品集として 蟲師を知らない人には楽しめるのかもしれません。祓師笹目は 狂言回しの役割で あまり出てきませんが、今後シリーズ化すれば、色々展開するかもしれません。

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    2024年06月22日
  • まぼろしを織る

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    ほしおさん、舞台はおなじみ川越で今回は染織工房。主人公の槐(えんじゅ)という名前をはじめ、織物の機械に使う道具の名前の読み方が難しくなかなか読み進められずにいましたが、草木染や藍染の奥深さ、特に藍染は生き物だという所はとても勉強になりました。

    母を亡くし生きる意味を見いだせなくなっていた槐。そして、転落死事件に巻き込まれて心を閉ざしていた綸。2人とも親の考えや言葉に縛られていたんですよね。綸の織る青の帯を見てみたい。才能があるって素晴らしい。私は槐同様に何の才能も特技もないけれど、生きてるだけで丸儲けです。

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    2024年06月16日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    一葉さんの世界がひろがる。
    きりん座メンバーと交流に新しい風が。

    でもちょっとマンネリを感じた5作目。

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    2024年06月08日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    シリーズ5作目。
    一葉がひとつばごに参加して、早3年目。
    その間にポップの仕事を始め、ブックカフェでも働き始め、人と人の縁が導く運命を上手く描いている印象。
    世の中、そんなに上手く行かないよ・・・
    と少しやきもちやきたくなるくらい一葉の人生はひとつばごに参加してから順調だ。
    そんな中、早春に行われた連句の大会で知り合った他の連句会の人たちとの交流も始まり、その流れで今作では文芸誌の話にも。
    同じように定期的に連句を巻いているだけかと思いきや、少しずつ新しいことに挑戦していく姿に、自分も同じ場所に立ち止まっているだけでなく、少しでも歩みださなければ、と思わせてくれる作品。
    3年目に入り、定番のお

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    2024年06月01日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    シリーズも最終章という事で今まで作ってきたモノや出会った人達が出て来て、ちょっと思い出すのも大変だった。
    百花は最後までいい子過ぎるキャラだったな。

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    2024年05月25日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    勤めていた書店が閉店し無職になった女性が、ふとしたことから連句の集まりに参加する。初めて知る連句のルールが多く、難しそう。

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    2024年05月15日
  • まぼろしを織る

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    生きること、死ぬこと。たまたま2作続いた。日々、漫然と暮らし、あまり深く考えないが…目指すものが無くても生き続けられるし…大上段に構えると苦しいだろうな。「僕たちはただ誰かに何かを渡すために生きている」うーむ。

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    2024年05月13日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    三日月堂シリーズスピンオフ。本編の未来編。

    最初の頃の巻にしか出てきていない人だと、
    「この人は誰だったっけ?」
    となりつつ、話が進むと思い出せました。

    楓のおばあちゃん
    おばあちゃんのおうちと万葉の庭
    カナコさんの短歌
    と、本編での好きなものが多く出てきた「庭の昼食」が一番良かった。
    カナコさんの恩師・深沢先生も素敵。

    弓子と悠生の息子・佑が出てくる最終章も、こんなに時が経ったのかと驚くと共に、これからの明るい未来を感じさせてくれて、最終章にふさわしい内容でした。

    これが月光荘に繋がっていくのかー。
    今更だけど、三日月堂→月光荘と、月繋がりなんですね。

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    2024年05月12日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    三日月堂シリーズスピンオフ。本編より過去のお話。

    三日月堂の先代で弓子の祖父視点の「空色の冊子」
    弓子の祖母視点の「届かない手紙」
    が良かった。

    本編では弓子が話す時はずっと敬語だったから(お客さんとのやりとりがほとんどだから当然だけど)、タメ口で話している弓子が新鮮に感じました。

    最後の章は、川越への引越し前日の話。
    ここから本編の一作目に繋がっていくんだなぁと思うと、「これから思ってもみない方に人生が拓けていくよ!」と声をかけたくなるような。

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    2024年05月12日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    シリーズ二作目。
    月光荘での管理人暮らしで出会った川越の人々を通じて、和ろうそく・和紙を使った切り紙などが登場する穏やかなストーリー。

    西洋キャンドルと製法の違う和ろうそく、ちょっと気になった。灯してみたい。
    守人は月光荘とほぼ会話が成立するようになっていて、家は正月には人の姿になり集まる?という衝撃の事実が判明。

    小川未明童話集も気になったので読んでみたい。

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    2024年05月08日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    シリーズ完結編。
    予想通り、最後の章は弓子視点でした。
    でも個人的に印象に残ったのは、最初の章の「星をつなぐ線」に出てくる星座早見盤。
    どんなに素敵なものなのか見てみたい!

    私は次のシリーズの月光荘シリーズを先に読み始めてしまったので、この巻で浮草や街の木の地図のことを詳しく知ることができて、なんだか不思議なかんじです。
    今また月光荘を読み直したら、また心持ちが違いそう。

    1人で細々と始めた活版印刷屋さんが、色んな人と繋がって、やれる仕事も広がっていって、静かだけど強く優しい物語だったなぁ。

    「慣れたことだけしてたらダメなんだ」って言葉、三日月堂でも月光荘でも何度か出てきた気がする。

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    2024年05月07日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    三日月堂シリーズ第二弾。

    「海からの手紙」では銅版画の描写が素敵で、どんな豆本だったんだろうと想像が膨らむ。
    活版印刷といい銅版画といい、あと朗読もだけど、ほしおさんの作品はそれぞれの魅力の表現が豊かで、興味を持たせられてしまう。
    朗読会っていうものに行ったことないけど、すごく行ってみたくなりました。

    「我らの西部劇」で描かれる、三日月堂の前店主の印刷への愛やこだわりも良かったなぁー。
    人の手を介して作られるものには、ちゃんと人の思いが込められていて、機械とは違う何かがあるなぁとしみじみ。
    そういうのを大事にしていける世界でありたい。

    弓子視点のお話もそろそろ読んでみたいな。

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    2024年05月04日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    [1]家が笑っている(p.288)/モリヒト、トモダチ、ドコニイテモ、イツモイッショ(p.293)
    [2]蕎麦懐石「とんからり」の建物の出す音と声。その建物は川越織物研究会の深沢さんの曽祖母の実家なのかも?/豊島さんと共にかつて自分が暮らした場所に行く。土地と家と人の営み…このシリーズのキーワードかもね。
    [3]守人の進む道は?/喜代さんの死後、敏治さんが弱ってきているかもしれない。施設に入るべきか? あの家はどうする?/最終章のようです。川越のCMっぽさは影を潜め守人の物語として終わりました。

    ■この巻の簡単なメモ

    【広瀬斜子/ひろせななこ】島田と木谷に招待された蕎麦懐石の店「とんからり

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    2024年04月23日
  • 紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱

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    [1]墨流し、物語ペーパーの書籍化、和紙体験、閉館に向けた記念イベント。
    [2]ああ、新型コロナを絡めてくるのかぁと。ストーリーの中としてはマイナスでもなくちょうどいい加減のインターバルを取れるかもしれへんなあ。
    [3]いずれ記念館は川越に移転するんじゃないかと(おそらくは誰もが)思っているやろうけどそういう方向に流れていってるかも。

    【第一話 ぴっかり千両】小川町の和紙体験学習センターと東秩父和紙の里への遠足。新たな人脈小川町の和紙体験学習センター出身で襖紙の工房に勤めつつ料紙を作っている岡本さん。
    【第二話 墨流しと民藝】岡本さんがやってきて料紙談義の後百花がよくわからなかった墨流しを実

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    2024年04月22日
  • まぼろしを織る

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    自分は生きていていいのか、生きる価値、意味はあるのか…。母の死からの喪失感をもつ槐。才能ある画家の転落死に巻き込まれた後、心を閉ざしていた綸が、糸を染め織る職人の伊予子の下で再生する物語。派手な物語ではないけど、こうやって心は回復し、人は前に進むのだなぁと思う。

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    2024年04月20日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    シリーズ第三作。

    将来に対してあれこれ悩む守人が印象的。
    何を自分の生きる道としていくか、たとえ就職した後でも悩むことだから、年齢は違うけどガッツリ共感しちゃいました。

    家の声を聞ける喜代さんとの出会い
    曽祖父が建てた家との邂逅など
    今回も続きが気になる展開。

    川島町にも行ってみたくなりました。
    遠山記念館が魅力的!

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    2024年04月20日
  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    シリーズ第二作。

    守人が川越の人たちに溶け込んできたなぁとしみじみ。
    川越の家や人と関わっていくことで、過去の傷を癒やし、少しずつ成長しているのが感じられました。

    家と会話が成立?!
    家が正月になると人になって集まる?!
    と、謎が増えてきたけど、
    完結しているシリーズだから、先に進むのが楽しみ。

    浮草は前のシリーズに出てくるらしいので、そっちも読んでみたくなりました。

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    2024年04月20日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    『活版印刷三日月堂』と同じ川越が舞台。
    表紙の絵も同じ人が書いているのかと思ったら違った(三日月堂は、中村至宏さん)。

    月光荘の装画は丹地陽子さん。
    三日月堂も月光荘も、素敵な表紙が目に留まって読むきっかけになった。
    (『エチュード春一番』も『金曜日の本屋さん』も丹治陽子さんだった。)

    人が幸せになる話はいいな。
    守人も変わっていくのだろうか。
    月光荘の歌う歌、聞いてみたい。

    ──
    『菓子屋横丁月光荘 歌う家』
    『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』
    『菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿』
    『菓子屋横丁月光荘 丸窓』
    『菓子屋横丁月光荘 金色姫』
    『菓子屋横丁月光荘 光の糸』

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    2024年04月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    いよいよ最終巻。

    百花は藤崎産業に入社し、新しい記念館準備室に配属される。
    記念館は川越にあり、古い商家をリノベーションしたもの。
    同期の本宮さん、松岡さん、烏丸さんと、アイディアを出し合いながら、内装やどんな内容にしていくかを決めていく。

    この雰囲気は、これまでの学園祭の時の雰囲気や、月光荘の終りの方とも似ている。
    これまで出てきた人々だけでなく、他の作品にも出てくる人(例えば三日月堂の弓子さん)なんかもちらっと出てきて、いかにも「大団円」な感じが演出される。
    ・・・人が多すぎて、これって誰だっけ感が否めない。
    他の皆さんはもっとこのシリーズを読みこんでいて、困らないのだろうか。

    この

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    2024年04月13日