ほしおさなえのレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    三日月堂のお話が、弓子さんの結婚で終わってしまうと思っていたら、待望のスピンオフが出ました。
    これまで活版印刷に関わってきた人たちが、主役になり、脇役になり次々登場するのでファンにはたまりません。
    それぞれの人生、人物たちがどこかで決心し、前へ向かっていこうとする姿が、作者に選ばれた言葉で表現されています。人生の機微というのかな。その辺りの表現が独特です。もう続編はないのかもしれないけれど(いえ、書いて欲しいですけど!)それぞれの今後をいろいろ想像してしまいました。

    初版には限定で、活版印刷による1ページが付いています。この字体、見たことがある。ずっと昔、家にあった教科書で。活版印刷で作られ

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    2021年01月26日
  • 金継ぎの家 あたたかなしずくたち

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    漆に関わる仕事を通して、縦へ横へとあたたかく「繋がる」物語。ストーリーも文章も丁寧で素敵です。
    高山にも大子にも、改めて行ってみたくなりました。我ながら影響されやすいなーと思います(笑)。

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    2020年03月18日
  • 空き家課まぼろし譚

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ベニスのように美しい水上都市、海市。その一角にある風変わりな組織“海市協会空き家課”。だれも住まなくなった建物に再び命を吹き込むのがこの部署の仕事だ。そこに勤務する間宮明はちょっと気弱な25歳。仕事で扱う古い建物から古いアルバムをくすね、蒐集する悪癖がある。ある日、明の仕事に課長の娘・三上汀がついてくることに。そこで、汀の能力が目覚め……。次々に現れる空き家の謎を解く事は出来るのか!?

    【感想】

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    2017年08月05日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

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    シリーズ2作目の本作。

    より深く和紙の魅力を掘り下げている。
    美濃で紙漉きの体験をして、和紙の歴史に触れて、その繊細さや力強さを感じられる。主人公の百花も最初は自信なさげな印象だったが、伝統のある和紙から今時の手に取ってもらえそうなアイデアを生み出していく過程がまた魅力的で、応援したくなってくる。
    和紙の小物は人をひきつける魔力があり、次も早く読みたいと思わされた。

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    2026年09月20日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    ネタバレ

    シリーズ第一7巻。
    P.257の一葉ちゃんの「わたしは自分ひとりでわたしになったわけじゃない。まわりの人たちのおかげでわたしになった。」という言葉。人は1人で生きていけると思い込みがちだけど、今日ここまで生きてこられているのは自分1人だけの力ではないんだよな、と当たり前だけどそんな当たり前のことを改めて…

    このシリーズを読むたびに、私も連句というものを巻いてみたいなと思うし書店に置かれている歳時記に幾度となく手を伸ばすのだけど毎度毎度断念…いつかは連句というものを始めてみたい。あと、毎度のことながら登場するお菓子たちが本当に魅力的で、実際に調べて買いに走ったりしています

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    2026年09月19日
  • 言葉の園のお菓子番~大切な場所

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    登場人物が増えすぎて、ちょっと混乱し始めた。

    なにも背負わず、ただ安全圏に立ってながめている自分がずるいような気がしてしまう。
    それな。
    ほとんどの人がこっち側なんだろうけど。

    あまり出番がないお母さんに共感。
    子供や家族がしてることに興味持って、
    イベントに知人枠で参加してみたりして、
    それなりに楽しんでるところに。

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    2026年09月12日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    本当に楽しみで大好きなシリーズ。表紙からまず素晴らしい。銀河ホテルにぴったり。作者のほしおさなえさんの著作は他にも読んだことがあるがダントツにこのシリーズが好きかつ、このシリーズには独特の静寂さがある。もう心を鷲掴みにされるのと、本当に軽井沢にいる気分…まず銀河ホテルが素敵で行きたい。そこに交わるいろんな人々と、手紙室の苅部さん。手紙室で手紙を書く中で、自分のモヤモヤの輪郭が分かり前を向ける…というのがこのシリーズだが、軽井沢マジック、銀河ホテルマジックにかかり美しい世界に誘われる。
    こんかい3つ目のお話はいつもと変わった切り口と終わり方だった。
    どんどん続いてほしい。

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    2026年09月12日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    シリーズ第二弾。
    連句の会に行くようになり、世界が広がる一葉。
    仕事までゲットしてしまう。
    ポップ制作に、古民家のブックカフェでのお仕事なんて、憧れちゃうなぁ。

    出てくる連句も素敵で、なかなかルールは覚えられないけど、読んでるだけでもいいなぁと思います。
    作者の方がすべて作ってるんだろうけど、さすが作家さんだなぁと思います。

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    2026年09月07日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    シリーズ7巻目。
    新作が出るのをいつも楽しみにしています。
    今回も出てくる連句も素敵だし、大きなことが起こるわけではないけれど、穏やかな日々の中で、前進していこうとする人達が爽やかで落ち着いた気持ちで読むことができました。

    昨年は、高知で「ひとつばたご」の木を見てきました。あーこれが連句グループの名前の木なんだなぁと写真を撮ってきました。

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    2026年09月07日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    癒しと気づきをくれる作品。
    最後の定年を迎える先生と生徒の話が一番好き。
    あとは、書写という方法で字を書くこともできるということを教わった。
    私も好きな小説の一文とか、序文を書いたりしようかな。

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    2026年09月02日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    ネタバレ

    今作では予想通り、弓子さんの恋愛話が発展しました。
    まあそれはいいのですが、
    古本屋の冊子をみんなが知ってたり、
    水上さんの死までのいろいろなことが順調に進むあたりは、
    「ちょっと都合良く話が進みすぎだろ」と思ってしまいました。
    この作品は、前作まではそういう塩梅が絶妙で無理のない感じで進んでいたのに、
    東京バンドワゴン的な臭いがしてしまいました。
    まあ、許容範囲ではありますが。

    ここから2作もあってどう展開していくんだろう、
    と思ったら、この4作目が完結編で、あとの2冊は番外編なんですね。
    それなら、最終回の都合の良い展開は許せるかな。

    いやあ、いい物語でした。
    ドラマ化したら良さそうだ

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    2026年09月01日
  • 銀河ホテルの居候 落葉松の森を歩いて

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    シリーズの3巻目。
    前作までに比べると今回は少し物足りない感じ。
    話に慣れてしまったせいかもしれない。

    「わたしたちは生まれた時に神様から時間をもらった」
    この一文にハッとさせられた。
    3巻は命の時間みたいなものがテーマだったかもしれない。
    最初の話に「一人一人が神様から時間をもらう」ことが書いてあり、最後の話に「遅刻するのは、人の時間を奪うこと」とある、
    一見繋がりのない話だったけど、人の時間を考えると、作者の言いたいことだったのかなと思う。

    そろそろ、手紙室の苅部さんの話が読みたいかも。

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    2026年08月31日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    3話で苅部さん大活躍。シリーズ2作目の時に、苅部さんはその昔ラウンジで一人芝居をしていた俳優深沢泰彦の息子ではないだろうか、と思っていてそのまま読んで来たので、今回の展開には嬉しくなった。
    とはいえ、苅部さんの謎は完全には解けてほしくない。この先も、少しミステリアスなままでシリーズが続くといいなと思う。

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    2026年08月27日
  • 琴子は着物の夢を見る

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    琴子の不思議な力で、着物の持ち主の人生を垣間見させてもらえる…不思議なお話ですが引き込まれます。『少女の友』のお話が興味深かったです。

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    2026年08月27日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    ネタバレ

    3作目。
    今回も良かったです。タイトルの「庭のアルバム」の回が良かったですね。
    今後、恋愛に発展していきそうな予兆も見られます。
    印刷のスケールも大きくなっていきそうで、
    次作が楽しみになる今作でした。

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    2026年08月24日
  • 言葉の園のお菓子番 未来への手紙

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    途中に出てくる、蔵前のカキモリが、
    どうやら実在してるみたいで驚く。
    今さらながらなんだけど、
    もしかして出てくるお菓子も実在してるの?

    「銀河ホテルの居候」からほしおさなえさんの小説に入ってるけど、インクとか本気でお好きですよね?
    って感じなので、お菓子とかインクとか、お好きなジャンルでのびのび書いてらっしゃるのかなーとちょっと思いました。
    いや、いくらお好きでも創作って大変でしょうから、
    好きだけでやっていけるもんじゃないとは思ってますけど。

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    2026年08月22日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    銀河ホテルシリーズは久しぶりに読んだけど、やっぱり心が温まるお話でした。
    手紙を書くことで自分と向き合い、自分の真の気持ちに気付くことができる。
    苅部さんの過去が明かされる日は来るのだろうか。
    これからも追っていきたい大好きなシリーズです。

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    2026年08月20日
  • 天蚕の糸 琴子は着物の夢を見る

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    シリーズ4作目。
    着物という性質上、時代的に戦争のおはなしが絡みがちですが、今作はそこまで重い戦争描写が多くなく、現実ストーリーのほうが進んでさらに続きが読みたくなりました。

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    2026年08月16日
  • 言葉の園のお菓子番 扉を開けて

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    行ったり来たり/なんでもない日々/あやとり/事件帖/扉を開けて/言葉より深い場所

    連句会への参加に少しずつ馴染んてきた一葉さん
    言葉や人、心についていろいろ考えている
    新しい挑戦もしながら少しずつ変わっていく彼女が微笑ましい
    急がなくていい ゆっくりとじっくりと ね

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    2026年08月16日
  • 銀河ホテルの居候 あのときの夕日を胸に

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    今回はまた違った角度からの作品があり、全て書き下ろしのシリーズ物なのに飽きさせないなーと感心しました。
    今はコラボが主流になっていますが、ホテル×謎解きはとてもいいアイデアで、ますます銀河ホテルへの熱が高まってしまった。

    旬平くんの父裕作さんの大学時代の友人の作品もとても良かった。
    裕作さんの死を受け入れたくない気持ちから、銀河ホテルへ行けなかった杉田さん。
    あの頃の友人そっくりの息子旬平に会い、大学の後輩に当たる由香さんとも話すことができたあと、苅部が待つ手紙室で亡き友人裕作への手紙を書く。
    「もう一度会いたいよ」と。

    今回も素敵なお話しでした。

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    2026年08月13日