藤木稟のレビュー一覧
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今回は、オーストラリアの奇跡調査。
南半球のクリスマス感やら観光ネタも満載で、3人もいつも以上にアクティブで、おもしろかった!♪
もともとは罪人の流刑地だったオーストラリアの大地に、どうやってキリスト教を布教していったのか、という点も詳しく書かれていて、興味深かった。
さらにすばらしかったのは、アボリジニの歴史や文化が詳細に語られていたこと。現在のアボリジナルの人々への扱い、白人との断絶の根源、などもタブーなしに書けるのは、日本人だからこそ。こういうところ、もっと評価されるべきだと思うなぁ~
アボリジニの精霊の考え方を、平賀にロベルトが説明するシーンが特によかった。
ロベルトは民俗学者 -
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短編集第7弾。
バラエティ豊かで面白かったー♪
個人的には、1話目「貧血の令嬢」が刺さりまくり!!
これだけのために購入してもいいくらい♪
少食で消化不良なご令嬢のために、ロベルトが食べられるものを調理することに。平賀で慣れている、と強気なロベルトは、胃弱な人の苦労をさらに詳しく知り、試行錯誤を重ねる、お話し。
わたしの家族もかなり少食で、ムリに食べて臨界点を越えると即効で上からも下からも排出される(失礼しました)。マジでつらそう。わたしは側で見てるしかないし、料理を作った側として、申し訳なさすぎる。
さらに、わたし自身も、3年前に、突然グルテンアレルギーになった。いまどき強力粉を避ける祝 -
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ネタバレ本編18弾。
いきなりネタバレですが、やっと!初の!祝・奇跡認定!
といっても、そこはもちろん、ひと筋縄ではいかない。何ひねりもしてあります。
個人的には、この「認定」は満足。
2人も話してますが、彼らは「奇跡調査官」なんですからねぇ(笑)
毎度疑い、しかも綿密に調査・検査しまくったあげく紛い物ばかりで、もはやロベルトなんか最初から期待すらしていない。
問答無用、これは奇跡! という結論も、いいものだなぁ、と思った♪
今回の舞台は、スペイン・バレンシア地方の山村。小さく寂れた無医村には、岩に突き刺さったままの聖者ビセンテの聖剣が聖遺物として祀られていた。この聖剣が震え、スペイン中から選ば -
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バチカンの列聖省に属し、奇跡の申告に対し調査を行う「聖徒の座」の調査官である、二人の若き天才神父が主人公。科学者として三つの学位を持ち鋭い洞察力を持つ平賀・ヨゼフ・庚と、古文書を愛し暗号解読に優れたロベルト・ニコラスが、様々な奇跡に纏わる謎を解いてゆくシリーズの第1作。
上司のサウロ大司教に呼び出された平賀とロベルトが命じられたのは、アメリカのセントロザリオ修道院の修道女が処女妊娠したという奇跡申請の調査だった。同時に、バチカン銀行にまつわる黒い金の動きについて探ることも。自殺した司祭が持っていた割符にまつわる秘密が、セントロザリオにあるらしい。
折しも二人が付く直前、教会付属のセントロザ -
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ネタバレ平賀とロベルトの奇跡調査の第一弾。のんびり読み進めてたら『悪魔達の宴』でキャラクターが分からなくなってきたのでスタートに戻ってみた。
はじめのシリーズということで、バチカンの壮麗さに魅せられる。初期は詳細な建物描写に惚れこんだんだよなあ、と思い出した。平賀とロベルトのキャラクター紹介のくだりもあるのだが、新しいシリーズよりもいささか耽美な雰囲気もあるような。やはり長期シリーズ、作品を重ねるごとに人物描写も変化してきているのだろう。
事件の端々は覚えていたのだけど、学院とナチスとのズブズブな関わり具合はさっぱり忘れていた。残念な記憶力によって、新鮮に楽しめたのは再読で良かった点。地下の隠された施 -
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シリーズ第14弾!
やっと主役コンビの調査ですよぉ~
フランスの聖マリー教会から寄せられた奇跡申請。
山の頂上近くに建つ貴族の城。領主の奇行。
取材に訪れたはずの記者の行方不明と、村民の行方不明。
盲目の少女が出会った妖精と妖精の国のユニコーン?
舌(ぜつ)のない鐘が鳴り、青い鳥が歌った奇跡の真相は?
調査してる時は、何気に楽しくて、ロベルトの書籍を
読んでいるかの如く解説は、いつものことだけど長い。
でも、これがいい意味での蘊蓄で楽しい。
しかしなぁ~・・・
今回はちょっとやり過ぎた感が・・・ねぇ・・・
ただ、別の意味で、奇跡が起こったんだろうなぁと
思わずにはいられない。 -
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目次
貧血の令嬢
1
2
3
4
5
分子料理とキャラ弁に挑戦のロベルト、
助手が平賀さんな回。昔の平賀を彷彿とさせる貧血気味の令嬢セレスティーナに食事を作ることになるロベルト。きっかけは稀覯本仲間、シリーズ初登場の料理研究家さんがでてきたり、どんな料理ができるのか、ちょっと楽しみではありましたが、でも作りようはないなーと。分子料理で作りだしたレバーシャーベット、食べやすそうだからどんな味か食べてみたいなと。
昆虫食が苦手そうなロベルトと、味よりも飲んだ効果を楽しむ平賀さん。(スズメバチワインを飲んでました。)
平賀と料理は作りたい、でも分子料理を料理と思ってよいのか悩んでるロベルトの葛藤が面 -
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【2024年144冊目】
今回、奇跡調査官である平賀とロベルトの二人が調査するのは、とある小さな村の教会に鳴り響く角笛と降り注ぐ虹色の光の奇跡。ところが、奇跡だと申請してきた中に、肝心の司祭の名前が無い。これは本当に奇跡なのか、それとも。因縁のジュリア司祭も見え隠れするシリーズ第三弾。
なんと!10年振りの再読です!再読した感想としては、思っていたよりも楽しめたな…という感じ。文体は相変わらず素人目線ながらも「もうちょい洗練できるのでは」とか思ってしまうのですが、話がなるほど、面白い。先が気になって手が自然にページをめくるめくる。
途中ある人を疑ってたら、普通にいい人だったのでマジごめんっ