藤木稟のレビュー一覧
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ネタバレ「ベアトリーチェの踊り場」
呪いの宝石の話。
バチカン奇跡調査官だから、奇跡の認定はないにしても呪いはあってもいいかな、とも思ったりした。ただ、平賀神父が最後にいった「分かりあってるつもりですが、貴方の目が見ている世界と、私が見ている世界は、違っているのですね。そしてその互いの世界を、どうやってと分かり合うことができないんですね。」という台詞は、分かり合ってるつもりでもすれ違ってしまい分かり合えないのだから、そう思ってもいないもの同士の政治とかの世界では、もっとわかり合うのが難しいのではないかと問うていると思った。
「素敵な上司のお祝いに」
ジュリア司祭が上司の誕生日をイヤイヤ祝福するお話 -
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ネタバレ「チャイナタウン・ラプソディ」
ビル捜査官とその部下が、不思議な体験をする話。そもそもで、部下からして天女をフィアンセにするとか、なんでそんな人間ばかりが揃うんだよ!っていう感じではあった。ストーリーは、中国の神話世界と今を結ぶような感じ。過去と現在がちゃんと結ばれており良かった。
「マギー・ウォーカーは眠らない」
偶然保護してしまった子どもを無事に親族の元へと返してあげるマギー博士。いつもは、計算通りで、何事もかんぺきー、な感じの印象だったマギー博士に人間味をプラスさせたような作品でとても良かった。
「絵画の描き方」
ある休日に平賀神父とロベルト神父は無名の画家の絵画の修復のお手伝いを頼 -
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読書録「バチカン奇跡調査官ジェヴォーダンの鐘」5
著者 藤木稟
出版 角川書店
p250より引用
“ 自分自身や親しい人の病苦や死、その悲
しみや未知なるものへの不安、そうした数々
の悩みや苦しみは、時代が変わってもさほど
変わらない。教会や聖職者に代わってそうし
た問題を解決する何かを、人々は求めたんだ。
”
目次から抜粋引用
“鐘は鳴る、奇跡の印として
鳥と聖母
謎多き道の始めに立ちて
悪しき霊らの為業
墓標と少女”
天才神父二人組を主人公とした、長編ミス
テリー小説。人気シリーズ長編第十四弾。
これから春を迎えようとしている、フラン
ス中央の小さな村。毎年恒例の山の祠 -
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ネタバレ砂漠の大冒険です。
インディー先生もビックリな大冒険になりました。
ですが、とりあえず、
エチオピアに行きたくなりました!
色んな教会が出てきましたが、どの教会も気になります。岩窟教会が見てみたいですね。どの教会も魅力的です。
葬列にムスリムも正教徒も参列し、お互いの教会やムスリムには入らないけど、ご近所で助け合う事には変わりないという場面が、心に残りました。
宗教戦争が起こる一方で、こうやってお互いに折り合いを付け、尊重して生活している地域もあるのだと思うと、皆んながこうなれれば良いのにねと、おもいました。
「悪い子には、あげない!」
水の取り合いをする子供達から水を奪って高く掲げ、「 -
ネタバレ
一番好きな話です。
この話は、主人公よりもローレンの後任チャンドラ・シン博士の過去話でもありますね。
シン博士とマッカリ博士の過去は本当に泣けてきます。
しかし、マッカリ博士が亡くなる原因のインド政府に対するサイバーテロはシン博士が言う様に本当にローレンの仕業だったのでしょうか。
シン博士は「数年前」と話していますが…時系列的にはローレンがバチカンにいたころなのかローマ警察の特殊房にいたころなのか…。
どちらにせよ、ローレンは自分がすることに対して「名前入りの予告」なんてしない人ですよね。
名前を出して堂々とこれからやることを宣言するのは注目してほしい人だけがすることだと思います。
私の推測だけど