山田ルイ53世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
動画サイトで出版のことを知り、手に取りました。
ルネッサーンス! でおなじみの髭男爵。シルクハットをかぶった方の、山田ルイ53世が著した一発屋芸人の日常譚です。
一番笑ったのはハロウィーンの話。
おばあさんの天然ぶりと、グラスを鳴らし続けるシュールな状況に思わずクスッとしました。
しかし、芸能界のヒエラルキーって凄いんですね。
売れない人は不要な人と言わんばかりの冷遇を受ける様は、読んでいるこちらもヒリヒリしてくるほどでした。
ここ最近は執筆とラジオが主な活動ということで、ポッドキャストを聴いてみたいなと思いました。
山田さんと言えば、ネタ中にはあまり気づかないのですが、落ち着いた声でラ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
本作は有難い。
それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
シリーズ化しないかなぁ。。
雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
また個人店の儚さと切なさも。。
三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
→たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
→渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。
中江有里 三軒茶 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ一発も当てることなく芸人の世界を去る人たちも多いのだから、一発あてたこと自体がすごいことのはず。
だけど世間は、一発しか当てられなかったやつという目で彼らを見る。
ブームの時はちやほやして、ブームが去ると見向きもしない。
「あいつら、どこいった?」「死んだらしいよ」
無責任なうわさが飛び交う。
「あいつら、どこいった?」
――ここにいるよ
「死んだらしいよ」
――生きてるよ
ネット上を走るうわさに一つ一つ答えたのはジョイマンのラップの方(高木晋哉)だが、答えようと答えまいと、テレビに出なくなっても生きていかなければならないのだ。
どっこい生きている一発屋たちのその後を、髭男爵の山田ルイ53 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった。単なる仲間内の褒め合い、傷のなめ合いではなく、非常に分析的で、かつ仲間への愛がしっかり伝わって、文章としても読みやすく、男爵様の筆力は相当なものだと感じた。
これからこの本に登場した一発屋芸人の皆さんをテレビで見かけた時、彼らの芸の鑑賞ポイントが良い意味で確実に変わると思う。芸についての分析で、私が特に唸ってしまったのは、とにかく明るい安村とアキラ100%の裸芸の比較についてだった。たかが裸芸と侮るなかれ。こういう解説を、他の芸人さんについても読んでみたい。また、男爵様は自身の学生時代やお子さんとの関係についても本を書いているので、それらも読ませてもらおうと思う。 -
Posted by ブクログ
気が早いが来年小学生になる子どもがひきこもりになったときの参考にと拝読。
ひきこもり当事者によるひきこもり当時の気持ち、その後から現在の気持ちが赤裸々に書かれておりとても参考になった。ひきこもりから脱して身も心も立身出世する話ではないところがとてもよい。そんなことが出来るのは例外的なごく一部だと思うので。
また筆者はひきこもり中も、それ脱して大学生、芸人見習いになってからも未来を見据えない刹那的な生き方をしており(学習性無力感によるもの?)なかなか壮絶だった。
子どもには未来に希望を持って生きてほしいと思う一方、日々少し楽しいと感じることがあるくらいの期待感の方がよいのかなとも思った。
な