あらすじ
メキシコのグアダルーペ寺院に、枢機卿の代理として派遣された平賀とロベルト。式典の挨拶だけのはずが、突然宙に浮いた十字架が目の前に現れた。奇跡を目の当たりにした彼らは、調査を開始する。
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今度の舞台は、メキシコ。メキシコにおける古代文明とその副産物であるオーパーツについてがメインストーリー。
今回の奇跡は磁力によって物体が浮遊するというネタバラシであったが、その磁力の発生源についてがとても面白かった。また、人間の起源についての考察も描かれており、興味深い考察であった。
生き物・生物が生き残るために他の生物と合体していき、一つの生物、つまり、人間となったというのが面白かった。人間を構成している細胞一つ一つに意思があり、会話しているというのもなんだか、ロマンティックな気がした。そして、人間が宇宙にあこがれる理由が、故郷を想ってのこと、というのがとっても面白かった。
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これは、シリーズで一番唸りました。本当に文系とか理系とかを超えてとても学問的で、かつとても心をくすぐるものがあります。知的好奇心を、満たしてくれる一冊。電子書籍で読んでしまったのが残念な点。
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話の中にはふんだんに化学なお話が載ってるんだけど、たぶんほとんど理解が追いつかないまま、とりあえずなんかすごく歴史的な発見と鉄を食べる微生物が奇跡に見える事態を起こしていたことを理解して読み終わりました。
今回はジュリア司祭もビル警部も出てこなく、ちょっと謎に包まれていた協力者ローレンに少々スポットが当たったかな?でも、はっきりしたことはわからないまま。。。
シン博士がローレンを非常に嫌っていることがはっきりしただけ。次の巻で人間関係がもう少し明らかになってほしいな〜
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メキシコに行きたくなった。
大学の時は何も知らずに行ったけど、もったいないことしたな、とちょっと後悔。次はちゃんと歴史とか文化を勉強してから行きたい。スペインに征服されて、メスティーソとインディオの間に今も偏見と差別があることが色濃く描写されている。メキシコは特に貧富の差が激しいから生まれた環境で人生がほぼ決まると言って間違いない。それに比べて日本に生まれた時点で恵まれてるよな〜と思った。
それにしても母の愛は偉大なり。手紙のシーンは感動した。
あと今作からシン博士登場してあんまり好きじゃないけど、平賀に生贄の写真を送られて動揺するシーンは失礼ながら爆笑してしまった。平賀ホント好き。
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友人に勧められて読み始めたシリーズ。読む度にキリスト教に明るくないことが悔やまれるが、無知でも問題なく楽しめている。
今回は兎に角メソアメリカの伝承や歴史の描写に、好奇心をそそられた。科学の知見が低いため、平賀の謎解きターンの理解が及ばない部分が多々あるが、全体を通して平賀とロベルト、2人の探究心が他シリーズより純粋にピックアップされているように感じた。事件の裏に潜む陰謀がほぼなかったからだろうか。
ラスト、考察の着地点がいささか壮大な話になったな、と思う部分もあるが、ロマンもあり良かったと思う。新キャラクターのチャンドラ・シン博士が好ましい。今後の活躍に期待。
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話壮大すぎじゃない?
人類の起源とか、その辺までいくと
ほんと神ががかったところに来るわけで
まさにそういうのが宗教で伝承されてくみたいな
でも、何事も森羅万象今ある世界が元であり全てである
ってことは揺るぎない事実かな?
なんとも敬虔な気持ちにさせられました
感服いたしました!!
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妹より。
スッゲー難しい。けど、面白いから好きです(笑)
彫刻が浮くなんてマジで奇跡か!なんて思いながら勢いよく読んでいたものの、正直ウンチク?解説?には全然ついた行けず(笑)でも、すごいよね~最後には納得。本当か嘘か私にはさっぱりわかりませんが(理解力もない(笑))。1度はメキシコ行ってみたいわ~(^-^)
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バチカン奇跡調査官シリーズ第7弾。
サウロ大司教に替わり、グアダルーペ寺院の除幕式に
平賀とロベルトが司祭という立場で出席することに。
そこで奇跡が起こり、二人は調査に乗り出す。
舞台がメキシコってことで、普段は楽しい蘊蓄も
血生臭い古代文明の生贄の話はさすがにキツかった。
奇跡調査とは別に、シン博士の目的とかも気になるし
ローレンの行方も気になる。
ますます続きが気になります!
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読書録「バチカン奇跡調査官終末の聖母」4
著者 藤木稟
出版 角川書店
p128より引用
“ あらゆることに対して、可能不可能とい
う意識の壁を設けない。
分ることから、こつこつとやっていく。
大切なのは、そういう地道な心がけである。
”
目次から抜粋引用
“黒い聖母の奇跡
聖母達の黙秘
髑髏は語り始める
アステカの冥府
邪神復活”
天才神父二人組を主人公とした、ミステ
リー長編小説。シリーズ第8弾。
世界最小でありながら世界に多大なる影響
力をもつ独立国家・バチカン市国。そのバチ
カンの長であるローマ法王が例外的な辞任を
することになり、次の法王が決まるまでの代
行を勤めることとなったのは…。
上記の引用は、主人公の一人・平賀神父の
科学的な姿勢についての一節。
決して憶測で物を捉えるのではなく、冷静に
目の前の事実を積み重ねることで、少しずつ
前に進んでいくのが大切なようです。
今回の舞台はメキシコ、世界で二番目にカ
ソリックが多いとのことです。それ程カソ
リックが多い国であるにもかかわらず、よく
耳にする情報は、麻薬とかギャングとかの話
がとても多いように思います。
まあ、入ってくる情報が偏っているだけかも
しれませんが、旅行に行かれるのであれば、
事前に行って大丈夫なところかどうか調べた
ほうがいいでしょうね。
だんだんボリュームアップしているようで、
今巻は500ページオーバーです。しっかりと
時間の取れる時に、じっくりと楽しみたい一
冊ではないでしょうか。
ーーーーー
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南アメリカの文明もお勉強しておけばよかった。
洋の東西を問わず古代文明には意外な共通点があり、人類の発祥は1つだったんだなあ、どう拡散したのかなあなんて思ったりもする。
神経細胞について初めて知った時は、人間の感情なんて電気が行き来してるだけなんだと随分がっかりしたものだけれど、平賀のような捉え方も面白いなあ。
ところで、水の分子構造はH2Oだったよね?古代の海水は違う構造だったんだろうか??
相変わらず垂涎もののロベルトお料理シーン、料理しない人には臨場感が半減なんだろうか…料理好きで得した気分。
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ローレンの件が思ったよりも引っ張られてまだ答えがでない。今回は化学てきなアプローチが多く正直理解しきれない箇所もあったけど内容的には面白かった。
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そういえば新刊が出る度に買ってるシリーズ。
各地で起こる「奇跡」が本当の奇跡なのかどうかを調べる話。テーマが好みのど真ん中ストライクですので、もう…。
ジュリアとか出てくる辺りネタ切れなんじゃないかと心配してましたが、なんのなんの。中南米です。いいねいいね。次はどんな「奇跡」に挑んでくれるのか。楽しみです。
ちなみにホラー要素はどこにもない。最近の角川ホラーはどうなってんだ?
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空中に浮かぶ十字架と光り輝く道の奇跡認定のために調査を開始する平賀とロベルト。
メソアメリカのざっくりとした歴史と神話に苦戦し、平賀の宇宙語ともつかぬ科学的考察に放り出したくなる話でした。いやいや今回もバチ官らしかった。
新キャラのチャンドラ・シン博士は話し方やメールの印象から冷静な人だと思ったけど、モニタ越しに泣き出したのには驚いた。
けれどこれミステリー小説ですよね、ホラーって印象がもうないです。
帯にあったプレゼント企画当選。
まさかの宇宙人登場。朱雀とローレンの関係は本編には関係なさそうだけどドキドキ。十六でTOROとか読めないってとツッコミつつローレンとロベルトが対峙するのが楽しみになる一冊でした。
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⑧
だからそれは電顕じゃないでしょ…という突っ込みはもうし飽きたけど、やっぱりまたしておく。それは実体顕微鏡でしょうよ。でも読んじゃうんですよ。だっておもしろいんだもん。
今回は黒幕のあの人が出てこなかったので、純粋に調査官してる感じがする。
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今回はかなり難しかった。。。とりあえず目に浮かぶのはセノーテにいる微生物が織りなすとぐろ。。。
かなりの部分を読み飛ばしてストーリーラインをおうだけになってしまった
2023.3.12
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古代歴史からSFまで、ミクロから天文まで……このシリーズの話のスケールの拡大縮小率、一体どうなってるの(笑) 毎度ながらのマニアックな蘊蓄も、ジャンルの垣根をブチ壊して絶好調。ラングドンも真っ青な歴史解釈に、ナショナル・トレジャーやインディ・ジョーンズもびっくりな大冒険と、まったくもってボリューミーな一冊でした。その割に死者や過激な内容は少なくて、登場人物も比較的良い人たちが多く、なんとなくほっこりしていて良かったです。
それにしても今回、水を得た魚のように嬉々として本領発揮しまくる平賀と、メールと電話でしかやりとりしていないのに感情丸出しのシン博士が可愛くて仕方ないのですが(笑) ラストにまたローレンを巡る動きもあることですし、いい感じにキナ臭くなってきて、今後の展開が楽しみです。
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バチカン奇跡調査官シリーズ7巻(ただし、6巻との間に番外編1あり)。コンクラーヴェのため身動きがとれぬサウロらの代打で式典での挨拶をすべくメキシコに向かった平賀とロベルト。しかし、式典中に天からの声が聞こえ、十字架が宙に浮かび続ける事態が発生し、奇跡調査が開始される。
広い知識と抜群のコミュニケーション能力で情報収集をし、推論を組み立てるロベルトと、深い知識と集中力、飽くなき探求心で科学的に説明をつける平賀は、探偵(ではないが。)としてのベストな組合わせである。しかし、今回の話はさすがにぶっ飛びすぎており、ミステリというよりSF。でも、どこかで同じような話を読んだ記憶があるので、一部オカルト界隈では比較的有名な話なのかも。ローレンの代わりについたチャンドラ・シンのキャラが濃すぎて面白い。
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今回はさらに薀蓄が……(汗)
本の厚さも一番厚くないですか?
宇宙とかにまで話が飛び出すし、種の起源とか、確かに聖書的に言えば、創世記との絡みもあるかもしれないのですが、話が途方もない&突拍子すぎて、置いてけぼり感が満載です。
行方をくらましたローレンのことが気になるので続きは読みますけど、道のりは長く険しく、なかなか大変だなぁ。
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今回は前回の長編以上に蘊蓄部分の理解が及ばなくて…とりあえず話のスケール大きいなってのと、平賀さんが楽しそうで何よりですってことしか印象に残りませんでした(笑)
新しい登場人物のシン博士も中々面白いキャラクターのようだし、何よりローレンのことが気になって仕方がない!
次巻は進展するといいな…
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今回はメキシコが舞台でマヤ文明やアステカ文明、ケツアルコアトルやセノーテという好きなものが出てくる点で楽しく読みました。シリーズの中では厚い方なので、まとめて読む時間を取り辛かったのが難点。
聖母というタイトルと絡めているんでしょうが、作中の年老いた母のメッセージが読み取られた所に安堵。
ロベルトと平賀は相変わらずの良いコンビで、平賀の部屋を当然のように「どうせ君の家はゴミの山だろう?」とロベルトが言ってるのに笑った。
ローレンはほんとローレン。ここ数作、ローレンのことが非常に気になっているので、次作にどうしているのかが明かされるといいなと思う。
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第7弾
プロローグ 魂の国の翳り
第一章 黒い聖母の奇跡
第二章 神の道
第三章 聖母達の黙秘
第四章 髑髏は語り始める
第五章 世界樹の奥義と死への誘い
第六章 アステカの冥府
第七章 邪神復活
第八章 力強き神の言葉に導かれ
エピローグ 蝸牛、葉にしろしめす。この世は全てよし
謎解きは部分は「パラサイト・イブ」を思い出した。
パラサイド・イブではミトコンドリアだったけど、今度はゴルジ体の原型が古代生物だったら、ってことでよいのかな。
アステカ、とかマヤとかインディオとかちょっと詰め込み過ぎの話だったな。でもオーパーツとかなんか心惹かれるよね。
蝸牛の共生話はなんだか、デジャヴュと思ったら、「黒鷺死体宅配便」で、この蝸牛の寄生虫が人間に入り込んで自殺招いていたとかそんな話があったな。鳥になれると思いこむと、人は飛ぼうとするものらしい。聖歌隊の少年たちの自殺の理由づけがちょっとさすがに難しい気がするんだけど、インディオの子供たちが耳がよいから聞き取れたってことなんだろうけど、ちょっとそんな理由で死んだの救われない。
そして、ロバート・ブラウニングの「春の朝」でなんだか平和にまとめられた感が半端ない。どんな科学的理論をもってしても、平賀の中の「神」って存在は揺るがないらしい、この先誰が出てきても、神がいない理由を説得しきれない気がする。
ローレンの気配を感じつつ、ビルに続いて気苦労の絶えなさそうな、シン博士の今後が心配。
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【ネタバレあり】
バチカン奇跡調査官、7作目。
今回の奇跡の真相解明は、かなり遠回りだった印象。平賀が、磁力という可能性を一度は考えたものの、実際に検証せずにその可能性を捨ててしまったのはかなり違和感がありました。古代文明やオーパーツのくだりはよくわからないなりにも興味深かったけど、最後の畳みかけるような説明ターンには今回もお手上げでした。平賀が言うならそうなんだろう!で納得することにしました。
このシリーズのトンデモ具合や膨大な蘊蓄には毎回振り落とされ気味になるけど、いつも続きが気になる終わり方なので、次の巻も読みたくなります。ローレンの行方も気になるところ。今年の夏にアニメ化されるそうで、楽しみにしてます。
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バチカンで法王選挙が行われる最中、美貌の天才科学者・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するため、メキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。だがその時、法王候補の名を刻んだ彫刻が、音もなく中空に浮き上がり、光り輝く神の道が忽然と出現した。果たしてこれは神の奇跡か、陰謀か!?黒い聖母に秘められた真実を追う2人の行く手に危機が迫る!
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自分にとって全く馴染みのない国やその神、一度も見たことない片仮名の名前などが非常に頻繁に出てきて正直辛かったです。地名や寺院など実在するものの画像を見たりしたのですが全く想像できず、話にのめり込むことができませんでした。平賀が生き生きと楽しそうに話をしているのは大変喜ばしいことですがなんとなく流れを知る程度しか理解できず、このシリーズで毎回楽しみにしているロベルトの薀蓄でさえよくわかりませんでした。
しかしわかっていない分、とても興味を持ちました。後半の平賀の解説には本当に疲れましたがロマンチックでありまた面白かったです。
そして平賀の調査にはいかにローレンが欠かせなかったかよくわかります。シン博士とローレンも気になります。
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最近のやつは後半の科学解説を読み飛ばすことが多いのですが今回も案の定そうなりました。
けどいつになく平賀神父が嬉しそうだったので良しとします。
新キャラのチャンドラ・シン博士も結構いいキャラしてそうですね。
文庫の帯にやたら美しいロジックうんぬんとか、要はミステリとしての賛辞を採用してますがこれは逆効果じゃないかなーと。
ミステリ期待して読むと肩透かし食らうと思います。
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いつにも増してSFじみていた…
いつも結構無理あるなぁと思うのだけれど、今回もかなりでした。
いっそ映像にしてくれた方がファンタジーっぽさが出て良いのではないかな、と思う。
シン博士の今後も気になります。
Posted by ブクログ
チャンドラ・シン博士がいい奴なのか、悪い奴なのか。
まだまだ、このシリーズの続きが気になります。
ローレンがいなくなって、平賀が困っているのを見て、ローレンの良さが分かった。
物語の最後は興奮した。
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年末年始、この本をおともにしてましたがやっと読み終わり。
半分くらいまではスイスイ読めてたんですが特に後半からちょっと読み進まなくなってしまいました…。
今回は薀蓄がいつもより長く感じたかな?
話が壮大すぎてついていくのがもぅ…;それでも信仰心揺るがないって平賀は考え方すごいな。
ただ一つ言っておくと、シン博士!私に初めて「ギャップ萌え」なるものを教えてくれた気がしますw
ローレンさんも気になるし、次回そっちは動きあるかな?でもロベルトさんに打ち明けるのは間違ってる気がする。すぐ平賀に言いそうですもん、ロベルトさん。
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シリーズ通して読んでいます。
いつもちょこちょこと気になる事がありつつも、オカルト好きなので読まずにいられないのですが、巻を増すごとに内容の面白さの方が勝ってきて、重箱の隅をつつくことはしませんでした。
しかし、今回は良くも、(少しだけですが)悪くも、感想が書きたくなるような内容だったので、思ったことを書かせていただきます。
すでに8作目となっているので、物語の最初のほうで起こる奇跡も、また怪しい麻薬の類の幻覚なんでしょ!と思いつつ読んでいたら、最終的にはSFめいたオチだったので驚きました。
これに関しては、よくぞここまで壮大なスケールの話が思いつくよ!と手放しで賞賛したいです。凄いです。まるでトンデモ本を読んでいるようでした。
しかし、あまりにも遠い着地点へ向かってガンガン進んで行くので、話を読むにつれて、「あれこれ何の話だっけ?あ、十字架が浮かんだった」みたいな感じになってきて、ラスト50ページほどは平賀の薀蓄が延々と続き、読み終わった時は疲労感でいっぱいでした。
彼は丁寧にわかりやすく説明してくれるキャラですが、読んでいるこっちは、わかったような、わからんような。
わからんのは自分の頭が悪いのかな?
いや私はこんな話を読もうと思ってなかったよ?などと思わせられる程です。
よく、薀蓄を読ませるのも小説化の力量のうち、と言われていますが、その点においては力不足が否めないのではないか、と思います。
今回は調査官2人の目の前で奇跡が起こったので、素直にはしゃぐ平賀が微笑ましいと思いましたし、ちょっと神父らしくないセリフを言うようになったロベルトも面白かったですが、それでも基本的に、このシリーズにでてくる人物はあまりキャラ自体に魅力がないような気がします。
神のしもべばかりなので、どうしても行動や言動が形式ばってしまうのは仕方がないと思っていましたが、特に今回は薀蓄が多かったので、ロベルトも平賀も知識が豊富すぎて逆に違和感を覚えるというか、人間味のなさに拍車がかかっていたと思います。
まるでコンピューターのような知識を持っている割には、読んでいる方は伏線に気が付いているのに、登場人物は気が付いていないということもあって、妙な感じでした。
セリフを喋らされて、都合のいいように動かされる駒、という感じでしょうかね。
この点は自分でもちょっと辛辣な事を書いている自覚はありますが、ここさえ良ければ……と、思うことが多いので、期待を多分に含めていると捉えていただけるとありがたいです。
爆弾のくだりはコミカルで面白く、興味深い内容でよかったです。
同じ見開き内で同じ人物が、「すごい」と言ったり、「凄い」と言ったりしていましたが、これは校正の方のお仕事でもあるのでここで書くことでもないような気がしました。すみません。
9冊目もすでに出ていますし、勿論私も読ませていただくつもりです。楽しみです!