あらすじ
天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』──世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し──。天才神父コンビの事件簿、開幕!
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Posted by ブクログ
再読。バチカンが好きな人には堪らない作品です。サウロ大司教の「サンタクロースの髭を剃ったらこうなるだろうと思わせる」という描写が気に入っています。
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一見、猟奇的な殺人事件は悪魔のせいであると思われるが、真実は...。
読者は一度読むと、天才科学者「平賀・ヨゼフ・庚」と古文書・暗号解読のエキスパート「ロベルト・ニコラス」のキャラクターの持ちつ持たれつコンビにハマるかもしれない。
平賀がひたすらかわいい(●´ω`●)
ロベルトがオカン✧(✪д✪)✧
平賀派かロベルト派でわかれるけど、私は平賀派です。
天才神父コンビの活躍が楽しみである。
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カトリックに関する小難しいことが色々書かれていて
その辺はほとんど理解できていないけど殺人事件と人間関係は読んでいて楽しかった。
物語終盤は頭に??マークが飛び交う。
なんて壮大な物語・・そうきたか。
サラッと終わってしまったけどマリオが何をされたのか
セバスチャンは母親とどうなるのか気になることがたくさん残っている・・
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読むのは難しかったが内容は濃厚だった。他の作品と比べしっかりと起こったとされる奇跡について分析していた。またキリスト教について学ぶことが出来た。
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バチカンの列聖省に属し、奇跡の申告に対し調査を行う「聖徒の座」の調査官である、二人の若き天才神父が主人公。科学者として三つの学位を持ち鋭い洞察力を持つ平賀・ヨゼフ・庚と、古文書を愛し暗号解読に優れたロベルト・ニコラスが、様々な奇跡に纏わる謎を解いてゆくシリーズの第1作。
上司のサウロ大司教に呼び出された平賀とロベルトが命じられたのは、アメリカのセントロザリオ修道院の修道女が処女妊娠したという奇跡申請の調査だった。同時に、バチカン銀行にまつわる黒い金の動きについて探ることも。自殺した司祭が持っていた割符にまつわる秘密が、セントロザリオにあるらしい。
折しも二人が付く直前、教会付属のセントロザリオ学院では新たな奇跡が起きていた。警備員のジェームズが礼拝堂で見たのは、宙に浮く生徒会長のマリオ・ロッテの姿だった。血で描かれた十字架、聖痕から血を流す少年。そして平賀とロベルトの到着早々、殺人事件が起きる。
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平賀とロベルトの奇跡調査の第一弾。のんびり読み進めてたら『悪魔達の宴』でキャラクターが分からなくなってきたのでスタートに戻ってみた。
はじめのシリーズということで、バチカンの壮麗さに魅せられる。初期は詳細な建物描写に惚れこんだんだよなあ、と思い出した。平賀とロベルトのキャラクター紹介のくだりもあるのだが、新しいシリーズよりもいささか耽美な雰囲気もあるような。やはり長期シリーズ、作品を重ねるごとに人物描写も変化してきているのだろう。
事件の端々は覚えていたのだけど、学院とナチスとのズブズブな関わり具合はさっぱり忘れていた。残念な記憶力によって、新鮮に楽しめたのは再読で良かった点。地下の隠された施設とか、一つひとつ明かされていく度にゾクゾクできたので。あと終わり方は敢えての全容解明ではないのかな。奇跡調査官としてはあれが正解なのかもしれない。
改めて、信仰と科学のバランスが絶妙だなあと感じる。奇跡を追い求める心と、科学的真実を尊重する信念と。教義への疑念を抱かせながらも、最後は信仰にかえっていく流れとかも。ストーリー全般で心のあり方が揺さぶられるが、平賀がいることで矛盾しつつも両立させることが実現できている、としみじみと感心している。
一点、シリーズ内の時間経過に少し不思議が。今作の事件が2000年〜2001年と明記されているけれど、直近で読んだ『悪魔達の宴』が戦後70年とあって2015年辺りで。サザエさん方式なのか、皆年齢を重ねているのか、どっちなんだろう……。
最後に自分メモ。『悪魔達の宴』で思い出せなかったマギー神父、しっかり登場してました。シオンの鍵、ナチス撲滅のための組織。改めてインプットできました。1作目とは言え結構派手に活躍してたのに忘れるなんて、自分の記憶力はとんでもなく残念だなあ……と呆れた次第です。
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宗教を交えたミステリーホラー好きな私には適してました。ただちょっと無茶があるのでは…?という設定もありましたが概ね楽しく読ませていただきました。
マリオのあざの流血は結局PTSDの血汗症ということかな…。
聖痕や処女受胎といった奇跡の調査というのは馴染みがない分新鮮で面白かったです。
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初版時初読し、再読。カトリックに馴染みがあるのですんなり入りましたが、宗教に触れずにきたら感覚が理解し難いのでは?と思いました。
宗教的なミステリーと現代が合わさる話は大好きなので、好みど真ん中でした。
物語としてとても面白かったです。神話やオカルトが好きだと楽しめると思います。
一言言うなら、一巻はロベルトが全く活躍していなくて笑いました。そんなことないのに!笑
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撲殺シーンを想像するとなんだか素っ頓狂な絵面で、
それが犯人のみならずシリーズの性格をもあらわしているかのようです。
セバスチャン視点がかなりおもしろかったです。
本人、意図せず知らず。
もう少しシリーズを読んでみたいです。
─────
バチカン奇跡調査官シリーズ
『黒の学院』 ☆☆☆☆
『サタンの裁き』 ☆☆☆☆
『闇の黄金』 ☆☆☆
『千年王国のしらべ』 ☆☆
『血と薔薇と十字架』 ☆☆☆
『ラプラスの悪魔』 ☆☆
『天使と悪魔のゲーム』 ☆☆☆☆
までで中断
シリーズとしては、科学調査にかこつけて胡散臭い陰謀論を楽しむオカルトミステリー。
Posted by ブクログ
アニメを観ていたので展開は知っていたものの、他の方も書かれてますが、アニメより先にこちらから読めばよかったなと思うくらい面白くて一気読みでした。
宗教や歴史についてあまり詳しくないのでその点も読んでいて興味深かったです。
話の雰囲気や登場人物のキャラクターがとても好みだったので続きが楽しみ^^
Posted by ブクログ
あーおもしろかった〜。
もしかしたらツッコミどころとか謎解きのアラとかあるかもしれないけどそれ以上にドラマチックで引き込まれた。
アニメも面白そうだったけど文字だとほんと想像力が掻き立てられて吐きそうになった(笑!
やはりオカルトって人を惹きつけるなぁ。
Posted by ブクログ
奇跡と呼ばれる事象を科学的に解明する小説。科学的に解明できない本当の奇跡を求めてるけど、結局説明がついてしまうというオチなので、読み進めていくといつか解明できない奇跡が出てくるのか期待。
宗教も絡むのでちょっと読むのがしんどい部分はあるんだけど、めちゃくちゃ入りこまずにサクッと流しながら読むには楽しい感じ
Posted by ブクログ
おもろかった。
2007年にスタートしたホラー文庫のバチカン奇跡調査官シリーズ第1作。
数年前に完結するという噂を聞いて、手を付けたものの
なんか終わる気配が??となってきて、
2冊ぐらい読んでそのまま放置している。
個人的にはホラー薄め、サスペンス的な作品には思える。
バチカンの理系と文系の天才2人平賀とロベルトのコンビが、
奇跡を調査する。
で、本作ではアメリカのボーディングスクールで起きた
スティグマが現れる生徒(美形)と、処女受胎など。
バチカンの闇の部分、マネーロンダリングやらその他もろもろの解明していく。
逃げ延びたナチの幹部とその技術が第二のヒトラーを作り出そうとする。
最後の一番いい謎解きクライマックスがちょっとぐだぐだなのと、
それ、アメリカの郵便で送るんか!!あかんやん!
2007年やったらフェデックスの一番高額なやつで送らな!!って、
突っ込みながら読んだ。
ガチガチのバチカン系クリスチャンには許せないかもしれない。
日本人的というか、インドカレーなのに牛肉入ってるみたいな、
そんな匂いのする和風バチカンではある。
しかし、面白い(笑)
こんなにぎょうさんシリーズもんに手をだしてしまって、、
私はアホの子
Posted by ブクログ
バチカンの秘密調査官である2人の神父が奇跡を調査するミステリー。ちょっとオカルトが強い。
キリスト教についての知識があまり無いので想像するのが難しかったが、なんとなくの知識は得ることができました。そういう知識を得られるのは面白かった。
事件に関してだが、奇跡をそれぞれ科学の観点が謎を紐解いていくのは面白かった。謎はわりと単純だし犯人もなんとなく目星がついたのだが、真相はましで都市伝説かいってぐらい突拍子がなかった(急にナチス)
これは本編に関係ないですけど、平賀とロベルトの関係についてもうちょっと詳しく。なんか距離近いです2人。
あと平賀なんでもかんでもぺろぺろ舐めすぎ、危ないぞ。
Posted by ブクログ
雑学好きには楽しい内容。
宗教、科学、伝承などいろいろな雑学がてんこ盛りで、二人のコンビもそれを取り巻く人たちも好きでした。宗教的な奇跡を科学で見るっていう見方が面白かった。
残念ながらアニメの噂が出た辺りで読むのを何となく止めてしまいました。
Posted by ブクログ
高校生のとき好きだったバチ官シリーズもう一度読んでみようと思い電子書籍で再購入。
正直に言って宗教もナチスのこともよく分からないため、ずっと説明文は流し読みしてしまいました。
本当にあのときの自分は面白いと思って読んでたのかな?と疑問に。
多分2作目以降は読み直さないかな。
Posted by ブクログ
シリーズ1作品目。
カソリック教を舞台としたサスペンスホラー。
奇跡を調査していくうちに、調査対象の学院の異常さがわかっていき、ナチスが絡んでくる。
世界観は好き。
自白剤で喋らせたりもします。
最後は全部中途半端な印象。
犯人が分かった理由も読者側からは見えないが、
主人公たちはすぐにわかったみたいだし、4人目以降の殺人はよくわからなかった。
都合よく話がポンポン進む。
宗教や信じるものがある人は強い。
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【2022年13冊目】
再読本です。登場人物が多いというのはわかっていたので、人物リストを作りながら読みました。よく人が死ぬなおい…文調はもう少しなんとかなるんじゃないかなと思いました。翻訳したみたいな文章て途中から違和感があるなと思いながらも、結末は全く覚えていなかったので新鮮でした。
(2014年6月20日初読時のレビュー)
登場人物が多かったため、犯人が判明しても一瞬誰かわからず、?!ってなりましたが大筋としては面白かったです。著者の文の感じも嫌いじゃありません。シリーズで読んで行こうと思います。
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世界中から寄せられた奇跡を調査し、その真偽を判別するバチカン奇跡調査官の平賀とロベルト。ある奇跡調査のため、修道院と併設する寄宿学校を訪れた2人は連続殺人事件に遭遇する。
処女懐胎、聖痕現象、涙を流すマリア像。
西洋史好きとしては、キリスト教絡みの話は馴染みがある。でも、実際のところ無宗教なので、その教義の深いところまでは理解できないし、奇跡と思われる現象にも納得のいく合理的な説明がつくほうがスッキリする。そして、異端や悪魔崇拝も大好物なので、こういう話はとても興味深い。
ナチスやヒトラー、そしてヒトラーを救世主とする新たな宗教の存在。途中からかなり壮大な話になってきて、現実味は薄いけれど、飛行船のくだりは秀逸。
たくさん人が死んで、オカルト的な要素もあるにはあるけど、ホラーというよりミステリーかな。でも、伏線を回収しきれてないところが気になったので評価は少し低め。
全体的に女性向けな感じがして、耽美な雰囲気漂う美少年の自作自演とかで終わったらどうしようと途中まで思ってたので、謎解き部分は意外に楽しめた。
どちらかというとラングドンシリーズに近いものがあるけど、敵・味方とも不用心すぎるんぢゃないかと思うくらい、ゆるゆると話が進むので、変にアクションがあるよりはこっちの方が好きかな。特に奇跡を本気で信じるが故に、どこまでも合理的な平賀神父がいい。こんな美人なのに、悪魔祓いのやり方が不穏当すぎる(笑)
Posted by ブクログ
面白くないわけではないけど、進み方がゆっくりで、盛り上がる場面でイマイチ盛り上がり切らない印象。
建物の描写は緻密で素敵だなと思うけれど、あんまりその方面に興味がないと流して読みがちになる。題材は面白いし、もう少しキャラクターが生き生きしていたら違っていたかなと思った。
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まだキャラが固まっていないためロベルトがちょっと賢い凡人過ぎる。
スケールはとても大きいので最終的にまとまらなかったし、投げっぱなしが多かった。
Posted by ブクログ
01.07.10再読
神の奇跡の真偽を調査するバチカンの調査官平賀とロベルトの二人が、学園で起こった処女懐胎と壁に浮かび上がる絵の秘密を探りに行く。ところが、起きたのは教師の連続殺人。神の奇跡は本物なのか、学園には悪魔が潜むのか。ゴシックミステリ。ちょっとホラー。
以前読んで設定(オチ)が飛びすぎているのと、キャラもの感が強くて1冊で読むのをやめていた。が、ゴシックホラーな気分の時には丁度良いかと思い、続きも読んでみるつもり。登場人物の見目の描写が少ししつこい。
Posted by ブクログ
いまさらですが読み始めてみました
このシリーズ…
インフラ面が時代を感じさせますが、逆にそれが懐かしくて楽しめます。
内容自体は、そこそこオカルティックでそこそこサイエンティフィックなところが趣向に合っているので気に入りました。
日本人からすると宗教って馴染みがないので
そこまで?ってのはありますが、そういう世界を垣間見える点も良いですね。
今後の展開楽しみです!
Posted by ブクログ
読み始めた時、宗教的な言葉が読みにくく、最後まで読めるか不安になったけれど、会話が増えると楽しく読めた。アニメを見た時に端折られていてわかりにくかった部分もしっかり補完できた。これならシリーズ最新刊まで楽しめそうな予感がする。
Posted by ブクログ
バチカン所属の神父コンビである平賀とロベルトが少年たちの集う寄宿学校と修道院に奇跡調査に訪れ連続殺人事件に遭遇する。登場人物は多いけれど全体がきれいな一纏まりになっていて読み易い。根底に流れるキリスト教に敬虔な人物もそうでもない人物もいてバランスが良い。ルーン文字の歴史やナチス等方々が自然な多識さ。
Posted by ブクログ
無宗教の人間からすると、キリスト教の「奇跡」はまあ、インチキだろうと普通に思ってしまうので、バチカンの人間を主人公にしつつ、そこら辺をどう説明していくのかでハマれるか決まってくると思いながら読んでいたけれど、まあまあ良いさじ加減で科学と信仰心を絡めているような気がした。ちょうど今読んでいたナチス系の内容が絡んできたので、そのへんは面白く読めた。
ただ、カソリック内部のことはカソリックで、っていう理由で、どんだけ殺人が起ころうと普通に隠蔽して警察にも届けないってことが、普通に今の時代設定(パソコンとか使ってる)にしている割に最後まで違和感。専門家でない人間の検死や調査で謎解きしているのがモヤっとするので、そこら辺の帳尻合うような設定を入れて欲しいところ。
Posted by ブクログ
プロローグ 天使と悪魔のゲーム
1主の支えによりて我は目覚める
2主の鉄槌
3主をおののきつつ喜び踊れ
第一章 聖徒の座
1主よ我らに御顔の光を向けられよ
2秘密の花園
3謎の割り符と悪魔との契約書
第二章 セントロザリオ学院の変事
1真夜中のパトロール
2聖痕
3おののいて罪を離れよ。そして沈黙に入れ
4我、主の宮に入らん
第三章 殺人事件とマリアの嘆き
1地下室の悪霊
2神は殺戮の武器を備え、正しく裁かれる
3存在のかぎりなき不安
4殺人事件と降霊会の謎
5聖母子像の調査
第四章 浮かび上がったルーン文字
1処女受胎の奇跡
2心落ち着かぬ者
3派閥闘争
4抜かれた歯と舌
5何がマリオに起こったか
6マリアが涙を流した理由
7ジェームズの証言と浮かび上がったルーン文字
8スペシャルクラスの不思議な授業
第五章 開かずの間の秘密
1三つの古書
2吊られた死体と処女証明
3尋問会
4神々の秘密
5覚醒
6エクソシズム
第六章 ウィージャー盤の解読
1贋古書の秘密
2引き継がれたウィージャ盤
3奇跡の正体
4変わり者の女
5バチカンルート
6明かされた暗号
第七章 地下に潜む亡霊
1神の門に入りし者
2ミュラーの信仰
3怪しい男
4暴かれた地下室
5少年達にコールがかかるとき
6 666の獣の叫び
エピローグ 天使と悪魔の戦い
1シオンの掟
2それでも尚、我は神を信ず