感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
舞台はスペインのバレンシア地方。聖剣が予言を告げ、その予言が実現していくという奇跡の調査。
過去2回ほど登場したシオンの掟のマギー神父が、奇跡調査官として平賀とロベルトに同行することに。サウロ司教の考えるバチカン浄化作戦のために呼ばれたものの結成にはまだ時間がかかるから、このような措置になったとか。
2人では出せないダークな雰囲気がマギー神父によって出されて、面白かった。2人も大概メチャクチャなことをやってきていると思うが、まずは疑うところから入る、という側面が良かった。
また、奇跡の種明かしも、過去作とは違った共鳴現象およびそれを使った予言に沿ったテロ行為の実行と作戦も良かったと思う。電波の受信装置が人体に帯電している電気で賄えてしまうなど恐ろしい技術の解説もあったりして、科学技術の発展の恐ろしい面を再確認させられた。
バチカンシリーズは、民俗学的なストーリーと最新テクノロジーの解説が魅力的な作品なんだと思う。
Posted by ブクログ
スペインの村で聖剣がもたらす預言について奇跡調査を行う2人。
今回は頼もしい助っ人もいて異色の3人体制。
途中おっこれは本当に奇跡なのか?と思ったところで村人2人が謎の死を遂げたあたりから物語は加速していく。
今回も科学や歴史の点から奇跡調査をしていて面白かった。
ロベルトが話していた歴史は興味深いし、平賀が突き止めた風土病の状態には驚いた。
奇跡じゃなかったかー!と思っていたところにある出来事が奇跡認定!
初認定だけど、なんかあっさりしてて拍子抜けした。
終わり方もなんだか急というか…まさかこれでシリーズ終わりじゃないよね?と不安。
作中でもあるけど金や政治やら権力で左右されるのは奇跡もまた然り…ってところなのかな?
純粋な奇跡認定を見てみたい。
Posted by ブクログ
今回はいつもの二人に加えアルバート神父が参加。言語・科学だけでなくプロファイリング・監視という面が加わった。
舞台はスペインの山間の村で限られた人間にだけ預言(よく当たる)が聞こえる。聖剣を抱える教会で風土病が治ったりオーロラも見えるなど色々起きていたが、紐解いてみればそれぞれに原因と理由がある。頭蓋骨に直接声を届けるという骨伝導と、ソーラーパネルという現代の2つの技術が奇跡を起こしたように見える。
ラストはおそらく初の奇跡認定。今回のスタートとは関係ない上に現象としては小さかったが、こういう部分も認定されるんだと思った。
Posted by ブクログ
スペインの山間の小さな村が舞台。村の上空にオーロラが現れ、古くから村に伝わっていた風土病が消えた。また村にあるサン・ビセンテ・エスパダ教会に祀られている聖剣が予言を発し、的中させた。
今回はロベルト・平賀コンビに加えてアルバーノ神父が同行。アルバーノは過去に登場した『シオンの掟』のエージェントのマギー神父のこと。(誰だっけ…と思ってしまったけど忘れててもストーリーに影響はない)
教会の聖剣について、予言を聞いた証言者達について、村の歴史や風土病について3人それぞれのやり方で調査を進める。
剣の予言はよくある共振じゃないのー?と思っていたけど予想をはるかに超えるカラクリでびっくり。
予言の謎がとけた後の怒涛の展開と、ついに初の奇跡認定だけどそんなんでいいんだ!?と拍子抜け。奇跡って意外とそんなもんなのかな。
Posted by ブクログ
アルバーノ神父を仲間に加えての奇跡調査……も、平賀&ロベルトコンビがいつもどおりなので、アルバーノ神父の異分子感がすごい……(笑)
ひたすら岩を磨き続けたり、ピッケルを握って山を登り始めたりと、今回も平賀の奇行ぶりがあっぱれです。平賀がロベルトに対して「貴方だって同じようなものですよ」とやり返すのが新鮮でした。平賀可愛い(笑)
今回の奇跡トリックは最新技術機器や資料捏造など、最近のパターンの踏襲&トンデモ感はやや弱い印象ですが、その分受け入れやすくはありました。
そしてなんと、こんなかたちでのシリーズ初・奇跡認定! 「こんなにあっさり?」とは思いつつ、これはこれでアリだなとも思いました。