あらすじ
奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも死亡した3日後、蘇ったというのだ! いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、毒物により心停止状態に陥った──!? 天才神父コンビの事件簿、驚愕の第4弾!
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Posted by ブクログ
ユーゲンハイム氏の登場はなかなかのインパクト。
このキャラの登場で物語の雰囲気がガラリと変わった印象です。
え!?そっち〜??ってなったラストでした。
Posted by ブクログ
1巻と同様に陰謀のスケールがとっても大きい。
途中まではこれはシリーズ初の奇跡認定か!?と思っていたんだけど・・
やっぱりちゃんと理由があったのか。
その理由もだいぶ凄いけれど・・
でもひろーーい目でみるとこれも奇跡なのかもしれない。
自分の記憶が全く信頼できなくなるって
どんな感覚と恐怖なんだろうか・・
洗脳とは恐ろしい・・
Posted by ブクログ
バチカンのイケメン調査官コンビ4作目。
今回の調査は「聖人列福」について。
数々の奇跡を起こし、自らも狙撃されて死亡したにも拘らず生き返った人物の調査。
イエスキリストと同じことができる者がいたらカソリック全体を揺るがす大事だ、という訳です。
しょっぱなからコンビの片割れ平賀神父が絶体絶命(?)で驚いた。
平賀・ロベルトのコンビを惑わすため(?)、
読者にもなんとなく掴み辛い流れになってます。
聖書の中身だけでなく他の組織やら知識やらいろいろあってそっちにも興味が沸きました。
Posted by ブクログ
基本的に奇跡を色々な方向から科学的に証明する話ばかりで進むと思っていたので、最初から奇跡の復活に間に本当の証明できない奇跡も含むのか…!と、ドキドキしながら読んでた。
でも最後の最後にどんでん返しされた〜ってなりました。まさかの催眠。これは新たな敵が現れたのか、実は彼らは繋がっていて手を取り合って挑んでくるのか。続きが気になります。
Posted by ブクログ
藤木さんのバチカン奇跡調査官は、キリスト教の世界観で動いていて、神を信じると言うことにおいて、独自の世界観を本の中で作り上げていると思った。平賀神父の純粋さや、ロベルト神父の聡明さは、キャラクターがよくできていると思った。奇跡について調査をしていて、キリストでいう本当の奇跡に巡り会いたいと思う平賀神父と、ロベルト神父は思っていてそして、調査を進むにつれて奇跡の謎を解いていく話となっている。
奇跡の謎解きなので、奇跡を疑っていると言う矛盾が生じるがそこは、奇跡を立証するためでもあることに気づいた。
Posted by ブクログ
毎回毎回、とんでもない奇跡のトリックを考えるものだ。頭が下がるよ。アイデアも面白いし、登場人物たちのやり取りもなかなかいい。主人公のロベルトと平賀の友情というか信頼関係もいい。今回は、イエス・キリストのように病気を癒し、さらに暗殺されたのちに甦り、水の上も歩くという神父の奇跡を調査する。なんと、誘拐され毒ガスを吸わされて死んでしまう平賀をこのアントニウス神父は蘇らせてしまう。これは本当の奇跡なのかと思わされるが、驚愕の真相が待っているのだ。最後の方で、神や神の子というのは後世の人によって作られた迷信(ファンタジー)だという問いかけがなされるが、この物語の真相からすると、いかにも鋭いものに思えてくるのだ。
Posted by ブクログ
洗脳が恐ろしい...。首謀者がまさかの意外な人物であった。
魔法を使える人間に周りは興奮するが、ハロー効果だ。人よりも能力が高い人は良い目で見られるのだな。
毎回、この本を見ると思うが、人間は魔法を使えるわけがないと教えてくれる。
Posted by ブクログ
今回はかなりやられましたなぁ〜
理屈はあるけど流石にちょっと、それができたら何でもありじゃんトリック
でも、「まぁ、そんなこともありましたよね」って感じで終わらせるあたり
やりすぎ感をしれっと薄れさせて、いい感じでしたね。
Posted by ブクログ
完璧に見えた平賀やロベルトだけど、やはり人間なのですね。
今回は、本物の奇跡かと思われたけれど、まぁ、そうそう奇跡には出会えないからこその奇跡なんですよね。
Posted by ブクログ
死んだはずの人間が生き返る、祈りで病を治す等の奇跡に挑んだ今回。まさかのオチにこれってアリなの~!?ミステリの禁じ手じゃないのって思ったんですけど、この作品はオカルトちっくなトリックじゃないと世界観に合わないですもんね……?
結局、敵さんの主人公たちの想像に及ばない力を持ってる、無理難題は組織力でカバーみたいな感じなんで推理を楽しむお話ではなかったなあ。
とはいえ面白くなかったわけじゃないのです。どうやってこの奇跡の謎を解明するのかワクワクしましたし、読み終えてみればちゃんと怪しい人への伏線はあったんですよねえ、面白かったです。
Posted by ブクログ
マジック、ものすごく感じるものほど単純なトリックだと聞いたことがあるけれど。。今回が正にそれだなと思った。
今までは対抗する組織、宗教団体が黒幕だったけれど
旧ソ連の科学者達まで登場するのか。。。
表紙の彼、傀儡という事?
きっかけが気になる。。。
ラスト、2日間にしてやられるし
今後この団体への対応策はあるのだろうか。。。強敵。
と慄いていたら
最後の会話が二人らしくて、通常モードに戻れるが。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ第4弾。
今回はアントニウス14世を聖人として推挙するという
イエズス会総長からの依頼の嘘を見抜けということ。
ところがルノア共和国のラプロ・ホラ教会に到着早々に
奇跡を実体験した二人。
更には平賀が襲われ重篤な状態に陥るものの
アントニウス14世に救われる。
これは奇跡と認めるしかないのか?
って感じのお話しでしたが、後半に入ってドタバタして
黒幕の存在に驚きます。
今回も蘊蓄含めて大いに楽しめましたぁ~
Posted by ブクログ
他の方も言っている通りこれだと何でもありになってしまうので今回だけにして頂きたいです。何より一生懸命調査してるその時のふたりがかわいそう。しかしとても面白かった。初めての失敗談というか、敵が最強すぎます。
平賀がからくりに気づいた時の台詞が可愛らしかったです。
ラストの会話はこの出来事のあとだと何だか切なく非常に愛しく感じました。
Posted by ブクログ
読書録「バチカン奇跡調査官4千年王国のしらべ」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p92より引用
“火山から分泌される凝灰岩と石灰を混ぜて
水で練ると、現在使われているコンクリート
のような物質となる。
この技術を使って、ローマはパンテオンや
カラカラ浴場を造り、さらに道路の舗装や港
の建設などにもこのセメントを用いて、すぐ
れた文明を築き上げたのである。”
目次から抜粋引用
“イエズス会からの申し出
永遠の平和村
奇跡と狂気の日曜日
主は、不信心者に怒りをたまう
閉ざされた扉の向こうに”
天才科学者と古文書・暗号解読のスペシャ
リストの神父二人を主人公とした、長編ミス
テリー小説。
病院で死の淵をさまよい、一時は心停止ま
でした主人公・平賀神父。そんな彼の窮地を
救ったのは、奇跡調査の対象者だった…。
上記の引用は、調査対象である靴の付着物
についての一文。
コンクリートはもっと最近の発明だと思って
いたのですが、何とも歴史のある建材なので
すね。コンクリートで造られた建物や、河川
の護岸は人工的で味気ないものだと思ってし
まいがちですが、歴史を経てその有効性がわ
かっているからこそ、多く使われているのだ
なと思えます。
オカルトな雰囲気にありながら、現実の歴
史的出来事などとしっかりからみ合っていて、
今回も面白く読むことが出来ます。
ーーーーー
Posted by ブクログ
もうね、しょっぱなから平賀死んじゃってどうしようかと思った…。もうオワタ…ってなった事が印象深いです。あとはアントニウス司祭が結局謎のままだったし、敵は強過ぎるしで…二人の敵が新たに増えちゃったよ。どうすんの…この先…と思ったら心配で仕方ないよ。 途中、アベサダ事件起きちゃって、読みながら「あ!あ!あああ!!!痛いよおお…!!!」ってなってたからね。痛い…股間は痛いわ…。 全てが終わった後に日常と同じようにおいしいごはんを食べに行こうっていうロベルトにほっとした。
Posted by ブクログ
面白かった。いやはや、
今回の奇跡調査は最後の最後まで
ほんまに奇跡なんか?と思わせられながら読み進むんだが、
なんとなく、違和感も匂わせられるっちゅうのが
うまいねぇ、とはいえ、もう終始オチを考えさせられまくったが、
最後は驚きのアリスオチ!!
逆にめっちゃ怖い方向に振れてるアリスオチ
最後の最後でめちゃくちゃホラー、怖かった。
冷戦ネタてやっぱりテッパンやねぇ。
おもしろかった。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官3巻。今回の舞台はバルカン半島の小国・ルノア共和国。
聖人の生まれ変わりと噂される司祭アントニウス。彼は多くの重病人を奇跡の力で治療し、さらに本人も死から蘇生したという。
その奇跡の調査に向かった、ロベルトと平賀の前に現れた出来事とは。
奇跡の影で暗躍する存在とは。
今回の一連の奇跡を主導した人物との対決がラストにあるのですが、怖気が止まらない。己の力で成したことを語る姿に後悔や罪悪感はなく、かといって達成感による高揚も見受けられないのが、とにかく違和感で得体のしれない恐怖を生み出します。
自分は世間というか、ロベルトと平賀の属している側からすれば、確実に悪という存在であるということは理解しているけども、自身の能力に圧倒的な自信を持っているために、何人も危害を加えることができないという安心安全が生み出す万能感が、こちらに圧迫と不安を煽り立てます。
単純に気持ち悪いんですよね。何だろ、この気持ち。
手のひらの上で転がされ続けてしまった、という敗北感もあるけど、無力感なのかなぁ。恐怖による畏怖なのかもしれない。尊敬はないので、純粋な意味では違うけども、未知への恐怖が行きすぎた結果、尊敬というか崇拝になって畏怖が生まれるのかもしれないな。恐怖から逃れるための感情が、畏怖というのは違う気がするけど。
水圧オルガンは仰々しい舞台装置で好きです。
Posted by ブクログ
【2025年13冊目】
死から復活したアントニウス司祭。病気や怪我の人々を癒し、キリストの信託を聞き、その姿勢は無欲そのもの。バチカン奇跡調査官としてアントニウス司祭の調査に赴いた平賀とロベルトだったが、平賀が生物化学兵器にやられ危篤状態に。そんな彼を奇跡的に救ったのは他ならぬアントニウス司祭で――。
ページ半分以上が過ぎても「いやこれはもう奇跡やろ」みたいに読者を諦めさせながら「いや!でも!」みたいに真相を追いかけさせる姿勢がずるかったですね笑 真相を解明するための手法が些かゴリラでしたが、敵が多様で巨大なので、そりゃそうせざるを得ないかなという感じ。
再読でしたが全く覚えていなかったので楽しめました。
――
2014年6月23日
どう落とし所を持って行くんだろうと思ってましたが、そう来たかー!奇跡調査官には敵が多いですね笑 しかも最強すぎるやろっていう…負けるな負けるなー!
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3巻がなかったので予約しつつ飛ばして4巻をお先に。
彼らが異変に気がついてから真実にたどる道はかなりぶっ飛んだ設定だったし、最後もかなりケムに巻かれた感じだったけどこのシリーズだとこういう感じもすんなり受け止められる。
2023.2.12
25
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ4巻。バチカン半島の小国で取り組む奇跡調査は、聖人の生まれ変わりが起こす、死者蘇生と傷病の平癒。今度こそ本物の奇跡なのか、平賀を襲うサタニストの招待は。
またまた壮大な陰謀と勝ちきれなかった天才コンビ(とはいえ、黒幕には大概逃げられてるか)。どんどん増えていく黒幕ポジション、そのうち敵の敵は味方になるのかもしれない。
Posted by ブクログ
最初に提示されているアントニウス視点のエピソードと、平賀の生き返り。これを踏まえた上でどう否定していくのかなと思ったら、なるほどなぁー。歯切れが悪く気持ち悪い、嫌な話だった。今後にも絡んでくるのかなぁー。催眠術が出てきた時はすごくFBIっぽい!と思いました。偏見かなあ。
Posted by ブクログ
このシリーズの読み方にようやく慣れてきた現在、「中盤までにかけて上げまくった奇跡のカラクリのハードルを、終盤でいかに薙ぎ倒して(フツーには越えないで)ラストまで突き進むか」を楽しみに読んでいます(笑) 今作はまた随分と奇跡のレベルが高く、一体どうまとめるのだろうかと、物語の緊張感とは全く別の意味でハラハラしながら読み進めましたが……もうなんでもありですね。ここまでのワザに達したら、暗示だろうが催眠だろうが、もはや奇跡に認定して良いのではと思えてきます。最後の方は催眠術の入門書みたいになってるし……。
ところで、平賀を蘇生させる8ページほどの一連のシーン、冒頭と中盤はまったく一緒なのかと思って読み比べてみたら、いくつか微妙に違っている箇所が。んん? この部分が大事な要素……ってわけでもなさそうだな……? ……私も何かの催眠にかかってる?(笑)
ついに奇跡認定?
あーあ…。
ついに二人が奇跡を認めちゃったよ…的な話のオチでしたね。
んー、それにしても、このおばあちゃん。
最強ですね。
ジュリアさまとローレンとおばあちゃんと…一番強いのは誰だろう?
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ第4弾
プロローグ 復活の時
第一章 イエズス会からの申し出
第二章 祈りの地における奇跡の証明
第三章 永遠の平和村
第四章 奇跡と狂気の日曜日
第五章 主は不信心者に怒りをたまう
第六章 閉ざされた扉の向こうに
エピローグ 主と秩序と魔のさえずり
なんか同じところ二度読んでない?と思っていたら、
そういう作りで落ちなのね。
落ちはすっきり解決、奇跡調査でないので、イマイチですが、謎解きに入るラストまでの、やっとホントの奇跡が?と思わせるところは面白くて、ついつい先を読みたくなりました。
謎解きがはじまる終わりの部分で、この村に入って、二人に暗示かけられたのは、あの人くらいしかいないけどと思っていたけど、あの人がなんでという理由というか正体までは、ヒントはあるけど、前半読んで辿り着けないと思われます。古びた写真、村の軍需工場、ロベルトの一人探索の描写「ガブリエル」を探せ、名探偵になれないな。
奇跡調査のために川でおぼれかけた平賀の服を、物干し場尋ねて干してあげるって、どんなお母さんなのロベルト。そして考えることに夢中の平賀は、そんなことさせてるのに気づいていないという。
コプトもうちょっとストーリーに絡んでくるかと思ったけど、検討違いでした、バンゼルジャ神父、勘はよいけど不運でした。
Posted by ブクログ
【ネタバレ有り】
バチカン奇跡調査官4作目。
今回の敵は最強じゃないですか。記憶の改ざんなんて使われたら勝てっこありません。広げまくった風呂敷を催眠術でしたの一言で片づけられてしまって、そこへ行きつくまでの道のりが面白かっただけに、ちょっと残念。このシリーズはミステリというよりはファンタジーとして読んだ方がいいのかも。
今回もラストには平賀とロベルトの惚気をぶっ込んでくる安定のオチ。
Posted by ブクログ
奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも死亡した3日後、蘇ったというのだ!いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、毒物により心停止状態に陥った―!
Posted by ブクログ
いや、途中まですごくワクワクして読んでいたんです。
銃で頭を打ち抜かれた人が、数日後に復活したとか、水の上を歩いたとか、一体どんなトリックを使ったんだろうと思っていたら・・・。
そうか。まぁ、そうですよね。という結果に。
壮大なマジックほどトリックは至ってシンプルという、なんか、そんな感じ。
うーん、、、、次に期待。