ほしおさなえのレビュー一覧
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三日月堂のお話が、弓子さんの結婚で終わってしまうと思っていたら、待望のスピンオフが出ました。
これまで活版印刷に関わってきた人たちが、主役になり、脇役になり次々登場するのでファンにはたまりません。
それぞれの人生、人物たちがどこかで決心し、前へ向かっていこうとする姿が、作者に選ばれた言葉で表現されています。人生の機微というのかな。その辺りの表現が独特です。もう続編はないのかもしれないけれど(いえ、書いて欲しいですけど!)それぞれの今後をいろいろ想像してしまいました。
初版には限定で、活版印刷による1ページが付いています。この字体、見たことがある。ずっと昔、家にあった教科書で。活版印刷で作られていたのか・・・。触れると活字のくぼみが感じられます。 -
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老老介護を慰めてくれる亡くなった奥様からの手紙。遺影に使わなかったら永遠に見つけることがなかった手紙の受け取り書。見つかることを前提にしてずっと静かに隠してあった物でした。また奥様と会う日まで思いでと共に生きるきっかけを作ってくれる手紙でした。2作目はSNSで炎上したことに悩むOLのお話でした。3作目は小学生の頃から親の引いたレールの上を歩き学習塾に通う小学生のお話し。手込みではないものを書くことになりましたが、今必要ならものが何かを会話をしながら見つけ出していき書くことになる。3つのお話しとも身につまされる内容でしたが、前に行くきっかけを作ってくれる手紙室のワークショップでした。
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【前作の『恋』はどこへ?お菓子は甘いけど現実は
ちょっぴりビター】
前回では一葉の淡い恋が描かれていたけど、今回は恋はなし!♡
あれ?これって連句のルールみたい。✨
そして連句会の人の繋がりで一葉の世界がどんどん広がっていく。
まるで連句の打越のように後戻りしないで前へ前へと進んでいるように感じたのだけど……。
これも著者の仕掛け? (・・∂) アレ?
作中、航人さんの「さぁ、次の句!」という掛け声に、私もいかした一句……と思うものの海月ちゃんのようにさっぱりで残念!(笑)
でもメンバーのようにささっと格好良く詠めるようになりたいなと思わされ、俳句にも興味が湧いてきた。(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
ラストに登場する、1粒ずつは小さくてもたくさんの味があって賑やかな「豆菓子」が、優しくそっと寄り添ってくれる「ひとつばたご」のメンバーたちと不思議と重なり、なんだか胸がぽっと熱くなってしまう。お菓子と言葉が織りなす温かい世界に、いつまでもゆったりと浸っていたくなる一冊だった。✨
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【タイトルのお菓子より私の考えが甘かった!】
読み終えて心あたたまる良い話だったのだけど、
どこかあっさりして物足りなさを感じてしまった。
それは多分、前に読んだ木下龍也、谷川俊太郎著「ここから先へは入れません」穂村弘『ひとりの夜を短歌で遊ぼう』を読んだからかな。✨
木下さんと谷川さんのスリリングな熱い言葉の応酬、歌の作り手の想いや背景を徹底的に深掘りする穂村弘さん。
それに対して本書の連句は、個人の想いを深掘りせず「その場の流れでサラリと流れていく」ため、最初は句の想いが伝わりにくく、あっさりとしたものに感じられてしまったからだ。
けれど桜餅や言問団子より私の考えの方がずっと甘かった!登場する美味しそうなお菓子が、一葉の言えない想いのメタファーになっているのではないかと……。そう考えると急にお菓子のように味わい深い物語に思えたからである。 (-ω-;)ウーン
物を作ることは、誰かとつながること。
連句のバトンは見えない花のように人の心に受け継がれていく。
これからの一葉の成長、美味しいお菓子、連句も楽しみでならない。よいシリーズに出会えた。♡
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購入済み
シリーズ4作目。着物という性質上、時代的に戦争のおはなしが絡みがちですが、今回もドキドキしながら先が気になって、
どんどん読み進んでしまった。次巻はまた琴子さんの物語のターンになりそうな予感。