藤木稟のレビュー一覧
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ネタバレ今度の舞台はドイツ。ヒトラーの独裁が行われていた国だけあって、予想通り黒幕はナチスの残党たち。さらに、ネオナチ組織の壊滅を目的に結成されている「シオンの掟」のマギー神父が助けに来るなど、過去のキャラが出て来て少しうれしかった。ただ、今回の話も黒幕の存在は明かされるものの事件の根幹を解決するようなことはなかった。そろそろ伏線や敵キャラとの決着をつけて欲しいと思うところ。筆者の先生がまとめるのに自信がある、というのを信じています。
今回のトリックの鍵は「音」であり、身近にもこのようなトリックでビルが崩壊したり、と想像できるトリックであったので恐ろしかった。ただ、もう一つの事件は音による洗脳、ということで、「またか」というかんじだった。しかし、その洗脳の導入としてはネットや携帯機器を使用しており、近年のカルト事情を取り入れているのは読んでいて納得させられるところはあった。
また、この話では、悪魔の正体は爬虫類だったとしており、興味深い説だと思った。 -
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ネタバレシリーズ待望の日本を舞台にした奇跡シリーズ。その期待に応えてくれるかのように、奇跡についての説明は、実際にある気象現象を使っており、綺麗にまとまったのではないだろうか。すっごく、納得できたし面白かった。
また、日本を舞台にキリストのことを書くとなれば、天草四郎の乱を取り上げるしかないと思っていたので、その通りになり面白かった。隠れキリシタンの登場人物や、彼らの宗教観などの説得力は流石だと感じた。そして、森羅万象が言葉によって生成しているという考えのもと何かに名前を付けるという行為によって名付けられたそのものに意味を与え祝福や呪いを与えることができる、というのは日本人の多くが持っている価値観であり、自分の考えの芯となる部分を簡潔に説明してくれていた。 -
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ネタバレ今回は、ノルウェーを舞台に北欧神話を元にしたお話。赤い月や「ラグナロク」といった言葉の数々。
今回の科学のお話は前回の世界システムを元にしたものであり、新しい薀蓄等々は少なかったのが残念だった。
ただ、マギー・ウォーカー博士やハリソン・オンサーガといったキャラクターが再登場したり、短編集で出て来たジュリア司祭のクローンのお話がここに繋がっていたりと、やっと伏線がつながってきた感じがして、面白かった。さらに、シン博士の過去や人となりも描かれており、少し好きになれた。
物語に出て来た脳移植による性格の変化などは、アイデンティティーとは何か、ということを問うている気がして、恐ろしい問題に思えた。また、動物に人間の脳を移植し、人語を解するキメラ、というSF設定はありきたりではあるが、いろいろな倫理的な問題をはらんでいる科学技術であると、再認識させられた。 -
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ネタバレ今度の舞台は、メキシコ。メキシコにおける古代文明とその副産物であるオーパーツについてがメインストーリー。
今回の奇跡は磁力によって物体が浮遊するというネタバラシであったが、その磁力の発生源についてがとても面白かった。また、人間の起源についての考察も描かれており、興味深い考察であった。
生き物・生物が生き残るために他の生物と合体していき、一つの生物、つまり、人間となったというのが面白かった。人間を構成している細胞一つ一つに意思があり、会話しているというのもなんだか、ロマンティックな気がした。そして、人間が宇宙にあこがれる理由が、故郷を想ってのこと、というのがとっても面白かった。 -
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ネタバレ【2026年110冊目】
ドイツの悪魔憑きの少女を助けるべく、ベテランエクソシストのジャンマルコと共にやってきたロベルト。異様な行動を見せる少女だけでなく、街全体で数々の事件が起こっている事態。合流した平賀と共に、悪魔の正体を探ろうと奮闘するが――バチカン奇跡調査官12作目。
今回は奇跡調査というよりも、悪魔調査でした。エクソシストの場面描写などもあり、なかなかゾクゾクしましたし、悪魔を捕らえようとする試みも「平賀っぽい〜」と思いながら読みました。人体の中にいる寄生生物が、宿主におかしな行動をさせる、というのは別の小説で読んだことがあったので、早い目にピンと来ましたが、気持ち悪いものですね。
真相についても、「あれ、これ前もこんな真相じゃなかったっけ」という感じでちょっと察しがついていたので、やっぱりなという感じではありましたが、総じて楽しく読めたお話でした。
しかしまた敵が増えましたね、悪いこと考える人が多いなぁ(本人は悪いことと思っていないのでしょうけど) -
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短編3編を収録。
「解放のファンタズマ」
ローレンの事件簿シリーズ。カラビニエリのアメデオのもとに事件が持ち込まれた。マフィアのボスが殺され、犯人は余命宣告を受けた元犯罪者だったが、他にも類似の事件が起きているという。フィオナとローレンに加えて、バチカンのチャンドラ・シン博士が登場。
「真緋色の轍」
アルバーノ神父はこれまで属した組織の解散後、バチカン内に入り込んだスパイを調査するために雇われていた。休暇が始まろうとしたとき、アルゼンチンで刑事をしているロペスからの電話を受けた。惨殺現場に残された血文字が、かつて共にイスラエルの秘密組織「シオンの掟」に属しナチス戦犯を追い詰めていた、仲間のものだという。さらなる犯罪を防ぐため、アルバーノはアルゼンチンへ向かう。
「法王の魔導書」
シチリア島沖合のオレル島で、一家四人が首を吊った状態で発見され、足元には悪魔を呼び出すための魔法円が血で描かれていた。やがて島の住人たちに悪魔憑きの症状が拡がり、エクソシストとしてジャンマルコ・ジャンニーニ、平賀、ロベルトが立ち向かう。サウロ大司教も到着し、悪魔との壮絶な戦いが繰り広げられる。