藤木稟のレビュー一覧
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ネタバレバチカンの秘密調査官である2人の神父が奇跡を調査するミステリー。ちょっとオカルトが強い。
キリスト教についての知識があまり無いので想像するのが難しかったが、なんとなくの知識は得ることができました。そういう知識を得られるのは面白かった。
事件に関してだが、奇跡をそれぞれ科学の観点が謎を紐解いていくのは面白かった。謎はわりと単純だし犯人もなんとなく目星がついたのだが、真相はましで都市伝説かいってぐらい突拍子がなかった(急にナチス)
これは本編に関係ないですけど、平賀とロベルトの関係についてもうちょっと詳しく。なんか距離近いです2人。
あと平賀なんでもかんでもぺろぺろ舐めすぎ、危ないぞ。 -
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【2025年13冊目】
死から復活したアントニウス司祭。病気や怪我の人々を癒し、キリストの信託を聞き、その姿勢は無欲そのもの。バチカン奇跡調査官としてアントニウス司祭の調査に赴いた平賀とロベルトだったが、平賀が生物化学兵器にやられ危篤状態に。そんな彼を奇跡的に救ったのは他ならぬアントニウス司祭で――。
ページ半分以上が過ぎても「いやこれはもう奇跡やろ」みたいに読者を諦めさせながら「いや!でも!」みたいに真相を追いかけさせる姿勢がずるかったですね笑 真相を解明するための手法が些かゴリラでしたが、敵が多様で巨大なので、そりゃそうせざるを得ないかなという感じ。
再読でしたが全く覚えていなかったの -
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バチカン奇跡調査官、本編18作目。
スペインの聖剣伝説にまつわる奇跡。オーロラが現れ風土病が消え、聖剣を通してもたらされた神の予言は次々と的中する。平賀とロベルトはマギー・ブラウン神父(誰だっけ…)とともに奇跡調査に向かう。
マギー神父って誰だっけ…??ロベルトや平賀の携帯に盗聴器仕掛けたりこの人本当に味方か?って思ったんですがどうやら悪い奴ではないようだ。長いシリーズなので過去の登場人物をだいぶ忘れてる。
限りなく奇跡認定していいような偶然が重なって起きた自然現象でしたというオチよりも、裏に陰謀が隠されていたってオチの方が好きなので今回は面白かったです。てっきりジュリアが糸を引いてるのかと -
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ドイツを舞台にした、悪魔憑きの騒動。エクソシストのジャンマルコ司祭の補佐としてロベルトが現地入りするのだが、前半はもろに対悪魔の怪異がおどろおどろしく展開し、珍しく思い切りホラーの様相で物語が進行する。
映画『ヴァチカンのエクソシスト』などその手の物語は好きな方だけれど、このシリーズには理論による謎解明の気持ちよさを求めてる面もあり、「ホラー展開のまま結論を迎えるのかな……」とちらりと不安が。しかし中盤で平賀が合流したことでいつもの奇跡調査のテンポに戻り、安心して(?)読み進められました。
初登場のジャンマルコ司祭、「イタリアを一歩も出たことない」とか濃ゆそうなキャラクターなのに、平賀の捜査と -
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しばらく辛口評価ばかりだったけど、今作は読みやすくて難し過ぎる説明もなかったし、テンポも良かった!
今回の奇跡報告は、一種の暗示?マインドコントロールなもので、意外なきっかけで起こったこと、それに関連した未来型?の利用方法として使われたことにより、仕立て上げられた事象になってたのが驚き。
"宗教団体"の仕業だったなんて、日本で起きていた事件にも通ずるところがあったし、余計に入り込んで読んだ。
最後の最後に起きたことを"奇跡"と呼ぶには、安易じゃないの?とも思うけど、今まで尽く奇跡を科学で否定し続けてきたことを考えたら、何とも言い難い。
本来なら&qu -
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神父のバディモノ34巻。
伝説の聖剣とそこから発せられる特定の人へ向けての予言に先導される人々。
抜けずの剣はどこにでもあるとは思っていたけれど、聖杯を含め後世にキリスト教に組み込まれたモノなのだと聞いてなんだか納得。急にそれらが登場してきたところからファンタジー小説感が増す。
確かに数多の宗教の神を排して信仰を自分達へと混合させて置き換えてきただけあって、よく聞くアーティファクトが登場するなと。
事件の真相に関しては薄々わかってはいたけれど、後半にあれだけたたみかけて奇跡ではないと積み上げると、なんだか可哀想にさえ思ってしまう。
後天使は伏線? -
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神父のバディモノの本筋から外れた短編集。シリーズでは23冊目。
心霊殺人事件は、収監された殺人者と同じ殺害方法の事件が起き、殺人者がそれを自分の生き霊がやったと告白するもの。
遠隔殺人とか脱獄とか色んな言い方である形ではあるけれど、トラウマを鎮める為に自分がされたのと同じ方法で似たカテゴリーのターゲットを殺害する殺人者の行為が愛である。のロジックコピーキャットよりキャラクターが付与された気がして面白い。
秘密の花園のエレインの嗜好をうまく利用して破滅に向かわせている気がして、今回の任務を任されたのもそれがあるからではと勘繰る。なんだか少年少女向けの冒険小説の雰囲気があるからか、強かさが嫌では -
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バチカン奇跡調査官シリーズ第13弾
バチカン美術館の絵画の前にマリア様が現れて
預言をする動画が拡散された(〇o〇;)
平賀とロベルトが、今まさに監視している絵が??
今回は、フィオナがメイン・・・だよね
主役コンビの登場はかなり少なくて残念。
それにしても、今回は難読だったぁ~
マリア様の動画と魔法陣の中の死体・・・
魔法陣の横に途中から追加された文字?
どこかに種があるとはわかってはいるものの
何でだぁ~??って現象が続く。
ファティマの予言に振り回されました。
ローレン失踪の謎もあいまって、ハラハラ度は
ちょっと下がりましたが、蘊蓄が面白かったので
OKでしょう。 -
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ネタバレスペインの山間の小さな村が舞台。村の上空にオーロラが現れ、古くから村に伝わっていた風土病が消えた。また村にあるサン・ビセンテ・エスパダ教会に祀られている聖剣が予言を発し、的中させた。
今回はロベルト・平賀コンビに加えてアルバーノ神父が同行。アルバーノは過去に登場した『シオンの掟』のエージェントのマギー神父のこと。(誰だっけ…と思ってしまったけど忘れててもストーリーに影響はない)
教会の聖剣について、予言を聞いた証言者達について、村の歴史や風土病について3人それぞれのやり方で調査を進める。
剣の予言はよくある共振じゃないのー?と思っていたけど予想をはるかに超えるカラクリでびっくり。
予言の -
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ネタバレアルバーノ神父を仲間に加えての奇跡調査……も、平賀&ロベルトコンビがいつもどおりなので、アルバーノ神父の異分子感がすごい……(笑)
ひたすら岩を磨き続けたり、ピッケルを握って山を登り始めたりと、今回も平賀の奇行ぶりがあっぱれです。平賀がロベルトに対して「貴方だって同じようなものですよ」とやり返すのが新鮮でした。平賀可愛い(笑)
今回の奇跡トリックは最新技術機器や資料捏造など、最近のパターンの踏襲&トンデモ感はやや弱い印象ですが、その分受け入れやすくはありました。
そしてなんと、こんなかたちでのシリーズ初・奇跡認定! 「こんなにあっさり?」とは思いつつ、これはこれでアリだなとも思いました