ほしおさなえのレビュー一覧

  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    普通に良い話でした。最後の『怒りも生きる力』って良い言葉だ。

    読んでる感覚は阿部暁子さんの『カフネ』に近い。カフネは料理で人の心を解きほぐすが、本作は手紙で心を解く。
    大きな違いとして、カフネは主人公の弟の死を辿りつつ、他の人の悩みを描くが、銀河ホテルは語り手単一の悩みとひたすら向き合うイメージ。なにより描写も心情も書き方が丁寧。

    インクってそんな沢山あるんだなぁ。インクの名前が良くいえば洒落てる、悪く言えば厨二臭い。それも良い

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    2026年03月05日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    ホテルの手紙室。
    最初はそこで働くことになった主人公?ホテルの息子さんのお話。
    そこから、手紙室に来る、なにかを言いたいけど言えない人たちのお話。
    「人生と向き合う感動」その通りだと思いました★

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    2026年03月01日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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     「活版印刷三日月堂」第3弾。
     2弾で出てきた「我らの西部劇」の話が引き継がれ、弓子の祖父母や父母の話も出てくる。
     活版印刷を通じた人と人との温もりが、今までの作品より強く描かれている。
     各章の扉の写真もとても興味深い。
     活版印刷を体験してみたくなってしまった。

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    2026年02月26日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    手紙室、という仕掛けが好き。やっぱり手紙って、書いてる時(人)、読んでる時(人)、の時空間のズレがいいんだよね。さらにそれだけでなくて、送り手と受け手のどちらにもない状態、という「第三の時空間」があるのが、実にいい。LINEやSNSの現代にはない、時間という魔法があった時代への哀愁。時を経て、適切なときに、適切なタイミングで、メッセージは「届く」。
    ユーミンの「12月の雨」を思い出す。〜時はいつの日にも、親切な友だち〜。または、「優しさに包まれたなら」の世界線なら、「すべてのものは、メッセージ」。…そう思うと、作中にある本屋さんのくだりは、作者からのメタ・メッセージにも思える。

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    2026年02月23日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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     「活版印刷三日月堂」第2弾。
     4編の連作短編集。

     活版印刷と銅版画を融合させて豆本を製作する「海からの手紙」
     亡き父の想いを受け継ぎ、それを息子へ引き継いでいく「我らの西部劇」が心に残った。
     悩んだり、迷ったり、揉めたり、いろいろな壁はあっても、最後には気持ちがほどけるような結末に癒された。

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    2026年02月22日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    『手紙だもん。上手く書くのが目的じゃないでしょ。楽しんできてね。』

    刺さった〜すごい刺さった。
    真っ直ぐ素直な釘が捻くれている自分の全身を一思いに貫いた。

    本書の舞台である銀河ホテルにある手紙室では、それぞれの登場人物が訪れるまでは思いもしなかった自分の想いと向き合い、ひとつの結論を手紙に込めていく。それは誰かに宛てられて静かに保管室に眠ることになったり、直ぐに大切な誰かへと渡ることなど様々だがそのどれもが技巧を凝らしていたり、奇を衒うような文章ではない。けれど真っ直ぐに伝えたい想いを、その想いに共鳴するインクと共に綴られていく。なんて素敵なのか。

    そんな想いを伝えたい人が居ないと思った

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    2026年02月22日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    朝顔。

    紫陽花。

    露草。

    月夜。

    青色パイロットインクの美しい名前たち。

    その中でも『月夜』はこの小説の中にも出てくるインクである。

    銀河ホテルの手紙室にはインクが千色あるという。

    銀河ホテルの手紙室ワークショップ。

    インクを選び、付けペンで試し書きをして、思いを込めた手紙をしたためる。

    その手紙は届けられない手紙でもいい。

    『月夜』

    私も同じ名前のインクを手元においている。

    それをコンバーターで吸い上げて万年筆にセットして使う。

    インクの色の違いは微々たるものだったりするが、そこが美しいのだ。

    水ににじむ時など、色の違いを深く感じさせてくれる。

    染料インクと顔料

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    2026年02月12日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    それでもここが同じ姿であり続けるなら、記憶のなかの灯台になるだろう。
    位置を変えずに光り続ける灯台のように、みなの記憶を照らしてくれるだろう。

    灯台のようにいつでもそこにいてくれる安心感。
    そんなホテル羨ましいな。

    私は3作目が好きでした。

    私は、色が好きで興味があってこのホテルの壁紙がそれぞれ違うことや手紙室のインクの種類にも弾かれてるところです。

    続編も早く読まないと。。

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    2026年02月09日
  • 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

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    シリーズ第二弾。
    今回は喧嘩別れとなった恋の記憶が宿る着物のお話。切ないけども、その後縁に恵まれたのは良かった。
    梅の意味の忍耐がなかったと持ち主は言っていたけど、しっかり子育てもしたのだから梅ですよ。絶対。恋はタイミングと価値観だと思うな。

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    2026年02月07日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    「活版印刷三日月堂」の第1弾。

     活版印刷の活字拾いと言えば、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニ。
     この作品にも描かれていて嬉しかった。

     ひとつひとつの文字を並べ、文にして印刷する。膨大な手間と時間をかけた作業は、今では考えられないことだが、その手間や時間の中に、人の想いや温もりがたくさん詰まっている。
     タイパ重視の現代だからこそ、経験してみたい作業だ。
     ひらがなを全文字、一文字につき一回使った「いろは歌」のような文章を私も考えてみたい。

     三日月堂の弓子さんの人を見る目も良かったなぁ。雪乃さんと友明くんの船出にも胸が熱くなった。

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    2026年02月05日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    器を補修する手段、金継ぎ
    金継ぎをする祖母、それに関心を持つ女子高生の孫
    祖母の過去を辿りながら、孫は自身のやりたい事を探す物語、漆に詳しくなれる

    木が生きているときには見えない、木の奥底の姿。木の骨を木の血液で覆う凄まじさ。

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    2026年01月30日
  • 菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿

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    月光荘という「家」から始まって、
    それを囲む、
    人の輪が、縁が、どんどんと大きく
    ふくらみ、つながってゆく。

    そして、その輪がさらなる豊かさを
    連れてきて。

    主人公の、自分への問いかけは、
    ときに、読者の私自身への問いかけにもなる。

    よりよく生きたい。
    人とあたたかく、やさしく、嬉しく
    つながっていきたい。
    自分にできることとは。

    その思いが、不思議な力に導かれていく。

    さて、次が楽しみだ。

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    2026年01月25日
  • 銀河ホテルの居候 満天の星を見あげて

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    読んでいる間、ずっと亡くなった父の顔が浮かんでいました。胸が熱くなりました。
    最後は涙が止まりませんでした。

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    2026年01月22日
  • 琴子は着物の夢を見る

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    ネタバレ

    着物を着る生活って、丁寧な日常を送っているかんじがする。とてもできる気がしないけど、憧れるなぁ。
    戦争の表現が生々しかった。

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    2026年01月22日
  • 琴子は着物の夢を見る

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    主人公の琴子はリユース着物の本庄の蔵で古着の査定をしている。

    琴子は査定の依頼で訪ねたお宅で、一枚の椿柄の銘仙と出会う。
    その一枚の銘仙から持ち主の記憶が蘇えっていく物語です。

    着物というアイテムは奥が深いと思った。
    物語の中に出てくる銘仙も戦争を経験をしている事により、更に物語に重みが増していると思った。

    『記憶が重さを持つのは、持ち主の気持ちを移しとるからだろう。着物は持ち主の身体と同時にその気持ちも包みこみ、人間とはちがうが、着物なりに持ち主の気持ちと同調していくのだろう。』というフレーズが記憶に残った。

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    2026年01月18日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    シリーズ3作目。
    大学教授がゼミの生徒ひとりひとりにその人に合う色を探して手紙書くなんて素敵〜。
    いつもながらほっこり。

    しかし苅部さんについてはまだまだミステリアスですなぁ。

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    2026年01月18日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    手紙、1000色のインク、また万年筆で書くことを始めた自分には魅力的なアイテム。このアイテムをホテルにまつわる人々を通して作品が進む。
    この作品が初めての著者との出会いになった。
    老舗と呼ばれる企業、団体にも関わる人もまた新陳代謝がある人生を送る。3人のお客中心にその世界がホテル時間でリセットだったり、整理のきっかけつくりになる。
    スマホ依存へのオマージュか、私は、紙ページを巡りながら読んでよかった。
    どの世代にも引っかかりがありながら、年齢や経験によってはまだ想像も難しいところもある。
    児童書を書かれている著者だからか
    特に3話目、ひらがな表記も多様されている、たいへん、ひらがな表記は久々に

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    2026年01月09日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    三日月堂の完結編。弓子に関わった人たちで三日月堂を盛り上げていく。みんな優しくて全てにおいてハッピーエンドではなかったが心休まる作品でした。

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    2026年01月08日
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘

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    作者の川越のお話をもっと読みたくて
    手にとった。

    「家の声」が聞こえる、ということに
    入っていけるかな、と、思ったが、
    あぁ、こういうことってあるな、と
    すんなり世界に入っていけた。

    川越の街並み、歴史が、より広く、深く
    知ることができ、
    登場人物も、一人ひとりとても魅力的。

    本を片手に、川越の街をぐんぐん歩いて
    いきたくなる、
    人と街の魅力がたっぷり溢れる好きな世界。

    これから、どんなふうに展開していくのか
    読みながら、ワクワクしてしまう。

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    2026年01月06日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    軽井沢にある趣あるホテル舞台にした3つのお話からなる1冊。
    どの作品にも自分の人生に対して、「本当にこれで良かったのか?」というモヤモヤを抱えてる。
    劇的な展開などはないけれど、それぞれの主人公が手紙を通して自分を知り、前を向く過程が胸にストンと落ちた。
    受動的では気づけないことがあって、望んでるものも、もしかしたら既に持っているのかもしれない。自分を振り返り「足るを知る」ことが人生に満足することに繋がるのかもしれない。

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    2026年01月04日