あらすじ
スペイン・バレンシア地方にある小さな村。そこにあるサン・ビセンテ・エスパダ教会には、スペインの名高い聖人、聖ビセンテに纏わる聖剣が祀られていた。
ある時、真昼から美しいオーロラが教会の真上に現れ、村が悩まされていた風土病が治まった。その後、教会に勤める司祭のもとに主からの御言葉が下される。
主の言葉通りに定められた日に教会へ向かうと、そこには同じように主の声を聞いたという11人の男女が集っていた。
聖剣を取り囲むように待つ彼らは、聖剣から不思議な音が発された後、再び主の御言葉を聞く。それは聖剣が下す預言であった。
山間の大火事や政治家の不正の発覚など、聖剣の預言は次々と的中し、ついにはバチカンへ奇跡認定の申請書が送られる。
申請を受けた平賀とロベルトは、バチカンに属する事になったマギー・ブラウン神父とともに現地への調査に赴くが……。
聖剣の下す預言ははたして本物なのか――? イケメン神父コンビが謎に挑む、大人気オカルトミステリ本編第18弾!
感情タグBEST3
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まさかのマギー神父と共闘!
聖剣の予言というタイトルだけで興奮しているところにまさかの懐かしのマギー神父が登場。
しかも今後も活躍が予想される展開にわくわくが止まりません。
変わらず思わず笑ってしまう神父2人の掛け合いと、どこか危ういマギー神父が加わって本作も大満足でした!
読み終わるのが悲しいくらいです。
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本編18弾。
もうそんなになるんだなぁ、と驚きです。
今回は奇跡認定調査のためにスペインに飛んだ2人と新たに調査に加わったマギー神父。以前も出演していたとのことですが、思い出せず。平賀、ロナウドとは異なる能力でサポートをしていきます。表紙のイラストもカッコいいです。
初めは地道な調査でしたが、徐々に謎が解かれていき最後は一気に進みました。
聖剣伝説について過去の伝承、記録を遡り説明をしてしまうロナウドやかつて地域で流行した風土病の謎を解いてしまう平賀。
再読したいシリーズですが、長いのでなかなか戻れず、そして新刊が出てまた遠のく、そんな繰り返しです。
合間合間のロナウドの料理シーンがどんどん美味しそうに感じていきます。
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舞台はスペインのバレンシア地方。聖剣が予言を告げ、その予言が実現していくという奇跡の調査。
過去2回ほど登場したシオンの掟のマギー神父が、奇跡調査官として平賀とロベルトに同行することに。サウロ司教の考えるバチカン浄化作戦のために呼ばれたものの結成にはまだ時間がかかるから、このような措置になったとか。
2人では出せないダークな雰囲気がマギー神父によって出されて、面白かった。2人も大概メチャクチャなことをやってきていると思うが、まずは疑うところから入る、という側面が良かった。
また、奇跡の種明かしも、過去作とは違った共鳴現象およびそれを使った予言に沿ったテロ行為の実行と作戦も良かったと思う。電波の受信装置が人体に帯電している電気で賄えてしまうなど恐ろしい技術の解説もあったりして、科学技術の発展の恐ろしい面を再確認させられた。
バチカンシリーズは、民俗学的なストーリーと最新テクノロジーの解説が魅力的な作品なんだと思う。
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本編18弾。
いきなりネタバレですが、やっと!初の!祝・奇跡認定!
といっても、そこはもちろん、ひと筋縄ではいかない。何ひねりもしてあります。
個人的には、この「認定」は満足。
2人も話してますが、彼らは「奇跡調査官」なんですからねぇ(笑)
毎度疑い、しかも綿密に調査・検査しまくったあげく紛い物ばかりで、もはやロベルトなんか最初から期待すらしていない。
問答無用、これは奇跡! という結論も、いいものだなぁ、と思った♪
今回の舞台は、スペイン・バレンシア地方の山村。小さく寂れた無医村には、岩に突き刺さったままの聖者ビセンテの聖剣が聖遺物として祀られていた。この聖剣が震え、スペイン中から選ばれた証言者12人に予言を伝える。村で流行っていた風土病は消え、予言はことごとく的中。
平賀&ロベルトに、今回からアルバーノ神父も調査に加わる。シオンの事件の時のマギー・ブラウン神父、てことだけど、正直忘れてた(笑)
元スパイだけあって、さすが違法スレスレのヤバい調査はお手のもの。今後も役に立ってくれそうな人材でした♪
けど、3人組になっちゃったからなぁ……、平賀&ロベルトの、こう、ほんのりBL感が薄れちゃって残念。まあ、作者もわかってて、アルバーノ神父、やたら不在がちなので、よし(笑)
今回はいつもよりさらに、じっくり時系列順に調査過程が書かれて、一貫して、いかにも奇跡認定が成りそうな空気だった。
そう甘くはないところも含め、読者の期待を何度かスカしたうえでのエピローグ。
本編も少し展開したし、かなり満足でした♪
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シリーズ本編18弾。
スペインの小さな村で起こった奇跡。美しいオーロラが現れて風土病がなくなり、教会の司祭ほか数人が神の声をきいてその言葉どおり教会に向かうと、聖剣から不思議な音がして預言が下された。大火事や政治家の不正など聖剣の預言は次々に的中し、奇跡申請をうけて平賀たちは調査に赴くことに…
なかなか壮大な奇跡だが、平賀の科学分析とロベルトの歴史学的アプローチ、さらに今回は元エージェントの神父のダークな手法も加わり、徐々に真実が明らかにされてゆく過程が面白い。アーサー王伝説や聖剣の由来についても、よく知らなかったので勉強になった。
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ロベルト平賀コンビに加わったアルバート神父。
ごめん、アルバーノ神父、どのエピソードで出てきたっけ???
でも、相変わらずのコンビの感じは崩れず、アルバーノ神父はマイウェイをいく感じなのでそこまで違和感はなく、アルバーノ神父のことを忘れていても別弾問題なく読み進められました。マイウェイ度といえば平賀の方が強いかもしれないけど笑
結末はかなり物騒なことになったけど、初の軌跡認定!は微笑ましかった。
2024.1.29
16
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スペインの村で聖剣がもたらす預言について奇跡調査を行う2人。
今回は頼もしい助っ人もいて異色の3人体制。
途中おっこれは本当に奇跡なのか?と思ったところで村人2人が謎の死を遂げたあたりから物語は加速していく。
今回も科学や歴史の点から奇跡調査をしていて面白かった。
ロベルトが話していた歴史は興味深いし、平賀が突き止めた風土病の状態には驚いた。
奇跡じゃなかったかー!と思っていたところにある出来事が奇跡認定!
初認定だけど、なんかあっさりしてて拍子抜けした。
終わり方もなんだか急というか…まさかこれでシリーズ終わりじゃないよね?と不安。
作中でもあるけど金や政治やら権力で左右されるのは奇跡もまた然り…ってところなのかな?
純粋な奇跡認定を見てみたい。
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今回はいつもの二人に加えアルバート神父が参加。言語・科学だけでなくプロファイリング・監視という面が加わった。
舞台はスペインの山間の村で限られた人間にだけ預言(よく当たる)が聞こえる。聖剣を抱える教会で風土病が治ったりオーロラも見えるなど色々起きていたが、紐解いてみればそれぞれに原因と理由がある。頭蓋骨に直接声を届けるという骨伝導と、ソーラーパネルという現代の2つの技術が奇跡を起こしたように見える。
ラストはおそらく初の奇跡認定。今回のスタートとは関係ない上に現象としては小さかったが、こういう部分も認定されるんだと思った。
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はぁ〜、そうなんですよぇ〜
アーサー王とか聖剣とか、もう大好きネタなんですけど
しっかりとその物語の誕生背景をロベルトが説明しちゃうもんだから
しばらく白けた気分になりそうです・・・
本編は久々の奇跡調査で、90%ぐらいまで奇跡認定ってところで
現在と過去の両面からネタバラシが怒涛のように行われ
最後は、えぇぇ〜、そこなん? って時事ネタ感じつつ
ほんとのラストページで、意外な結末
そういう意味では、なかなかスリリングな今回の奇跡調査でしたね
今後も2人の活躍が見逃せません
にしても、ロベルトの尋常じゃない家政婦男子ぶりがエスカレートしてる気がする。
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待望の18弾。マギー神父の動きが読めず、これはこれで面白い。主の声が離れた場所がにいても聞こえた訳は、ドラマ「相棒」で昔見たネタ。陰謀の匂いがして今後も楽しみです。
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バチカン奇跡調査官、本編18作目。
スペインの聖剣伝説にまつわる奇跡。オーロラが現れ風土病が消え、聖剣を通してもたらされた神の予言は次々と的中する。平賀とロベルトはマギー・ブラウン神父(誰だっけ…)とともに奇跡調査に向かう。
マギー神父って誰だっけ…??ロベルトや平賀の携帯に盗聴器仕掛けたりこの人本当に味方か?って思ったんですがどうやら悪い奴ではないようだ。長いシリーズなので過去の登場人物をだいぶ忘れてる。
限りなく奇跡認定していいような偶然が重なって起きた自然現象でしたというオチよりも、裏に陰謀が隠されていたってオチの方が好きなので今回は面白かったです。てっきりジュリアが糸を引いてるのかと思ったけど違ったようだ。
そしてそしてシリーズ始まって初めての奇跡認定!!しかもロベルトと平賀が調査していた事案じゃない部分であっさり認定されてしまうとは。毎度命がけで調査している平賀達って一体…とちょっと思ってしまった。
Posted by ブクログ
しばらく辛口評価ばかりだったけど、今作は読みやすくて難し過ぎる説明もなかったし、テンポも良かった!
今回の奇跡報告は、一種の暗示?マインドコントロールなもので、意外なきっかけで起こったこと、それに関連した未来型?の利用方法として使われたことにより、仕立て上げられた事象になってたのが驚き。
"宗教団体"の仕業だったなんて、日本で起きていた事件にも通ずるところがあったし、余計に入り込んで読んだ。
最後の最後に起きたことを"奇跡"と呼ぶには、安易じゃないの?とも思うけど、今まで尽く奇跡を科学で否定し続けてきたことを考えたら、何とも言い難い。
本来なら"奇跡"を認定する機関なのだから、当然の流れなのだけど…(苦笑)
ようやくの到達に満足はしていないけど、そろそろいい加減に結末へと向かってほしいと思ってることに変わりはない。
悪の組織はどこへ?
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神父のバディモノ34巻。
伝説の聖剣とそこから発せられる特定の人へ向けての予言に先導される人々。
抜けずの剣はどこにでもあるとは思っていたけれど、聖杯を含め後世にキリスト教に組み込まれたモノなのだと聞いてなんだか納得。急にそれらが登場してきたところからファンタジー小説感が増す。
確かに数多の宗教の神を排して信仰を自分達へと混合させて置き換えてきただけあって、よく聞くアーティファクトが登場するなと。
事件の真相に関しては薄々わかってはいたけれど、後半にあれだけたたみかけて奇跡ではないと積み上げると、なんだか可哀想にさえ思ってしまう。
後天使は伏線?
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スペインの山間の小さな村が舞台。村の上空にオーロラが現れ、古くから村に伝わっていた風土病が消えた。また村にあるサン・ビセンテ・エスパダ教会に祀られている聖剣が予言を発し、的中させた。
今回はロベルト・平賀コンビに加えてアルバーノ神父が同行。アルバーノは過去に登場した『シオンの掟』のエージェントのマギー神父のこと。(誰だっけ…と思ってしまったけど忘れててもストーリーに影響はない)
教会の聖剣について、予言を聞いた証言者達について、村の歴史や風土病について3人それぞれのやり方で調査を進める。
剣の予言はよくある共振じゃないのー?と思っていたけど予想をはるかに超えるカラクリでびっくり。
予言の謎がとけた後の怒涛の展開と、ついに初の奇跡認定だけどそんなんでいいんだ!?と拍子抜け。奇跡って意外とそんなもんなのかな。
Posted by ブクログ
いつも通りロベルトと平賀は奇跡調査に向かう。
今回はアルバーノ神父が同行した。
聖剣伝説とある遺体そしてこの神父の行動と奇跡調査が最後にある結論へと辿り着く。
男はハッと気付いたという顔で、手元の起爆装置を見た。
大丈夫です。爆破なんてしません。天使様が現れて、
僕の過ちを諭してくださいました。
天使が?
はい。今しがたです。
犯人はそういうと、力尽きたように床に上体を
崩した。
p344引用
Posted by ブクログ
アルバーノ神父を仲間に加えての奇跡調査……も、平賀&ロベルトコンビがいつもどおりなので、アルバーノ神父の異分子感がすごい……(笑)
ひたすら岩を磨き続けたり、ピッケルを握って山を登り始めたりと、今回も平賀の奇行ぶりがあっぱれです。平賀がロベルトに対して「貴方だって同じようなものですよ」とやり返すのが新鮮でした。平賀可愛い(笑)
今回の奇跡トリックは最新技術機器や資料捏造など、最近のパターンの踏襲&トンデモ感はやや弱い印象ですが、その分受け入れやすくはありました。
そしてなんと、こんなかたちでのシリーズ初・奇跡認定! 「こんなにあっさり?」とは思いつつ、これはこれでアリだなとも思いました。
Posted by ブクログ
新キャラかと思ったら過去にも登場されていたらしい。そうだったんだ。
今回はなかなかに手の込んだ仕掛けで、大変そうだなという感想。テロリスト、怖いな