ほしおさなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勤めていた書店が、閉店することになり実家に戻った「一葉」。本と本棚を入れるスペースが自室にはなかったため、生前祖母が使っていた部屋に置くことになった。
祖母の部屋で本を片付けているとき、祖母のことを思い出す。
「おばあちゃんはやさしかった。」
祖母が使っていた本棚を見ると、俳句の本が目に留まる「そういえば、祖母は俳句をよく作っていた。いや、俳句じゃない。連句だ。」
祖母は昔から毎月連句の集まりに通っていた。
「いつか、一葉も一緒に行かない?」
残念ながら日々の仕事に追われ行くことは叶わなかった。
体調を崩し、入院した祖母が「ここから戻れなかったら、本棚にあるノートを見てほしいの。」
そう言 -
Posted by ブクログ
言葉の園のシリーズ第6弾。
亡き祖母が通っていた連句会「ひとつばたご」と出合い連句を始めた一葉は、ブックカフェで働きながらもたくさんの人と交流もでき、さまざまな場に参加するようになった。
若手歌人が結成した「きりん座」の大輔とも父の写真好きを通じて親しくなる。
今回は、父の大学時代の頃の思いを知ることになった驚きや写真撮影を大輔と父が一緒にすることにより、以前よりも気になる存在になった感じがする。
同人誌サークルで「坂道ノート」を販売したり、あずきブックスで朗読会を開催したり…と新たなことにも挑戦する。
これもいろんな人と繋がりができたからだろう。
毎月の連句会もいろいろな人と場を共有 -
Posted by ブクログ
このシリーズを読むといつも思う
年代が違っても分かり合えるものがあるっていいよね
お父さんがいいよね
著者もこんな交流をしたかったんだろうな
さみしい気持ちが少し見える
詩を朗読する事 しずかな迫力
才能っていうのは世界とのズレだから孤独と同じ
むかしは「自分の果たすべき役割」のことばかり気にしていた
みんなが「自分」を求めはじめたから「自分と世界」のことを考えなければならなくなった?
連句の「自他場」という考え方
どれかひとつだけが続くのを嫌う
今回は集まりの中の個々の生き方や人間模様がいろいろ…
登場人物が多くなって誰だったっけ?ってなる笑 -
購入済み
シリーズ第六作。雑誌作りや文学フリマでの出店、あずきブックスでのトークショー。SNS連句と世界が広がりつつ。次回はどのような展開に繋がって行くのだろう。
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Posted by ブクログ
はじめての作家さんです。
シリーズもの大好きなので
楽しみにしていました。
活版印刷 三日月堂
名前からして
現実にあれば是非行ってみたい
雰囲気があふれています。
かわいかったり、素敵な文具類を
見るのが大好きな私なので
三日月堂の名前入りの便箋封筒や
カフェの素敵なショップカード
俳句が印刷してあるコースター
など、わくわくするような
お話ばかり…
三日月堂の弓子さんをはじめ
周りにいる温かく、少しだけ
悩みをもつ人たちもみなさん素敵な人たち
センスがよくて温かみのある作品が出来上がっていくたびに三日月堂は愛着のある印刷屋さんになっていきます。
続きが読めると思うとこの街の一員になれたよ