藤木稟のレビュー一覧
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ネタバレ「バチカン奇跡調査官」シリーズなのに、当の2人は今回も「奇跡調査」してない(笑)
今作も面白かったです。ハズレは4巻だけだったな。
前半であからさまに「この人重要人物ですよー」という書き方をしてあったので、何故こんなに見え見えな伏線の張り方なんだろうと疑問だったんですが、まさかの「両親は敵」というオチが来て、なるほどと思いました。
あの展開があるなら出し惜しみする必要なんてないもんな(笑)
ブラックホールの説明あたりは高校の地学で少し習ったなぁと思いつつ、あまりに高度すぎてチンプンカンプン。物理は分からん。
平仮名で書かれた「魔法の言葉」はどう見ても(読んでも?)数式だったので、脳内で -
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理屈は事実よりも必ず遅れてやってくるものです
【2025年146冊目】
次期大統領候補であった議員が協会での礼拝中に倒れ死亡した。どうやら彼は数日前に謎多きゴーストハウスでの降霊術に参加していたらしい。FBIのビルは、二人の奇跡調査官ロベルトと平賀と共に降霊術に参加するが――。バチカン奇跡調査官第6弾。
途中から(主に真相を暴いていく段階から)訳がわからなくなって、私もビルと共に「???」となってましたが、「まぁなんかそういうことやねんな!」と納得しました。
因縁の相手が出てきたり、絶体絶命に陥ったりする状況よりも、味方だと思っていた奴が怪しいとわかる方が怖い。うっすら覚えてましたが、 -
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ようやく積読解消、本棚に埋もれて行方不明になっていた本。
面白かった。今回は真夏のオーストラリアで、噴水の葡萄酒と空に浮かぶキリスト像と三重の虹の奇跡調査。
シン博士の苦労が偲ばれる。平賀の無邪気さは、自分と同じ姿勢を相手にも求めてしまい、どんなに大変な頼み事をしようと、おかまいなし。また、受けて立っちゃうんだな、シン博士は。
しかし、どこまで続くのかこのシリーズ。昔の巻は読み返さないと覚えていない物も多数。まぁ話としては独立性が高いので、大丈夫ではあるが。
次巻も楽しみ。
追記
アボリジナルの現状が、ショーン・タンの絵本『うさぎ』に重なった。本を読んでいると、たまに起 -
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面白かった!
微妙に前作から続いているので、やっぱり1巻からよまんとあかんシリーズだと認識。
今回は、バチカンから車でモンテ村の奇跡を調査しぃに行く。
ハーメルン系道化伝説と絡んだ奇跡で、殺人鬼道化、
あっちっちの井戸、突然鳴り響く角笛、色と光の祝福(?)。
いつものごとく、信心深いが、きっちりと科学的に解明していく、
ホラーアピールしているものの、怖さがない、面白いミステリ。
今回、なんちゅうてもロベルトの秘密が明かされるところが山場かも。
そして、ガルドウネとあの美形がまた出てくる。
シャラマンの「ヴィレッジ」やら、ルパンのカリオストロの城とか、
なんか脳みそが自動連想してしまうのが多い。 -
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久しぶりのシリーズだったけど、朱雀は後方って感じで今までの傲慢な?振る舞いは弱いなぁと思ってしまったんだけど、こんなもんだったかな?(←肯定はしていない)
間接的であったし、新聞社の面々が前面だったから、そう見えてしまっただけかな?
今回はホラー色が強く、かつ猟奇的、怪奇的…目を背けたくなるような描写もあり、読破出来るか不安だったし、歌舞伎の演目も読むのにくどくならないかとも思ったけど、良い中和剤になってくれて、何度か今誰の心情を述べているのか分かりづらいところもあったけど、思いの外流れるように読み進められた。
結果として、これは怨嗟だったのか祟りだったのか、彼らの血筋に起こった不運として -
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や!おもろかった。
たしかにダンブラウン味あるねぇ、
しかし、ブラウン本とかほんとニューイングランドの
真面目なクリスチャンの匂いがするのだが、
そこらへんのカホリは全く、無い。
うまく言語化できずもやっとするが、
宗教家ではないが宗教美術が好き的というか、
宗教研究してるが信心がないとか、
そういう匂いを本書に感じるというか、
とてもフラットに読めるのがそこらへんのニュアンスなのかも?
特にロベルトの方に共感を感じる。
で、第2弾の本作、腐らない死体とガルドウネ秘密結社。
色々と”告白”が多くて、2巻でこんなに出してええんか!とか、ドキドキした。
昔、カタリ派を調べる機会があって、
そこから -
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『貧血の〜』
自分でも料理するし、注目したけど…個人的には無いなと思った。
確かに食べられない人にとって何が最善なのか考えることはあっても、ここまで器具を駆使したりするほどやることなのか、他に方法があるんじゃないかと。
あまりにも奇異過ぎて、そこまでして食事としてみなしたくない。
彼らだからという方法かなとも思ったけど、賛成とは言えなかった。
『ウエイブスタンの〜』『受難の〜』
すごく面白く読めた。
謎解き加減がこれぞ!という感じでテンポも良かったし、題材も◎
いつもクールな出で立ちでいるシン博士の人間味溢れる所を見れたし、何だかんだ二人のことが好きなんじゃないか!ってね(笑)
『番外編』 -
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おもろかった。
2007年にスタートしたホラー文庫のバチカン奇跡調査官シリーズ第1作。
数年前に完結するという噂を聞いて、手を付けたものの
なんか終わる気配が??となってきて、
2冊ぐらい読んでそのまま放置している。
個人的にはホラー薄め、サスペンス的な作品には思える。
バチカンの理系と文系の天才2人平賀とロベルトのコンビが、
奇跡を調査する。
で、本作ではアメリカのボーディングスクールで起きた
スティグマが現れる生徒(美形)と、処女受胎など。
バチカンの闇の部分、マネーロンダリングやらその他もろもろの解明していく。
逃げ延びたナチの幹部とその技術が第二のヒトラーを作り出そうとする。
最後の一 -
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官3巻。今回の舞台はバルカン半島の小国・ルノア共和国。
聖人の生まれ変わりと噂される司祭アントニウス。彼は多くの重病人を奇跡の力で治療し、さらに本人も死から蘇生したという。
その奇跡の調査に向かった、ロベルトと平賀の前に現れた出来事とは。
奇跡の影で暗躍する存在とは。
今回の一連の奇跡を主導した人物との対決がラストにあるのですが、怖気が止まらない。己の力で成したことを語る姿に後悔や罪悪感はなく、かといって達成感による高揚も見受けられないのが、とにかく違和感で得体のしれない恐怖を生み出します。
自分は世間というか、ロベルトと平賀の属している側からすれば、確実に悪という存在である