ほしおさなえのレビュー一覧

  • 菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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    古書店浮草、雲日記、笠原紙店。
    なんか聞き覚えが…くらい記憶が薄れてしまった。
    『活版印刷三日月堂』を読み返さなきゃ。
    守人と月光荘の会話から『家守綺譚』も読み返してみたくなった。

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    2024年04月22日
  • まぼろしを織る

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    共感する部分もあって、あっという間に読み終えた。
    染めと織りの世界も興味深かった。

    「まぼろしを織る」いいタイトル。

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    2024年04月20日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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    ネタバレ

    勤めていた書店が閉店してしまい、職を失った一葉。実家に帰り、亡くなった祖母の連句のノートを見たことがきっかけで、連句の会に参加するようになる。

    タイトルから連想するよりもお菓子要素が少なくて、ちょっと肩透かしではあった。話の柱は、連句。私は文章を書くのは好きだけど、短歌や俳句は無理かな〜と思っているので、初心者の一葉といっしょにいろいろ覚えていく。いや、覚えていないけど、こんな世界なんだな〜と朧げに感じながら読み進んでいく。なんとなく、連句の世界を堪能できた気がした。

    もう一つの柱は、一葉のゆるやかな成長。話の中で就職はできなかったけど、書店員時代に手がけていたポップが縁で人脈が広がってい

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    2024年04月19日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    シリーズ一作目。日本橋にある「紙屋ふじさき記念館」が舞台。和紙のコーディネーターや記念館の館長でもある藤崎さんと、大学生の百花が主な登場人物。
    「菓子屋横丁 月光荘」シリーズの木谷先生もちょこっと登場する。

    記念館といいながら全く宣伝や案内・手入れ等をしていなかったものを、百花が拙いながらアイデアを出してイベントで売る商品を開発したり、友達の知恵も借りながらSNSで発信したり頑張る。紙に詳しく情熱がありながらも記念館に関してはやる気がなさそうだった藤崎さんも、百花の一生懸命さに乗せられだんだん変わっていく…という感じ。
    文具好きがワクワク出来るストーリーでもある。竹尾のショールームとか、ゾク

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    2024年04月17日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    シリーズ一作目。
    「活版印刷三日月堂」シリーズと同じ、川越が舞台。
    古い建物の声が聞こえるという大学院生の遠野が主人公。
    川越のそのような建物を改修して、住んだりお店にしたりといった中でストーリーが展開する。ほっこりなごみ系。

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    2024年04月10日
  • まぼろしを織る

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    ちょっと重めな雰囲気でしたが、伝統工芸、手仕事への深い愛情が感じられる作者"らしい"作品でした。タイトルも佳い。

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    2024年04月08日
  • まぼろしを織る

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    最初、槐の無気力な感じに違和感がありなかなか作品世界に入り込めなかった。倫がやって来て、色々事件に巻き込まれ変わていく。
    紬についても、染め物についても全然知らない世界だった。ほしおさんの本は伝統工芸など新しい世界を知ることができて楽しい。
    そしてこの作品も川越。行ってみたいが膨らむ。

    夢まぼろしを追いかけて今日も生きていこうと思った。

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    2024年04月07日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    ネタバレ

    大好きなシリーズの最終巻。
    主人公だけでなく、他の登場人物の成長も感じられたお話でした。浩介さんの場面では改めて、コロナ禍が人と人の関係だけでなく、個人の考え方にまで与えた影響を考えさせられました。

    物語は新記念館の開館を迎え、前へ進む形で終わりを迎えるのがすごく好きだなと思いました。あと著者の他のシリーズの登場人物や建物・店の名前が出てくるので、ふふふっと口角が上がってしまいました。

    このシリーズは個人的に、自分と共通点や近い点が多い(紙雑貨好き、川越と日本橋の立地、百花の大学の場所、1つ違いの学年……)ので、終わってしまうのが、少し寂しいです

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    2024年04月03日
  • まぼろしを織る

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    紬について無知だったが、なるほど~と納得。
    草木染のことも初めて知ることばかり。
    藍のすごさにも驚いた。
    ほしおさんの小説から、和紙、そして水引のことに関心を持ち、今は梅結び三昧の毎日。
    新しい世界が広がって、楽しい。

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    2024年03月23日
  • まぼろしを織る

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    この主人公はひねくれてるねーと思いながら読んでいたが、それは本心を隠すためだったと最後に分かる。死を恐れ、生きたいと願う自分を否定するのに必死だったのだと。存在意義などどうでもいい、ただ生きているだけでいい、と私も思う。

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    2024年03月23日
  • まぼろしを織る

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    ネタバレ

    染色(草木染)と織物の世界に満たされながら、何者かになれという母の言葉に縛られた主人公の気付きと再生の物語。また、彼女のいとこの落下事故の巻き込まれによるその後の展開も、少しミステリータッチでハラハラさせられた。
    祖母の作品「御神渡り」など登場する色々な作品は創造するだけで美しい。

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    2024年03月20日
  • まぼろしを織る

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    存在の意味について
    今までのほほんと生きてきて考えることもありませんでした。
    これから自分の人生、少し気持ちを変えてみようと思いました。
    草木染めや手織りの素晴らしさも印象に残りました。興味津々です。

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    2024年03月13日
  • 言葉の園のお菓子番 見えない花

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     連句を巻いてる皆さん、本当に楽しそうです。趣味を始めるなら、一人じゃなく、他の人と創るものがいいな、と思えるお話でした。とっても楽しく読みました。

     この本には、色々な要素が盛り込まれています。素敵な方々、食べ物や雑貨たちが登場します。まるでスイーツ盛り合わせのセット?みたいな、いろんな視点で楽しめる作品でした。

     主役は、なんといっても「連句」ですね。句を詠むだけだと思っていた「連句」が、座のチーム力で「森羅万象」を詠む、「様式」の世界だったとは、驚きました。

     そして次が、すでに亡くなった方々、特に主人公の一葉(かずは)さんのおばあ様の治子さんが印象的でした。孫娘にも連句を勧めた治

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    2024年03月13日
  • まぼろしを織る

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    ずっと、村山早紀さんの小説だと思って読んでいました。

    ・・・村山さん、やたら死ぬことばかり云って、人生に否定的じゃん、
    (同世代なのに止めてよ)
    どうしたの作風を変えたの?と、変だ変だと思いながら、
    ラストまで。
    巻末の著者プロフィールで、
    「あ、ほしおさんかぁ・・・」と納得した次第。

    お粗末!

    肝心の小説は・・・
    村山さんなら(違うって!)★3、
    ほしおさんなら★4かな~
    限りなく3に近いけれどw

    というのは・・・

    二十代のアルバイト女性が
    染織家の親戚の家で、人生に迷いながら
    生きることを問い続ける・・・というお話。

    わたしの年齢だと、どう読んでも、
    「志村ふくみ」さんのエッセ

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    2024年03月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    シリーズ遂に完結。
    リニューアルした記念館が、漸く川越でオープン。
    百花も新入社員となり、プロジェクトの一員として奮闘する。
    藤崎さんは百花と関わることで世界が開けたようで、とても前向きになった。
    藤崎さんを敵視していた浩一もコロナ禍を経て自分を見つめ直し、会社を盛り立てようと共に歩んでくれそうな気配。
    この先を感じさせてくれる、とても心地よい終わり方だった。

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    2024年03月02日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズのスピンオフ。
    本編に登場した人達の過去のお話。
    それぞれの想いが本編のお話と重なり、深いものになった。

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    2024年02月26日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    ネタバレ

    紙屋ふじさき記念館シリーズ7作品目で、この巻で完結です。
    藤崎産業に入社した百花が、記念館準備室に配属になり、一緒に配属された同期入社メンバーと協力し、模索しながら新しい記念館の開設に向けて取り組んでいく過程が、ちょっと駆け足気味に描かれます。
    新しい記念館は川越。元は呉服店だった店蔵を改装することになり、記念館のコンセプト、展示構成、内装などを、イチから組み立てていきます。
    一成がトップにいるとはいえ、新卒新入社員達で、会社にとってそれなりの規模であろう新規プロジェクトに、これだけガッツリと、しかも割と自由にやらせてもらえれば楽しいだろうなぁ。その分プレッシャーもあるとは思うけど。
    途中、物

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    2024年02月11日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    「言葉の園のお菓子番」の3冊目。
    今回はいつものメンバーだけでなく歌人の久子さんが連れてきた作家先生の柚子さんや詩人の広田さんなどが彩りを添えて話が進む。
    お菓子も色々な事情でいつもとは異なるお菓子が用意されるなど、3冊目になって目先も変えられて、お陰で今回もまた楽しく読めた。

    シリーズを通して一葉の成長物語になっているのだが、連歌を巻いたりトークイベントで司会を任されたりの中で、他のメンバーの生き方にも後押しされて、徐々に心持ちが変わっていく様が好ましい。
    同じ連衆が集まって同じ発句からはじめたとしても捌きによってはまったくちがう一巻になる、『正解のない分岐の連続』という連歌のあり様に、人

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    2024年02月08日
  • まぼろしを織る

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    ほしおさなえは「三日月堂シリーズ」しか読んだことがなかった。
    三日月堂シリーズは優しくて温かい話だけど、この作品は全体的にちょっと重い。
    でも良い話だった。

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    2024年02月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色

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    今度は、活版印刷。
    川越もずいぶん魅力的に描かれてる。
    そして藤崎さんの両親登場。
    記念館の今後がどうなっていくのか、ますます先が楽しみ。

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    2024年01月31日