感情タグBEST3
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著者の作品は「活版印刷三日月堂」、「菓子屋横丁月光荘」と読んできたけど、このシリーズの方が先なんだ。「月光荘」に繋がるところがあるな。主人公たちが小学5年生なので、ジュブナイルになっているが、その感じもなかなかいい
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物に魂が宿る「ものだま」。
タイトルと表紙から見て感動系かとおもいきや、おもしろい系のお話。
物がおもしろいことを言うところがおもしろかった。
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「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」と読んできたが、ほしおさんの別のシリーズに行ってみる。
ちょっと少年少女向きって感じだが、疲れている頭にはちょうど良いか。
小学校5年生の七子が父親の仕事の都合で母親が昔住んでいた町に引っ越しをするところから始まるお話。
引っ越した先の古い一戸建ての家では、夜中に誰かは話している声が聞こえたり不思議なことが起こったり。どうやらこの町ではものに宿った魂(ものだま)の声が、聞こえる人には聞こえるらしい…。
七子は、ものだまの声を聞くことが出来る同級生の鳥羽と一緒に、周りで起こる不思議なことを解き明かしていくことになるが、最初の話は人物紹介や背景・設定の説明もあっていささかゆったり、まだ序の口といった趣き。
二話目でようやく少女探偵団っぽくなってきた。
行きつ戻りつの推理はやや子どもっぽいが、伝言板の暗号の謎解きは鉄道好きには結構楽しい。
その上で、暗号が解けてからがこの作者の真骨頂。増田くんやそのおばあちゃんが伝言板を通して伝えたかった思いにしんみり。
のみならず、多くの人が思いを伝言板に託した時代のことが偲ばれ、『いろんな人がいろんなこと思ってるんだなあ、って、それ見てるだけで、なんか力が湧いてくるんだ』というそば屋のおじさんの言葉にまたじんわり。
続きもそのうち読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
モノの声が聞こえるという設定なのでともするとただのファンタジーになってしまいますが、謎解きのロジックはなかなか面白いつくりになっています。
まだエピソードはあるようなので、続巻の文庫化も楽しみにしています。