藤木稟のレビュー一覧
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バチカン奇跡調査官シリーズ第5弾。
吸血鬼キタ──!!
今回は奇跡調査の帰り道に事故で足止めを食らった結果の調査。
舞台となっているイギリスのホールデングスの町は
吸血鬼がいることを認めていて、公認の秘密になっている。
しかし、イギリス国教会が主流の町でバチカンの神父は嫌われている。
二人は目立たないように、別行動で調査を開始することに。
いつものようにスロースタートで、後半のドタバタ劇って流れだけど
吸血鬼やイギリス国教会の歴史に、紋章の蘊蓄や貴族の話に、
ロベルトが調べていた古書稀少本などもワクワクしました。
そして町を出る時の一瞬の描写がいい!ここが一番興奮したかもぉ。
最後の最後に、奴 -
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バチカン奇跡調査官シリーズ第3弾。
今回はイタリアのセント・エリギウス教会の神父達から
申告された『奇跡』の再調査。
教会に到着した二人は、早々に奇跡を目撃することになる。
平賀は科学的な検証を。ロベルトは、蔵書からヒントを探す。
神聖という衣に隠された陰。そこに蠢き続ける歴史の闇。
オカルト的要素満載で、更に主要キャラに危険が迫る!
楽しい事と、悲惨な事のギャップがすごかったけど
ハーメルンの笛吹き男を筆頭に、どこかで聞いたことのある
中世ヨーロッパの伝説や神話、寓話がたくさん紹介されていて
更にロベルトの解釈も聞けて楽しかったぁ~
蘊蓄バンザイ -
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相変わらず面白いシリーズだけれど、今回は平賀とロベルトのふたりが、なんと豪華客船でクルーズするはめになるという仕掛け。
当然、楽しかるべきクルーズの間にとんでもない事件が起こるのだけれども、その事件に深くかかわるのがハイチのヴードゥなのだ。
但し、ヴードゥどっぷりというより、ハイチの歴史や政治的状況を背景としたミステリであるので、日本人には馴染みがないハイチの状況に関する説明がいささか長いのは、退屈な人には退屈かも。
あと、今回は複数回にわたり、特定のシーンに行われる祈祷の全文が載せられている。
これも、一度ならともかく、いかがなものかなと思った。 -
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読書録「バチカン奇跡調査官独房の探偵」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p43より引用
“ 人は良いことをしていても不幸になり、
良いことをしていても死ぬのだ。”
目次から抜粋引用
“シンフォニア 天使の囁き
ペテロの椅子、天国の鍵
魔女のスープ
独房の探偵”
天才神父二人組を主人公とした、長編ミス
テリー小説シリーズの、脇を固める登場人物
たちのエピソードを描いた短編集。全4編。
失踪した友人が最後に残した、ゲームの一
手について考え込んでいた主人公・平賀。
珍しくかかってきた電話からの報告は、あま
り喜ばしいものではなく…。(シンフォニア
天使の囁き)
上記の -
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読書録「バチカン奇跡調査官悪魔達の宴」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p233より引用
“数字は嘘を吐きませんが、観測者である人
間の認知には限界がありますし、思い込みに
よって観測結果がねじ曲げられることさえあ
る”
目次から抜粋引用
“エクソシスト達の受難
受肉した悪魔
謝肉祭の夜
魔術結社と灰色の水曜日
崩壊のSIGNAL”
天才神父二人組を主人公とした、長編ミス
テリー小説。人気シリーズ第12弾。
ドイツ・ニュルンベルクの教会の司祭の元
に市長が相談に訪れた。普段の様子と違い、
疲れた顔で司祭に内密に打ち明けた相談とは
…。
上記の引用は、化学分析班のシ -
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読書録「バチカン奇跡調査官原罪無き使徒達」4
著者 藤木稟
出版 角川ホラー文庫
p129より引用
“「大自然の前には、人類は為す術もない訳
だ」”
目次から抜粋引用
“東方の奇跡の地へ
奇跡の島で囁かれる怪談
天草四郎とキリシタンの遺物
重なり合う世界 裏神事
舞い落ちる雪と隠れ里の真実”
天才神父二人組を主人公とした、ミステ
リー長編小説。
若い海洋冒険家が航海中に、突然の台風に
巻き込まれた。船は沈み、頭に傷を負い、海
に漂う彼が詩を思い、神に祈ったその時、目
に映ったものは…。
上記の引用は、奇跡調査任務中、自然現象
を検討中に主人公の一人・ロベルトの発した
一 -
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ネタバレシリーズ2冊目の短篇集。
1話目は平賀の弟・良太、2話目はサウロ大司教と法王、4話目はローレンと、4篇中、3篇は主人公コンビ以外が主役の話でした。
1、2話はシリーズ全体を通しての謎に関わる話で、3、4話はミステリー要素高めの完全なるスピンオフといった印象です。といっても、1、2話も絶対に読まなければならないというほどストーリー的に重要な話ではありません。勿論、今までのシリーズを読んでいる読者には楽しめる内容だと思います。3話目はいつもの奇跡調査のテイストに近くややコミカルな話で、4話目は表題作のタイトルからもわかるように、安楽椅子探偵の本格ミステリーです。なかなか読み応えがありました。
個人 -
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読書録「バチカン奇跡調査官血と薔薇と十字架」4
著者 藤木稟
出版 角川書店
p151より引用
“ 一応のところ、現代の生物学では、代謝
に代表される、自己の維持、増殖、自己と外
界との隔離など、さまざまな現象の連続性を
もって生命とする場合が多い。
しかし実のところ、これらの定義を崩すよ
うな、死とも生とも判断できない、物質とも
生物とも言えぬような中間のものも存在して
いるのが現実なのである。”
目次から抜粋引用
“嵐の夜の悪夢
吸血鬼の証人たち
貴人の到来
異世界の杯
蘇った乙女”
天才神父コンビを主人公とした、長編ミス
テリー小説。
英国である奇跡調査に携わった、