藤木稟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人に勧められて読み始めたシリーズ。読む度にキリスト教に明るくないことが悔やまれるが、無知でも問題なく楽しめている。
今回は兎に角メソアメリカの伝承や歴史の描写に、好奇心をそそられた。科学の知見が低いため、平賀の謎解きターンの理解が及ばない部分が多々あるが、全体を通して平賀とロベルト、2人の探究心が他シリーズより純粋にピックアップされているように感じた。事件の裏に潜む陰謀がほぼなかったからだろうか。
ラスト、考察の着地点がいささか壮大な話になったな、と思う部分もあるが、ロマンもあり良かったと思う。新キャラクターのチャンドラ・シン博士が好ましい。今後の活躍に期待。 -
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官、短編集第4弾。
最近めっきり影が薄くなっていたジュリアや「楽園の十字架」の巻に出て来たルッジェリ(この人ジュリアの上司なんでしたっけ…?)とか、いつ出て来たかもあんまり覚えてないビルの婚約者のエリザベート等々、あーこんな人いたな(いたっけ?)とおさらいできる短編集でした。
ジュリアは色々暗躍してる割に一体何がしたいのかさっぱりわからなかったけど「素敵な上司のお祝いに」を読んで、なんとなく理解できた、ような気がする。ジュリアがルッジェリに饗した特別料理の正体は…まさに身を削ってのご奉仕、ジュリアお疲れさん…。
「シン博士とカルマの物語」も面白かった。いつもツンツンなシン博士が -
Posted by ブクログ
ネタバレ撲殺シーンを想像するとなんだか素っ頓狂な絵面で、
それが犯人のみならずシリーズの性格をもあらわしているかのようです。
セバスチャン視点がかなりおもしろかったです。
本人、意図せず知らず。
もう少しシリーズを読んでみたいです。
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バチカン奇跡調査官シリーズ
『黒の学院』 ☆☆☆☆
『サタンの裁き』 ☆☆☆☆
『闇の黄金』 ☆☆☆
『千年王国のしらべ』 ☆☆
『血と薔薇と十字架』 ☆☆☆
『ラプラスの悪魔』 ☆☆
『天使と悪魔のゲーム』 ☆☆☆☆
までで中断
シリーズとしては、科学調査にかこつけて胡散臭い陰謀論を楽しむオカルトミステリー。