あらすじ
奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。彼は知能指数測定不能の天才児だが、暇にあかせて独自に生物兵器を開発するなど危険行為を繰り返し、現在はバチカン情報局で軟禁状態にあるという。迷える少年の心を救うため、平賀のとった行動とは……(表題作)ほか、ロベルトの孤独な少年時代と平賀との出会いをえがいた「日だまりのある所」、ジュリアの秘密が明らかになる「ファンダンゴ」など計4編を収録!
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Posted by ブクログ
8巻に進む前に過去編が読めるというこちらを先にチョイス。
1つ目はロベルトのお話。
ロベルトの過去は多少なりとも本編で明かされているけれど、ここのお話は学生時代。
まさか彼が困った子供として扱われているとは思ってなかったし、喋らない生活を送っているとは思わなかった。ロベルトを変えた「ヨゼフ」も平賀のこと?年上だった??名前違うけど???と混乱しつつ読んでました(笑)
二人がコンビを組むことになった前後の話も読んでみたい。
2つ目はローレンのお話。
平賀がかなりの天才設定で、その平賀が頼る設定なのでかなりの天才であることは予想してたけど、その予想を上回る天才だった(笑)
年齢が下であることは7巻でも出てたから驚かないけど、どうやって平賀とローレンの関係が出来上がったのかはこのお話でよくわかる。
7巻では最後の最後にシン博士になりすまして平賀たちを手伝ってたようなので、今後ローレンがどう出てきて、どう関わるのかはすごく気になる。
3つ目はサウロ司祭
この人は決して話の中心にいるわけではないし、いつも話しの最初に出てくるぐらいだけど存在感はすごくある。
このシリーズ、奇跡を常に科学的に解明しちゃうので悪魔の存在は薬とか使われた時の妄想とかなんかなー?と思うこともしばしばなのだが……悪魔自体はいるという設定でいいんですよね(混乱してきた)
4つ目はジュリア司祭
最初、誰の話や?ジュリア司祭?えらい奔放な人生送ってきたんだなーと思ってたら、亡くなったほうね。それも双子ではないときたし、障害者っぽく描かれてたのが、後天的だとは。予想もしない設定だった。
あと数人ジュリアもどきがいるようなので、平賀とロベルトは大変だろうなぁ
Posted by ブクログ
やばい全部面白い。
初めて読んだときから時間をおいて、3回くらい読んでるけどその度に様々な感情を抱かせてくれる。。
過去の記憶を無くし、言葉が話せないロベルトを癒すヨゼフは本の中にはたくさんの人生が詰まっていると話す。そんな彼との思い出を思い出している時に平賀と出会うシーン。
謎めいたローレンの家庭環境と悪魔の息子の話。
『貴方が十字架に祈っても声が聞こえてこないのは、神が貴方に『自由であれ』と仰っているからです。そのように真摯に神に祈る者の考えに何らかの間違いがあったとしても、神の愛が途絶えることは決してないからです』
自らの信仰心を疑うロベルトにサウロが言う。
『暗闇を知るものこそが、よりよく光を知るのだ』
サウロの若い頃の話は信仰心を持たない人間がいかにして信仰心を抱くようになったのか、なるほどなと思った。養父かっけぇ。
最後の話はまさかのジュリアに話が繋がる。
そしてNo.6?!
そしてこの流れで2巻に繋がるのか、!と軽く感動。
Posted by ブクログ
今回は短編集。
ロベルト、ローレン、サウロ大司教、ジュリア司祭、4人それぞれの過去の話。ロベルトは何かずっと闇を抱えているような感じがしてたけど…ちょっと切ない過去があったとは…。だからこそ平賀に対してあそこまで必死になれるのかなって思った。結局のところ、ジュリア司祭は一体何者なのか…( 笑 )恐ろしい( ¯-¯ )次も期待しよ!
Posted by ブクログ
ロベルトの話がとても良かったです。彼が本やそれに関する膨大な知識を得るきっかけを作ってくれたヨゼフに感謝。平賀との出会いや最後の文章も、これからふたりが歩む未来を暗示している様で素敵でした。サウロの話は先が読めましたが恐怖を感じました。どの短編も面白かったです。
Posted by ブクログ
バチカン市国の神父で奇跡調査官の平賀とロベルトが、世界中の奇跡を調査し真実を暴いていく『バチカン奇跡調査』シリーズ初の短編集です。
私の大好きなシリーズで、この巻はメインの登場人物それぞれの過去に焦点を当てた4編を収録しています。
私は平賀とロベルトの上司で悪魔祓い師でもあるサウロ大司教の過去を描いた『サウロ、闇を祓う手』という話が一番好きでした。悩み、苦しみ、弱さを知ることもまた人の強さ。
これからの巻で、彼らがどういう道を歩んでいくのかがまた楽しみです。
西洋の悪魔祓いの後は東洋の憑き物落としの物語なんかもまた面白いです。
→『姑獲鳥の夏』講談社文庫/京極夏彦
Posted by ブクログ
ロベルト、ローレン、サウロ大司教、ジュリアの話。
短編でボリュームも少なくさらっと読める。
ロベルトの話からの平賀と初めて会ったところまで。
ローレンの話も平賀と初めて会ったところが書かれていた。
平賀の家族の話とかもみてみたいなぁ。
ジュリアさんの話は、最初胸がムカムカするような人だなあ、ジョナサンウィルセイント。と思ったら、最後、え、あのアフリカの話の時に出てきた彼やったん?
よほどの精神崩壊が起きたんだね。。ジュリアさん、ナンバー6か。怖すぎる。
Posted by ブクログ
なんと!! 短編集ではないか!!
ロベルトとヨゼフの話感動したぁ〜
噂のローレンご登場!
サウロ神父、深いっす!
ジュリアさんまさにって感じなんすね!
ということで、ますますハマるバチカンってところでしょうかね
Posted by ブクログ
妹より。
今回は短編集。個人的に、ロベルトとサウロ大司教の過去話が...ツラい過去を背負っているからこそ、エクソシストになり得るのだろうか。
早く長編が読みたいぞ!(笑)
Posted by ブクログ
ジュリア司祭の出来上がるまで(出来上がった後とも言える)
短編集だったし、奇跡調査ではないぶん薀蓄もなく、まとまりがあって読みやすかった。
物語にこういったスピンオフがあると、本編の深みがさらに増すので、今後もまた違うスピンオフを読みたいです。
Posted by ブクログ
短編集です。
登場人物それぞれの過去が知れて良かった。
「日だまりのある所」は思わずうるっときてしまいました。
ジュリア司祭の秘密が少し明らかになって、今後また物語にどう関わってくるのかが楽しみになりました。
Posted by ブクログ
それぞれの過去が奇跡のような体験があり、
またその体験がその人を表すような短編でした。
登場人物への理解度が進みます。
一番好きなのは「サウロ、闇を祓う手」
物語の冒頭に出て来るサウロ大司教が主人公です。
いつもは厳格な迷いもないサウロ大司教にも過去があるんだと思うと、心に来るものがありました。
義父の出会いと別れに出て来る「平和を求める祈り」は、もともと好きでしたが、こういう風に物語に出て来るとさらによいお祈りだなーと感じました。
面白いですね
最近アニメが始まったので原作を集めて読んでいます。
独房の探偵シリーズが好きなのでローレン周辺を繰り返し読んでいます。
読めば読む程ローレンの天才に舌を巻きます。
数々の特許を持つ富豪が研究費が足りなかったという理由でウイルス兵器を第三国に売り渡すというのは刑務所に入るための方便なんですよね。
改めて読み返していると、ローレンの左足の毒針入りの足かせ。
それを取り付けた専門家以外決して外せないとあります。
しかし、実はその専門家はローレンの息のかかった会社の人間であって、実は誰も知らないけど、足枷の仕組み自体はローレンが過去に発明していたものだった…というオチなんじゃないかな。
そもそもローレンはローマ警察のことをバカの集まりと言いきっていますからね。
コンタクトと眼鏡ですら簡単にローマ警察の検閲すり抜けていますから。
Posted by ブクログ
4つの短編集で読みやすい。
ロベルトの学生時代の出会い。
平賀とローレンの出会い。(ここでの謎は後に解明されるのか??)
サウロ司教の生い立ちとエクソシストへの道のり。
ジュリアの生い立ちと秘密。
4つ目を読んで、自分の子供への感情が希薄だった件に納得。
そういう組織なのか~。
神父という職は自分で選択し、覚悟の上かと思っていたら
聖職者といえど人間として葛藤しているのだなぁ。と。
ところどころに紹介される聖書の一節も興味深い。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ 番外編?
メインキャラの過去がわかる4つの短編集です。
「日だまりのあるところ」ロベルトの過去の話。これは泣けました。
ロベルトが必要以上に平賀の世話をやくのは、
そういうことなんだなぁ~と思ってみたり。
「天使と悪魔のゲーム」(表題作)ローレンと平賀の話。
「サウロ、闇を祓う手」サウロの過去の話。
「ファンダンゴ」あちこちに出没する奴の話。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官、短編集。
ロベルト、ローレン、サウロ、ジュリアのそれぞれのスピンオフ的な短編集。
ロベルトの初めての友達の話と、サウロ大司教の話が泣けた。ローレンは平賀の前では少しだけ年相応の少年ぽくなるとこがいいな。ジュリアの細かい設定をすっかり忘れていたけど、そういえば最初の方にそんなのがいたなぁと思い出しました。
キャラの生い立ちや過去の話を知ることで、シリーズをさらに楽しめそうです。
Posted by ブクログ
読書録「バチカン奇跡調査官天使と悪魔のゲーム」4
著者 藤木稟
出版 角川書店
p45より引用
“僕の実際の人生は短いだろうけれど、読ん
だ本の量のことを考えると、人よりも沢山、
生きたことになるかもしれない」”
目次から抜粋引用
“日だまりのある所
天使と悪魔のゲーム
サウロ、闇を祓う手
ファンダンゴ”
天才神父二人組を主人公とした、ミステ
リー長編小説の、主な登場人物の過去につい
ての短編集。全四編。シリーズ第7弾。
バチカンで奇跡調査に携わる主人公・ロベ
ルト、穏やかな春の休日に彼が向かったのは
…。(日だまりのある所)
上記の引用は、子供時代のロベルトの友人
の一言。
本の中に記された多くの経験を、自分の人生
に上手く活かすことが出来れば、前を向いて
進めるのかもしれませんね。
しかし、本を読んだからといって、何もかも
うまくいくわけではないでしょうから、しっ
かりと現実と照らしあわせて活用出来れば良
いなと思います。
ここまでのシリーズの中心人物について、
より深く感情移入して楽しめるようになるた
めには、読んでおいたほうがいいのではない
でしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
ロベルト編に出てくるヨゼフの言葉が好きです。
月影先生も演じることで千も万もの人生を生きられるとおっしゃってましたが、本を読むことも同じですよね。
ヨゼフの場合は彼の置かれている境遇のこともあって、この言葉の重みがより一層伝わってきます。
Posted by ブクログ
奇跡調査官シリーズ初の短編集。登場人物の知られざる過去が書かれていてなかなかおもしろかったです。特にローレン!前巻で意外な真実が明らかになったわけですが、いやっていうかこの本天才がいすぎだろとも思ったり。
Posted by ブクログ
番外編の短編集。
こういう番外編ってあんまり面白くなかったりするので期待はしてなかったのですが、これは面白かった!
毎回登場のサブキャラ達の過去も分かって、次に読む時にはまた違った感じで見れそうです。
続きも楽しみです♪
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。今回は初の短編集。メインキャラ絡みの過去話。
「日だまりのある所」「天使と悪魔のゲーム」「サウロ、闇を祓う手」「ファンダンゴ」
前回の続きがすごく気になるここで過去話を挟む策略。
それに見事にやられてますが、確かにキャラのことを掘り下げて知りたくなってくるタイミングなので絶妙ですw
個人的には平賀の学生時代とか出てほしかったなぁ。
今回は謎の解明とかはなく、キャラに重きを置いたお話でした。これからの展開を前に一息な感じ?
ファンダンゴだけ酷く悪徳なお話の印象が強い。
Posted by ブクログ
記念すべき?100冊目。
なんかクリスマスが多いなーと思ったら発売日がクリスマスだったんですね...
ロベルトが平賀に過保護気味な理由もちょっと分かりましたね。予想以上に重かった。ほんと周りに恵まれましたね...!!
あとローレン!!ローレンきた!!本人はあんまり出なかったけどこれは今後のフラグなんですかね?ローレンの出番がもっと増えるとわたし嬉しいです。
寧ろローレンメインのお話ください。
そして最後...ジュリア司祭...
怖いです恐ろしいですまさかあんな舞台裏があったとは...
でもお話としては好きです。
そういう存在としてつくられて育てられてきたとは言えそれしか知らないが故の自信とか色々...ある意味誰より純粋で無垢ですよね。恐ろしい方向に。
個人的には期待していたほど過去が明らかになりませんでしたが帯をよく見ると!?ですしね。今回は他の巻みたいに科学的説明がなかったというか寧ろオカルト色強めでいろんな意味で異色でしたね。
もっと番外編も読みたいです。
ところで最新刊を読みたいんですけど近所の書店に置いてないんですよね最新刊だけ。再入荷する気配もないし...通販...通販しかないのかなー。
できればちゃんと書店で買いたいんですけど。
Posted by ブクログ
主要登場人物の四人の過去にスポットを当てた短編四篇。
短い中に、各々の心情や背景が見えて面白かったです。
特にロベルト神父が主人公の「日だまりのある所」が良かった。暗い過去がある彼にとって、救いがある感じがあって後味がすごく好み。
Posted by ブクログ
短編良き!
ロベルトの過去の話、平賀とローレンの話が面白かった。とくに平賀とローレンの話の中に出てくる1000の願いの話がすごく興味深かった
2023.3.4
31
Posted by ブクログ
シリーズ初の短編集。いつもの奇跡調査は描かれておらず、超常現象に科学的な説明がつけられることもありませんが、個人的には今までで一番好きな一冊かも(笑)
ロベルトが主役の「日だまりのある所」は、一編目ということもあって、ようやく得られた大事な友人に裏切られるオチになるのではとハラハラしましたが、優しい話のままで終わってくれて良かったです。
表題作「天使と悪魔のゲーム」では、これまで靄のような存在だったローレンの正体がついに明らかに。性格的にも能力的にも一癖二癖もある彼が、今後どのように本編で活躍するのか楽しみです。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ番外編1。ロベルトの少年時代、ローレンと平賀の出会い、エクソシストサウロの誕生、ジュリアと悪の話。
少年時代のロベルトを見ると、よき出会いがあって良かったーという気持ち。神を疑いつつ、一番信じたいのが彼かもしれない。一番良かったのは、若きサウロの話か。苦しんだ者こそ、人の苦しみがわかる。ジュリアは本気で悪である。ローレンは、これからかな。
Posted by ブクログ
短編4編
日だまりのある所 ロベルト幼少時代
天使と悪魔のゲーム ローレンと平賀の出会い
サウロ、闇を祓う手 サウロ大司教の過去
ファンダンゴ ジュリアの秘密
Posted by ブクログ
奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。彼は知能指数測定不能の天才児だが、暇にあかせて独自に生物兵器を開発するなど危険行為を繰り返し、現在はバチカン情報局で軟禁状態にあるという。迷える少年の心を救うため、平賀のとった行動とは…(表題作)ほか、ロベルトの孤独な少年時代と平賀との出会いをえがいた「日だまりのある所」、ジュリアの秘密が明らかになる「ファンダンゴ」など計4編を収録。
Posted by ブクログ
いつものミステリ性が薄れてはいるが、話の展開のスピード的には短編がちょうどよかった。
『ひだまりのある所』はうるると来てしまった。
ところで、悪魔祓いの話を読んだときふと「キリスト教徒でない人間ですら知っている高名な悪魔(ベルゼブブ等)が一般人にとりつくというのは、パソコンの修理を頼んだらビ○・ゲイツがやってくるのと同じレベルでありえない事だから」という旨の、ツイートを思い出すのだが。
キリスト教の悪魔も、日本の神々のように、無限に分裂とかできるのかしらん。
Posted by ブクログ
番外編の短編集。それぞれロベルト、平賀とローレン、サウロ、ジュリアの過去のお話。
謎解き要素はほぼないので多少物足りない感じはしたけど、各登場人物の抱えている過去が明らかになり、もういちどシリーズを読み返したい気持ちになった。
Posted by ブクログ
シリーズ初めての短編集ということで、さらりと読めてそれなりに満足度も高かったです。
4つある話の中で面白かったのは、表題作でもある平賀メインの『天使と悪魔のゲーム』でした。
内容を書くとネタバレになってしまうので触れませんが、
これはシリーズを通して読んでいる人なら楽しめる話だと思います。
信仰とオカルトという私の好きなテーマが最初から最後まで詰まっている、
サウロ大司教の話が1番良かった、といいたいのですが、
所々に入る擬音や嬌声のセンスが………で、度々、我に返ってしまうのが残念なのと、(構成上仕方ないのかもしれないけれど)肝心な所が端折られているような感じがするので、
平賀メインを推しておきます。