藤木稟のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は日本、天草。隠れキリシタンに天草四郎に、怪談に妖怪に色んな要素が絡み合って面白かった。
今回は日本語のできないロベルトに代わって平賀が現地の人とのコミュニケーション役をつとめていて新鮮だった。
キリシタン信仰というと、単純に日本におけるキリスト教信仰というイメージしかなかったけれど、日本の土着の信仰と混ざりあって本来のキリスト教とは違った内容になっていたというのが興味深かった。
氷狼事件のこともあったからシン博士も少しは心を開いてくれたかなーと思っていたら前にもましてツンツンしてて焦った。
と、思ったらロベルト直伝の魔法の言葉にしっかり動揺してくれてて一安心でした。
それにしても黒 -
Posted by ブクログ
読書録「バチカン奇跡調査官4千年王国のしらべ」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p92より引用
“火山から分泌される凝灰岩と石灰を混ぜて
水で練ると、現在使われているコンクリート
のような物質となる。
この技術を使って、ローマはパンテオンや
カラカラ浴場を造り、さらに道路の舗装や港
の建設などにもこのセメントを用いて、すぐ
れた文明を築き上げたのである。”
目次から抜粋引用
“イエズス会からの申し出
永遠の平和村
奇跡と狂気の日曜日
主は、不信心者に怒りをたまう
閉ざされた扉の向こうに”
天才科学者と古文書・暗号解読のスペシャ
リストの神父二人を主人公とした、長編ミス -
Posted by ブクログ
読書録「バチカン奇跡調査官3闇の黄金」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p43より引用
“ともかく平賀は、精緻な思考の持ち主であ
りながら、日常的なことには非常に疎い男で
ある。複雑な計算式はすらすらと解くという
のに、生活環境を整えることは無理そうで
あった。”
目次から抜粋引用
“不可思議な暗号
乳のように白く、血のように、赤き死体
つららの死と悪魔の森
悪魔の在所地
我、主とともに響かん”
天才科学者と古文書・暗号解読のスペシャ
リストの神父二人を主人公とした、長編ミス
テリー小説。
イタリア・トスカーナ地方の小さな村で、
二組のカップルがちょっとした冒険に出か -
Posted by ブクログ
ネタバレFBIのビル・サスキンスは昇進とは名ばかりの閑職に回される。たった一人の事務方の部下、ミシェルと2人きりの部署で雑用ばかりの日々。ある日、依頼していたソフトウェアを受け取りにノルウェーに向かうが、その町で不可解な事件に遭遇する。着いた日の夜は祭だったが、突然月が消えて停電が起こり、ある家の塀が大破して主人が部屋の中でわずかな時間の間に凍死していた。
いつも通り奇想天外な事件が起こるのですが、今回は北欧神話と聖杯・ロンギヌスの槍についてでしたね。
お話としてとっても面白かったです。殺人のトリックについては、科学的に本当にできるのかどうかはよくわからないけれど……。
シン博士のことが今回はよくわ -
Posted by ブクログ
シリーズも最高潮という気がします。ビルにシン博士にジュリア司祭にローレン、と全キャラあますところなく活躍、といった印象。だけどまだまだ解けない謎は残されていて、今後の展開もますます気にかかるところです。
そしてとんでもなく不可解で壮絶な事件。その地にまつわる北欧神話、と道具立ても非常に魅力的。今回のは「奇跡」ではないのだけれど、いったいどうやって解決するの? できるの? って思ってしまうのはいつも通り。科学的アプローチも見事です。
前作で謎めいていたシン博士の目的が明らかになったのも大きな進展かな。かなり好感のもてるキャラクターになりました。 -
Posted by ブクログ
ローレンんんんんんん!!表紙!!ひょうし!!嬉しすぎて暫く眺めて本文読めなかった
ミシェルくんも今のところいいキャラだけど彼は信用してもいいものなのか...
ビルの周囲も超不穏になってきてて彼は大丈夫なのだろうか
冒頭の平賀とロベルトのやり取りはなんだよもう殺す気か...!!いいぞもっとやれ...!!
ロベルトも自分の過去を綺麗に片付ける前にシン博士と平賀に挟まれて彼もほんと心労で倒れそうで心配。誰か胃薬持ってきて。
シン博士もなかなかな過去をお持ちで泣いた。でも彼が二頭の巨狼に囲まれてたら萌える。狼たちは彼に懐くといいなー
ローレンも思ったより早く出てきて嬉しい。どういう意図があっての -
Posted by ブクログ
空中に浮かぶ十字架と光り輝く道の奇跡認定のために調査を開始する平賀とロベルト。
メソアメリカのざっくりとした歴史と神話に苦戦し、平賀の宇宙語ともつかぬ科学的考察に放り出したくなる話でした。いやいや今回もバチ官らしかった。
新キャラのチャンドラ・シン博士は話し方やメールの印象から冷静な人だと思ったけど、モニタ越しに泣き出したのには驚いた。
けれどこれミステリー小説ですよね、ホラーって印象がもうないです。
帯にあったプレゼント企画当選。
まさかの宇宙人登場。朱雀とローレンの関係は本編には関係なさそうだけどドキドキ。十六でTOROとか読めないってとツッコミつつローレンとロベルトが対峙するのが楽しみ