【感想・ネタバレ】バチカン奇跡調査官 黒の学院のレビュー

あらすじ

天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』──世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し──。天才神父コンビの事件簿、開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

平賀とロベルトの奇跡調査の第一弾。のんびり読み進めてたら『悪魔達の宴』でキャラクターが分からなくなってきたのでスタートに戻ってみた。
はじめのシリーズということで、バチカンの壮麗さに魅せられる。初期は詳細な建物描写に惚れこんだんだよなあ、と思い出した。平賀とロベルトのキャラクター紹介のくだりもあるのだが、新しいシリーズよりもいささか耽美な雰囲気もあるような。やはり長期シリーズ、作品を重ねるごとに人物描写も変化してきているのだろう。
事件の端々は覚えていたのだけど、学院とナチスとのズブズブな関わり具合はさっぱり忘れていた。残念な記憶力によって、新鮮に楽しめたのは再読で良かった点。地下の隠された施設とか、一つひとつ明かされていく度にゾクゾクできたので。あと終わり方は敢えての全容解明ではないのかな。奇跡調査官としてはあれが正解なのかもしれない。
改めて、信仰と科学のバランスが絶妙だなあと感じる。奇跡を追い求める心と、科学的真実を尊重する信念と。教義への疑念を抱かせながらも、最後は信仰にかえっていく流れとかも。ストーリー全般で心のあり方が揺さぶられるが、平賀がいることで矛盾しつつも両立させることが実現できている、としみじみと感心している。
一点、シリーズ内の時間経過に少し不思議が。今作の事件が2000年〜2001年と明記されているけれど、直近で読んだ『悪魔達の宴』が戦後70年とあって2015年辺りで。サザエさん方式なのか、皆年齢を重ねているのか、どっちなんだろう……。

最後に自分メモ。『悪魔達の宴』で思い出せなかったマギー神父、しっかり登場してました。シオンの鍵、ナチス撲滅のための組織。改めてインプットできました。1作目とは言え結構派手に活躍してたのに忘れるなんて、自分の記憶力はとんでもなく残念だなあ……と呆れた次第です。

0
2024年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宗教を交えたミステリーホラー好きな私には適してました。ただちょっと無茶があるのでは…?という設定もありましたが概ね楽しく読ませていただきました。

マリオのあざの流血は結局PTSDの血汗症ということかな…。
聖痕や処女受胎といった奇跡の調査というのは馴染みがない分新鮮で面白かったです。

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

撲殺シーンを想像するとなんだか素っ頓狂な絵面で、
それが犯人のみならずシリーズの性格をもあらわしているかのようです。

セバスチャン視点がかなりおもしろかったです。
本人、意図せず知らず。

もう少しシリーズを読んでみたいです。

─────
バチカン奇跡調査官シリーズ
『黒の学院』 ☆☆☆☆
『サタンの裁き』 ☆☆☆☆
『闇の黄金』 ☆☆☆
『千年王国のしらべ』 ☆☆
『血と薔薇と十字架』 ☆☆☆
『ラプラスの悪魔』 ☆☆
『天使と悪魔のゲーム』 ☆☆☆☆
までで中断

シリーズとしては、科学調査にかこつけて胡散臭い陰謀論を楽しむオカルトミステリー。

0
2022年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バチカンの秘密調査官である2人の神父が奇跡を調査するミステリー。ちょっとオカルトが強い。
キリスト教についての知識があまり無いので想像するのが難しかったが、なんとなくの知識は得ることができました。そういう知識を得られるのは面白かった。
事件に関してだが、奇跡をそれぞれ科学の観点が謎を紐解いていくのは面白かった。謎はわりと単純だし犯人もなんとなく目星がついたのだが、真相はましで都市伝説かいってぐらい突拍子がなかった(急にナチス)
これは本編に関係ないですけど、平賀とロベルトの関係についてもうちょっと詳しく。なんか距離近いです2人。
あと平賀なんでもかんでもぺろぺろ舐めすぎ、危ないぞ。

0
2025年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ1作品目。
カソリック教を舞台としたサスペンスホラー。
奇跡を調査していくうちに、調査対象の学院の異常さがわかっていき、ナチスが絡んでくる。
世界観は好き。
自白剤で喋らせたりもします。
最後は全部中途半端な印象。
犯人が分かった理由も読者側からは見えないが、
主人公たちはすぐにわかったみたいだし、4人目以降の殺人はよくわからなかった。
都合よく話がポンポン進む。
宗教や信じるものがある人は強い。

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2022年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

無宗教の人間からすると、キリスト教の「奇跡」はまあ、インチキだろうと普通に思ってしまうので、バチカンの人間を主人公にしつつ、そこら辺をどう説明していくのかでハマれるか決まってくると思いながら読んでいたけれど、まあまあ良いさじ加減で科学と信仰心を絡めているような気がした。ちょうど今読んでいたナチス系の内容が絡んできたので、そのへんは面白く読めた。
ただ、カソリック内部のことはカソリックで、っていう理由で、どんだけ殺人が起ころうと普通に隠蔽して警察にも届けないってことが、普通に今の時代設定(パソコンとか使ってる)にしている割に最後まで違和感。専門家でない人間の検死や調査で謎解きしているのがモヤっとするので、そこら辺の帳尻合うような設定を入れて欲しいところ。

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2018年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグ 天使と悪魔のゲーム
1主の支えによりて我は目覚める
2主の鉄槌
3主をおののきつつ喜び踊れ

第一章 聖徒の座
1主よ我らに御顔の光を向けられよ
2秘密の花園
3謎の割り符と悪魔との契約書

第二章 セントロザリオ学院の変事
1真夜中のパトロール
2聖痕
3おののいて罪を離れよ。そして沈黙に入れ
4我、主の宮に入らん

第三章 殺人事件とマリアの嘆き
1地下室の悪霊
2神は殺戮の武器を備え、正しく裁かれる
3存在のかぎりなき不安
4殺人事件と降霊会の謎
5聖母子像の調査

第四章 浮かび上がったルーン文字
1処女受胎の奇跡
2心落ち着かぬ者
3派閥闘争
4抜かれた歯と舌
5何がマリオに起こったか
6マリアが涙を流した理由
7ジェームズの証言と浮かび上がったルーン文字
8スペシャルクラスの不思議な授業

第五章 開かずの間の秘密
1三つの古書
2吊られた死体と処女証明
3尋問会
4神々の秘密
5覚醒
6エクソシズム

第六章 ウィージャー盤の解読
1贋古書の秘密
2引き継がれたウィージャ盤
3奇跡の正体
4変わり者の女
5バチカンルート
6明かされた暗号

第七章 地下に潜む亡霊
1神の門に入りし者
2ミュラーの信仰
3怪しい男
4暴かれた地下室
5少年達にコールがかかるとき
6 666の獣の叫び

エピローグ 天使と悪魔の戦い
1シオンの掟
2それでも尚、我は神を信ず

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2019年05月06日

ネタバレ 購入済み

シリーズ1作目のせいか

つまらなかったわけではないが、色々盛り込み過ぎて無駄に壮大な話にした感が否めない。

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2020年08月15日

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