藤木稟のレビュー一覧
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ネタバレ今回は短編集で奇跡調査はやっていない。
本編よりのんびりとした雰囲気が感じられる。
貧血の令嬢は稀覯本のためご令嬢の偏食を治すためロベルトと平賀が頑張るお話。
料理も色々進化してるんだなぁーと驚き。
令嬢ならではの悩みが打ち明けられ、そんな暮らしは個人的に嫌だなと思ってしまった。
平賀のウキウキしてる姿が微笑ましい。
表題ウェイブスタンの怪物はミステリー度高めのお話。
途中からなんとなく犯人がわかった。
悲しいなと思っていたところにガツンとかましてくるので読み応え抜群。
人間ってやっぱり怖いなと思ってしまう作品。
受難のカーニバルはドタバタのちょっぴり冒険があるお話。
段々とシン博士のキャラが -
Posted by ブクログ
ネタバレやばい全部面白い。
初めて読んだときから時間をおいて、3回くらい読んでるけどその度に様々な感情を抱かせてくれる。。
過去の記憶を無くし、言葉が話せないロベルトを癒すヨゼフは本の中にはたくさんの人生が詰まっていると話す。そんな彼との思い出を思い出している時に平賀と出会うシーン。
謎めいたローレンの家庭環境と悪魔の息子の話。
『貴方が十字架に祈っても声が聞こえてこないのは、神が貴方に『自由であれ』と仰っているからです。そのように真摯に神に祈る者の考えに何らかの間違いがあったとしても、神の愛が途絶えることは決してないからです』
自らの信仰心を疑うロベルトにサウロが言う。
『暗闇を知るものこそが -
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本編18弾。
もうそんなになるんだなぁ、と驚きです。
今回は奇跡認定調査のためにスペインに飛んだ2人と新たに調査に加わったマギー神父。以前も出演していたとのことですが、思い出せず。平賀、ロナウドとは異なる能力でサポートをしていきます。表紙のイラストもカッコいいです。
初めは地道な調査でしたが、徐々に謎が解かれていき最後は一気に進みました。
聖剣伝説について過去の伝承、記録を遡り説明をしてしまうロナウドやかつて地域で流行した風土病の謎を解いてしまう平賀。
再読したいシリーズですが、長いのでなかなか戻れず、そして新刊が出てまた遠のく、そんな繰り返しです。
合間合間のロナウドの料理シーンがど -
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ネタバレ舞台はスペインのバレンシア地方。聖剣が予言を告げ、その予言が実現していくという奇跡の調査。
過去2回ほど登場したシオンの掟のマギー神父が、奇跡調査官として平賀とロベルトに同行することに。サウロ司教の考えるバチカン浄化作戦のために呼ばれたものの結成にはまだ時間がかかるから、このような措置になったとか。
2人では出せないダークな雰囲気がマギー神父によって出されて、面白かった。2人も大概メチャクチャなことをやってきていると思うが、まずは疑うところから入る、という側面が良かった。
また、奇跡の種明かしも、過去作とは違った共鳴現象およびそれを使った予言に沿ったテロ行為の実行と作戦も良かったと思う。電波 -
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ネタバレ・生霊殺人事件
収監中の犯罪者が生き霊を飛ばして犯罪を犯したとされる事件。主人公はまさかのローレンの手足のように働いてる大佐。
子供達のヒントもローレンが与えたおもちゃでは?と疑ってしまった。
オチ自体は囚人の心理カウンセラーがマインドコントロールをし、罪をなすりつけていた、というもの。どことなく『羊たちの沈黙』を思わせる一話だった。
・エレイン・シーモアの秘密の花園
ジュリア司祭をスパイしようとするが簡単に手のひらで転がされ、二重スパイにされてしまう話
どっかの話と繋がっているのかな?
・迷い猫
平賀の誕生日を祝うはずがある家族の猫ちゃん探しに。見つけた猫ちゃんと一緒に財宝が見つかるとこ -
Posted by ブクログ
ミサの途中に教会の中に角笛の音が響き、虹色の光が満ち、キリスト像が色づき動き出す、というイタリアの田舎の奇跡の真相を無垢にして天才科学者・平賀と懐疑派だが颯爽たるイケメンの暗号・古文書解読のスペシャリスト・ロベルトの両神父が暴き出す。32年前のまだらの服を着て鎌を持った首切り道化師によるおぞましい事件がこの奇跡に関わっていることが分かり、奇想天外な物語が展開する。何百年も前から存在する秘密結社も絡んできて、あの美貌にして冷血なジュリア神父が登場するのには驚かされる。トリックの解明もとんでもなさが却ってぐぐっと迫ってくる。それにしても作者のキリスト教の教義・歴史への豊富な知識をもとにした想像力に
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