ほしおさなえのレビュー一覧
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手紙、1000色のインク、また万年筆で書くことを始めた自分には魅力的なアイテム。このアイテムをホテルにまつわる人々を通して作品が進む。
この作品が初めての著者との出会いになった。
老舗と呼ばれる企業、団体にも関わる人もまた新陳代謝がある人生を送る。3人のお客中心にその世界がホテル時間でリセットだったり、整理のきっかけつくりになる。
スマホ依存へのオマージュか、私は、紙ページを巡りながら読んでよかった。
どの世代にも引っかかりがありながら、年齢や経験によってはまだ想像も難しいところもある。
児童書を書かれている著者だからか
特に3話目、ひらがな表記も多様されている、たいへん、ひらがな表記は久々に -
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今回の三作品とも心温まる物語でした。
第三章の軽井沢黄金伝説のお話。
銀河ホテルのフロント担当の三枝は夫の明大と、二人の子ども結菜と颯太と暮らしている。
弟の颯太はのんびりした性格できょうだい喧嘩でも、たいてい先に怒り出すのは姉の結菜。颯太は言い返すことはなく、たいてい黙って部屋にこもってしまう。
結菜は自己主張が強い分、わかりやすくもあった。
それにくらべると、颯太はおっとりしている。結菜にくらべると気持ちがわかりにくい。
悩んでいるときも、結菜なら自分の考えていることをあれこれ言葉を尽くして説明しようとするけど、颯太はそうじゃない。ひとりで抱えこんで、だんまりになってしまう。
颯太は -
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人の心は、その人の出会い、言葉、経験、
そこから生まれた想いなど、
幾重にも重なっていて、本人にもわからないところがある。
なぜ、こんなことをしてしまったのか、
こんなことを言ってしまったのか。
ここに辿り着いたのか。
それは、その人の幾重にも積み重ねられた
歴史からくるものなのだろう。
登場人物は、実在ではないし、
当然会ったこともないのに、
なぜか、あぁそんなことがあったんですね。
そんな想いがあったんですね。
と、読みながら語りかけたくなるような
不思議な親近感があった。
自分も、誰かの積み重なる思いの中に
優しさを一枚折り込むことのできるような
そんな人になりたいと思った。 -
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塗師の祖父がいて、今は金継ぎをしている千絵の人生を振り返るとともに、離婚した娘、進路に悩む孫・真緒と三世代の女性が描かれていました。
じんわり温かな気持ちが広がるラスト。
しばらく余韻にひたりました。
千絵のこれまで、そしてまたここからの人生に思いを巡らせ、未来への希望と期待感で爽やかな気持ちにもなりました。
この本は「金継ぎ」の文字に惹かれて手に取りましたが、金継ぎそのものだけではなく、漆器や漆について、漆の森のこと、漆掻きをする人のこと……広くその周りの世界までのぞくことができました。
読んでいて嬉しい、楽しい!
『日本には古来そうして生まれたあたらしい景色を楽しむという伝統がある。 -
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活版印刷のこと自体、なーんにも知らないので、大丈夫かなあ?と少し不安になりながら手に取ったけど、とてもよかったです!
活版印刷の繊細さと、登場人物達の繊細な心のヒダがとてもよくマッチしていいい雰囲気です。
店主である弓子さんのミステリアスだけど、どこまでも人に優しい振る舞いに感激しました。
★世界は森
母子家庭の一人息子の進学という旅立ち。
母であるハルさんの喜びと寂しさ。
とても心に染み入りました。
★星たちの栞
多感で繊細な女子学生二人の心のやり取りに涙しました。
活版印刷について、自分でも少し調べました。
私の人生で、これから名刺やショップカードを作ることはないだろうけど、