ほしおさなえのレビュー一覧
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前作で気になったワークショップのコストパフォーマンスについては今回の登場人物たちも最初は疑問に思っているようだけど、満足したみたいだからまぁいいか。
SNSの問題が絡む2話は共感できることばかり。人はなぜ他の人と同じ場所に行き同じような写真を撮り共有するのだろうか。粗探しをして炎上を煽る人が出てくるのはなぜなのか。
3話では謎の苅部さんが少しだけ自分の過去を語る。もしかしたら昔ひとり芝居をしに来ていた役者さんの息子なのかなぁ、と思ったりする。
三枝さんや旬平君のキャラクターもとても魅力的で、各話にちょくちょく出てくると安心する。次作も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
このシリーズを読むといつも思う
年代が違っても分かり合えるものがあるっていいよね
お父さんがいいよね
著者もこんな交流をしたかったんだろうな
さみしい気持ちが少し見える
詩を朗読する事 しずかな迫力
才能っていうのは世界とのズレだから孤独と同じ
むかしは「自分の果たすべき役割」のことばかり気にしていた
みんなが「自分」を求めはじめたから「自分と世界」のことを考えなければならなくなった?
連句の「自他場」という考え方
どれかひとつだけが続くのを嫌う
今回は集まりの中の個々の生き方や人間模様がいろいろ…
登場人物が多くなって誰だったっけ?ってなる笑 -
購入済み
シリーズ第六作。雑誌作りや文学フリマでの出店、あずきブックスでのトークショー。SNS連句と世界が広がりつつ。次回はどのような展開に繋がって行くのだろう。
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はじめての作家さんです。
シリーズもの大好きなので
楽しみにしていました。
活版印刷 三日月堂
名前からして
現実にあれば是非行ってみたい
雰囲気があふれています。
かわいかったり、素敵な文具類を
見るのが大好きな私なので
三日月堂の名前入りの便箋封筒や
カフェの素敵なショップカード
俳句が印刷してあるコースター
など、わくわくするような
お話ばかり…
三日月堂の弓子さんをはじめ
周りにいる温かく、少しだけ
悩みをもつ人たちもみなさん素敵な人たち
センスがよくて温かみのある作品が出来上がっていくたびに三日月堂は愛着のある印刷屋さんになっていきます。
続きが読めると思うとこの街の一員になれたよ -
Posted by ブクログ
「いまや連句会は私の生活の一部」
3回目の春を迎えた一葉は、連句の大会で知り合った「きりん座」のメンバーと交流を始める。
城崎大輔に誘われ連句会を訪れた一葉。そこには大学時代憧れていた今井先輩に似た岸本久輝がいた。 恋の訪れを思わせるシリーズ(五)
父親の夕焼けだんだんの話にじんわりさせられた。文芸同人誌を出すマーケットは知らなかったが、行ったらとても楽しそう!
就活の悩みを抱えていた蛍さんの内定が決まり、個人の歌集を出したい、ひとつばたごの同人誌を作りたいと、連句の仲間たちにも新しい風が吹き始める。
父親のモノクロ写真と大輔さんの写真を合わせた雑誌を出すことになるが、令和のJK、海月さ -
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活版印刷三日月堂の番外編。
『空色の冊子』が"過去編”だとしたら、この『小さな折り紙』は本編の"その後”になる。"未来編”とも言えるか…。
『庭の昼食』がとても良かった。
本編のその背景にあたる本作。色んな方面から多角的に捉えることができるって、奥行きが広がる感覚になる。俯瞰するってこういうことなのかな?
物事って人によって見方が違う。それだけではなく、見え方も変わる。
自分からの見え方だけでなく、色んな人の見え方によって、大きく深く見えることもあるのかもしれない。
サブタイトルにもなっている『小さな折り紙』
弓子の子供の頃から、本編を経てのその後。
園長の目を通