藤木稟のレビュー一覧
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メキシコに行きたくなった。
大学の時は何も知らずに行ったけど、もったいないことしたな、とちょっと後悔。次はちゃんと歴史とか文化を勉強してから行きたい。スペインに征服されて、メスティーソとインディオの間に今も偏見と差別があることが色濃く描写されている。メキシコは特に貧富の差が激しいから生まれた環境で人生がほぼ決まると言って間違いない。それに比べて日本に生まれた時点で恵まれてるよな〜と思った。
それにしても母の愛は偉大なり。手紙のシーンは感動した。
あと今作からシン博士登場してあんまり好きじゃないけど、平賀に生贄の写真を送られて動揺するシーンは失礼ながら爆笑してしまった。平賀ホント好き。 -
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4編からなる短編集。シリーズをとりまく陰謀の布石になる部分があったものの、ゆっくり読み進めているのと乏しい記憶力によって正確に点と点をつなげての理解がなかなかできなかったのが悔やまれる……。
『シンフォニア 天使の囁き』は、平賀の弟・良太サイドのストーリー。これまで平賀の口から語られるだけだった良太の存在が、良太視点での描写でもって開示されるのは初めてではなかろうか。奇跡調査がいつも不思議なことを科学的解決で決着をつけるのに対し、良太の身には不思議なことがそのまま発生している。これには何の示唆があるのだろう。ラスト……………あまりにも、あまりにも不穏だ。良太のキャラクターに好感を抱いてしまった -
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ネタバレスペインの村で聖剣がもたらす預言について奇跡調査を行う2人。
今回は頼もしい助っ人もいて異色の3人体制。
途中おっこれは本当に奇跡なのか?と思ったところで村人2人が謎の死を遂げたあたりから物語は加速していく。
今回も科学や歴史の点から奇跡調査をしていて面白かった。
ロベルトが話していた歴史は興味深いし、平賀が突き止めた風土病の状態には驚いた。
奇跡じゃなかったかー!と思っていたところにある出来事が奇跡認定!
初認定だけど、なんかあっさりしてて拍子抜けした。
終わり方もなんだか急というか…まさかこれでシリーズ終わりじゃないよね?と不安。
作中でもあるけど金や政治やら権力で左右されるのは奇跡もまた -
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はぁ〜、そうなんですよぇ〜
アーサー王とか聖剣とか、もう大好きネタなんですけど
しっかりとその物語の誕生背景をロベルトが説明しちゃうもんだから
しばらく白けた気分になりそうです・・・
本編は久々の奇跡調査で、90%ぐらいまで奇跡認定ってところで
現在と過去の両面からネタバラシが怒涛のように行われ
最後は、えぇぇ〜、そこなん? って時事ネタ感じつつ
ほんとのラストページで、意外な結末
そういう意味では、なかなかスリリングな今回の奇跡調査でしたね
今後も2人の活躍が見逃せません
にしても、ロベルトの尋常じゃない家政婦男子ぶりがエスカレートしてる気がする。 -
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バチカン奇跡調査官短編集、第6弾。
「生霊殺人事件」
すっかりおなじみのアメデオ・ローレン・フィオナのトリオ。今回はアメデオが一人で事件解決しようと頑張るけど結局ローレンを頼ることに。ローレンは懐かない猫みたいだけど、アメデオに信頼を置いていることを伝えるシーンにはちょっと感動してしまった。でもローレンって本当に何してる人なの…??
「エレイン・シーモアの秘密の花園」
ルッジェリという人物のことをよく覚えていないんですが(ジュリアのビジネスパートナー?)その部下のエレインという女性(表紙の女性かな?)がルッジェリの命令でジュリアに近づいて弱みを握ろうとする話。ミイラ取りがミイラに!やはりジュリ -
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ネタバレ物凄くタイムリーなタイミングで読み始めた一冊。たまたま九州への出張があり、ついでに九州に住む友人と遊ぶ約束を取り付け、その友人が過去にバチカン奇跡調査官を紹介してくれた人物だったため「会うから続き読んどこ」とキャリーの中に放り込んでいたのである。ページ開いたら天草四郎が目に飛び込んできてえらいびっくりした。偶然に軽く動揺する。
そんな今回の奇跡調査、舞台は日本。平賀は日系人ではあるが、ほとほと日本が似合わないのが面白い。ロベルトが日本語が分からないため、通訳などコミュニケーション担当として奮闘する平賀も、なかなか新鮮だ。
これまで海外が舞台で、かつキリスト教がベースゆえに、一種のファンタジーと